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消えゆく“学ラン” 来年度から中学校制服にブレザー導入(2024/04/30) (2024/04/30)
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人吉市の中学校で導入される新制服
 多様性への配慮やジェンダーレスなどの浸透により、人吉球磨の中学校でも制服に変化が求められている。人吉市教育委員会は先月、市内の中学生が着る新制服として、ブレザータイプを採用した。来年度から全ての中学校3校で導入する。
 一方、男子の制服である詰襟タイプの“学ラン”が時代の移り変わりとともに消えようとしている。
 学生服の歴史は古く、学生向け衣料の製造販売を行う菅公学生服(株)のホームページによると、明治時代に詰襟の制服である学ランが取り入れられ、セーラー服は大正時代から採用されたといい100年以上の歴史を持つ。
 1970年代に入ると、ツッパリ全盛期で変形した学生服が大流行し、短ランや長ラン、ボンタンなどが登場。女子も足首が隠れるほど長いスカートスタイルが見られた。
 人気漫画を実写化したテレビドラマ「今日から俺は!」で、主役のツッパリコンビの三橋貴志は短ラン、伊藤真司は長ランになる。
 球磨郡内では、山江中学校が最も早くことし4月からブレザータイプを導入。球磨村清流学園の後期課程(7~9年生)は来年度から導入する運び。
 錦中学校は、昨年度3月に生徒の意向調査を実施。生徒主体で進めている。
 その他の中学校では、今年度中にアンケート調査をする予定など、これから動き始めるところが多い。

●意向調査で6割希望
 人吉市教育委員会は制服検討委員会で準備を進めてきた。
 ことし1、2月に実施した制服に関するアンケート結果では、回答した小学3年生から中学1年生までの1077人のうち、希望する新制服はブレザー621人、スーツ456人となり、ブレザータイプが多かった。
 完成したブレザータイプの新制服は上衣が紺色のブレザー、白シャツ、銀ボタン、下衣はグレーの格子柄でスラックス、スカート、キュロットから選択。夏服は白と紺色のポロシャツから選べる。
 ネクタイ、リボンの柄や色は各学校が指定できる。
 来年度入学する1年生はブレザー着用を基本とするが、中学2、3年生も新制服を着用してもよく、引き続き現行の制服のままでもよい。3年間を移行期間としている。
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