ゲーム・インデックス

日付別

五十音順

アルファベット順

横浜クニツィア会 2024.05.25

Hexagames20240525.JPG第33回横浜クニツィア会です。参加者10名。前回でシュピールボックスシリーズが終わったので、新しい試みとして出版社別で出版順にそれらのゲームをいくつか遊ぶということを始めました。初回となる今回はヘクサゲームズです。ヘクサゲームズからは

ディギング Digging (1990年)
レス パブリカ Res Publica(1991年)

の2作が出版されています。特に「ディギング」はクニツィアの大手出版社へのデビュー作という位置付けになっています。今回は幸運にもこれら2作を両方遊ぶことができました。どちらも久しぶりで新鮮でとても面白かったので、またぜひ遊びたいです。なお、個人的初プレイのゲームは「ダイナソーチャレンジ」と「マイシティ」の永遠モードです。




ザメック Zamekファルコン dodatek Sokół
(説明 5分 プレイ時間 50分)
Zamek20240525.JPG前回ぴーかんさんと遊んだ時には拡張入れていなかったので、今回は拡張入りです。改めて調べると、拡張の18枚のタイルを入れても空きマスが元と同じ16マスになるように調整されているのですね。教会は点数が三角数なのでうまく集まれば高得点ですが、今回はなかなかそううまくはいきませんでした。鷹の巣チップは自分が有利だったのですが追いつかれてしまい、確かぴーかんさんが鷹の巣では勝って、自分が屋根で勝ったと思います。途中ではかなり点差が開いて負けていたのですが、最後に追いついて逆転勝利。

結果:自分(黒) 137、ぴーかん(白) 132



ディギング Digging (ヘクサゲームズ版)
(説明 15分 プレイ時間 4ディール40分)
Digging20240525.JPGクニツィアのデビュー作という位置付けのヘクサゲームズの「ディギング」です。これ以降の初期のクニツィアのトレンドを考えるとかなり異色のゲームで、ほぼペア戦専用です。

久し振りなので、ルールを少し間違えていました。へクサゲームズ版では、鉱石がない鉱山は攻撃できないようです。なお、その後出版されたアバランチプレス版やグリフォン版では攻撃できるので、あまりゲーム的には問題ないかもしれません。また、攻撃を受けている間に閉山した時には、最後の鉱石カードは捨てなければならない、という割と大切なルールを忘れていました。しかし、これはアバランチプレス版ではないルールなので、結局アバランチプレス版ルールですべて遊んでいた、ということになります。

60点制で、今回は4ディールで終わりました。運の要素も大きいですが、カードをパートナーに渡すルールが面白いので(ロストシティのペア戦みたい)、また折を見て遊びたいです。

詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000915.html#digging

結果:さぼ&キノ 73、ぴーかん&自分 57



ニワトリ大混戦 Hennen Rennen
(説明 10分 プレイ時間 15分)
HennenRennen-Boxes.JPG「ニワトリ大混戦」はピアトニクから2004年に出版されたクニツィアのゲームです。2番目に大きい数字が勝つという3−5人用のトリックテイクで、勝ったカードの強さを考えて得点するというちょっと変わったゲームです。17年後の2021年に、カード構成などを変更し特殊能力を加えた「ピューマフィア Pumafiosi」がバイトウイングゲームズから出版されています。

HennenRennen-Boards.JPG3枚に分かれたジグソー式のボードにはカードを置くスペース9マスが1列に並んでおり、8、7、6、5、4、3、2、1、-1の点数が示されています。カードは100枚でスートはなく1-100までの通し番号になっています。各プレイヤーは自分の色のニワトリのコマ6個とチップ20枚を受け取ります。チップは1枚1点なので20点スタートというわけです。

HennenRennen-Cards.JPG各プレイヤーに10枚のカードを配り、残りのカードは使いません。10枚のうち7枚は個人の山札で中を見てはいけません。残りの3枚が最初の手札になります。1トリック終わるごとに1枚補充し、10枚で10回のトリックテイクを行いますが、見ることができるのは常に3枚です。

トリックは2番目に大きな数字を出したプレイヤーが勝ちます。勝ったカードの上に自分のニワトリを乗せて所有権を示し、ボードの空きスペースか、またはより低い数字のカードが置かれたスペースに置きます。

HennenRennen-Pieces.JPG後者の場合は、押し出し(すべり落ち)が起こります。既に置かれていたカードは1段階下のスペースに押し出されます。もしそこにも既にカードが置かれていたら、数字が小さい方のカードがさらに1段階下がります。これを繰り返して、同じスペースにカードが2枚ないようになったら押し出しは終わります。-1のスペースから1段階下げられたカードは盤外に置きます。盤外は-5点という扱いで、ここだけは複数枚のカードが置かれていても構いません。また、1段階下がるごとにそのカードの所有者は1チップを支払わなければなりません。なおチップがなければそれ以上の支払いはありません。

HennenRennen-PointChips.JPGなお、第1トリックだけは手番順のトリックテイクではなく、全員裏向きにカードを1枚伏せて表にする同時出しです。こうして10トリック終わったときに自分の所有するカードのスペースに書かれた点数と残ったチップの点数を合計し、最も高いプレイヤーが勝利します。

押し出し要素による失点を理解することは大切です。例えば8のスペースにおいて最後までそのままならば8点ですが、盤外まで落ちてしまうと9段階分の−9点と盤外の−5点で−14点です。これが1枚のカードがもたらす最大と最小の収益で22点も違うのです。基本的には1段階落ちると最初からそこに置いたときより1点損するというわけで、どのカードでどのあたりに置けば良いのかは悩ましいところです。また10トリックでボードは9マスなので少なくとも1枚は必ず盤外(−5点)のカードがあります。あとから置かれたカードに押し出されるのはちょっと「エクストラ/エクスケープ/ラピード」に似ています。

トリックテイク自体も2番目が勝つというのが結構難しく、低い数字で勝たされてしまうと結局マイナス点になってしまうこともあります。最高値の100では絶対に勝てませんが99が勝てるのは同じトリックで100が出た時だけです。さらに100枚中、人数x10枚(つまり30-50枚)しか使わないので、半分以上の数字はわからないのです。なのでどのくらいの数字が勝つ上限なのかは難しいところです。ここが少し大味かもしれません。

Pumafiosi-SpecialTokens.JPGリメイクの「ピューマフィア」はPumaとMafiosiをつなげた造語です。3ディール制(3ラウンド制)になり、ボードの点数やカード構成が変わり、特殊能力チップが加わったのが大きな違いです。なお「ピューマフィア」には通常版とデラックス版がありますが、違いは点数チップのみなので、ここではまとめて紹介します。

各エディションの違い

テーマ
ニワトリ大混戦:ニワトリ
ピューマフィア:動物のマフィア

ボードの点数
ニワトリ大混戦:8、7、6、5、4、3、2、1、−1、−5(場外)(3枚のジグソーボードをつなげる。はしごを表す)
ピューマフィア:10、8、7、6、5、3、2、1、−3(カード9枚でボードになる。マフィアの階層を表す)

カード構成
ニワトリ大混戦:100枚(1-100)
ピューマフィア:55枚(1-55)

ラウンド数と第1トリック
ニワトリ大混戦:1ラウンド制。第1トリックは同時出し。
ピューマフィア:3ラウンド制。第1トリックの特例は無し。2ラウンド目以降は最も累計点数の高いプレイヤーからスタート。

初期の点数と点数管理
ニワトリ大混戦:20点(減っていくだけ、プレイヤーカラーのチップ)
ピューマフィア:0点(3ラウンドあるため、プラスとマイナスのカードの上に置いて管理する)

ラウンドで獲得トリックがゼロの罰則
ニワトリ大混戦:なし
ピューマフィア:マイナス10点

所有マーカー
ニワトリ大混戦:6個ずつ(ニワトリ)
ピューマフィア:8個ずつ(ファミリーの紋章)

特殊能力チップ
ニワトリ大混戦:なし
ピューマフィア:4枚のチップ(マシンガン、防弾チョッキ、ノートブック、結婚指輪)

なお4枚のチップの能力は以下のとおりです。マシンガンはトリック中にプレイするカードと一緒に出し、他の3枚はトリックに勝ったときに出します。防弾チョッキとノートブックはトリックに勝ったカードの上に置き、結婚指輪は押し出した相手のカードの上に自分の所有マーカーと一緒に置きます。なお1枚のカードには特殊能力チップは1枚までしか置けません。

マシンガン:カードに10.5の値を追加する。ただしトリックに勝ってもチップは捨てる。
防弾チョッキ:マフィアカードが押し出されてもマイナスにならない。
ノートブック:マフィアカードの得失点(押し出しや階層)が2倍になる。
結婚指輪:これを置いたカードは自分のカードと相手のカードの共有となり、これ以降は得失点を相手と等しいだけ受け取る。

Pumafiosi-PointCards.JPG「ピューマフィア」はかなりブラッシュアップされていて、初めはリメイクとは気が付きませんでした。それほど印象が違ったのです。ボードは場外がないので1スペース減って、1枚ではなく少なくとも2枚は最下位(ー3)に落とされることになります。カードは55枚なので5人だと使わないカードは5枚だけとずっと絞られました。さらに3ラウンドを通しての特殊効果も面白いので「ピューマフィア」の方がプレイ機会も多いのですが、久し振りに「ニワトリ大混戦!」を遊ぶと短時間でこれも悪くないなあと感じます。なので好みで遊び分けると良いと思います。

HennenRennen20240525.JPG今回はぴーかんさんのリクエストもあって遊びました。5人なのでちょうど半分のカードを使うことになります。自分は欲張ってかなり高得点のスペースにカードを置いていたら、5段階も落ちてしまい大量失点。元本の20点に届きませんでした。何もしなければ20点なので、元本割れは敗北と言って良いでしょう。

結果:ぴーかん 37、たっくん 26、さぼ 19、キノ 19、自分 16



惑星植民計画 Misja: Kolonizacja
(プレイ時間 35分)
MisjaKolonizacja20240525.JPGキノさん持ち込み。結構久し振りです。扉で繋がった隣りの部屋も得点するというのが面白いルールでクニツィアらしいです。キノさんが圧倒的に勝っており、それに少しでも追いつこうと大きな部屋の隣り3カ所に小さな部屋を作って3回この大きな部屋の分を得点する計画だったのですが、希望するタイルが来ずに結局1回しか得点できませんでした。ちゃんとタイル構成を調べてからまた遊びたいです。

結果:キノ 82、ウサギ 57、自分 39、ぴーかん 34



ヘックメック カードゲーム Heckmeck am Karteneck
(プレイ時間 40分)
HeckmeckAmKarteneck20240525.JPG6人ベストの「ヘックメックカードゲーム」です。1ラウンド目に誰も降りなかったために、大量にカードを使った割には低得点のタイルを得てしまい、さらにそれを他のプレイヤーに盗まれてしまいました。しかし、その後はしっかりと作戦を立てて、まずまずメリハリのあるプレイができたと思います。最後には2位にまでなれたのは良かったです。久し振りに遊ぶとやっぱり良いゲームですね。

結果:みつる 38、自分 28、キノ 22、マルベリー 19、ぴーかん 15、ウサギ 14



レス パブリカ Res Publica (ヘクサゲームズ版)
(プレイ時間 35分)
ResPublica20240525.JPGヘクサゲームズから2番目に出版されたのがこの「レスパブリカ」です。一方通行の交渉というのが最大の魅力で、手番プレイヤーが「〇〇をください」と言ったら他のプレイヤも「〇〇をください」としか言えず、また「〇〇をあげまず」と言ったら他のプレイヤーも「〇〇をあげます」としか言えません。3人くらいの方が時間が短いので好きなのですが、今回は5人プレイ。結果論で言えば5人でもまったく問題ない長さでした。もちろん交渉ゲームなので構造的には人数が多い方が面白いです。

ヘクサゲームズ版の特徴は、3点の村がないこと(つまり民族カード5枚のセットは文明カードを引くためだけにある)、カードを引く枚数に上限がないこと、補充の前にペアを捨てて文明カードを取れること、などがあります。自分はとにかく文明カードをたくさん引くために民族カード5枚のセットを3セット作ったのですが、その恩恵に預かる前にゲームが終わってしまいました。結局文明カードをあまり揃えられずに4位。この作戦は3−4人だと有効だったのかもしれません。

詳細レビュー:https://www.gamers-jp.com/playgame/archives/000949.html#respublica

結果:キノ 17(2)、ウサギ 16(1)、さぼ 13(1)、自分 11(3)、ぴーかん 9(2)
(括弧内は民族カードのセット数)



ダイナソー チャレンジ Dinosaur Challenge
(プレイ時間 10分)
DinosaurChallenge20240525.JPGシンプリーファンから2020年に出版されたクニツィアの恐竜クイズゲーム。プレイヤーは3枚の恐竜カードを手札をして持ちます。恐竜カードには恐竜の強さ、大きさ、速さ、柔軟性、の4パラメーターと特殊アイコンが描かれています。与えられたシチュエーション(チャレンジ)において、最も生き残りやすいと思う恐竜を同時に出します。そしてパラメーターやアイコンによって自分の恐竜が強ければ1点です。18枚のチャレンジを終えたら終了です。

恐竜にそこまで特徴がないので、もっと色々な特徴が描かれていると良かったと思います。どのチャレンジでも負けるだろう、という恐竜がおり、これをうまく処理しなければならないのですが、どの恐竜でも何かには勝てるようにした方が面白かったかもしれません。トリビアなのですが、まずまず楽しめました。

結果:キノ 8、ぴーかん 5、自分 5



アムステルダムの商人 Die Kaufleute von Amsterdam
(説明 25分 プレイ時間 80分)
KaufleuteVonAmsterdam20240525.JPGぴーかんさんのリクエストで持ち込んだダッチ式リアルタイムオークションゲームの「アムステルダムの商人」です。ゼンマイ式のオークションクロックが目を引きますが、ゲーム自体はかなり難しい競りゲームだと思います。いつも競り落としすぎて負けてしまう気がするので、今回はあまり競りに参加しませんでしたが、やはり負けてしまいました。やたらと競り落としていたぴーかんさんは2位で、適度に参加していたたっくんが1位でした。

今回はスタートプレイヤーだったので、最初のトークンを置いた位置があまり良くなかったというのがあり、それに適したトークンの配置をすれば良かったというのが悔やまれます。いやー、難しい。

結果:たっくん 1810、ぴーかん 1400、スコット 1260、自分 1030



マイシティ My City (ホビージャパン版永遠モード)
(プレイ時間 20分)
MyCity20240525.JPGマイシティの永遠モードを試しに遊びたいというリクエストで持ち込みました。自分も初めての永遠モードで、ようやく遊ぶ機会が巡ってきたという感じです。永遠モードはレガシーゲームのエピソード5まで遊んでいれば必要なコンポーネントが揃っているので遊べます。ルール的にはエピソード10に似ているということなので、それも参考にしながら遊びました。

前回レガシーゲームとして遊んでからかなり経つのですが、遊び始めたら感覚を思い出してきました。3色での最大のグループは3色すべてを数えるのが正しいのですが、ルール説明の時にはそのうち1色だと説明してしまったのは間違いです。自分は井戸の周りの4つの建物や教会3つに隣接して3色の建物を建てて9点を取るなど、色々な点数を獲得して1位。結構面白いので、マイシティに興味があるならば、レガシー前のお試しとして遊ぶのは良いかもしれません。ただしエピソード5までが遊ばれているゲームが必要ですが。

結果:自分 33、ぴーかん 24、スコット 22



キャット アス トロフィー Cat Ass Trophy
(プレイ時間 5ディール30分)
CatAssTrophy20240525.JPGこの日の最後は「ゼロ」から緑1を引いたカタストロフィーこと「キャットアストロフィー」です。5人で5ディール勝負だったのですが、全員1回ずつゼロ宣言をするという珍しい展開でした。自分は2ディール目終了には1位だったのですが、第3、4ディールで26、22点と高失点を喫してしまい4位。

結果:ぴーかん 27、みつる 38、マルベリー 42、自分 59、キノ 64



Results20240525.JPGこれで5月のクニツィア会は終わりです。結果を見てみると、「ザメック」と「マイシティ」の2つだけしか勝てませんでしたが、へクサゲームズなど色々遊べて充実した会でした。


草場宅ゲーム会 2024.05.22

水曜日中の草場宅ゲーム会に久し振りに少しだけ参加しました。



シャット ザ ブックス Shut The Books
(プレイ時間 5分)
草場さんに紹介したかった「シャットザブックス」を1ディールだけ遊びました。フルディール遊びたかったのですが、ちょっと残念(写真撮り忘れ)。

結果:自分 4、草場 2、Shun 2



スロバーハネス Slobberhaness
(プレイ時間 20分)
デヴィッド・パーレットのトランプゲーム大百科では「このエレガントなたのしいゲームは、意味不明で耳ざわりなタイトルのためにかなり損をしている。」という紹介から始まります。なぜかpagatのサイトにはこのゲームの記載はなく、インターネットでもほとんど情報がありません。

黒は7以上、赤は8以上の合計30枚を使います。マストフォロー、ノートランプ。最初の第1トリック、最終の第10トリック、クラブQを取るとそれぞれ1失点です。3つとも取るとさらに失点が追加され4失点です。誰かが10失点になった時点で失点の少ないプレイヤーが勝ちます。ルールを聞いただけではなんてことない気がしますが、結構面白いです。ルールがシンプルで少ないので、トリックテイクの入門にも良いかもしれません。次回のトランプタロット会で遊びたいです。

序盤は無失点でしたが途中から色々取らされました。でもなんとか持ち堪えて勝利(写真撮り忘れ)。

結果:自分 7、Shun 9、草場 10



パリティ Parity
(説明 5分 プレイ時間 30分)
Parity20240522.JPG「パリティ」はその名の通り獲得したトリック数が偶数が奇数かによってプラスかマイナスになるというゲームです。全トリック取ったときはマイナスになるので、5人プレイ10トリックだとNトリック取った時は (-1)^(N+1) x N が得失点です。つまり奇数トリックを取るゲームになります。

基本的には良い手が来ないと大量得点は難しいです。1点か3点を地味に稼いでいくゲームです。

結果:富永 14、自分 9、内藤 7、松永 6、草場 6



モダンアート Modern Art (CMON版)
(説明 プレイ時間 65分)
ModernArt20240522.JPG久し振りに遊ぶ「モダンアート」です。使用したのはCMON2016年版です。ライトメタルに当たる黄色のカードが多めだったので、黄色を育てたかったのですが2回もラウンド終了をさせられてしまい流れを作れませんでした。黄色を出す余裕がなく手持ちの5枚くらいは死蔵してしまいました。かなり苦しい展開で最下位。優勝は初プレイの片岡さんです。さすがです。

結果:片岡 535、松永Jr 474、富永 443、自分 375



バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(プレイ時間 45分)
TurmbauZuBabel20240522.JPG最後はちょっと変わった間接的交渉ゲームのバベルの塔です。多くのディスクを集める富永さんはみんなに警戒されていましたが、その裏で松永さんと自分は同じ色のディスクを4枚集めていました。ここで点差が埋められず10点差で2位。

結果:松永Jr 88、自分 78、片岡 70、富永 62


高尾ボードゲーム会 2024.05.19

カバンガ! Cabanga! (メビウスゲームズ版)
(プレイ時間 50分)
Cabanga20240519.JPG最近よく目にするパッケージの「カバンガ!」を5人で初プレイ。4色のカードが1−18まであり、プレイヤーは手札をすべて出し切るのが目的です。場には4色のそれぞれに2カ所のカードを出す場所があります。手番にはカードを色に従って2カ所のうちのどちらかにプレイしますが、そのとき既に置かれてあったもう1枚のカードとのあいだの数字を持っているプレイヤーはそれらをすべて捨てられます。そして手番プレイヤーは捨てられた枚数だけ補充しなければならないのです。また直前のプレイヤーと同じ色のカードを出したら1枚補充でやはり減りません。

例えば7と10が場にあり、どちらかに13を出すときは一見7の上に出した方が安全そうですが、あまり変わりません。他の誰かが7と10の間の数(つまり8か9)を新たに引いた場合を除いてはどちらに出しても変わらないのです。なので、自分が持っているカードの傾向に従って、どちらに出すかが決まります。

また出せるけれどあえて出さないで将来の安全な手番を確保することもできます。どのくらいこれが有効なのかはわかりませんが、実践しているプレイヤーが割と勝っていたのである程度は有効なのでしょう。

結果:武井 9、イズナ 12、自分 15、たっくん 21、トミー 23



イレブン Eleven
(プレイ時間 20分)
最近よく遊ぶ「イレブン」です。やはりスコアリングは賛否が分かれますね。自分は最初に引いた得点が2点。でも2枚スタートですぐに上がりまた2点、そして次が7点とピッタリ11点になる理想的な展開でした。これがおそらくイレブンの初勝利だと思います。(写真撮り忘れ)

結果:自分 11(2+2+7)、武井 8、トミー 7(1+6)、イズナ 6、たっくん 5



ラマ カダブラ L.A.M.A. Kadabra
(プレイ時間 各10−25分)
LamaKadabra20240519.JPG5人なので大人数のが良さそうな「ラマカダブラ」です。マジックチップが曲者で、これで10失点になっていたプレイヤーがいました。しかしマジックショーの間にマジックチップでパスが出来るのは良いですね。ラマを出したときや1のカードを出したときに置くチップは低い点数優先で、上がった時は高いチップ優先なのがちょっとややこしいです。

1戦目はすぐに終わってしまったので、2戦目を遊びました。みんなは以前この会で遊んだラマビッグボックス(と自分が勝手に呼んでいる)、つまりラマパーティーエディションとノードラマと笑うラマをすべて合わせた方が好評みたいです。

結果
1戦目:イズナ 8、たっくん 12、自分 18、武井 25、トミー 49
2戦目:自分 8、武井 24、たっくん 30、イズナ 46、トミー 48



モダンアート カードゲーム Modern Art: The Card Game (グリフォンゲームズ版)
(説明 10分 プレイ時間 25分)
ModernArtTCG20240519.JPGトミーさん持ち込み。今回は流れに乗れず、大量に置かれた+2点チップの恩恵も得られずに最後まで良いことがなかったです。後半で失速っしてしまい最下位でした。特殊カードがほとんど手元になかったのも痛かったです。

結果:たっくん 110、武井 73、イズナ 71、トミー 62、自分 55



アトランティス Atlantis
(説明 15分 プレイ時間 60分)
Atlantis20240519.JPGたっくんの持ち込み。昔1度だけ遊んだことがあるらしく、だんだんと記憶が蘇ってきます。プレイしたカードと同じ色の次のタイルまで進むという、同作者の「カルタヘナ」と似たシステムですが、相手がいるタイルもみます。ただ、相手がいるタイルについたら続けてカードをプレイしてさらに先に進めます。タイルには点数が書かれておりカードも1枚1点。タイルがなくなると海になり、それを渡るためには両岸のタイルのより小さい方だけのコストが掛かります。自分のコマは3個あり、1個ゴールに辿り着くと補充が1枚増えます。なので均等に進めるというよりはなるべく1個か2個を早くゴールさせるべきなのです。

誰かが3個のコマをゴールさせたらゲーム終了です。他のプレイヤーは移動コスト(海を渡るコストも含む)を支払って全てのコマを直ちにゴールさせなければなりません。そして獲得したタイルやカードで得点の高いプレイヤーが勝ちます。

色々と面白くなりそうな要素はありますが、タイルとカードが自由に点数として海のコストに支払えてしまうのは、もうすこし厳しくしてもよかったのではと思います。例えばカードだけで支払わなければならないとした方が面白くなるのではないでしょうか。また3個を均等に進める理由がないのも、戦略を狭くしています。海を渡るコストが高ければその高い数値のタイルを取れば良いので、あまりここも面白さを感じません。全体として悪くはないけどメリハリに欠けるという印象です。

結果:イズナ 35、自分 31、武井 29、たっくん 27



ウィッチストーン Witchstone (フッフ&フレンズ版)フルムーン Full Moon
(プレイ時間 120分)
Witchstone20240519-1.JPGこの日一番重いゲーム「ウィッチストーン」です。クニツィア5%、キアッキエーラ95%という感じですが、この手のゲームにしては要素は若干少なめです(それでも多いですが)。まだ遊べていなかった拡張「フルムーン」を入れたかったのですが、初プレイヤーの2人にそれはつらいだろうということで、今回はフィギュアだけ使い、大きな魔女のルールだけ入れました。大きな魔女は普通の魔女と同じように配置し移動しますが、紫チップの役割が+1になります。

Witchstone20240519-2.JPG今回こそ特殊カードをたくさん取ろうと思っていたのですが、やはり自分のプレイスタイルには合わず、五芒星にばかり労力を使っていました。初プレイのたっくんや武井さんは最初の1手番でかなり時間がかかっていたので、これは終わらないのではと焦っていたのですが、中盤以降は割とスムースに進みました。でもアクションの連鎖は把握するのが大変です。

Witchstone20240519-3.JPGやはり細かい例外処理が多く(とてもクニツィアと思えない)、ちゃんと正しく遊べている確信が持てません。まあ概ね正しいとは思いますが。とくに紫の3点チップなど、獲得した時に3点でゲーム終了時に2点とか、もっと簡潔にならなかったのかと思います。魔女が動く時の2点もつい忘れてしまいます。もう忘れることを前提にして、ゲームの最後にすべて数える方が良いかもしれません。

あと、ゲーム終盤にはやることがなくなってしまいがちなのもちょっとアンチクライマックスです。水晶の線を引き切ってしまった、五芒星のトークンは撮り尽くしてしまった、自分のボードのおじゃま石は全て除外してしまった、というようになると、もうそれらのアクションをやる理由がないからです。

今回最下位だったので、次回こそ「フルムーン」のモジュールを入れて遊びたいと思います。

結果:たっくん 126、武井 98、イズナ 95、自分 70