2003年12月14日(日) |
千野栄一『注文の多い言語学』 |
「私は教育学部じゃなくて、文学部の卒業で、大学時代は言語学を専攻していたんですよ。」 と、先日の研究会で、児島先生がおっしゃるのを聞いて、ひとりうれしくなっちゃった。
私も言語学畑出身なんですよー!! わーー。 わーー。共通点はっけん♪ 児島先生のお話がこんなに私にストライクなのは、言葉に対する基本的な考え方が似ているからなのかも、なんてことまで考えちゃった。
児島先生も千野栄一先生の『注文の多い言語学』読まれたのかなー?
この本は言語学の入門の入門の本なのですが、例えば、 「ゴキブリラーメン」という名称のラーメンが世の中に存在しない理由を言語学的に説明したり、というように、難しい問題を易しくわかりやすい例で解き明かしてくれる、開眼の書なのです。
大学時代の私は、本ばかり買いあさって、本棚にそれらの専門書がずらりと並ぶのを眺めて、自分の勉強不足から目をそらしていました。 そして、大学を卒業するとき、残念ながらおそらく一生役に立てることの出来ないそれらの本を、院に進学する友達にせめて役立ててもらおうとすべて譲ってしまいました。 その中で、今、譲らずに手元に置いておけばよかった、と唯一思うのはこの『注文の多い料理店』です。 この本を読んで、「言葉って面白い!」「もっと知りたい!」と探究心に燃えたものでした。
私が本を譲った友達は、院を卒業して、今、韓国の大学で日本語を教えています。
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