【新店】こばやし 中華そば(千葉中央) 千葉市中央区富士見。JR千葉駅と京成千葉中央駅に挟まれた一帯は、かつて国鉄千葉駅があったこともあり、古くから多くの飲食店が立ち並んでいる場所。今も入れ替わり立ち替わり様々な業態の店が軒を連ねているが、クラブやキャバクラ、スナックなども多く、夜の街というイメージがある。 そんな富士見エリアの一角に2024年2月オープンしたラーメン店は、寿司店『鮨割烹こばやし』が手掛ける新業態。鮨割烹の店の斜向かい、かつて『大黒屋本舗』や『麺屋一男』があった物件の跡地になる。カウンターや調度品の設えなど、ラーメン店というよりもそれこそ寿司屋か和食屋のような雰囲気の店内になっている。 メニューは「中華そば」の醤油と塩の2本立て。オープン当初は醤油のみの...2024.04.23 06:00TOPREVIEWNEW OPENRECOMMEND千葉市中央区
【新店】らぁ麺 天香無滴(学園前) 京葉道路蘇我インターから生実池を抜けて、鎌取駅やおゆみ野エリアへ向かう県道66号沿いに2024年4月オープン。本オープンは4月20日ということだが、プレオープンとして営業を行なっていたのでお邪魔してみた。この物件は釣具店やカーケア店などだった場所で、飲食店に全面改装してのオープンとなる。店内は厨房もホールもかなり広く、テーブル席がメインのレイアウトになっている。駐車場も店脇と別の場所に2ヶ所完備。 プレオープン期間中ということで、メニューも麺類のみで絞って営業しているとのアナウンス。とは言え、6種類もラーメンが並んでいるとなると本オープンしたらどれだけのラーメンが並ぶのか。洒落を効かせた店名やファサードとは裏腹に、ラーメンのライン...2024.04.08 04:00TOPREVIEWNEW OPEN千葉市中央区
13湯麺(元山) 『13湯麺』と書いて「かずさんとんみん」。私にとってホームのような店である。店主の松井一之さんは明星食品で麺の開発をしていた人物で、13年目に独立して「13湯麺」を開業した。亀有でスタートしてその後五香に移転し、数年前からは製麺所だった場所を改装して営業を続けている。久しくこないうちに製麺スペースが別の場所に移り、テント屋根も張られてだいぶ店らしくなってきた。 私が2000年に千葉拉麺通信を立ち上げて、千葉のラーメンを盛り上げようとしている時に常に力になってくれたのは松井さんだった。ラーメン業界初となる4店主によるコラボレーションチーム『千葉拉麺四天王』も、年長者の松井さんがいなければまとまらなかったに違いない。ラーメンイベントの...2024.03.07 04:00TOPREVIEW松戸市
ラーメン杉田家 千葉祐光店(東千葉) 言わずと知れた家系総本山吉村家直系店にして一番弟子。新杉田に本店を構えて千葉に2号店を出したのは2011年のこと。2022年には千葉駅近くに支店を出しており、そのタイミングでこちらの店は千葉店から千葉祐光店と店名が変わっている。直系店で店舗展開しているのは異例だが、いずれの店も繁盛店になっているのだから素晴らしい。最近は千葉駅前店に行くことが多かったので久々の訪問となる。 原価や人件費が高騰する昨今、「ラーメン」税込860円という値付けは、かなり頑張っていると思うのだが、私が感心したのは新メニューの「玉ねぎチャーシュー」220円。従来のネギチャーシューをアレンジしただけなのだが、客のツボをしっかりと押さえているというか思わず頼みた...2024.02.06 07:30TOPREVIEW千葉市中央区
千乃家(土気) 千葉市緑区あすみが丘。大網街道沿いに2023年8月にオープンした店へようやくの訪問。千葉方面からだとガストが目印。街道沿いということもあって駐車場も完備している。閉店間際のタイミングということもあって、前客後客共になし。店はカウンターの他に掘り炬燵式の小上がり席があり、暖房が足元に入っていてまさに掘り炬燵のよう。 店先にも「泡系鶏白湯塩」の文字が踊っており、一押しのメニューは「鶏白湯しお」。他にも辛いラーメンや清湯系、まぜそばなどもある。取り敢えず初訪なので「鶏白湯しお」「清湯しお」と「餃子」をオーダー。 「鶏白湯しお」はブレンダーを使って泡立てたスープで、いささか表層的で旨味が弱かった。さらに塩味も弱めのバランスになっていたのは...2024.01.14 12:00TOPREVIEW千葉市緑区
【新店】横浜家系らーめん かわみ家(八幡宿) 市原市は良質な家系ラーメン店が数多く存在するエリア。そんな市原の白金通り沿いに2023年12月オープン。通りの並びには量産型家系の『やまふじ家』がある。千葉の家系偏差値を底上げしている要因のひとつに、『武蔵家』を展開しているアストラーレの存在があると思うが、こちらもアストラーレによる運営で、同じ市原市の『ぼうそう家』からの流れ。店内仕込みのスープなのにスピード感ある店舗展開なのが凄いと感心する。 丼を横断するようなチャーシューが印象的なビジュアル。スープはカエシ立ち過ぎず濃度濃過ぎずのバランスタイプで、昨今の武蔵家系の中ではややライトなテクスチャーで食べやすい印象なのは、地域性を意識しているのだろうか。酒井麺は細めのタイプでやや硬...2024.01.10 06:00TOPREVIEWNEW OPEN市原市
横浜ラーメン 末広家(本千葉) 2024年もラーメン始めは、地元千葉の末広家から。毎年末広家の仕事始めに合わせて、私もラーメン始めをしている。ラーメン評論家を名乗る前から、四半世紀通い続けて食べ続けている、私にとって基本となるお店。同世代の店主中田さんは、黎明期の千葉ラーメンを共に盛り上げてきた仲間であり同志でもある。ここは私にとって色々な意味で原点に立ち戻る事が出来る場所なのだ。 私が初めて会った時はまだ幼稚園児だった長男が大人になり、お店に入るようになって何年にもなるが、揃いのユニフォームを作ったりSNSを始めたりと、その辺りが疎い親父に変わって色々頑張っている。そして昨年秋からは丼も新調して店名が入るように。親父は「息子が勝手にやってる」と嘯きますが内心...2024.01.06 05:00TOPREVIEWRICKY'S SELECTION千葉市中央区
らー麺にしかわ(鎌取) 千葉市のベッドタウン、おゆみ野で愛されている地域密着店。2005年創業と20年近くも人気を保ち続けており、創業以来からちょくちょく定点観測している。オープン当初とは店主が変わってしまい、自家製麺もやめてしまったようだが、基本的なメニュー構成などは変わらない。いつかの台風か何かで外れてしまった看板は今もつけられず置かれたまま。 「濃い味しょうゆラーメン」は、2018年夏から登場しているメニューだが、いまだに「新ラーメン」と打ち出されている。竹岡式をモチーフにしたラーメンで、スープベースは魚介出汁と豚骨から選べる。5年前に魚介の方を食べているので今回は豚骨ベースをオーダーしてみた。 カエシが強くヤクミもあり、イメージは確かに竹岡式なが...2023.12.23 05:30TOPREVIEW千葉市緑区
【新店】ラーメン野良裏家(蘇我) 2007年に開業した『武蔵家 西千葉店』を買取り、2019年にグループから独立を果たした行列店『裏武蔵家』が満を持して支店を蘇我駅西口に出店。一時は鎌取で契約直前まで進んでいたと聞いていたが、紆余曲折あって蘇我の『一番軒』跡に。近隣には人気店『つけ麺石ばし』もあるが、オープン日から連日行列を作り続けて、早くも人気店の仲間入りを果たしている。 千葉の家系ラーメンシーンを牽引する若き職人、斎藤店主の新たな挑戦は、修業先の『武蔵家』とも『裏武蔵家』とも異なる、家系の再構築とも言えるような新たな家系の表現。一つ一つの素材を見直して厳選し、特に旨味と香りを重視した構成で、醤油ダレもスープベースもより複雑で深みを増している。 『裏武...2023.12.21 04:30TOPREVIEWNEW OPENRECOMMENDRICKY'S SELECTION千葉市中央区
小ハゲ天 ららぽーと東京ベイ店(南船橋) リニューアルが続いている『ららぽーとTOKYO-BAY』に、2023年3月新しく完成したフードコート『ハーバーダイニング』。その中に昭和3年創業、銀座に本店を構える老舗天ぷら店『ハゲ天』の別業態がフードコート初出店。『ハゲ天』のカジュアル業態だった『小ハゲ天』が、2018年に『一風堂』を展開する『力の源グループ』のプロデュースによってリブランディング。天丼とラーメンを提供するブランドになっている。 ラーメンは単体ではなく天丼などとのセット販売のみ。ラーメンの味は5年前に銀座で食べたものと基本的な設計やイメージは変わっていない印象。胡麻の風味が広がる豚骨スープに細麺。博多ラーメンを和風に振ったような味わいで、ありそうでなかった豚骨ラ...2023.12.11 09:30TOPREVIEW船橋市
札幌味噌 Fuji屋 ららぽーとTOKYO-BAY店(南船橋) リニューアルが続いている『ららぽーとTOKYO-BAY』に、2023年3月新しく完成したフードコート『ハーバーダイニング』。その中に札幌の人気店『札幌Fuji屋』の新業態がオープン。ラーメン好きだった店主が『豚骨背脂 山嵐』での経験を積んで独立。今回初の道外への出店となる。 フードコートのラーメンのクオリティが高くなって久しいが、こちらもしっかりと札幌味噌ラーメンらしく鍋で煽る製法を採用。それでいて万人でも食べられるようなバランスに着地させているのは素晴らしい。麺は札幌味噌ラーメンといえばの西山製麺。 完成から提供までのタイムラグなどフードコートならではの課題はあると思うが、十分札幌を感じられる本格的な仕上がりになっているかと思う...2023.12.11 09:00TOPREVIEW船橋市
横浜家系らーめん武蔵家 薬園台店(薬園台) 2019年4月オープン。千葉にも多数店舗を出店している『新中野武蔵家(アストラーレ)』系列の店へオープン以来4年8ヶ月ぶりの訪問。以前はうどんそば店だった物件が全面改装されていて、かなりの大箱店舗になっている。駐車場も共用のものが広く取られている。 一般的に武蔵家系列のラーメンはスープの濃度が高くカエシも強めで、割とヘビーなイメージがある。前回こちらで食べた時はカエシはおとなしめだったものの、スープそのものはどっしりとした記憶があるのだが、今日のスープはかなりライトでカエシも控えめで、率直に言って物足りなさを覚えた。 無論、家系ラーメンは時間帯などによって味が上下左右されるものであり、今回はたまたまそうだったというだけのこと。街道...2023.12.10 08:00TOPREVIEW船橋市