■知財本部 2024ラウンド開始
知財本部の新ラウンドが始まりました。コンテンツWGの座長を務めます。
Create JapanWGとの合同会議が開かれ、コンテンツとクールジャパンの両政策について審議が行われました。
初回につき全委員から発言を求めたところ、一周してもう時間切れ。
自分のコメントが十分にできなかったので、ここにメモしておきます。
これまでのコンテンツ政策の評価として、十数年来の課題である海外展開とデジタル展開の2本柱はかなり進みました。
その方向に進めという「アナウンス効果」が大きかった。海賊版対策が進んだのもその流れの上での成果と考えます。
日本映画大学・富山委員はゴジラを例に、IP力、キャラクター力はあり、2Dアニメも行けるというチャンス論を唱えましたが、中山淳雄委員は広告やテクノロジーなど海外ビジネスを展開する人材の不足を訴えました。
海外とデジタルに体重をかけるようになり、作る力はあるものの、売る力が不足している。この人材問題は未解決です。
いや、デジタルに関してもやばめの指摘があります。山口哲一委員はAIとブロックチェーンの2テクノロジーがコンテンツを塗り替えることに言及しました。
同意。デジタルは後れ、敗戦となりました。いま巻き返し中です。そこでもう一度失敗したら後がありません。次のテクノロジーにどう向き合うかが重要テーマです。
カフェ・カンパニー楠本委員はクールジャパンの食に関して類似のご意見。食のIP化をテックで進めよう。食と他産業との連携を進めよう。
ですね。食とコンテンツという2トップをテクノロジーで横串さして高付加価値化する。こういう「戦略」を具体化すべきです。そしてこれは農水、経産、観光はじめ複数省庁の連動が必須。政治的なリーダーシップを求めたい。
音事協・中井委員がライブエンタメに関連して、経団連・堀内委員が経済政策に関連して、テレパック沼田委員が実写ドラマに関連して、韓国政府のコンテンツ振興院KOCCAについて言及しました。クールジャパンのファンドはあるが、中核エンジンとなる組織が欠落しているという意見。
かつてクールジャパン政策でも何度も中核組織の必要性が唱えられましたが十分な進展はありません。これは政府にとって、役所の機能再編にもつながる厄介な案件ですけれど、向き合わねば吹き抜けません。
かつてコンテンツ政策とクールジャパン政策は緊密な関係でした。が、最近は薄れています。
さらにコンテンツは波及効果の大きい「中間財」であるという整理を昨年までに行いました。これがまだ政策として落とし込めていません。
コンテンツがクールジャパン全体を広げる波及効果の面に着目して、指標化するのがよいと考えます。
ぼくはコンテンツとCreate Japanの両WGに入っているので、そのつなぎ策を考えたい。
みなさん、よろしく。
●スペースシャワーネットワーク | 社外取締役 |
●デジタルえほん | 顧問 |
●一般社団法人CiP協議会 | 理事長 |
●一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム | 理事長 |
●一般社団法人デジタルリスク協会 | 理事長 |
●一般社団法人ソーシャルインパクト | 理事長 |
●国際公共経済学会 | 会長 |
●一般社団法人超教育協会 | 専務理事 |
●日本スタンフォード協会 | 理事 |
●ビジネスモデル学会 | 理事 |
●一般社団法人経営者学生交流協会 | 理事 |
●一般社団法人オープン&ビックデータ活用・地方創生推進機構 | 理事 |
●少年ナイフ | 特別顧問 |
●日本eスポーツ連合 | 特別顧問 |
●一般社団法人データ流通推進協議会 | 顧問 |
●京都国際映画祭 | 実行委員長 |
●一般財団法人大川ドリーム基金 | 評議員 |
●公益財団法人 子ども未来支援財団 | 評議員 |
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●東京大学先端科学技術研究センター | 身体情報学分野アドバイザー |
●京都大学防災研究所 | 特任教授 |
●慶應義塾大学メディアデザイン研究科 | 特別招聘教授 |
●Superhuman Sports Committee | 発起人 |
●理化学研究所 革新知能統合研究センター(AIP) | コーディネーター |
●京丹後市 | 最高デジタル責任者 |
●活力ある地方を創る首長の会 | 特別顧問 |
●デジタル政策フォーラム | 発起人 |
●大阪・関西万博2025事業化支援プロジェクトチーム | プロジェクトリーダー |