網羅性と丁寧な解説で定評のあるニューアクションβです。
これを1冊きっちりやり抜けば入試数学の基礎は十分に完成するでしょう。
あえて苦言を言うと、新課程になって学習項目の配列が変わったのに、
例題の配列が十分それに対応しきれていない部分が少々あります。
例えば、「絶対値」は「不等式」よりも先に出てきますが、
βでは「場合分けをして絶対値をはずす」問題がいきなり取り上げられています。
場合分けは不等式の計算が必須ですから、中学で不等式を習っていない
高校1年生にとってはこの例題は分かりにくいだろうと思います。
また、通常なら因数定理を使う因数分解を、技巧的な式変型で因数分解させる
問題も1問ありました。これなど、旧課程版の問題をそのまま持って
きたせいだろうと推測しています。
全体的に優れた参考書であることは間違いないなので、こういった細かい点での不備が残念です。
次回の改訂でぜひこの点が改善されていることを期待しています。
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ニューアクションβ 数学I+A 新課程対応 単行本 – 2003/3/26
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社東京書籍
- 発売日2003/3/26
- ISBN-104487684420
- ISBN-13978-4487684427
登録情報
- 出版社 : 東京書籍 (2003/3/26)
- 発売日 : 2003/3/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 432ページ
- ISBN-10 : 4487684420
- ISBN-13 : 978-4487684427
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,387,762位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,455位高校数学教科書・参考書
- - 129,545位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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2003年12月26日に日本でレビュー済み
北海道の私立高校で数学を担当しているものです。
常々、「この総合参考書を極めることを受験生にはひとつの目標としてほしい」という願いをもって受験生にアドバイスをしているのだが、この総合参考書は数研出版の「黄チャート」に並んで、受験生として戦うための基本的な力を持っているかどうかのひとつの指標になると考える。教科書レベルの基本的なものはほどほどに、教科書レベルのやや難しい問題から入試を少し意識した問題を取り入れた問題を盛り込み、この問題集を極めることによって、次のステップとなる入試問題集に挑戦するための力を養えるかどうかだと考える。
この総合参考書ができるかどうかは、国立大学に入れるかどうかくらいの意味合いを持つ。できれば国立・・・できなければ中堅私大にいければせいぜいだろう。
なお、新カリキュラムからは、「自学自習ができる参考書」であることがさらに求められてきている。「例題」→「練習」→「問題」という流れは洗練されていて完成されたものではあるが、数学の概念を押さえるところまで自学自習をする受験生がこの参考書では求められないのではないか。そこまで要求するとさらに厚くなって大変なことになるのだが・・・。
常々、「この総合参考書を極めることを受験生にはひとつの目標としてほしい」という願いをもって受験生にアドバイスをしているのだが、この総合参考書は数研出版の「黄チャート」に並んで、受験生として戦うための基本的な力を持っているかどうかのひとつの指標になると考える。教科書レベルの基本的なものはほどほどに、教科書レベルのやや難しい問題から入試を少し意識した問題を取り入れた問題を盛り込み、この問題集を極めることによって、次のステップとなる入試問題集に挑戦するための力を養えるかどうかだと考える。
この総合参考書ができるかどうかは、国立大学に入れるかどうかくらいの意味合いを持つ。できれば国立・・・できなければ中堅私大にいければせいぜいだろう。
なお、新カリキュラムからは、「自学自習ができる参考書」であることがさらに求められてきている。「例題」→「練習」→「問題」という流れは洗練されていて完成されたものではあるが、数学の概念を押さえるところまで自学自習をする受験生がこの参考書では求められないのではないか。そこまで要求するとさらに厚くなって大変なことになるのだが・・・。