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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-05-04

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・ごはんの炊き方については、あれこれやってきたし、
 いろいろ試してきているけれど、いまだにわからない。
 これは言えるかなぁと思うことでも、断言はできない。
 明らかに「科学」だということもあるし、
 信仰というか主観じゃないかということもある。
 「科学」のことばを使う信仰だって混じる。
 いまのところ、ぼくは「〜かなと思います」という
 大谷翔平の言い方を借りて語るしかない。
 ごはんの炊き方を調べたり聞いたりしていると、
 米の銘柄(等級なども分かれる)、精米、
 研ぎ方、浸水時間、使う水の種類、水加減、
 熱源(薪、ガス、電気など)、
 炊飯の道具(羽釜、土鍋、琺瑯鍋、その他)
 炊き方(多様だ)などが語られる。
 ぼくは素直にたいていの人の言うことを試している。
 試して、疑問を感じたら、再度試すを繰り返している。
 実は米のブランドについては、あんまりいろいろは
 追いかけきれないのだが、できるだけ試食はしている。
 これで結論が出た、と何度も思ったのだけれど、
 それは方法として確定できるまでにはならない。
 ときには、「これはダメだ、おれはダメだ」と
 精神的に落ち込んだりすることもあった。

 そういうあくまでも発展途上のめし炊き男なのだが、
 これだけは言えるということが、ひとつだけある。
 それは、とにかく「おひつ」を使おうということだ。
 ヒノキやサワラの古典的なおひつはもちろんいいが、
 もっとずっと安価な陶器のおひつでもいい。
 炊いたごはんを、釜や鍋のまま置いているのでなく、
 別の容器に移しかえるという意味では丼だっていい。
 水滴が気になるような素材だったら、ふきんを敷くとか。
 電気釜で炊いたごはんでも、保温にこだわらずに
 おひつに移せば、おいしさが変わる(かなと思います)。
 ついでに、いま現在のぼくのごはんは、
 秋田「サキホコレ」を玄米で買って、家で精米。
 冷蔵庫の野菜室で保存、米と同量プラス5%の水で
 30分浸水、中火にかけて沸騰したら軽く混ぜてほぐす。
 ここから絶対にふたを開けない、最弱の火で12分、
 仕上げに20秒ほど強火にして火を止める。
 そして10分蒸らして、おひつに移す、というものです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
以上は、あくまでも将棋とか釣りと同じ「趣味」なんです。


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