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『大玉』をやってみたよ!

 
ほぼにちわ。
このところすっかり、このページでは、
DSのソフトを中心に紹介おりますが、
たまには「ゲームキューブ」の
ソフトも紹介させてくださいな!
今回とりあげるのは、発売されたばかりの「大玉」です。

「大玉」は、「ほぼ日」でも連載している
斉藤由多加さんがつくったゲームです。
斉藤さんのコンテンツでも、作者自らその開発の様子や、
ゲームのすがたをおしらせしてきましたし、
大玉のオフィシャルサイトでも
いろいろな情報が配付されていたので、

「ピンボールゲームらしい」
「海外で評判になっているらしい」
「戦国時代が舞台になっているらしい」
「釣り鐘を運ぶらしい」
「戦略がだいじらしい」
「大滝秀治さんがナレーションをしているらしい」
「マイクを使うらしい」

‥‥と、そういったことは、わかっておりました。
なにしろ戦国でピンボールでマイクで大滝秀治さんです。
これは楽しそうではないですか!

▲こんなゲーム画面です。

しかしそのように「とても身近で、知ったつもり」
にはなっていたものの、やはりやってみないことには、
ほんとうのおもしろさを体感できないのではないか!
(あたりまえですよね‥‥)
ということでこの「大玉」を、
乗組員3人でプレイしてみました。

あ、3人といってもこの「大玉」というゲーム、
「3人でのプレイを推奨」しているわけではありません。
必要なプレーヤーはひとりです。
でも説明を読んでいるうちに、
「これは、何人かで、わいわい戦略を語りながら、
 プレイしたほうが、楽しいんじゃないだろうか?!」
と、思ったのです。直感です。
そしてその直感はあたりました!
そうです、そうやってやってみたら、
たいへん面白かったのでした。

☆3つのことがいっぺんにできるんだろうか?!

参加したのはシェフ+モギ+山田さんです。
山田さんというのは弊社CFOでもある山田真哉さんです。
山田さんは会計のプロでもありますが、
たいへんゲームが好きなのです。
なにしろ『MOTHER3』を
我が社で最初にクリアした男です。
戦略会議にいてもらったほうがいいに決まってます。
シェフとモギは、ゲームにはあまり詳しくないながら、
ピンボールは大好きです。
というわけでわれら3人、
会議室の大画面液晶テレビを占拠して床に座り込み、
説明書どおりゲームキューブのコントローラに
マイクをセット。ゲーム開始とあいなりました。

舞台は戦国の合戦場。
敵味方に陣地が分かれており、
味方の兵と「釣鐘衆」とよばれる、
釣鐘をかついだふんどし男たちを本陣から出発させ、
敵兵をおしのけながら、
相手の陣地にあるゴール門に突入させる、
というものです。
味方の兵と釣鐘衆は、「マイク」で指揮。
つまり声の仕事です。

で、「大玉」というのは、味方の武器で、
人の背丈より遙かにでかい玉を
その合戦場に、左右のフリッパー(ゲーム内では
「振り場」と言います。‥‥ダジャレ?)で
打ち込んでいきます。これは指の仕事です。

▲手前の中央が本陣で、その左右に「振り場」が!

つまり、「画面を見て、声で指揮しながら、
指で大玉をあやつる」ことが、
勝つうえで、重要になるわけです。
‥‥目で見て、声で指揮して、指で操作する。
と、むずかしいことのように思えますよね。
ハイ、正直、最初はむずかしかったです。
なかなか、いっぺんにできないのです。
画面を凝視してると指がおろそかになるし、
指をうごかしていると声が出ないし、
見るにしたって、敵味方の兵と、
大玉の両方をちゃんと見る、
ということもなんだかおぼつかない。

☆できるようになると、ものすごくうれしい!

それでも、なんとかなるものです。
大滝秀治さんのナレーションに導かれて、
練習しつつ進んでいくうちに、
だんだんできるようになってきました!
「押せ!」とか「右!」とか「集まれ!」とか、
最初はちょっと恥ずかしかった掛け声も、
ちゃんと出せるようになります。
なにしろ、自分の掛け声で、
ほんとに(ゲームだけど)兵たちがわらわらと、
進んだり方向を変えたり集まったりしてくれるんですよ。
つまり指揮官である自分に
彼らの命運がかかっているわけです。
掛け声ひとつとて、おろそかにできません!
しかし、そう冷静になれないのも戦というものでしょう。
間違った指示も出してしまいます。
ほんとは「右」に行かせたほうがいいのに
「左! あ、右! 押せ! 押せ! あ、やばい!」
なんてやっていると、
どうやら兵たちの信頼を失うらしいのです。
「この大将についていって、大丈夫なんだろうか」と。

▲指示がわるくてやられちゃうと、自分への信頼がへる!

結果、兵たちが思うように動かなくなり、
本陣に攻め入られ、負けとなる。
そういう経験を積みながら、
だんだん、戦国の武将として成長していくのです。

☆3人寄ればなんとやら!

さて、そんななか「3人いてよかった」と思ったのは、
それぞれがすこしずつスキルアップしていくなかで、
戦略がたてられるようになってきたことです。
「この合戦場の地形だと、
 釣鐘衆をまっすぐ進めてから、
 左に兵をみちびいてガードさせつつ、
 まわりこんでゴール門を目指したほうがいい」とか
「左上にハシゴがあるから
 大玉であれを倒して使おう!」とか、
うまく思いつくようになるわけです。
しかし。そういうことって、なかなか、
プレイ中には考えがおよばないんですねえ。
でも人のプレイするところを見ていると、わかる。
なので、プレイしていない人には、観客ではなく、
「参謀」になってもらうという方法をとりました。
(このゲーム、見ているだけでも、
 ラグビーとかの戦略的なチームスポーツを
 見ているような雰囲気があるんですよ。
 だからつい熱中しちゃうんですね。)
たとえばぼく(シェフ)が
コントローラを持っているときは、
モギが大玉のゆくえを見守り、合戦場に配置されたものを
どう壊していけばよいかを考えてもらう。
山田さんには、兵のうごきを見てもらいつつ、
攻めるべき方向を見定めてもらう。
合言葉はリラックス!
肩に力が入ると、ろくなことがないからねえ。
そんなふうにプレイヤーを交替しながら、
たっぷり2時間、遊びました。

ぜんぶで11ある陣のうち、
制覇したのは2陣まで。
それでも、いやあ、思いの外、汗をかいた!
けっこう興奮して叫んでいるのでノドもからからです。
これ自宅でやるときは注意が必要ですね、窓しめましょう。
ほんと、つい、でっかい声で「押せ~~~~っ!」だもの。
ということで、興味のあるかたは
ともだちをさそったりして、ぜひやってみてくださいね。
では!

「大玉」の任天堂公式サイトはこちら、
大玉特設サイトはこちらです!
2006-04-28-FRI