Coordinating Committee of Earthquake and
Volcanic Eruption Prediction Researches

災害の軽減に貢献するための
地震火山観測研究計画

News お知らせ

TOPICS

予知協ホームページをリニューアルしました

新しい建議「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画の推進について(第3次)」に基づく5年間の研究計画が実施されます。今後も随時コンテンツを更新・追加していきます。
企画部では、協議会や参加機関の活動をホームページで紹介したいと考えており、 ニュース記事や写真、図面を募集しています。企画部までお寄せ下さい。

EVENT

令和5年度成果報告シンポジウムが開催されました

令和6年(2024年)3月13日(水)~14日(木)
「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」の令和5年度成果報告シンポジウムが開催されました。皆様のご協力により、成功裡に終了しました。ありがとうございました。 
シンポジウム参加人数:358名 懇親会参加人数:55名

詳細につきましてはこちらのページ

MEDIA

研究成果共有データベースを公開しています

「災害の軽減に貢献するための地震・火山観測研究計画」では、これまでの研究計画等で観測されたデータや成果等をデータベースとして整備し、公開する活動を行っています 。使用のルールに従ってご活用ください。

研究成果共有データベースはこちらのページ

MEDIA

パンフレット「関東地震」「南海トラフ地震」に備える

大正関東地震から100年 昭和東南海・南海地震から77年を迎えて「関東地震」「南海トラフ地震」に備える パンフレットを刊行しました。

パンフレットはこちらのページ

About 地震・火山噴火予知研究協議会とは

文部科学省 科学技術・学術審議会(文部科学大臣の諮問に応じて科学技術の総合的な振興や学術の振興に関する重要事項についての調査審議等を行う)で策定・建議された「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」(令和6-10年度)を、大学、研究機関、行政機関等が連携・協力して実施するために、東京大学地震研究所に設置された組織です。

Achievements 成果

海溝・トラフ軸近傍のプレート境界固着状態の推定

継続的な海底地殻変動の観測により明らかとなったプレート境界の固着状況。(左図)アムールプレートに対する各観測点の年間移動量を、方向とともに赤矢印で示す。南海トラフより外側(南東側)では、これまで知られているプレート相対運動と同じであるが、内側(北西側)ではその約6割程度の移動が観測された。(右図)千島海溝根室沖に設置された観測点のオホーツクプレートに対する年間移動量を赤矢印で示す。海溝より内側(北西側)でプレート収束速度と同程度の年間約7 cmの移動が観測された。これらの結果は、いずれの領域でもプレート境界浅部ではプレートが固着しており、この固着域の周りではひずみが蓄積していることを示す(右下図参照)。

1662年日向灘地震の規模推定

浅部スロー地震発生域やプレート境界位置などの最新の知見をもとに新たな断層モデルを構築し、1662年日向灘地震がM8級の巨大地震であった可能性を科学的に初めて示した。左図の①~③は本研究で構築した断層モデルで、従来の推定より浅部(断層③)でもすべりがあった可能性を示した。赤星は1923年以降のM7級プレート境界地震の震央、灰色領域は主なプレート境界地震の震源域、赤丸は浅部低周波微動の震央、紫破線はプレート境界位置の等深線をそれぞれ示す。右上図は津波浸水シミュレーションから断層モデルを評価した結果。①~③の3断層を用いて計算された津波高は、本研究で新たに津波堆積物が発見された地点(日南)の浸水を説明する。右下図は深さ方向の断面図で示す断層の位置とすべり量。太い灰色線はプレート境界、細い茶色線は海底地形を示す。本成果は地震調査研究推進本部が2022年3月に発表した「日向灘及び南西諸島海溝周辺の地震活動長期評価(第二版)」に反映されている (Ioki et al., 2022に加筆修正)。

研究者の方へ

本事業費を使用して得られた研究結果を論文等に発表する際には、以下を参考にして謝辞に記して下さい。
日本語:本研究は文部科学省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の支援を受けました.
English: This study was supported by the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT) of Japan, under its The Third Earthquake and Volcano Hazards Observation and Research Program (Earthquake and Volcano Hazard Reduction Research).