2011年5月22日

スポルテッドなテレキャスター その3

前回から時間が空いてしまったが、ゆっくりながらも徐々に作業が進んでいる。

さて、前回ボディーの切り出しが終わったところで、厚みの調整に取りかかる。
元々50mmほどあるので、6mmのトップを貼って45mmになるように、11mm削る必要がある。まあ、平面出しのマージンを1mmくらい残して10mm削ることにした。トリマーで落としてもいいのだが、今回はこれを使用。

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Safe-T-Planerという物。ボール盤に取り付けてガリガリと削る、何ともザックリな道具だ。
STEWMAC.COMで55ドルだから、今なら4,500円くらい? 写真を取り忘れてしまったが、これで削ると表面がガタガタになってしまい、ちょっと涙目。とりあえず手っ取り早くアバウトに削る位に考えておかないと痛い目を見る。泣きながら削った後の平面だしをする羽目に。

で、やっとの事で平面を出して、早速トップのスポルテッドメイプルを貼り付ける。

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うむむ・・・ クランプが足らない! 当て木をうまく使用して、何とか固定することが出来た。この状態で1日放置。センターがずれないように気をつけたつもりだったが、ほんの少しずれてしまった・・・ ガックシ。まあ、隙間が空くよりはいいか。

続いて、目地払いビットでボディーの形に合わせて切る。

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だんだん全貌があらわになってくると、かなりテンションが上がりますなぁ。こりゃ思ったよりカッチョ良くなるぞ! と。ということで、トップの貼り付け完了。

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カッチョいいじゃないか! この状態で1時間ぐらい眺めてしまったw

さて、お次はバインディングの処理。

2011年4月 3日

スポルテッドなテレキャスター その2

ボディーのカットを行うとする。

一枚の板からボディーの形状にカットするにはいろいろ方法がある。
一般的に板を曲線に切るにはバンドソー(帯鋸)を使うのだが、私は持ってないし、高い。安い電動工具でお気軽に切るにはジグソーを使うのがいいかも。値段も手頃(1万円前後)で、フツーにホームセンターで買える。私が持ってるのがコレ。

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BOSCHのPST800PEというモデル。結構なパワーでガシガシ切れる。ジグソーで一番大事なのが「オービタル機構」といって、所謂シャクリ機能だ。これで曲線もスイスイ。気持ちよく切れる。しかもこのモデル、ブロア機能も付いていて、切りくずを吹き飛ばして切削部分の視界を良くしてくれる。

さて、テレキャスボディを作るに当たって、一番最初に作るのがコレ。

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これは外形用のテンプレートで、このほかにザグリ用とか作る予定。コレをガイドにして切るのだ。MDFボードで作成。この材も、ホームセンターなどで手軽に買える。

使用したテレキャスの図面だが、ネットで探した。「telecaster blueprint」で検索すれば見つかるだろう。「bluepirnt」は設計図の意味。「青写真・青焼き」ですな。ちなみに回路図は「schematics」。私は印刷会社に勤務しているため大判インクジェットで出力したが、一般の方はキンコーズなどの出力センターにお願いするか、A4プリンタでタイル印刷するしかない。ジグソーである程度ざっくり切って、その後はシコシコとヤスリで整えていく。

さて、ジグソーでざっくりと外形を切った後、テンプレートを使って正確に切っていくわけだが、ここで登場するのがトリマー。

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これもBOSCHですな。これは我が師匠も使用していたので真似して買ってみた。そんなべらぼうに高い物でもない。しかし、このトリマーという電動工具、超怖い。何が怖いって、まず音がでかい。所謂溝を掘ったり角を落としたりするもので、その刃先は3万回転ぐらいの超高速。指など軽く触れよう物なら、いとも簡単に吹っ飛ぶぐらいの威力。う〜ん、恐ろしい。ビット(刃)を交換したり、刃の出具合を調整するときには必ずコンセントを抜いてから。念には念を入れて。刃の取り付けも慎重にしたい。皆さんも、もし使用することになったら気をつけて! でも、最近は慣れてきた。この「慣れ」が一番怖いのだが・・・ ちなみに写真に写っているのは、自作アタッチメントが装着されている。説明はまたの機会に・・・

トリマーで使用するのはこの三種類。

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左と真ん中は、「ベアリングガイド付きビット」という物。ベアリングの径と刃の径が同じになっていて、テンプレートを切りたい木の上に重ねて、テンプレートにベアリングガイドが当たるように切れば、テンプレートは切れずに下の木だけ切れる(削れる?)ということ。

右側は目地払いビットといわれる物。ガイドベアリングが先端に付いている。まあ、見れば用途は解ると思うが・・・ ベアリングガイド付きビットだけでは、厚さ5cmもある板を切り抜くことは出来ないので、最後の最後、この目地払いビットで落とすのだ。

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ということで、とりあえず基本外形の切り出しが終了。

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次は厚みの調整とトップの貼り付け。

2011年3月21日

スポルテッドなテレキャスター その1

はい。ギターを作りますよ、と。

この半年間、いろんなギターを作った。
作ったと言っても、塗装とリフレットぐらいの物だが。ベースが2本、ストラト4本、テレキャス1本。作ったうちに入らないかもしれないが、自分としてはかなりの進歩だ。

塗装侮るなかれ・・・ 難しいですぞ! 塗装は!
この半年間の経験で学んだこと、それは「焦るな!」である。じっくり、ゆっくり、丁寧にやれば、誰だってうまくいく。うまくいかない理由の大半は、焦りすぎからくるる失敗だ。

ということで、今まで作った(塗装した)ギターたちを踏み台にして、新たなギター製作に取りかかるとする。

題して「スポルテッドでP-90なテレキャス」。なんじゃそりゃ??
実を言うと、四半世紀のギター歴で、今まで一度もテレキャスターを所有したことがない。なぜだろう?? 嫌いじゃないのに・・・

ということで、急にテレキャスが欲しくなり、どうせなら他にないかっちょいいのを作ろうと、そう思ったのである。

たまたまヤフオクで、3ピースのアッシュ材を安く入手した。ベース用なので、ギターを作るにはちとでかい。

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テレキャスのボディラインを書いてみた。で、コレもたまたま同じ出品者が出品していたスポルテッド・メイプルのトップ材。

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う〜ん、いいねぇ。ということで、アッシュにスポルテッド・メイプルをトップにしたテレキャスにしよう! ワクワク・・・

2011年2月22日

そろそろ始動しましょうか・・・

ああ・・・ 更新を半年以上もサボってしまった・・・

この半年、何をしていたかというと・・・
塗装の修行をしておりました。
試行錯誤を繰り返し、やっと安定してうまくいくようになったので、
そろそろ記事にしていこうかと・・・

ということで、近日始動することにしたのだ。

2010年6月13日

グネコJazz Bass 塗装 その1

前回の記事にちらっと写っていたグネコ・ベース。
実は塗装ブースを作る前から塗装していたのだが、どうも気に入らない。

ニトロセルロース・ラッカーで塗装したいのだが、近所迷惑を考えて水性アクリル塗料でやってみた。ホームセンターをハシゴして、いろんなメーカーの水性アクリルスプレーをタメしてみたのだが、一番よかったのが東急ハンズの水性アクリルスプレー。「垂れにくい」とうたっているだけあって、本当に垂れにくい。多のメーカーはすぐにデロリンと垂れてしまってダメダメ。

でも、やっぱり気に入らない。とにかく塗膜が柔らかすぎ。こりゃギター塗装には向かないわ・・・ ってことでいったん剥がす。水性アクリル塗料は、アセトン(所謂除光液ね)で簡単に落ちる。

ということで、いったん剥がしてシーラーからやり直し。

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水性塗料はあきらめて、ニトロセルロースラッカーで塗り直すことに。最初からそうすれば良かった・・・

ついでに、私が使っている機材を紹介しよう。
エアコンプレッサーはコレ。

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所謂、エアブラシ用のコンプレッサー。AIRTEXのAPC-001R。これは何と言っても静音、っていうのが売り。とにかく静か。

エアブラシはコレ。

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これもAIRTEXのBeauty 4+。ノズル0.5mm。
ギターの塗装と言えばスプレーガンが主流だけど、エアブラシでも十分ふける。このエアブラシとコンプレッサーは超おすすめ。

ということで、続きをお楽しみに!

2010年4月 4日

塗装ブース

ありゃりゃ・・・・

更新サボりまくり・・・

最近の私は、エフェクターやアンプの自作そっちのけで、はまっている事がある。
そうです。ギターの自作です。

といっても、リフレットや塗装ぐらいの物なのだか・・・

さて、我が家はマンション。ドリルを使うにもビクビクするほどの集合住宅。
なのにもかかわらず、作ってしまった。塗装ブース。

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プラダンと木枠で作った、換気扇完備の立派なヤツ。総工費1万円なり。

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さて、ここから何が生まれるのか・・・
次回のお楽しみと言うことで!

2009年12月 2日

Micro Head 0.5W その6

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なんと、もう一台作ってしまった・・・ (左側)
今回は抵抗にカーボンコンポジット、コンデンサはAVXを使用。
ラベルの上に、クリアフイルムを貼って、質感を高めてみる。

実は、この2号機、お嫁に行きます。

正直言うと、2号機の方が音良い・・・ 手放すのが惜しいくらい。

達者で暮らせよ〜〜