筒井康隆全文庫 2000年代

表紙画像の下の氏名は特に断り書きがない限り装幀者または装画家、バックが黒いものは現在絶版です。

1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代

2000年 4冊

無記名

文学部唯野教授

岩波現代文庫

2000年1月14日

【収録内容】
文学部唯野教授
├ 第一講 印象批評
├ 第二講 新批評(ニュー・クリテイシズム)
├ 第三講 ロシア・フォルマリズム
├ 第四講 現象学
├ 第五講 解釈学
├ 第六講 受容理論
├ 第七講 記号論
├ 第八講 構造主義
└ 第九講 ポスト構造主義
同時代ライブラリー版によせて
岩波現代文庫版によせて


写真:駒場順吉
デザイン:鈴木成一デザイン室

脳ミソを哲学する

講談社+α文庫

2000年6月20日

ポートレート撮影:駒場順吉

【収録内容】
第一章 科学哲学者 村上陽一郎さんと「哲学する科学者待望論」のはなし
第二章 解剖学者 養老孟司さんと「脳ミソを哲学する」はなし
第三章 生命誌研究館副館長 中村桂子さんと「生命の歴史を読み解く」はなし
第四章 動物行動学者 日高敏隆さんと「動物たちの言いぶん」のはなし
第五章 数学者 森 毅さんと「頭のなかの回路」のはなし
第六章 気象学者根本順吉さんと「地球の百葉箱」のはなし
第七章 生物工学者 軽部征夫さんと「生物とつくる未来の地球」のはなし
第八章 理論物理学者 佐藤文隆さんと「星を見ずに星を語る人」のはなし
第九章 イカ学者 奥谷喬司さんと「前衛的なイカの生態」のはなし
第十章 評論家 立花 隆さんと「科学の未来を覗く」はなし


山藤章二

科学の終焉(監修)

ジョン・ホーガン:著/竹内 薫:訳

徳間文庫

2000年10月15日

【収録内容】
監修者序文:筒井康隆
科学の終焉


宮寺昭男

新潮文庫

2000年12月1日

【収録内容】

├ 朝食
├ 友人
├ 物置
├ 講演
├ 病気
├ 麺類
├ 鷹司靖子
├ 八畳
├ 郵便物
├ 老臭
├ 肉
├ 親族
├ 書斎
├ 買物
├ 性欲
├ 魚貝類
├ 夜間飛行
├ 食堂
├ 通信
├ 預貯金
├ 昼寝
├ 野菜
├ 敵
├ 信子
├ 玄関
├ 遺言
├ 孤独
├ 供物
├ 酒
├ 珍客
├ 風呂
├ 自裁
├ 煙草
├ 大学
├ 映画
├ 睡眠
├ 戦闘
├ 神
├ 真善美
├ 侵略
├ 舞台
├ 幻聴
└ 春雨
解説:川本三郎

2002年 10冊


岩郷重力+
WONDER WORKZ

自選短篇集1
ドタバタ篇
近所迷惑

徳間文庫

2002年5月15日

【収録内容】
近所迷惑
おれは裸だ
経理課長の放送
弁天さま
欠陥バスの突撃
自殺悲願
慶安大変記
アルファルファ作戦
アフリカの爆弾
自作解題:日下三蔵(インタビュアー)


福井真一

映画より

わたしのグランパ

文春文庫

2002年6月10日

【収録内容】
わたしのグランパ
解説:久世光彦


岩郷重力+
WONDER WORKZ

自選短篇集2
ショート・ショート篇
怪物たちの夜

徳間文庫

2002年7月15日

【収録内容】
超能力
帰郷
星は生きている
怪物たちの夜
逃げろ
悪魔の契約
わかれ
最終兵器の漂流
腸はどこへいった
亭主調理法
我輩の執念
幸福ですか?
人形のいる街
007入社す
踊る星
地下鉄の笑い
ながい話
ふたりの印度人
竹取物語
パラダイス
ヒッピー
ブロークン・ハート
最後のCM
差別
あるいは酒でいっぱいの海
消失
鏡よ鏡
法外な税金
女の年齢
トンネル現象
九十年安保の全学連
スパイ
妄想因子
怪段
陸族館
給水塔の幽霊
みすていく・ざ・あどれす
体臭
善猫メダル
逆流
前世
欲望

パチンコ必勝原理
マリコちゃん
ユリコちゃん
サチコちゃん
ユミコちゃん
きつね
たぬき
コドモのカミサマ
神様と仏さま
池猫
飛び猫
衛星一号
模倣空間
お助け
疑似人間
ベルト・ウエーの女
火星にきた男
差別
到着
にぎやかな未来
自作解題:日下三蔵(インタビュアー)


岩郷重力+
WONDER WORKZ

自選短篇集3
パロディ篇
日本以外全部沈没

徳間文庫

2002年9月15日

【収録内容】
火星のツァラトゥストラ
日本以外全部沈没
ケンタウルスの殺人
小説「私小説」
ホルモン
フル・ネルソン
モダン・シュニッツラー
デマ
バブリング創世記
裏小倉
諸家寸話
読者罵倒
筒井康隆のつくり方
自作解題:日下三蔵(インタビュアー)


松 昭教

パプリカ

新潮文庫

2002年11月1日

【収録内容】
パプリカ
解説:斎藤美奈子


松 昭教

自選ホラー傑作集1
懲戒の部屋

新潮文庫

2002年11月1日

【収録内容】
走る取的
乗越駅の刑罰
懲戒の部屋
熊の木本線
顔面崩壊
近づいてくる時計
蟹甲癬
かくれんぼをした夜

都市盗掘団
解説:大槻ケンヂ


松 昭教

自選ホラー傑作集2
驚愕の曠野

新潮文庫

2002年11月1日

【収録内容】

冬のコント
二度死んだ少年の記録
傾斜
定年食
遍在
遠い座敷
メタモルフォセス群島
驚愕の曠野
解説:小谷真里


しりあがり寿

自選ドタバタ傑作集1
最後の喫煙者

新潮文庫

2002年11月1日

【収録内容】
急流
問題外科
最後の喫煙者
老境のターザン
こぶ天才
ヤマザキ
喪失の日
平行世界
万延元年のラグビー
解説:大岡 玲「センス以前への飛翔」


しりあがり寿

自選ドタバタ傑作集2
傾いた世界

新潮文庫

2002年11月1日

【収録内容】
関節話法
傾いた世界
のたくり大臣
五郎八航空
最悪の接触
毟りあい
空飛ぶ表具屋
解説:北野勇作「「解説」ではない」



岩郷重力+
WONDER WORKZ

自選短篇集4
ロマンチック篇
睡魔のいる夏

徳間文庫

2002年11月15日

【収録内容】
わが良き狼
お紺昇天
睡魔のいる夏
白き異邦人

時の女神
ミスター・サンドマン
ウイスキーの神様
姉弟
ラッパを吹く弟
幻想の未来
自作解題:日下三蔵(インタビュアー)

2003年 5冊


岩郷重力+
WONDER WORKZ

自選短篇集5
ブラックユーモア<未来>篇
カメロイド文部省

徳間文庫

2003年1月15日

【収録内容】
脱ぐ
無限効果
二元論の家
底流
やぶれかぶれのオロ氏
下の世界
うるさがた
たぬきの方程式
マグロマル
カメロイド文部省
最高級有機質肥料
一万二千粒の錠剤
自作解題:日下三蔵(インタビュアー)


岩郷重力+
WONDER WORKZ

自選短篇集6
ブラックユーモア<現代>篇
わが愛の税務署

徳間文庫

2003年3月15日

【収録内容】
融合家族
コレラ
旗色不鮮明
公共伏魔殿
わが愛の税務署
地獄図日本海因果(だんまつまさいけのくろしほ)
晋金太郎
廃塾令
自作解題:日下三蔵(インタビュアー)


百鬼丸

エンガッツィオ司令塔

文春文庫

2003年4月10日

【収録内容】
エンガッツィオ司令塔
乖離
猫が来るものか
魔境山水

越天楽
東天紅
ご存知七福神
俄・納涼御攝勧進帳
首長ティンブクの尊厳
附・断筆解禁宣言
文庫版あとがき
解説:小谷野 敦「古い下品が新しい」


しりあがり寿

魚籃観音記

新潮文庫

2003年6月1日

【収録内容】
魚籃観音記
市街戦

作中の死
ラトラス
分裂病による建築の諸相
建物の横の路地には
虚に棲むひと
ジャズ犬たち
谷間の豪族
解説:野坂昭如


熊倉隆敏

三丁目が戦争です

講談社青い鳥文庫f

2003年8月9日

【収録内容】
三丁目が戦争です
地球はおおさわぎ
赤ちゃんかいぶつベビラ!
うちゅうをどんどんどこまでも

2004年 3冊


写真:杉山拓也

恐怖

文春文庫

2004年2月10日

【収録内容】
恐怖
├ 嫣然たる微笑の意味は
├ もしここに人が来たら
├ 領収書が大切なのです
├ 三人の刑事が転倒する
├ 別れた妻と背中あわせ
├ 限られている新聞紙面
├ もと伴侶をどう呼ぶか
├ オカルト的な自己完結
├ 文化人皆殺しの可能性
├ 無関係という関係が鍵
├ 薔薇を手折る三人の娘
├ 刑事が手帳に書き込む
├ 豪雨と雷鳴の中の恐怖
├ 絞り込まれた三十五人
├ 脳障害の刑事との対話
├ この町は発狂している
├ 美都ちゃん人形の視線
├ 深夜の客の野卑な大声
├ 君は何を顫えているか
├ 思いがけぬ乙女の来訪
├ ハイデガー恐れの分類
├ 危機は突然やってくる
├ 先生あなたは病気です
├ 書道家は幽霊に怯える
├ 恐怖こそ根元的な本能
├ 犯人の一人が告白する
├ もう一人の犯人の告白
├ 姥坂市からは脱出不能
└ その後誰がどうしたか
解説:中条省平


しりあがり寿

天狗の落し文

新潮文庫

2004年8月1日

【収録内容】
天狗の落し文
解説:小林恭二


写真:宮内 勝

文学外への飛翔

小学館文庫

2004年12月7日

【収録内容】
一章 チェーホフ『かもめ』分析
└ トリゴーリンという男‐チェーホフ『かもめ』に出演して
二章 俳優としての日日
├ 蜷川作品に役者としてお呼びがかかるとは
├『かもめ』は連日超満員
├ モックンとトヨエツ
├「俄」と『兵士の物語』
├ 観劇・感激・間隙日記
├ 演劇修業時代の日日
├ 神父のおれがアイドルを襲う
├ アガサ・クリスティの日日
├ 芝居のリアリティとリアリズム
├ 三島由紀夫の戯曲
├ 三島由紀夫『弱法師』稽古日記
├『弱法師』本番の苦悩
├ 映画『ひっとべ』撮影日記
├「百物語」の笑い
├『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』について
├ 小説『ミザリー』の味
└ 007は『危機一発』と『カジノ・ロワイヤル』だ
三章 わが心のタカラジェンヌ
├ 狸御殿に始まる
├ 宝塚映画の時代
├ 西尾美栄子との共演
└ 峰さを理との舞台
解説:内田春菊「筒井康隆師匠のこと」
初出一覧

2005年 2冊

大西正善/坪田 太

自選グロテスク傑作集
ポルノ惑星のサルモネラ人間

新潮文庫

2005年8月1日

【収録内容】
ポルノ惑星のサルモネラ人間
妻四態
歩くとき
座右の駅
イチゴの日
偽魔王
カンチョレ族の繁栄
解説:モブ・ノリオ「筒井康隆を読めばお金が儲かる」


絵:山藤章二

大いなる助走(改版)

文春文庫

2005年10月10日

【収録内容】
大いなる助走

解説:大岡昇平
あとがき

2006年 11冊

新潮社装幀室

自選ファンタジー傑作集
ヨッパ谷への降下

新潮文庫

2006年1月1日

【収録内容】
薬菜飯店
法子と雲界
エロチック街道
箪笥
タマゴアゲハのいる里
九死虫
秒読み
北極王
あのふたり様子が変
東京幻視

ヨッパ谷への降下

解説:河合隼雄


題字:筒井康隆

小説のゆくえ

中公文庫

2006年3月25日

【収録内容】
世界から文学へ 文学から世界へ
現代世界と文学のゆくえ
方法の前史、検証・論考
超虚構性からメタフィクションへ
「21世紀 文学の創造」編集のことば
感情移入と小説
文学的スノッブについて
「文学の面白さ」の基本に立って
マニアックであることを恐れるな
「炭坑のカナリヤ」としての抗議
日本てんかん協会会長 鈴木勇二様 お答えと要望
日本てんかん協会会長 鈴木勇二様 お答え
断筆を解き、作品を発表します
覚書
『エンガッツィオ司令塔』あとがき
なさけない、身勝手な、品性のない「報道規制」
表現の自由に関する断章
『樹の上の草魚』推薦文
『風雲ジャズ帖の逆襲』推薦文
『ダモレスク幻想』推薦文
『家族狂』推薦文
あなたの名はあなた
再び「あなたの名はあなた」
『科学の終焉』監修者序文
『続科学の終焉』監修者序文
『世界の涯ての弓』推薦文
現代的でポップな老人文学 畸人伝
はじめて「ユング」の世界がわかった‐ユング心理学入門
センスオブワンダーな哲学の物語
予想がつかぬ意外性‐星新一『疑惑』について
『虚空王の秘宝』の世界
小林信彦『おかしな男 渥美清』
『イフからの手紙』推薦文
『異形家の食卓』推薦文
『夫婦茶碗』解説
『神の系譜T 竜の封印』推薦文
『透明な方舟』推薦文
「音の擬」に共感‐第九回三島由紀夫賞選評
すぐそこにある豊饒‐第十回三島由紀夫賞選評
甘美なる胎内めぐり‐第十一回三島由紀夫賞選評
現代思想と文学‐第十二回三島由紀夫賞選評
若さと気負いに好感‐第十三回三島由紀夫賞選評
前景化ということ‐第十四回三島由紀夫賞選評
「にぎやかな湾に背負われた船」を推す‐第十五回三島由紀夫賞選評
几帳面さということ‐第三十四回谷崎潤一郎賞選評
恋愛小説というもの‐第三十五回谷崎潤一郎賞選評
偶数の選考委員‐第三十六回谷崎潤一郎賞選評
情緒纏綿たる透明感‐第三十七回谷崎潤一郎賞選評
町田康『くっすん大黒』を推す‐第七回Bunkamuraドゥマゴ文学賞選評
灰谷健次郎のガールフレンド
「山藤章二の戯画ていめんと」推薦文
星新一と共に四十年
「郵便少年・横尾忠則展」開催おめでとうございます
達人が選んだ「もう一度読みたい」一冊‐田河水泡「ミスター・チャンチャラ」
おれがハマった極上ミステリー
時代を見る眼と通時性
半ちゃん
問題小説の三十年
『文学部唯野教授』同時代ライブラリー版によせて
『文学部唯野教授』現代文庫版によせて
唯野教授は最初の単行本で
歳をとってしまうと書けない小説
さまざまな道中記
読売文学賞受賞の言葉‐「わたしのグランパ」
ながい時間をかけて書いたため‐「愛のひだりがわ」
『わかもとの知恵』まえがき
『わかもとの知恵』あとがき
自分のことば
『悪魔の辞典』について
『筒井版 悪魔の辞典』訳者あとがき
「悪魔の辞典」新訳の悪夢
私の週間食卓日記
約1トンのコーヒー
鮎の骨
狂牛肉の酸鼻歌
筒井家覚書
めぐり会えたもの
オテル・リッツ
震災で気づいた無駄
趣味をプロ級まで磨き逆境に備えよ
梅新 大月楽器店
ネット内にはいろんな人がいてもよい
ネット狂詩曲
紙と日本人
気の早い楽しみ
若者グループと乱闘、死亡
自照する顔
読み、語り、聞かせること
伝奇小説、SFにも登場する謎の人物‐古寺巡礼
春の小川は
すべてを絵に語らせよ
OSKの『ジャズ小説』
言語の自主規制
国立劇場での「俄」
劇作家文士劇の提案
劇作家文士劇の続き
「俄」の上演に関して
20世紀不滅の映像遺産
映像化された哲学的思考
チャン・イーモウの求心性
『キープ・クール』のユーモア
解説:青山真治「拝啓ミヤギ社長殿」


貞本義行

時をかける少女〈新装版〉

角川文庫

2006年5月25日

【収録内容】
時をかける少女
悪夢の真相
果てしなき多元宇宙
解説:江藤茂博「『時をかける少女』の文彩(フィギュール)」


山藤章二

日本以外全部沈没
パニック短篇集

角川文庫

2006年6月25日

【収録内容】
日本以外全部沈没(登場人物解説:平石 滋)
あるいは酒でいっぱいの海
ヒノマル酒場
パチンコ必勝原理
日本列島七曲り
新宿祭
農協月へ行く
人類の大不調和
アフリカの爆弾
黄金の家
ワイド仇討
解説:川又千秋


イラスト:水江未来
装幀:鈴木久美
(角川書店装丁室)

陰悩録
リビドー短篇集

角川文庫

2006年7月25日

【収録内容】
欠陥バスの突撃
郵性省
脱ぐ
活性アポロイド
弁天さま
泣き語り性教育
君発ちて後
陰悩録
睡魔の夏
ホルモン
奇ッ怪陋劣潜望鏡
モダン・シュニッツラー
オナンの末裔
信仰性遅感症
解説:藤田宜永


日置由美子

愛のひだりがわ

新潮文庫

2006年8月1日

【収録内容】
愛のひだりがわ
├ 第一章 デン
├ 第二章 ご隠居さん
├ 第三章 サトル
├ 第四章 志津恵さん
├ 第五章 ダン
├ 第六章 歌子さん
└ 第七章 父
解説:村松友[示見]「筒井康隆のひだりがわ」


岡 達也

如菩薩団
ピカレスク短篇集

角川文庫

2006年8月25日

【収録内容】
コレラ
神様と仏さま
死にかた
小説「私小説」
如菩薩団
傍観者
ケンタウルスの殺人
断末魔酔狂地獄
三人娘
ながい話
村井長庵
わが愛の税務署
解説:馳 星周


CNT508

新装版
ウィークエンド・シャッフル

講談社文庫

2006年9月15日

【収録内容】
佇むひと
如菩薩団
「蝶」の硫黄島
ジャップ鳥
旗色不鮮明
弁天さま
モダン・シュニッツラー
その情報は暗号
生きている脳
碧い底
犬の町
さなぎ
ウィークエンド・シャッフル
解説:川又千秋


イラスト:小林孝亘
装幀:高柳雅人

夜を走る
トラブル短篇集

角川文庫

2006年9月25日

【収録内容】
経理課長の放送
悪魔の契約
夜を走る
竹取物語
腸はどこへいった
メンズ・マガジン一九七七
革命のふたつの夜
巷談アポロ芸者
露出症文明
人類よさらば
旗色不鮮明
ウィークエンド・シャッフル
タイム・マシン
わが名はイサミ
解説:小林泰三


イラスト:岩崎智子
装幀:高柳雅人

佇むひと
リリカル短篇集

角川文庫

2006年10月25日

【収録内容】
ぐれ健が戻った
碧い底
きつね
佇むひと
姉弟
ベルト・ウェーの女
怪段
下の世界
睡魔のいる夏
わが良き狼
ミスター・サンドマン
白き異邦人
ヒッピー
走る男
わかれ
底流
時の女神
横車の大八
みすていく・ざ・あどれす
母子像
解説:小池真理子


イラスト:町田久美
装幀:鈴木久美
(角川書店装丁室)

くさり
ホラー短篇集

角川文庫

2006年11月25日

【収録内容】
生きている脳
肥満考
ふたりの印度人
池猫
二元論の家
星は生きている
さなぎ
大怪獣ギョトス
我輩の執念
到着
たぬきの方程式
お助け

怪物たちの夜
くさり
善猫メダル
「蝶」の硫黄島
亭主調理法
アフリカの血
台所にいたスパイ
サチコちゃん

解説:貴志祐介

2007年 4冊


横尾忠則

ヘル

文春文庫

2007年2月10日

【収録内容】
ヘル

対談:「極楽退屈、地獄が大切−『ヘル』をめぐって」筒井康隆・横尾忠則
特別付録 筒井康隆のすべてを知るための49問49答


イラスト:山口 晃
装幀:鈴木久美
(角川書店装丁室)

出世の首
バーチャル短篇集

角川文庫

2007年3月25日

【収録内容】
出世の首
空想の起源と進化
出世の首
テレビ譫妄症
雨乞い小町
夜の政治と経済
ジャップ鳥
となり組文芸
桃太郎輪廻
馬は土曜に蒼ざめる
傍観者
廃塾令
団欒の危機
解説:長嶋 有「作中に立つ「作家」」


山藤章二

笑犬樓の逆襲

新潮文庫

2007年8月1日

【収録内容】
I 笑犬樓の逆襲
├ 断筆解除後の戦果を報告する
├ 家を買う話は沙汰やみとなってしまった
├ 自民党が金持ちの味方でなくなった時から世の中おかしくなった
├ 平成八年五月十八日、神田某所で秘密朗読会が開催された
├ ドラマ出演中に作家としての意識を表出させることは禁じている
├ 酒鬼薔薇聖斗君のお噂です
├ ことばの豊かさは、成熟した文化を維持する上で絶対に必要だ
├ サントリー・モルツのCF一年契約はこれほど厳しい
├ 蜷川幸雄から大役のお呼びがかかった
├ 放火にあった隣家の火事をホースで消火した
├「かもめ」稽古期間中は辛かった
├「筒井康隆はならず者の傑物だ」
├ ファービーちゃんは声を出す人形の新人類である
├ 山陽新幹線のコンクリート落下事故を簡単に反省してもらっては困る
├ 江藤淳氏は雷の恐怖に負けたのではないか
├「文学クイズ・マラソン」を開催した
├『魚藍観音記』はまだ摘発されていない
├ 柳美里さんおめでとう
├ セコムをつけていてもアジア系外国人強盗団は侵入してくる
├ 小渕総理に言語の多様性を説いたってわかるわけもないだろう
├ なぜ評論家の悪口を書いてしまうんだろう
├ 原宿名店案内
├ 石原慎太郎は徹底せよ
├ 原宿名店案内・第二弾
├「そして誰もいなくなった」公演前のネタばらしに抗議する
├ リアリティはリアリズムではない
├『悪魔の辞典』の翻訳を再開した
├ 優秀なCFは出演者の矜持を損なう
├ トチリのおかげで演技がうまくなった
├ おれは山本圭に似ているかね?
├ デリダ「郵便物不安」が現実となった
├ 個人情報保護基本法案並びにマスコミのスキャンダリズムを批判する
├ 狂牛病・口蹄疫の家畜に神の恵みあれ!
├ フジテレビ深夜の「百万男」は面白いぞ
├ 神戸・垂水の名店案内
├ ミレー「鷲鳥番の少女」を手放した
├ イギリスの浣腸は、馬のかと思うほどでかい
├ NHK的歴史改変の役を演じた
├ 山下洋輔と釧路で「しあわせ」について語り合った
├ 犯罪者はアフガンへつれて行け
├ この原稿は、楽屋で書いている
├ 朝日新聞の一面にでかい活字で「狂」の字が躍っている
├ わが家に税務調査が入った
├ 翻訳中の『悪魔の辞典』の一部をお目にかけよう
├『愛のひだりがわ』について、この二人の評者にはあきれた
├ ペイオフ解禁で不安を煽り立てたマスコミ
├「現代語裏辞典」の連載を開始した
├ 小泉義之に反論する
├「フリン伝習録」は「メリー・ウィドウ」の名曲を甦らせる
├「決死圏SOS宇宙船」はわしの『帰郷』に似過ぎている
├ 小中学生の化粧、男の化粧を擁護する
├ 愚挙・千代田区の歩行者喫煙取締りを糾弾する
├ 紫綬褒章をもらってしまった
├ 六日町「龍言」で骨休めをした
├ わしの頭の中には発表できぬギャグが充満している
├ 戦争なくして何の人生じゃ
├ シラク「お前アホか。」ブッシュ「何でやねん。」
├ 河合隼雄氏・桂米朝師匠に感謝する
├ ヒトゲノム解読は無為徒食の老人増加を招くのか?
├ 映画「宣戦布告」を見て考えた
├ 政治家に免許がなくていいのか
├ 行きつけの店がどんどん消えていく
├「トリビアの泉」が高視聴率なのはもっともだ
├ 阪神ファンではないが、道頓堀川は川浚えをせよ
├ オペラ歌手に混って歌をうたうことになった
├ 今後は「お助け爺さん」に徹することになるだろう
├ 日本人は情けなーい国民やねん
├ ついに最終回となった
└ 昔「噂の真相」という雑誌があった
II 阪神大震災はいまだ終わらず
├ 犬とグッズと鍋
├ 阪神大震災はいまだ終わらず
├ いずれは、の予感はあった
├ わたしの映画スタア
└ 子供について
III 二十一世紀の新しい読者に向けて
├ 萩原版『パプリカ』の完結を祝す
├ ゴダケンと珠子
├『わたしのグランパ』
├ 二十一世紀の新しい読者に向けて
├『フリン伝習録』
└ 今夜のお楽しみどころ二、三
IV 古典から今への美意識
├ 古典から今への美意識‐丸谷才一『輝く日の宮』
├ 快い懐かしさのエッセンス‐小林恭二『宇田川心中』
├『阿修羅ガール』を推す‐第16回三島由紀夫賞選評
├ 矢作俊彦の遅すぎる受賞‐第17回三島由紀夫賞選評
└ 夢と夜行列車‐平成十五年度谷崎潤一郎賞選評
解説:保前信英「闘う作家のジャーナリスティックな視線」


イラスト:内田春菊
デザイン:十河岳男

人間みな病気(選)

日本ペンクラブ/編

ランダムハウス講談社文庫

2007年11月1日

【収録内容】
内田春菊「田中静子14歳の初恋」
谷崎潤一郎「恐怖」
大槻ケンジ「屋上」
横光利一「盲腸」
遠藤周作「役たたず」
内田百間「掻痒記」
色川武大「したいことはできなくて」
坂口安吾「精神病覚え書」
内田春菊「今月の困ったちゃん」
葛西善蔵「奇病患者」
秋元松代「ちぐはぐな話」
筒井康隆「ポルノ惑星のサルモネラ人間」
島田雅彦「未確認尾行物体」
編集後記
底本一覧


2008年 1冊

山藤章二

銀齢の果て

新潮文庫

2008年8月1日

挿画:山藤章二

【収録内容】
銀齢の果て
解説:穂村 弘「現実直視の果ての「夢」」

2009年 5冊

イラスト:エド・リンドルフ
鈴木成一デザイン室

筒井版 悪魔の辞典 上
〈完全補注〉
(訳)
著:アンブローズ・ビアス

講談社文庫

2009年1月20日

【収録内容】
筒井康隆「『悪魔の辞典』について」
筒井版 悪魔の辞典 A〜L
解説:丸谷才一「辞書的人間」


イラスト:エド・リンドルフ
鈴木成一デザイン室

筒井版 悪魔の辞典 下
〈完全補注〉
(訳)
著:アンブローズ・ビアス

講談社文庫

2009年1月20日

【収録内容】
筒井版 悪魔の辞典 M〜Z
「訳者あとがき」/
筒井康隆「自分のことば」

筒井康隆「『悪魔の辞典』新訳の悪夢」


イラスト:いとうのいぢ

時をかける少女

角川つばさ文庫

2009年3月3日

挿画:清原 紘

【収録内容】
時をかける少女
時の女神
姉弟
きつね
解説:斉藤栄美


イラスト:新井苑子
カバーデザイン:岩郷重力+WONDER WORKZ

馬の首風雲録

扶桑社文庫

2009年4月30日

【収録内容】
馬の首風雲録
あとがき
解説:日下三蔵「「戦争」テーマの筒井SFの集大成」


イラスト:白身魚

緑魔の町

角川つばさ文庫

2009年11月15日

挿画:白身魚

【収録内容】
緑魔の町
デラックス狂詩曲
解説:はやみねかおる「本当の恐怖」

1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代

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