お気に入り記事の保存はアプリが便利!

ほぼ日刊イトイ新聞

2024-04-26

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・昨日、ちょっと予告のようなことを言ったけれど、
 実際に冷たい水に飛び込むように、恥をかいてみます。
 やりますと言っていた俳句です、いよいよはじめました。
 いままでずうっと怖くて手を出しませんでした。
 夏井いつき先生にお会いして、やりますと約束したので、
 専用の手帳を買って、一日一作以上つくることにしました。

 最初の最初につくったのは、これでした。
  ◆「父親の知らぬ桜を八度見し」
 季語は桜ですよね、この前にメモしたのは
  ◆「父親の知らない春をまた知りぬ」
 だったのですが、ちょっと体裁を整えたつもりでした。
 その次の日には、広島での野球の試合を見ながら。
  ◆「何糞の外野フライに春の雨」
 小林捕手の打った精一杯の外野フライで、巨人が得点。
 その直後に、降雨コールドになって引き分け。
 小林捕手の個性を知っていると面白いと思うんですが。

 無我夢中で五七五音を並べてますが、なにもわかりません。
 翌日は、「認知症対策ロボット」の実験に参加しました。
 記憶力の減退とか、もう他人事じゃないですからね。
 この日もまた、春の雨という状況です。
  ◆「花曇アルツハイマーの講義聴く」
  ◆「雨靴が四五人混じるエレベーター」
 どうなんだろう、こんなんでいいのか? 
 雨靴は季語じゃないような気もしてきたけど。

 次の日は、呉智英さんに会って「ほぼ日の學校」
 「論語」の話をしてもらうが、会うの何年ぶりだっけ? 
  ◆「春の鳥二十五年の友の顔」
 これはじぶんだけしかわからないからダメそうだな。
 十七音だけで、表現することはとんでもなくむつかしい。
 でも、実際、みんなやってきてるんだしなぁ…。
 水曜日、また春の雨になっちゃったよ。
  ◆「春の雨2つカレーを持ち帰り」
 家人のリクエストでカレーのテイクアウトを買って帰る。
 けっこう雨足が強い、カレーを入れた袋は揺れる。
  ◆「春の雨濡れたコインでお茶を買う」
 これは、実際にあったことではないが、思いついたので。
 以上、へたの足跡を残して、恥かく練習をいたしました。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
俳号は、「丼宙」(どんちゅう)と名乗ることにしました。


ここ1週間のほぼ日を見る コンテンツ一覧を見る
ほぼ日の學校
吉本隆明の183講演
ドコノコ
ほぼ日アプリ
生活のたのしみ展
TOBICHI東京
TOBICHI京都