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2024年05月17日
銀の急伸はこれから
NY銀先物相場は2020年以降の最高値圏である30ドルの節目に到達した。金相場が過去最高値を更新する中でも値動きの鈍さが目立っていたが、漸く投機マネーの流入が本格化している。11年には50ドル水準も経験した相場であり、金相場と比べるとまだ十分に値ごろ感のある価格水準と評価できる。米利下げ期待の再燃もあって金相場が改めて過去最高値更新を窺う展開になる中、銀相場も30ドル突破後は過去10年以降にわたって未経験の価格ゾーンに突入し、急伸する可能性がある。需給面では、引き続き太陽光パネル向け需要が堅調であり、ファンダメンタルズからも上昇トレンドは支持されている。
【大起証券営業部シニアパートナー・猪又敦】
貴金属相場に関するお問い合わせは03・3543・9111まで。 |
2024年05月16日
原油の押し目買い
原油相場は70ドル台後半で下げ一服となっている。中東情勢の緊張状態はピークを脱し、地政学リスクのプレミアム剥落が原油相場を圧迫していた。しかし、市場の関心が需給見通しにシフトする中、需給引き締まりを見据えた押し目買いが活発化している。今後はドライブシーズンに向かうが、米国の自動車旅行は2000年以降で最高を更新する見通しになっている。一方、OPECプラスは6月末が期限となっている自主減産を7月以降も継続する可能性が高い状態になっている。堅調な需要環境、抑制された供給量で夏に向けて国際原油需給は引き締まる見通し。押し目買いで80〜85ドルが短期目標になる。
【大起証券営業部チーフパートナー・眞田幸弘】
原油相場に関するお問い合わせは082・221・5500まで。 |
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