昔(1990年頃)、職場で自己開発セミナーというのが流行ったことがあります。この時セミナーに行った一部の人間が職場で勧誘活動を展開したり、それに対して業務ルートから禁止命令が出たりして、なかなか酷い状態となってしまった。そのうち沈静化したけれども、最近またセミナーに行ってる人間がいるという話も聞きます。
セミナー自体は当時消費者問題化してバッシングされたことと、バブルのあおりもあって、トーンダウンして穏健化して(組織的勧誘は止めたらしい)、その結果人が集まらなくなって風前の灯火状態ながら細々と続いているらしいというのは知っていましたが、最近はどうなんだろう。
オーム事件でマインドコントロールやブレインウォッシュ(洗脳)についての情報がかなり一般化したため、今時こんなもんにひっかかる人間はいないだろうと思いたいのですが、このご時世ですから、潜在的ニーズは高まっているだろうとも思います。
という訳でこんなページを作ってみました。
最近またセミナーに行ってる人間がいるということで、意見を求められた私が書いた意見。
1991年の5月に自分でセミナーに行ってみた時の体験記。その後「洗脳体験」(宝島社)といういい本が出てセミナーの内情が暴露されましたが、当時そんなものはなかったので自分でやるしかなかったのだ。項目タイトルのみで内容のない部分があるのは未完だから。仕事を途中で放り出す嫌な癖はそのうちどこぞのセミナーにでも行って直そうと思います(ウソ)。
当時の職場はセミナーのためなかなか酷い状態でありました。課長とかそういうレベルの連中は禁止命令出すなどおろおろしてみっともないだけだった。オレみたいに実際行ってみて内情暴露でもすればいいと思うんだけど、行ったら行ったで洗脳されて帰ってくるのがオチだっただろう。ニッポンのカイシャ社会は危機管理が全然ダメっていうか、予想外の事態には対応不能なのがよくわかった。
仕方がないので、私がこんな怪文書を作ってウラで流通させたところ、そのうち沈静化したのでありました。
そんなわけでここでの私は批判的なスタンスに立っています。そのため文章にバイアスがかかっていないとは言えないかもしれない。
1997年にこういうものがリバイバルするというのはどういうことなんだろうか。それとニッポンのカイシャ社会の構造と変化について。
セミナー関係を更新することはもうないと思っていたんだけれど...
突然相談を受けることになったので、その内容をUpします。セミナーによる人間関係破壊の典型的事例とそれに対する見解ってことで。
セミナーにハメられた人の人生が狂うってのも確かに問題なんだけど、その回りの人間(恋人とか、友達とか、家族とか)をこんな形で傷つけるってのが、セミナー問題の本質です。もしハマってる人がこれを見ていたら考えて欲しい。
相談してくれた人を仮にAさんとします。
Aさんには一応「メールをページにUpしたい」ってことは言っているんだけど、Aさん、もし「ちょっと...」ってことだったら撤回するから連絡下さい。