去る5月の3,4 日と
京都市一条商店街の中にある大将軍神社内で
恒例の妖怪フリマモノノケ市が行われたのであるが
そこで
髑髏城&
なみまにさんかく&
ヲモカゲ堂のコラボレーション企画
「見世物小屋」をやってみたのであるよ(´ι_` )
妖怪ミイラを使った見世物小屋と言うコンセプトは以前からオレの中であったのだけども
個人では具体的に実行するに当たってのモロモロの問題がクリアにならず
3月の定例会の席でポロっと言ってみたら
関係各位のご協力の元実現した次第である(´ι_` )
結果から言うと総じて好評であった・・・
好評であったのだが
実際そこに至るまでは数々の苦労・・・と言うか
あまりの準備の出来てなさはもう笑っちゃうレベル(´ι_`;)
打ち合わせも当日朝(´ι_`;)
会場飾りつけだけで時間は一杯イッパイで
リハどころか練習すら出来ていない状態で本番と
実際やってる側の人間にも
「一体どんなものが出来るのであろうか?」が判っていない手探り状態で
テイクワンをに見に来てくれた人たちは本当にお気の毒としか言いようが無い(´ι_`;)
4体のミイラの紹介を一体5分と見てトータルで20分(初回のみ30分)
一回ごとに反省会をやり試行錯誤しながら趣向を若干変え
2日間で10回以上やったワケだけども最終的には
「現状でのベストな着地点が何となく見えたかな?」
と言う感じでまとまりを見たのであるよ(´ι_` )
(だけど最初にやったヤツが手探りながら
ある意味での面白みは一番あったのではないかとも思っている)
基本的にサ
モノ造りをしてる人間ってのは行動パターンが孤独で地味なのさ(´ι_` )
閉じこもって一人で作ってるワケだからね・・・
「人前で表現する」と言う作業は
「作品に語らせる」と言う作業とある意味対極にある別の自己主張であって
そりゃ中には歌って踊れる造形師だの絵師だのってもいるかもしれないけど
概してそう言う人たちは「歌って踊れる○○」の「○○」の部分…
つまり本分が歌わない(歌えない)人の作品よりも脆弱なんじゃないか
と個人的には思う(´ι_` )
正味説明のうまい作家は作品がヘタなんだよ(´ι_`;)
モノ自体が雄弁に観客へ語る事が出来ていれば
解説なんてのは蛇足以外の何物でも無いワケで・・・
だから作品の解説ではなくて
「見せ方そのものをプロデュースして、雰囲気までをインクルードした全てが作品」
と言う提示をするにはそれなりの方法論が必要・・・と思うに至ったのサ
思いつきの様につぶやいた「見世物小屋」と言う企画は
実は事程左様にσ(´ι_` )なりの深謀遠慮が働いているのであった(大笑い)
が
そんな風に思ってるオレは今まで演劇とか舞台とか興味無くて
無くてって言うかソレはソレでその道専門で目指してる踊り子なり俳優なりがいる筈だから
「普段引き篭もって造形してる人間が真似事やったって
上手く出来っこねんじゃん(´ι_`;)?」と
「自分がやる事に関して想定していない」と言う意味の興味の無さなんだけども
実際自分がやってみたら色んな機能が見えてきたのは大きな収穫であった
そして作り手がやる事の意義と言うか
トータルで作品たらんとするなら自らが各分野に
積極的に関わらなくてはならないと思った次第であった
(実際自分がやるかどうかは別としてね)
具体的には音響や照明、衣装の重要性なんかは
頭で判ってはいても実感する機会と言うのは中々無いのだ(´ι_`;)
コスプレって言うけど
衣装は演者がスイッチ入れるための重要なエレメントで
ビジネススーツにはビジネスマンの、警官の制服には警察官の
ただの人がその職種や立場にモードを変えるのに必要不可欠なんである(´ι_` )
当たり前っちゃー当たり前なんだけどさ
今回座長(笑)として口上を述べるのに
「なみまにさんかく」のお二人が用意してくれた衣装の果たした役割は大きい
現場レベルの視点で語る改善点も的確だと思った。
的確とかエラそうな事言えないんだけど(笑)
だって気づきすらしてないワケで(´ι_`;)
ド素人相手にもっと注文つけたい事もあったと思いますが
今後の課題として生暖かく見守ってつかあさい。
設営そのもの、又設営に用いた備品にしろ即興で書いて頂いた題字にしろ
実際会場との折衝、境内にいるお客さんを引き込む客引きとしての役割
営業的な手腕は全面的に髑髏城による部分である。
主任の役割の大きさも改めて痛感した次第である。
さっきモノ造りは製作以外の自己表現が苦手な人種が多いと言ったが
同様に我々のご同輩は外部との折衝や交渉、営業面も総じてダメダメなのが常なのだ(笑)
さて
エンタメとしてのショウは「作品に語らせる」と言う普段の自分のフィールドとは全く違い
又ソレゆえに相互にフィードバック可能な要素があるのだろうし面白いトコなんだが
大切に育てればこのショウは面白い展開があるのではかなろうか・・・
なんと言うか
若い人たちの真剣さみたいなモノに
オレは少々感動を覚えた世紀の妖怪ミイラショウであった(´ι_` )
そんな事を感じつつ、静岡ホビーショーと言う全く違った場で
試験的にミイラショウをやってみたらどうなったか?
と言う話は又後で(´ι_` )