戦場など危険地での取材が、日本では冷ややかな視線を浴びがちだ。拘束されても「自己責任」と批判されたり、国にパスポートを奪われたり。紛争地取材の経験が長い綿井健陽さんは、このままでは報道界全体で戦争取材が先細りしかねないと懸念する。なぜジャー…

小学校のある時間や夜中、所在なく外にいたり、よその家を突然訪ねたりする子を指す「放置子」というネットスラングがあります。虐待について取材してきたルポライターの杉山春さんは、この言葉は、子育てが家族に過剰に押しつけられている現状の表れだと指摘…

被災者への支援を尽くすには、行政だけでなくＮＰＯなど民間の力が欠かせない――。官民連携の大切さは災害のたびに強調されてきたが、現状は理想には遠い。能登半島地震での対応を含め、多くの問題が指摘されてきた。　課題は双方にありそうだ。民間では、個…

人道危機や人権侵害を放置すれば、地域不安定化やテロ拡散という形で必ずツケは回ってくる。アフリカ北東部スーダンの内戦を「忘れられた紛争」にしてはならない。　国軍と、準軍事組織「即応支援部隊」（ＲＳＦ）の衝突が始まって１年。紛争は泥沼化の一途を…

暗い空を幾つもの飛翔（ひしょう）体が横切り、時折ぱっと閃光（せんこう）が走る。イランが現地時間の１３日夜から１４日未明にかけ、イスラエルへ向けた大規模な攻撃を行った。ニュース映像を見て、数の多さに驚いた。イランが発射した無人機やミサイルは…