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 Books Iconkneo(吉川邦夫)の仕事

以下は、私が翻訳した本のリストです(古いものから並んでいます)。

☆  『MASM パワープログラミング』
Ray Duncan著、吉川邦夫訳、 翔泳社
1993年10月30日 初版発行 ISBN4-88135-067-6 C3055 P3800E
最初に訳した単行本。アセンブリ言語とは長い付き合いなので、 愛着が深い本です。
追加情報: 『MASM パワープログラミング』の正誤表

☆  『Win32 アニメーションプログラミング』
Nigel Thompson著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1995年11月11日 初版発行 ISBN4-7561-1613-2 C3055 P3980E
CD-ROMつき。VC++のアプリケーションにアニメーションを入れたい人に。

☆  『無目的コンピュータ用語事典』
吉川邦夫著、 技術評論社
1996年9月1日 初版発行 ISBN4-7741-0330-6 C3055 P1200E
徹夜で疲れたプログラマの妙に明るいステバチ気分が生んだ
ウソ寒い冗談、鳥肌の立つ誤解、聞き捨てならない勘違いなどを集めた、何の役にも立たない本。
イラストは、あの(例の) 佐藤陽子さんと、 Twilight Galleryの岡田信子さん。
オンライン・バージョンは、こちら。 ケータイで読めるMobile Room i-kneoからもアクセスできます(ちょっと重いけど)

☆  『OLE Controls Inside Out』
Adam Denning著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1996年12月21日 初版発行 ISBN4-7561-1698-1 C3055 P6800E
CD-ROMつき。いわゆるOCXの書き方がわかる本。VC++プログラマ向き。

☆  『Win32アプリケーションデバッグ技法』
Nancy Nicolaisen著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1997年3月21日 初版発行 ISBN4-7561-1716-3 C3055 P4944E
CD-ROMつき。VC++ IDEのデバッガとNuMegaのBoundsCheckerなどが中心。VC++プログラマ向き。

☆  『Win32コンポーネントプログラミング』
Al Williams著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1997年10月11日 初版発行 ISBN4-7561-1539-X C3055 \4800E
FDつき。この本からコードを盗んで、Windows 95およびWindows NTのための 再利用可能なソフトウェアコンポネントを作りましょう、という本。
原題は"Steal This Code!"。C++プログラマ向き。

☆  『デバッガの理論と実装』
Jonathan B. Rosenberg著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1998年 2月21日 初版発行 ISBN4-7561-1745-7 C3055 \3500E
デバッガのアルゴリズム、データ構造、アーキテクチュアを解説した本。ロングセラーです。デバッガの仕組みに興味のある人、デバッガを作りたい人向き。
筆者紹介は、こちら

☆  『Effective C++ 改訂2版』
Scott Meyers著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1998年 5月1日 初版発行 ISBN4-7561-1808-9 C3055 \3800E
「すべてのC++プログラマ必読!」。 とてもいい本です。C++でプログラミングされる方は、ぜひ御一読ください。
追加情報: 『Effective C++ 改訂2版』の正誤表

☆  『386BSDソースコードシリーズ(1) 386BSD カーネルソースコードの秘密』
William Jolitz、Lynne Jolitz共著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1998年 12月31日 初版発行 ISBN4-7561-2042-3 C3004 \5200E
いわゆるJolitz本。 『386BSDリファレンスCD-ROM』を注文した方には、必携の書。 386BSDカーネルのソースが「なぜこうなっているのか」が、わかります。

☆  『Effective Perl』
Joseph N. Hall、Randal L. Schwartz共著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1999年 3月21日 初版発行 ISBN4-7561-3057-7 C3004 \2800E
Randalいわく、「Perl言語の最も有効な、優れた使い方を集めて分類し、すぐにも使えるような具体的な例で説明」した本。
追加情報: 『Effective Perl』の正誤表

☆  『Effective Tcl/Tk』
Mark Harrison、Michael McLennan共著、吉川邦夫訳、アスキー出版局
1999年 8月1日 初版発行 ISBN4-7561-3165-4 C3004 \4200E
マルチプラットフォームGUIアプリケーションを簡単に作ることができる Tcl/Tk言語の、「入門書の次に読む本」。
勘違いされやすい事項に重点を置き、具体的にアプリケーションを作る方法を示しています。

☆  『Linuxシステム管理』
Jochen Hein著、吉川邦夫訳、アスキー
2000年 11月21日 初版発行 ISBN4-7561-3650-8 C3004 \5800E
Linux Companion for System Administratorsの邦訳です。
FHS/ローダ/Emacs/X Window/バックアップ/NLS/ローカライズ/TeX/エミュレータ/DNS/NFS/NIS/bootp/SLIP/PPP/ネットワーク管理、など、てんこ盛り。
著者はドイツの人。

☆  『C++標準ライブラリ チュートリアル&リファレンス』
Nicolai M. Josuttis著、吉川邦夫訳、アスキー
2001年 3月21日 初版発行 ISBN4-7561-3715-6 C3004 \5200E
C++標準ライブラリの説明書。当然、STLに重点が置かれています。著者はドイツの人。
i18n(internationalization)の詳しい解説あり(ロケール、ファセットなど)。
原著は、The C++ Standard Library: A Tutorial and Reference
復刊ドットコム 『C++標準ライブラリ チュートリアル&リファレンス』復刊リクエスト投票は、こちらへ

☆  『XHTMLによるWeb開発』
Ian S. Graham著、吉川邦夫訳、アスキー
2001年 6月21日 初版発行 ISBN4-7561-3828-4 C3004 \4400E
「Web構築にかかわるすべての方必携!」。XHTMLを知らなくても、ホームページを自分で書く方なら、読んで損はないでしょう。
XHTML/CSS、ユースケース分析、ストーリーボード、エクストラパス、SSI(サーバサイドインクルード)、認証スキーム、レルム、DOM/SAXなど。
原著は、XHTML 1.0 Web Development Sourcebook
追加情報: 『XHTMLによるWeb開発』の正誤表

☆  『ASP.NETプログラマのためのXMLテクニック』
Dan Wahlin著、吉川邦夫訳、アスキー
2002年 3月7日 初版発行 ISBN4-7561-4047-5 C3004 \3800E
ASP.NET開発者のための参考書。XMLを実際に使うための豊富なサンプル・コードつき(処理コードはC#。すべてWebサイトからダウンロード可能)。
文章は簡潔で明解。バリバリのコンサルタントが書いた、プラグマティックな本。
原著は、SAMSのXML for ASP.NET Developers

☆  『筒井版 悪魔の辞典<完全補注>』(単行本)
アンブローズ・ビアス著、筒井康隆訳、講談社
2002年 10月8日 第一刷発行 ISBN4-06-211550-6 C0098 \2000E
あの筒井康隆氏による『悪魔の辞典』の究極的翻訳。協力させていただきました。
アンブローズ・ビアス著、筒井康隆訳、講談社
2009年 1月20日 第一刷発行
(上)ISBN978-4-06-281252-8 C0197 \838E
(下)ISBN978-4-06-281253-5 C0197 \838E
上巻には丸谷才一氏の解説、下巻には文庫版あとがきなどが追加されています。

☆  筒井康隆著『現代語裏辞典』
筒井康隆著『現代語裏辞典』、文藝春秋
2010年7月30日 初版発行
ISBN 978-4-16-372790-5 C0095 \2300E
ビアスの『悪魔の辞典』に刺激されて、筒井康隆さんが雑誌「遊歩人」「オール讀物」に連載を続け、8年がかりで書きに書いた驚異の12,000項目!
文藝春秋から箱入りソフトカバー単行本で出ています。448頁。及ばずながら小生も協力させていただきました。

☆  『C#で始めるプログラミング -導入編-』
Klaus Michelsen著、吉川邦夫訳、アスキー
2002年 10月21日 初版発行 ISBN4-7561-4178-1 C3004 \3800E
「Microsoft .netシリーズ」、C#言語の徹底的入門書。原著、C# Primer Plus(約1000ページ)の前半
プログラミング初心者にもとっつきやすい、懇切丁寧な本です。コンソールアプリケーションの話に終始してますが、純粋に言語を学習するには適切。
翻訳には時間をかけ、プログラムの識別子まで日本語に翻訳。事情により2冊に分かれましたが、下記の「オブジェクト指向編」も合わせてどうぞ。

☆  『C#で始めるプログラミング -オブジェクト指向編-』
Klaus Michelsen著、吉川邦夫訳、アスキー
2002年 10月21日 初版発行 ISBN4-7561-4179-X C3004 \4200E
上記C# Primer Plus後半。「導入編」と合わせてお求めいただければ。
著者はSF好きなのか、ブリポス星人などという異星人が地球に不時着する話が出てきたり。
コードにも積極的に日本語を取り入れ、一部は識別子まで和訳
C#をすぐ使うという方はもちろん、そうでない方も、ためしに読んでみてください。
追加情報: 『C#で始めるプログラミング』の正誤表

☆  『Symbian OS C++プログラミング』
リチャード・ハリソン(Richard Harrison)他著、(株)管理工学研究所監修、吉川邦夫監訳、(有)イエローレーベル訳、翔泳社
2004年 2月6日 初版発行 ISBN4-7981-0562-7 C3055 \12000E
多機能な携帯電話機で採用されているSymbian OSでのC++アプリケーション開発を解説した本。
原著は、Symbian OS C++ for Mobile Phones(Wiley, 2003)。
オブジェクト指向技術を積極的に取り入れ、設計、実装、保守の合理化を図りつつ、コンパクトで高速、低消費電力、リセット無用など、あらゆる難関に立ち向かったSymbian社の技術者たちが、根気よく書いた、読み応えのある本。イギリス人特有の控えめなユーモアもあり、アプリケーションの例には「戦艦ゲーム」が使われています。この手の端末のソフトを開発される方に、お勧め。
追加情報: 『Symbian OS C++プログラミング』正誤表

☆  『Symbian OS/C++プログラマのためのNokia Series 60アプリケーション開発ガイド』
レイ・エドワーズ(Leigh Edwards), リチャード・ベーカー(Richard Barker), EMCCソトウェア(the Staff of EMCC Software Ltd.)著、(株)管理工学研究所監修、吉川邦夫監訳、(有)イエローレーベル訳、翔泳社
2004年 10月12日 初版発行 ISBN4-7981-0755-7 C3055 \12000E
上記『Symbian OS C++プログラミング』に続く第2弾。Symbian OSの主なプラットフォームであるSeries 60のプログラミング解説本で、EMCC Softwareという会社の技術者が執筆しています。原著は、Developing Series 60 Applications - A Guide for Symbian OS C++ Developers(Addison Wesley, 2004)。サンプルアプリケーションが大量に(60本!)あり、ダウンロードしてソースを見ながら、Series 60アプリケーションの書き方を学習できます。現場のアプリケーション開発者が書いているので、注意事項など、具体的な記述となっています。
追加情報: 『Symbian OS/C++プログラマのためのNokia Series 60アプリケーション開発ガイド』正誤表

☆  『Symbian OS C++ 実践開発技法』
ジョウ・スティックベリー(Jo Stichbury)著、(株)管理工学研究所監修、吉川邦夫訳、翔泳社
2005年 6月16日 初版発行 ISBN4-7981-0904-7 C3055 \6800E
『Symbian OS C++』シリーズ第3弾です。原著はSymbian OS Explained - Effective C++ Programming for Smartphones (Wiley, 2005)。
著者はEPOC32の時代からSymbianの開発に携わってきた理系の女性技術者で、この後も本を出しています。
Symbian OSの構造、特有のプログラミング、デバッグ、テスト方法などについて、執筆当時はリリース前だったversion 8での変更点を含め、かなり深く(一部はシステムの実装まで)具体的に説明しています。
追加情報: 『Symbian OS C++ 実践開発技法』正誤表

☆  『Symbian OS Internals リアルタイムカーネルプログラミング』
ジェーン・セールズ(Jane Sales)他著、(株)管理工学研究所監修、吉川邦夫訳、翔泳社
2006年 7月11日 初版発行 ISBN4-7981-1054-X C3055 \12000E
『Symbian OS』シリーズ第4弾は、ついに「インターナル本」です。Symbianの技術者たちが書いた、1000ページ近いドキュメント。
原著はSymbian OS Internals - Real-time Kernel Programming (Wiley, 2005)。このタイトルにピンと来なかった人は、まずは店頭で立ち読みでも。
Symbian OSは、v8.1bからEKA2というハードリアルタイムカーネルを使っています。本書は、この新しいカーネルをほぼ全面的に文書化し、諸概念の紹介から、クリティカルなポイント、タイミング、具体的なレイテンシの数字に至るまで、詳細に記述しています。組み込みオペレーティングシステム、リアルタイムカーネルに興味のある方なら、興味深く読める内容になっていると思います。

☆  『Symbian OS プラットフォームセキュリティ』
クレイグ・ヒース(Craig Heath)他著、(株)アイ・エス・ビー監修、吉川邦夫訳、翔泳社
2006年 9月13日 初版発行 ISBN4-7981-1207-X C3055 \4800E
シリーズ第5弾は、Symbian OS v9におけるプラットフォームセキュリティを詳しく解説した本です。
原著はSymbian OS Platform Security: Software Development Using the Symbian OS Security Architecture
携帯電話機も、本質的に中身はPCと同じなので、やはりセキュリティが重要。開かれた(open)アーキテクチャを持つSymbian OSは、その柔軟性を維持しながら、シンプルでハードウェアに基づく強固なセキュリティモデルを採用しました。この本では、セキュリティの脅威、新しいアーキテクチャの目標とコンセプト、安全なアプリケーションやサーバ/プラグインの作り方、データの安全な共有方法を示し、このアーキテクチャの門番であるソフトウェアインストーラの詳細や、Symbian Signedと呼ばれる署名手続きについても、わかりやすく解説しています。

☆  『Symbian OS C++ プログラミング 第2版』
リチャード・ハリソン(Richard Harrison), マーク・シャックマン(Mark Shackman)他著、(株)管理工学研究所監修、吉川邦夫訳、翔泳社
2007年10月18日 初版発行 ISBN978-4-7981-1474-3 C3055 \8800E
Symbian OS version 9をベースとして新たに書き直された、Symbian OS C++プログラミングのバイブルです(原著はVolume 3ですが、諸般の事情により第2版となっています)。
大量の情報がコンパクトにまとめられていて、入門書としても、情報源としても、重宝するでしょう。凝縮された分だけ、読み物としては最初の版に及ばない(できれば、両方持っていましょう)。これから開発する人が、まず一冊買うとしたら、迷わずこれ。個人的には、訳している最中に父が亡くなってしまったという、なかなかキツイ思い出の本。
追加情報: 『Symbian OS C++ プログラミング 第2版』正誤表

☆  『Symbian OS コミュニケーションプログラミング』
Iain Campbell著、(株)アイ・エス・ビー監修、吉川邦夫訳、翔泳社
2008年2月12日 初版発行 ISBN978-4-7981-1565-8 C3055 \4800E
「最新技術動向に対応した概要解説から実装例まで」、Symbian OSにおける通信を、最新のテクノロジー、アーキテクチャ、サーバ、フレームワーク、モジュールを解説しながら、これまでのSymbian本よりも深く具体的に掘り下げた本です。

☆  『Symbian OS Architecture - 携帯電話OSの設計と進化』
ベン・モリス(Ben Morris)著、(株)管理工学研究所監修、吉川邦夫訳・監訳、(有)ハラパン・メディアテック訳、翔泳社
2008年7月30日 初版発行 ISBN978-4-7981-1686-0 C3055 \7800E
「歴史的経緯から解き明かす技術的変遷の実録! OSの中核を構成する各レイヤの詳細解説」
「設計/実装に携わるすべてのエンジニアのためのテクニカルマップ」ということで、この本はSymbian OSのアーキテクチャソースブックです。
Symbian OSの開発に携わったアーキテクトらへの豊富なインタビューがあります。「OSジャンキー」を自称する著者も語ります。オブジェクト指向が、どのように使われているのか、なぜそうなったかがわかります。Symbian OSのアーキテクチャを理解し、システムモデルを把握することができます。個々のコンポネントが、どういうもので、どのOSリソースに存在するのか。ビルドファイルの場所はどこか、ライセンス区分はどうなっているのか、サードパーティAPIは公開されているのか。それらが、この本で明らかになります。

☆  『Symbian OS マルチメディアプログラミング』
アディ・ローマ(Adi Rome),マーク・ウィルコクス(Mark Wilcox)他著、株式会社アイ・エス・ビー監修、吉川邦夫訳、翔泳社
2009年2月12日 初版発行 ISBN978-4-7981-1879-6 C3055 \4800E
Symbian OS C++でマルチメディアアプリケーション開発を行うための、最新ガイドブックです。対象は、Symbian OS v9.1以降(S60 3rd EditionなどをUIとするデバイス)。もちろん内容は具体的なものですが、まずはSymbian OSとマルチメディアの現状を概説し、マルチメディアを支えるフレームワークなどアーキテクチャ全般を解説してから、各論として、カメラ、ビデオ、オーディオ、画像変換ライブラリ(ICL)、ラジオチューナのAPIの使い方を詳しく説明し、最後にBest Practiceとして重要なポイントを示しています。

☆  『コアjQuery+プラグイン/jQuery UI 開発実践技法』
ベア・ビボー(Bear Bibeault),イェーダ・カッツ(Yehuda Katz)著、吉川邦夫訳、翔泳社
2011年8月30日 初版発行 ISBN978-4-7981-2428-5 C3055 \3500E
Webアプリケーションの開発をシンプルにするjQueryライブラリの解説書です。jQueryの創作者、John Resigが第1版に寄せた序文によれば、
jQueryの方針が見事に実践されているのを知って、とても嬉しかった。この本では、実践的な現実世界のコードを無駄のない核心を突いた表現で紹介することに、圧倒的なまでの重点が置かれている。このライブラリに親しもうとする人々にとって、本書は理想的なリソースとなるだろう」。
本書は、その『jQuery in Action』第1版から2年後に、全面的な改版を得た第2版の全訳です。原著はjQuery 1.4をベースにしていましたが、この翻訳では最新の1.6に対応するよう訳注を加えています。なお、jQuery UIに関する記述は、最新の1.8に対応しています。原著のページからサンプルのソースコードをダウンロードできます。
追加情報:『コアjQuery+プラグイン/jQuery UI 開発実践技法』正誤表(翔泳社)
おごちゃんのレビュー: 「コアjQuery + プラグイン/jQuery UI 開発実践技法」Date : 9月 17th, 2011 in 「おごちゃんの雑文」

☆  本格アプリを作ろう! 『Androidプログラミングレシピ』
デイヴ・スミス(Dave Smith),ジェフ・フリーセン(Jeff Friesen)著、吉川邦夫訳、インプレスジャパン
2011年12月21日 初版発行 2012年9月11日 初版第2刷発行 ISBN978-4-8443-3127-8 C3055 \3600E
本書は、2011年5月2日に刊行された原著 Android Recipes: A Problem-solution Approach, Apressの全訳です。この本はAndroidアプリ開発について、実践的なコーディングサンプル(原著ページからSource Code/Download)を使いながら、入門レベルから高度な技術まで、順序よく学べる本です。Androidの概説から、アプリのアーキテクチャ(コンポーネント、アクティビティ、サービス、ブロードキャストレシーバー、コンテントプロバイダ、インテント、マニフェスト、APK)、ユーザーインタフェース、さまざまな通信とネットワーク、端末の各種センサとマルチメディア、プリファレンスの保存やファイル入出力とデータベース、システムや他のアプリとの連携、ライブラリの活用方法、Pythonなどのスクリプト環境や開発環境の整え方(Android SDK、AVD、Java、Eclipse、SL4A、Android NDK)、設計のガイドラインなど、豊富な知識を手際よく身につけていけるように書かれています。本書はAndroid 2.3をベースにしています。この翻訳では原著の執筆後に加えられた新しい情報を補足しています。
追加情報: 『Androidプログラミングレシピ』お詫びと訂正(インプレスジャパン)
Android 4.1をベースとした、 『Androidプログラミングレシピ増補改訂版が出ています!
「アーキテクチャ/UI/ネットワーク編」、「メディア/データ/システム/ライブラリ/NDK編」ともに、 2013年9月21日発売、本体3,700円+税

☆  『実践プログラミング WebGL - HTML&JavaScriptによる3Dグラフィックス開発』
アンドリアス・アンユル(Andreas Anyuru)著、吉川邦夫訳、翔泳社
2012年10月30日 初版発行 ISBN978-4-7981-2953-2 C3055 \3,800E
いまどきの高性能なハードウェアを活用し、Webブラウザでユーザーがリアルタイムに操作できる、立体的なグラフィックス表示アプリケーション(たとえばゲーム)の開発を可能にするWebGLの実践的なプログラミング入門書です。その開発はHTML5、CSS、JavaScriptをベースとするお馴染みのもので、GPUにロードして実行するシェーダソースコードを、OpenGL ES Shading Languageで書きます(文法は、Cと似ています)。開発ツールは、テキストエディタとWebGLをサポートするブラウザだけでOK。3Dグラフィックスの作成に馴染みのない方も、基本的な知識を本書で得られます。原著は2012年にwroxから出版されました。本書には豊富なサンプルが含まれていて、そのソースコードは、原著のページからダウンロードできます。
追加情報:『実践プログラミング WebGL』正誤表(翔泳社)
showさんのレビュー: 実践プログラミングWebGL HTML & JavaScriptによる3Dグラフィックス開発 ― 2012年12月06日 in 「中村正三郎のホットコーナー」の舞台裏

☆  『Effective JavaScript - JavaScriptを使うときに知っておきたい68の冴えたやり方』
デビッド・ハーマン(David Herman)著、吉川邦夫訳、翔泳社
2013年2月18日 初版発行 ISBN978-4-7981-3111-5 C3055 \3200E
Mozilla Researchの研究員で、JavaScriptスタンダードEcma TC39の委員、David Hermanによる、簡潔明快な解説書です。Scott Meyersが編集顧問を務める、Effective Software Development Seriesの最新巻としてPearson Educationの原著が刊行されたので、大急ぎで、しかし丹念に訳しました。
真面目にJavaScriptプログラミングをしたい人には必読の書。JavaScript内部の仕組みまで詳しく説明されている(…)」(Erik Arvidson)。
「読みやすく親切に書いてある。プログラミング言語の専門家にしては、珍しいくらいに。JavaScriptのシンタックスとセマンティクスに関する記述は魅力的で洞察が深い。現実的なユースケースと落とし穴に関する注意(…)。読み終えたときには、JavaScriptを包括的に理解したという確信が得られるだろう」(Paul Irish)。
本当に良いJavaScript開発者になりたければ、この本を読みなさい。私がJavaScriptを書き始めたときに、これがあればよかった」(Anton Kovalyov)。
「JavaScriptに関する公式で、しかも読みやすい洞察を得られる本を探している人は、迷わずこれを買いなさい。中級のJavaScript開発者には、知識の宝庫となるでしょう。(…)他の言語で経験を積み、これからJavaScriptを書こうというベテランには、開発のペースを加速するための必読書」(Rebecca Murphey)。
「近道を教える本ではなく、得がたい経験から抽出されたガイドブックだ。JavaScriptについて書かれた本のなかで、躊躇なく推薦できる数少ない本のひとつ」(Alex Russel)。
Pearson社による原著のページ(英文)は、こちら。
著者による原著のページ(英文)には、サンプルのソースコードErrata(最新の正誤表)へのリンクがあります。
追加情報:『Effective JavaScript』正誤表(翔泳社)

☆  『JavaScript Ninjaの極意 - ライブラリ開発のための知識とコーディング』
ジョン・レシグ(John Resig),ベア・ビボー(Bear Bibeault)著、吉川邦夫訳、翔泳社
2013年5月25日 初版発行 ISBN978-4-7981-2845-0 C3055 \3400E
Secrets of the JavaScript Ninja(2013年、Manning)の邦訳です。
jQueryの開発者、John Resig(この姓は「レジグ」と読むようです)が、JavaScriptライブラリ開発の経験で培った方法論をもとに、中級から上級のJavaScript書きを目指す人のために書いた、実践的なアドバイスが満載の本です。中村showさんいわく、
「(…)この素晴らしさの根底は、 「JavaScriptは関数型言語として使ったほうがいい。きれいなコードが書ける。 そのためには、JavaScriptの関数を徹底理解すべし。それこそが、JavaScript忍者への近道だ」と喝破していること。関数のことだけで、第3章から第6章まで、3章分も使って解説している。」
出版まで長い時間がかかった本ですが、ベテランのベア・ビボーが最新情報をフォローしています。訳書は表紙のイラストが「カッコイイ」と好評。主なキーワードは、関数とクロージャとプロトタイプ、クロスブラウザ開発、機能検出、機能シミュレーション、テスト用ルール、再帰、正規表現、スレッドとタイマ、eval()とwith文、属性とプロパティとスタイル、イベント処理、DOM操作、CSSセレクタエンジンなど。サンプルコードは、SE shopのページからダウンロードできます。
追加情報:『JavaScript Ninjaの極意』正誤表(2014/04/25更新)
showさんのレビュー: JavaScript忍者、JavaScriptジェダイになりたいなら、これを読め!「JavaScript Ninjaの極意」 ― 2013年06月05日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

☆  『Androidプログラミングレシピ増補改訂版 アーキテクチャ/UI/ネットワーク編』
デイヴ・スミス(Dave Smith),ジェフ・フリーゼン(Jeff Friesen)著、吉川邦夫訳、横山隆司監修、インプレスジャパン
2013年9月21日初版第1刷発行、ISBN978-4-8443-3475-0 C3055 \3700E
こちらの青いgem(宝石)は、原著:Android Recipes: A Problem-solution Approach, Second Edition, Apressのうち、第1章から第3章までと、付録Bの前半および付録Cを訳したものです(残りは、下記の赤いgem(「メディア/データ/システム/ライブラリ/NDK編」)に入っています)。
2011年の暮れに邦訳が出た『Androidプログラミングレシピ』は、Android 2.3をベースにしていたので、内容が古くなりました。 このためAndroid 4.1をベースとして増補改訂された原著ですが、厚さが約2倍(933ページ)になったので、訳書が2分冊されています。
<上巻>に相当する、この本では、Androidの概説、アプリのアーキテクチャ(コンポーネント、リソース、マニフェスト、パッケージ)、ユーザーインタフェース、さまざまな通信とネットワーク、開発ツール(SDKツールとプラットフォームツール)、設計のガイドラインを解説しています。原著の執筆後に加えられた新しい情報などを訳注、監注で補足しています。
☆  『Androidプログラミングレシピ増補改訂版 メディア/データ/システム/ライブラリ/NDK編』
デイヴ・スミス(Dave Smith),ジェフ・フリーセン(Jeff Friesen)著、吉川邦夫訳、横山隆司監修、インプレスジャパン
2013年9月21日 初版発行 ISBN978-4-8443-3476-7 C3055 \3700E
こちらの赤いgem(宝石)は、原著:Android Recipes: A Problem-solution Approach, Second Edition, Apressのうち、第4章から第8章までと、付録A、付録Bの後半および付録Dを訳したものです(残りは、上記の青いgemに入っています)。
<下巻>に相当する、この本では、端末のハードウェアマルチメディアの扱い方(GPSとマップ、カメラとオーディオ、各種センサ)、データの永続化(プリファレンス、ファイル入出力、データベースsqlite3)、システムとの連携(通知、スケジューリング、他のアプリの制御、ウィジェットの実装など)、ライブラリの活用方法、Android NDKによるネイティブアクティビティの開発、RenderScriptの紹介(llvm-rs-cc)、Pythonなどのスクリプト環境の構築(SL4A)、サンプルアプリのアーキテクチャを解説しています。
showさんが、ブログで紹介してくれました。ありがとうございます: Androidプログラミングレシピ増補改訂版 ― 2013年10月26日 in 「中村正三郎のホットコーナー」の舞台裏

☆  『実践Node.jsプログラミング』
マイク・カンテロン(Mike Cantelon)、マーク・ハーター(Marc Harter)、ティ・ジェイ・ホロウェイチャック(T.J. Holowaychuk)、ネイサン・ラジリック(Nathan Rajlich)著、吉川邦夫訳、生越昌巳監修、翔泳社
2014年06月09日 初版第1刷発行 ISBN978-4-7981-2947-1 C3055 \3600E
Node.jsは、スケーラブルで高性能なWebアプリケーションをサポートするJavaScriptサーバで、同時に複数の仕事をこなすのに必要な非同期入出力を特徴としています。本書は「サンプルに基づくチュートリアル形式によって、高品質なNodeアプリケーションを組むのに必要な機能、テクニック、概念のすべてを紹介する」原著、Node.js in Action(2013年10月発行)の邦訳です。第1部「Nodeの基礎知識」では開発環境を構築する方法を学び、マルチルーム・チャットアプリを例として、Nodeプログラミングの基礎を学びます。第2部「NodeでWebアプリケーションを開発する」では、ConnectやExpressなどのエクステンションを紹介しながら、データベースの利用など一般的なWebアプリを構築するミドルウェアの作成とテストに必要な技法を学びます。第3部「Nodeの配置と応用」では、Nodeアプリをデプロイする方法を述べ、Webサーバ以外のアプリケーションの例を紹介し、参考となるオンラインリソース、GitHub、npmについて説明します。付録ではNodeのインストール方法、デバッグ方法、Expressの拡張と設定の方法を、それぞれ具体的に述べています。本書では、サーバプログラミングとUNIX系の環境を熟知している、「おごちゃん」こと生越昌巳さんに監修をお願いしました。
追加情報:『実践Node.jsプログラミング』正誤表(翔泳社)
showさんのレビュー: Node.jsの、いま日本で読める最高にいい本「実践Node.jsプログラミング」。 SPA(Single Page Application)のことも ― 2014年08月01日 in 「中村正三郎のホットコーナー」の舞台裏

☆  『Effecive Perl 第2版』
Joseph N. Hall、Joshua A. McAdams、brian d foy著、吉川邦夫訳、翔泳社
2015年02月16日 初版発行 ISBN978-4-7981-3981-4 \3800E
1999年に吉川訳でアスキーから出版された、『Effective Perl』の第2版です。 長い年月によるPerlの進化に応じて、本書の内容も、大きく変わっています。 新たに追加された章は、ファイルファイルハンドルCPANUnicodeディストリビューションテスト警告データベースに関するものです。 全体のボリュームは、原著で255ページから444ページに増えています。 執筆者として加わった2人のうち、Joshua A. McAdamsはPerl Podcastsのホスト。 そしてbrian d foyはPerlコミュニティの中心的な人物であり、ドキュメントの執筆、ユーザーグループの設立、講演など積極的に活動しているほか、数々の著書があります。すなわち、『Learning Perl』6th Edition(邦訳は『初めてのPerl』第6版)、『Intermediate Perl』2nd Edition(邦訳は『続・初めてのPerl』改訂第2版)、『Programming Perl』(プログラミング Perl)4th Edition、『Mastering Perl』(マスタリング Perl)2nd Editionなど。また、brianはThe Effective Perlerで、Errataなど、本書のフォローも積極的に行っています。邦訳は、このErrata(正誤表)を反映しています。
追加情報:『Effective Perl 第2版』正誤表(翔泳社)

☆  『独習Git』
Rick Umali著、吉川邦夫訳、翔泳社
2016年02月25日 初版発行 ISBN978-4-7981-4461-0 \3280E
Manning社から2015年に発行された『Learn Git In a Month of Lunches』の翻訳です。バージョン管理システムのGitを学びたい人のために丁寧に書かれた入門書。コマンドライン操作を中心として、GUIも交え、Gitの主な概念を理解できるように構成されています。全体は20章に分かれ、それぞれ解説、演習、課題があります。1章をランチタイムに勉強でき、およそ1ヶ月で学べるという企画です。邦訳にあたって、すべての動作をWindows、Mac、Ubuntuで確認し、英語および日本語の表示に合わせて訳しています。原著のWebページLearn Git in a Month of Lunchesから、ソースコードをダウンロードできます。
追加情報:『独習Git』正誤表(2020/10/01更新)

☆  『レガシーソフトウェア改善ガイド』
Chris Birchall著、吉川邦夫訳、翔泳社
2016年11月10日 初版発行 ISBN 978-4-7981-4514-3 \3800E
英国のThe Guardianで働く開発者、Chris Birchallさんが、自己の体験をもとにレガシーソフトウェアの改善方法を考え、読みやすく執筆した本の翻訳です。レガシープロジェクトに特有の問題点を論じ、着手の前に必要な準備(チームワークの育成やインフラストラクチャなど)について述べ、リファクタリング以外の方法(大規模な書き直しやアーキテクチャの変更)についても、現場の観点から検討できるようにします。開発、ビルド、テスト、デプロイなどの自動化ツールを紹介し、コードレビュー、ペアプログラミング、ドキュメンテーション、バージョン管理などコミュニケーションの重要性を指摘しています。ベテラン現役プログラマの中村正三郎(show)さんいわく「目次を見るだけでも、そうそう、結局、そういうことよ、というものが並んでいる」。原著のWebページRe-Engineering Legacy Softwareから、ソースコードをダウンロードできます。
追加情報:『レガシーソフトウェア改善ガイド』正誤表
showさんが書いてくれた紹介記事: レガシーソフトウェア改善ガイド、レガシーコード改善ガイド、新装版 マーチン・ファウラーのリファクタリング本、新装版 達人プログラマー ― 2016年11月11日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

☆  『低レベルプログラミング』
Igor Zhirkov著、吉川邦夫訳、翔泳社
2018年1月19日 初版発行 ISBN 978-4-7981-5503-6 \4800E
Intel 64アーキテクチャとアセンブリ言語とC言語を中心として、ITMOのIgor Zhirkovが書いた「学習のための本」です。キーワードは、フォン・ノイマン・アーキテクチャ、レジスタ、スタック、割り込み、プロテクションリング、アドレス空間、メモリマップ、ABI、システムコール、特権レベル、仮想記憶、プリプロセッサ、マクロ、リンカ、ローダ、再配置、動的ライブラリ、連結リスト、辞書、有限状態マシン、正規表現、Forthマシン、インタープリタ、型変換、関数ポインタ、可変長配列、型付け、多相性、高階関数、形式文法、チョムスキー階層、抽象構文木、シーケンスポイント、アラインメント、パディング、不変性、XMMレジスタ、レッドゾーン、setjmp、restrictポインタ、return-to-libc攻撃、ELF、PLT、GOT、定数伝播、戻り値の最適化、キャッシング、プリフェッチ、SIMD命令、マルチスレッド、メモリバリア、ミューテックス、デッドロック、ライヴロック、条件変数、スピンロック、セマフォ、メモリオーダリング、アトミック演算、GCC、gdb、makeなど。原著のGitHubページApress/low-level-programmingから、ソースコードをダウンロードできます。

☆  『More Effective C# 6.0/7.0』
Bill Wagner著、吉川邦夫訳、翔泳社
2018年2月20日 初版発行 ISBN 978-4-7981-5398-8 \3400E
「More Effective C#」原著第2版の翻訳です。前書きで著者Bill Wagnerも書いていますが、Effective C#とMoreは、2009年に初版が出て、前者は2010年に第2版が出ました(いずれも翔泳社から翻訳あり)。今回、Effective C#の第3版(同じく翔泳社)と、この「More Effective C#第2版」が出たわけです。旧版にあった項目が更新され、全体の編成が変わって、従来はMoreではなくEffective C#に入っていた項目が、こちらに移動したりしています(第1章「データ形の扱い」など。詳細は目次を見て下さい)。第2章「API設計」項目26の「イテレータや非同期メソッドのエラーは、ローカル関数で即座に報告できる」は新規項目です。第3章「タスクベースの非同期プログラミング」は、項目27「非同期処理には非同期メソッドを使おう」、項目28「async voidメソッドを書くべからず」、項目29「同期メソッドと非同期メソッドの混成を避けよう」、項目30「非同期処理に不要なスレッド割り当てを避けよう」、項目31「不要なコンテクスト切り替えを避けよう」、項目32「複数のTaskオブジェクトで非同期処理を構成する」、項目33「タスクのキャンセルや進捗報告を行うプロトコルを実装する」、項目34「総称的なValueTask型で非同期処理の戻り値をキャッシュする」、すべて新規追加です。それに続く第4章「並列処理」、第5章「動的プログラミング」は更新された項目、第6章「グローバルなC#コミュニティに参加しよう」は新規です。翻訳は簡潔な文体、わかりやすく読みやすい日本語で提供するように心がけています。

☆  『ゲームプログラミングC++』
Sanjay Madhav著、吉川邦夫訳、今給黎隆監修、翔泳社
2018年12月5日 初版発行 ISBN 978-4-7981-5761-0 \4600E
2018年3月にAddison-Wesley Professionalから出た、Game Designシリーズの一冊、Sanjay Madhavによる「Game Programming C++: Creating 3D Games」の翻訳です。ソースコードなどのリソースは、こちらのGitHubにあります。各章のサンプルコードは、Microsot WindowsかApple macOSで利用できます。コンパイルにはMicrosoft Visual Studio 2017 CommunityまたはXcode 8または9を利用できます。第7章以降のオーディオにはFMOD APIを使います。テストされたバージョンはFMOD Stusio API 1.09.xです。他に、本書ではクロスプラットフォームライブラリの、SDL(Simple DirectMedia Layer)を使います。無償で入手できる一般的な開発環境で使える具体的なコードによってロジックを示しています。ゲームエンジン時代にも必要な「基礎力」を磨け、とオビにありますが、まさに、そのような本です。目次からキーワードを拾うと、ゲームオブジェクト、ベクトル、人工知能、OpenGL、2D、3D、オーディオ、入力、カメラ、衝突判定、UI、スケルタルアニメーション、レベルファイルなど。コードは手堅い印象です(すべてチェックしました)。サンプルデータは、なかなか立派な品質です。

☆  『Kotlinプログラミング』
Josh Skeen and David Greenhalgh著、吉川邦夫訳、翔泳社
2019年2月14日 初版発行 ISBN 978-4-7981-6019-1 \3400E
2018年に出た、プログラミング言語Kotlinのガイドブック、「Kotlin Programming: The Big Nerd Ranch Guide」の翻訳です。フォーラム、ソリューション、データ、原著正誤表(errata)などへのリンクも、このページにあります。KotlinはJava VMで実行でき、ネイティブアプリケーションのサポートもあります。macOS、Windowsのほか、Androidアプリケーションも書ける(公式サポートあり)プラットフォームに依存しない言語です。この本は「あらゆる開発者に向けて」、他の言語の詳細を知らなくても理解できるように書かれています(ただしJavaを知っていると、詳しく理解しやすい)。参考書というよりも、最初から順に読みながらサンプルを作っていくタイプの独習書です。章のタイトルを順に並べると、変数と定数と型、条件文、関数、無名関数と関数型、null安全と例外、文字列、数、標準関数、リストとセット、マップ、クラス定義、初期化、継承、オブジェクト、インターフェイスと抽象クラス、ジェネリクス、エクステンション、関数型プログラミング、Javaとの相互運用性、Androidアプリ、コルーチンとなっています。おもなサンプルは、テキスト形式のアドベンチャーゲームです。
showさんが書いてくれた紹介記事: 「Kotlinプログラミング」、Kotlin nativeなどKotlin関係。「ゲームプログラミングC++」、「低レベルプログラミング」は名前だけ。すみません。 ― 2019年02月22日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

☆  『Pythonデータ分析/機械学習のための基本コーディング! pandasライブラリ活用入門』
Daniel Y. Chen著、吉川邦夫訳、福島真太朗監修、インプレス
2019年2月22日 初版発行 ISBN 978-4295005650 \3800E
Data and Analytics Seriesとして、Jared P. Langerの「R for Everyone」に続き、2018年にAddison-Wesleyから出版されたPandas for Everyone: Python Data Analysisの邦訳です。Pandasライブラリを中心として、Pythonでデータ分析を行うための、サンプルに基づく実習的な解説書です。PandasではDataFrameまたはSeriesによってデータを扱います。本書で学ぶ項目は、目次の順に、DataFrameの基礎、データ構造、プロッティング、データの組み立て、欠損データ、整然データ、データ型、文字列とテキストデータ、apply、groupby、datetime型、線型モデル、一般化線型モデル、モデルの評価、正則化、クラスタリングその他となっています。付録にPythonプログラミングのための簡単な手引、インストールとセットアップの案内、用語の解説もあります。データその他は、原著のGitHubリポジトリにあります。
追加情報:『Pythonデータ分析/機械学習のための基本コーディング! Pandasライブラリ活用入門』「●お詫びと訂正」(正誤)(2020-03-05)
a_sueさんが書いてくれたレビュー: 『Pythonデータ分析/機械学習のための基本コーディング! pandasライブラリ活用入門』Daniel Y. Cehn:著 吉川邦夫:訳 福島真太朗:監修 インプレス in a_sue's diary

☆  『入門Goプログラミング』
Nathan Youngman、Roger Peppé 著、吉川邦夫監訳、翔泳社
2019年5月13日 初版発行 ISBN 978-4-7981-5765-5 \2800E
Manningから2018年に出版されたGet Programming with Go の邦訳です(こちらからソースコードをダウンロードできます)。Go言語の作者であるRob PikeやKen Thompsonたちは、UNIXやPlan 9の徹底した単純さを上手に引き継いでいるようです。あれこれ余計なオプションを入れず、しかも本当に必要な詳細を省略せずに作られたGo言語を、本書の著者たちは、なかなか上手に紹介しています(とくに天文が好きな人には、良いと思います)。showさんいわく「あっという間に読みました。 今、日本語で読めるGo言語の入門しては一番いいと思う。 吉川さんの翻訳、訳注も的確だし、内容も入門としてはけっこうバラエティに富んでいるし、短い文章ながら割と深く解説してある。 理解を深めるためのクイックチェック、練習問題も、解答が付いていて、独習にも向いている。Go Playgroundで、実際に手を動かしながら読むようにしているのもいいね 」とのことです。ありがとうございます。showさんからは、正誤の指摘も戴きました。72ページ第1段落2行目にある「gig.int」は、「big.int」の間違いです。すみません。また、kamimura様から正誤のレポートを戴きました。30ページ本文下から2行めの「リスト 3-4」は間違いで「リスト 3-5」が正解です。すみません。これらは正誤表にまとめました。
追加情報:『入門Goプログラミング』正誤表(2019-01-27)
showさんが書いてくれた紹介記事: 入門Goプログラミング。Erlangの父、Joe Armstrong亡くなる。プログラミング言語Go、スターティングGo言語、改訂2版 基礎からわかる Go言語、Goならわかるシステムプログラミング、ソフトウェアデザイン2019年5月号はGo特集 ― 2019年04月29日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

☆  『入門Node.jsプログラミング』
Jonathan Wexler 著、吉川邦夫監訳、翔泳社
2019年9月25日 初版発行 ISBN 978-4-7981-5862-4 \3400E
これも上記の本と同じ「実際に手を動かしながら読む」シリーズで、Manningから2019年に出版されたGet Programming with Node.jsの邦訳です(こちらからソースコードをダウンロードできます)。ES6以降のJavaScript言語でWebアプリケーションを書くために、Node.jsを初めて使う人のための本です。最初はシンプルなWebアプリを作りながら必要な基本的概念や知識を紹介し、それから章を重ねて、Express、MongoDB、Mongoose、Socket.ioなどのパッケージを取り入れ、徐々にアプリケーションの機能を整えて行きます。入門といってもサーバプログラミングですから、初心者向きの本ではありませんが、エラー処理、データベース接続とデータモデル、セッションとフラッシュメッセージ、ユーザー認証、APIの作成とセキュリティ、デバッグ、Herokuを使ったデプロイ、mochaやchaiを使ったテスト、保守管理といった話題をカバーしています。
追加情報:『入門Node.jsプログラミング』正誤表(2019-12-17)
artonさんの日記で紹介されました: 入門Node.jsプログラミング in 日々の破片

★  『コンピュータアーキテクチャのエッセンス』 [第2版]
Douglas E. Comer著、吉川邦夫訳、翔泳社
2020年10月14日 初版発行 ISBN 978-4-7981-6793-0 \4200E
CRC Pressから出版されたEssentials of Computer Architecture, Second Editionの邦訳です。著者はネットワークやオペレーティングシステムについての著書もある重鎮、ダグラス・コーマーです。本書は第2版で、第1版は日本で2007年に出ていました(翔泳社刊)。プログラマが知っているべきハードウェアの基本的な側面を説明した本です。内容は、デジタル論理回路、データとプログラムの表現、プロセッサ、マシン語、メモリとストレージ、キャッシュ、仮想メモリ、アドレッシング、入出力、バスアーキテクチャ、割り込み処理、バッファリング、並列処理、パイプライン、電力とエネルギー、性能評価、階層構造、モジュール化、など。難解な専門書とは違って、ハードウェアの基礎からプログラマなら理解できる平易な言葉で説明している本なので、コンピュータアーキテクチャを理解するのに必要な知識を積み上げていくことができます。
twitterにartonさんのレビューが掲載されました: こちらのスレッドです

★  『JavaScriptモダンプログラミング完全ガイド 堅牢なコードを効率的に開発できる!』
Cay S. Horstmann著、吉川邦夫訳、インプレス
2020年12月21日 初版発行 ISBN 978-4-295-01056-2 \3000E
Addison-Wesley Pearson Educationから出版されたModern JavaScript for the Impatientの邦訳です。著者はGary Cornellとともに『Core JAVA』を書き、C++、Python、Scalaなどについての著書もある、ベテランのケイ・ホーストマンです。原著のタイトルにある"Modern JavaScript"というのは、著者による前書きにあるように、「Javaや、それに似た言語を知っていて、JavaScriptをいまの姿で(歴史的な残滓を除いた形で)学びたいと思っているプログラマ」のために書いたということ。そして"for the Impatient"(せっかちな人のための)というタイトルや、イラスト(不思議の国のアリスに出てくる、時計を気にしている白ウサギ)が示すように、忙しくてゆっくり読んでいる時間がないプログラマのために、それぞれのセクションの対象をジョン・テニエルの絵で示しながら(白ウサギは基本、アリスは中級、チェシャ猫は上級、マッドハッターは難解)、TypeScriptを含めていまのJavaScript言語の要点を説明した本です。サンプルコードは、著者のWebサイトからダウンロードできます。

showさんがブログに書いてくれた紹介記事: JavaScriptモダンプログラミング完全ガイド [堅牢なコードを効率的に開発できる! ]、コンピュータアーキテクチャのエッセンス[第2版]、低レベルプログラミング、Coders(コーダーズ) 凄腕ソフトウェア開発者が新しい世界をビルドする、6502とAppleⅡシステムROMの秘密 ― 2021年01月22日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

★  『Windowsカーネルドライバプログラミング』
Pavel Yosifovich著、吉川邦夫訳、翔泳社
2021年5月19日 初版発行 ISBN 978-4-7981-7082-4 \3800E
Learnpubから2019年10月に出版されたWindows Kernel Programmingの邦訳です。著者は、『インサイドWindows第7版』(Windows Internals, 7th ed.)の共著者で、Windows 10 System Programmingの著者でもある、Pavel Yosifovich(パーベル・ヨシフォビッチ)です。Windowsカーネルをターゲットとするプログラミングを学べる本です。Windowsデバイスドライバの参考書としては、過去にはDekkerとNewcomerによる『WDMデバイスドライバプログラミング完全ガイド』のほか、ViscarolaとMason、Cant、Baker、Oneyなどの邦訳がありますが、いまはどれも古書を探さなければなりません。Microsoftによる公式なドキュメントは大量に存在しますが、正しく翻訳された日本語で読める部分は限られています。著者による前書きによれば「本書は、統合開発環境(IDE)として著名なVisual Studioを使って、Windowsカーネル環境で行うプログラミングのガイドブック」であり、ターゲットはソフトウェアデバイスドライバ、つまり直接ハードウェアを扱わないドライバです。ハードウェアを相手にするデバイスドライバの書き方を教える本ではありません。章のタイトルからキーワードを抜き出すと、Windows内部機構、カーネル開発、カーネルプログラミング、ドライバ、デバッグ、カーネル機構、I/O要求パケット(IRP)、プロセス通知、スレッド通知、オブジェクト通知、レジストリ通知、ファイルシステムミニフィルター、署名、検証など。

showさんがブログに紹介記事を書いてくれました: 吉川邦夫さんが訳した「Windows カーネルドライバプログラミング」(翔泳社)が出ました ― 2021年06月09日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

★  『Unity 3Dゲーム開発ではじめるC#プログラミング』
Harrison Ferrone著、吉川邦夫訳、インプレス
2021年08月21日 初版発行 ISBN 978-4-295-01245-0 \3600E
Packt Publishingから2020年に出版された、Harrison Ferrone著"Learning C# by Developing Games with Unity 2020, 5th Edition"を訳した本です。サンプルコードは、原著のGitHubリポジトリから入手できます。そのページから引用すると、この本はC#プログラミングとUnityを始めるために、楽しめる直感的なアプローチを採用しています。難解な技術用語や分かりにくいロジックを避け、Unityでシンプルなゲームを作ることによって、C#プログラミングを基礎から学べます。Unityのスクリプトを書いて実装する方法も、3Dキャラクタの操作やシューティングなどゲームの基礎的なメカニズムも学習できます。目次は「1 開発環境を理解しよう」、「2 プログラミングの構成要素」、「3 変数と型とメソッドの世界」、「4 制御の流れとコレクション」、「5 クラスと構造体とOOP」、「6 Unityに挑む」、「7 動きとカメラ制御と衝突」、「8 ゲームのメカニズムを記述する」、[9 基本的なAIと敵の動き]、「10 再び、型とメソッドとクラスについて」、「11 スタックとキューとハッシュセット」、「12 ジェネリック、デリゲート、イベント、例外処理など」、「13 C#とUnityの旅はまだ続く」。すべてのサンプルで動作を確認しました。3Dの背景、マップ、キャラクタなどは、とくにダウンロードする必要なく、すべてUnityで簡単に自作できるものです

showさんがブログに書いてくれた紹介記事: 吉川邦夫さんが訳した「Unity 3Dゲーム開発ではじめるC#プログラミング」 ― 2021年09月13日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

『詳解Rustプログラミング』
Tim McNamara著、吉川邦夫訳、翔泳社
2021年11月17日初版発行 ISBN 978-4-7981-6022-1 \3960 (3600E)
原著は『Rust in Action: Systems programming concepts and techniques』(Manning,2021)です。Rustという強力で安全性の高い言語は、システムプログラミングに適しています。この本ではプロジェクトを通じて、そのRust言語とシステムプログラミングの基礎を、学ぶことができます。サンプルコードは、Manning社の原著ページで「Source Code」のリンクをクリックすれば、ダウンロードできます。これらはWindowsかUbuntuかMac OSでテストしました。おもなキーワードは出現の順に、安全性、生産性、細かな制御、パフォーマンス、コンカレンシー、エフィシェンシー、コマンドライン、エクステンション、コミュニティ、rustc、cargo、プロジェクト、loop、match、マンデルブロ集合、ジェネリック関数、配列/スライス/ベクター、正規表現、クレート、ツールチェイン管理、コマンドライン引数、ファイルからの読み込み、標準入力(stdin)の読み込み、struct、impl、グローバル変数、enum、トレイト、std::fmt::Display、インラインドキュメント、rustdoc、依存対象、ライフタイムと所有権と借用、所有権の移動、値の複製、ビットパターンと型、エンディアン、浮動小数点数、固定小数点フォーマット、疑似乱数、CPUの実装、Rustの参照とポインタ型、スタック、ヒープ、動的メモリ割り当て、仮想メモリ、ファイルフォーマット、serde、ファイル操作、std::fs::Path、キーバリューストア、条件コンパイル、libactionkv、チェックサム、HashMapとBTreeMap、ネットワーク、reqwest、トレイトオブジェクト、ロールプレイングゲーム、TCP/IP、HTTP、複数のエラー型、独自のエラー型を定義して上流からのエラーをラップする、MACアドレス、ステートマシン、タイムゾーン、ISO 8601、時刻の整形、時刻の設定、libcを使うOSで時刻を設定する、MS Windowsで時刻を設定する、クロックとNTPとの差異、ローカルタイムの調節、精度とエポックの異なる時刻表現の変換、匿名関数、スレッド生成、クロージャ、スポーニング、共用変数、パーザとコードジェネレータ、アバターの自動生成、スレッドプールとタスクキュー、並行処理とタスクの仮想化、コンテクスト切替、プロセス、WebAssembly、コンテナ、カーネル作成、パニック処理、VGA互換の画面にテキストモードで書く、ビジーループを避ける、直接CPUとやりとりする、例外処理のカスタマイズ、列挙体のメモリ内表現を制御する、フレームバッファに印字できる型を作る、パニックハンドラの実装、core::fmt::Write、シグナルと割り込みの違い、シグナル処理のアクション、グローバル変数でシャットダウン開始、アプリケーション定義のシグナル、深くネストしたコールスタックからのシャットダウン、ポインタを別の型にキャストする、シグナルのないプラットフォームへの応用、など。
『詳解Rustプログラミング』の基本情報,目次,正誤表,問い合わせ情報を含むページ
正誤の追加:
203ページの中央にある行、"・ ポインタ」(pointer)"は編集ミス。正しくは"・ ポインタ(pointer)"です。
377ページ訳注の2行目にある"spwan()"はタイプミスで、正しくは"spawn()"です。
415ページ訳注の1行目にある"WebAssemnly"はタイプミスで、正しくは"WebAssembly"です。

『実践 Rustプログラミング入門』の共著者でもあるYuki Toyoda(twitter: @helloyuki_)さんがレビューを書いてくださいました。ありがとうございます: 『詳解Rustプログラミング』(Rust in Action)を読みました in Don't Repeat Yourself

showさんがブログに紹介記事を書いてくれました: Tim McNamara (著), 吉川邦夫 (監修, 翻訳)「詳解Rustプログラミング」 ― 2021年12月06日 in 「中村正三郎のホットコーナー」

『Rustプログラミング完全ガイド 多言語との比較で違いが分かる!』
Carlo Milanesi著、吉川邦夫訳、インプレス
2022年10月1日初版発行 ISBN 978-4-295-01529-1 \4070 (3700E)
原著は『Beginning Rust: Get Started with Rust 2021 Edition』(Apress, 2022)です。Rustは大規模で汎用性の高い言語で、入門書の書き方にも様々なアプローチがあります。この本は、短いけれど完結したサンプルを数多く掲載しながら、Rustの文法や使い方を、初歩から順番に学習できるように作られています。C言語か、その系統の言語を使ったことのあるプログラマには、わりあい親しみやすいシンタックスとセマンティクスですが、もちろん違いもあって、とくに安全性が重視され、厳密になっているため、覚えることも多くなっています。本書は章立てが学習の順序を示しているので、その順にキーワードを列記すると、数値演算、リテラル、オブジェクト、ミュータブル変数、型推論、配列、可変配列、多次元配列、ベクター、浮動小数点数、空タプル、列挙、match構造、match式、if-let構造、while-let構造、タプル、構造体、関数定義、シャドーイング、参照の可変性、ジェネリックな関数、ジェネリックな構造体、OptionとResult、アロケーション、リニアアドレッシング、スタック、ヒープ、Box、データ実装、クロージャ、動的文字列、範囲とスライス、イテレータ、アダプタ、コンシューマ、入出力、エラー処理、メソッドとモジュール、トレイト、オブジェクト指向、標準ライブラリのコレクション、所有権、移動、コピー、借用とライフタイム、など。

★  『pandasライブラリ活用入門[第2版] データクリーニング/前処理など一連の分析プロセスをマスター! 』
Daniel Y. Chen著、吉川邦夫訳、福島真太朗監修、インプレス
2023年9月14日 初版発行 ISBN 978-429501-7691 \3800E
2023年にPearson Addison-Wesleyから出版されたPandas for Everyone: Python Data Analysis, 2nd Editionの邦訳です。初版と同じくPandasライブラリを中心として、Pythonでデータ分析を行うための、サンプルに基づく実習的な解説書ですが、改訂・補強されています。本書で学ぶ項目を目次の順に並べると(このレベルでも初版との違いがあります)、1 DataFrameの基礎、2 データ構造、3 プロッティング、4 整然データ、5 関数の適用、6 データの組み立て、7 データの正規化、8 groupbyによる分割-適用-結合、9 欠損データ、10 データ型、11 文字列とテキストデータ、12 日付と時刻、13 線型回帰モデル、14 一般化線型モデル、15 生存分析、16 モデルの評価、17 正則化、18 クラスタリング、その他です。付録も改訂・補強され、Pythonプログラミングのための簡単な手引、インストールとセットアップの案内、用語の解説もあります。本書のデータ等は、原著専用のGitHubリポジトリにあります。

★  『インタプリタの作り方 - 言語設計/開発の基本と2つの方式による実装』
Robert Nystrom著、吉川邦夫訳、インプレス
2023年9月26日 初版発売、ISBN 978-429501-7875 \5400E
Robert Nystromの労作、Crafting Interpretersを訳しました。この本には、完全な機能を持つ効率の良い言語を設計し、実装するのに必要な知識が入っています。構文と意味の解析に関わる高いレベルの概念も、バイトコード表現、仮想マシン、メモリ管理といった実装の詳細も学ぶことができます。「2つの方式による実装」というのは、JavaとCによるもので、後者はガベージコレクションまで含みます。設計するLoxという言語の文法は、CやJavaに似ていて、オブジェクト指向です。従来の古典的なコンパイラ本とは違って、実際に動作するソースコードを、すべて段階的に提供します。目次から主な項目を順に抜き出すと、Lox言語、字句解析、コード表現、式の構文解析、式の評価、文と状態、制御フロー、関数、解決と束縛、クラス、継承、バイトコード、仮想マシン、式のコンパイル、値と文字列、ハッシュ表、グローバル変数とローカル変数、ジャンプ、コールと関数、クロージャ、ごみ集め、クラスとインスタンス、メソッドと初期化子、スーパークラス、最適化となっています。なお、原著はEbookでもPDFでも購入でき、Webでは無料で公開され、640ページの大判書籍として2021年にBarnes and Nobleから発売されています

以上の単行本の他、編集と翻訳を担当したムックに

  • 『WINDOWSシェアウェアライブラリ』
記事の翻訳を担当した雑誌に
などがあります(誌名にハイパーリンクのない雑誌は、まだデータを整理していません)。

その他、『DDJ日本語版』では「わけわか」、『TransTECH』では「デスクトップ見聞録」というコラムを連載しました。『パソコン批評』にもコラムを書きました。


hontoネットストア   オンライン書店「ビーケーワン」(bk1.co.jp)が統合された「hontoネットストア」

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  Peace Icon交友関係

お友達を紹介します。 音楽関係その他の関係など、別のとこで紹介したお友達は省略。順不同。敬称不統一。

ANGIE WORKSHOP  ANGIE WORKSHOP
故angie(あんじー)先生のワークショップ。
特徴:人柱実験工房、ソフトウェア工房、知識倉庫、etc.
angieこと水居浄氏は 2005年9月28日13:33、くも膜下出血のためご逝去されました。 年こそ私のほうが上ですが、PCもスキーも彼が師匠でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

AQ!さんのバナー  AQ! Ishii web site
ミュージシャンでプロデューサーの石井AQ! & へべ の御夫婦ページ。
特徴:メールでリレー小説・レストラン・ワイン・お茶・文芸・製作秘話・近況、etc.

MAMOH 天文
子供の頃の同級生、天羽君の天文ページ。
特徴:天体写真・観測機材、etc.

Mwto Hiroo's Website!
mwto says
学生時代の同級生、バイオリン弾き、Mwto(むとう)君のウェブサイトとブログ。
特徴:Violin・Electric Violin・ライブ情報・作品・試聴、etc.

煩悩日記
「本とマンガとゲームと衝動買い」に励むvette君の生活。
煩悩日記、新刊購入予定、ツイートほか。

ataru(@ataru_mix) - Twilog
闘うプログラマくずれ、じゃなくて、ataru氏のツイログ。特徴:アイドル、カメラ、レンズ、etc.

頑固者の山ごもり
学生時代の同級生、都会を離れて音楽するweml(うえむら)師のページ。
特徴:生活体験・オリジナル作品(mp3,MIDI)・音楽雑記帳・お懐古さん、etc.

おごちゃんの雑文
特徴:私を出版業界に紹介してくれた、友人でプログラマのおごちゃんが書いています。

Show's Hot Corner
我が恩人、友人でプログラマの、showさんこと中村正三郎さんのブログ「ホットコーナー」のアサブロ版。

電子竹林:Blog
わが友人、Zomちゃんによる映画評など。
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その他の関係

趣味に合ったページ、もしかしたら役に立つページを集めています。
あまり更新してません。整理がついてません。バラバラしてます。

笑犬楼大通り
筒井康隆先生のサイトです。2008年6月24日より公開。大画面でご覧ください。

Strange Science: The Rocky Road to Modern Paleontology and Biology
過誤の科学史、古生物学編。珍妙な図版あり。

The PaleoNet Pages
現代の古生物学、最前線。

EarthKAM Images
NASAのEarthKAM写真ページ。

Despair,Inc.
絶望という名の会社。画像も文章(英語)も素晴らしい。ペシミスト必見。

ほぼ日バナー  ほぼ日刊イトイ新聞
驚異のコミュニティ、ほぼ日。

Translator's Internet Resources
翻訳と辞書[無料]:翻訳のためのインターネットリソース。
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見慣れない風景

とても古いのは一枚のページにまとめました。
以前はtwitpicに、最近は flickrtumblrimgur などに、写真をアップしています。


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故、吉川誠次のこと

私の父親(吉川誠次)は、2007年6月6日、前立腺癌で亡くなりました。84歳でした。
父は1922年に長野県飯田市松尾に生まれ、1945年、東京帝国大学農学部農芸化学科を卒業し、農林省食料研究所(当時)で官能検査を研究しました。
1972年、農林水産省食品総合研究所分析栄養部長、官能検査研究室長。共立女子大学の非常勤講師をへて、食品官能検査研究会会長、料理原典研究会幹事など。
主な著作:『食品の官能検査法』、『食品の品質測定』(光琳書院)、『古典料理の世界 - 原典にさぐる味の知恵』(日本書籍) 。訳書:『食品栄養分析』(講談社)。編集・共著した本:『食文化論』(建帛社)、『日本料理秘伝集成 原典現代語訳』第2巻、第7巻、第8巻(同朋舎出版)など。

下記は、父と、NHKの大堀恭良さんとの共著です。

『日本・食の歴史地図』
NHK出版 生活人新書 016、定価:本体680円+税
「ふるさとの懐かしい味には、日本人の味覚のルーツがある。その源流を探るため、九年間に全国六五か所を巡り、村の古老たちから貴重な体験談を聞き出して記録した食の歴史探訪。太古の昔から伝わる保存の技や先祖代々の料理法に、いつしか忘れていた暮らしの知恵を再発見するはずである」(カバーより)
キーワードは、ひしの実、薬食い、ワニ料理、かしきり、荏胡麻、浜名納豆、豆腐よう、金山寺味噌、てんぷら、碁石茶、くさりずし、あくまき、巻きぶり、豆腐のみそ漬け、和三盆糖、けいらん、いもきり、おつこ、めはりずし、うこぎの切りあえ、へぼ飯、チポロシト…

『続 日本・食の歴史地図』
NHK出版 生活人新書 057、定価:本体680円+税
キーワードは、頭料理、ぼた、あずま、つつけ、イギリス、やせうま、菜飯田楽、しょうゆ豆、生姜糖、川のり、黒酢、いなまんじゅう、いしる、すんき、けの汁、棒だらのたいたん、こも豆腐、くじらもち、いただき、カステラかまぼこ、すみつかれ、ほおかぶり。

p.s. 吉川誠次の妻、私の母、吉川明子は、2010年10月13日に、なくなりました。86才でした。

p.s. 父の同僚だった西丸震哉さんも、2012年5月24日に永眠されました。寂しいことです。 長野県大町市平10901にある西丸震哉記念館を、2014年の命日に訪問いたしました。小生のflickerフォトアルバムに写真があります(信州1日目、2日目)。

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などなど

たいへん気まぐれなペースで、徐々に整えています。 ノンキに見守っていただけると嬉しいです。
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Room Kneo

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