ノートをうまく取るためのツールGeek to Live

“紙の”ノートの取り方の工夫について紹介。また、自分専用のカスタムノートを作って、PDFとしてダウンロードできるサービスも紹介する。(Lifehacker)

» 2006年07月24日 13時35分 公開
[Gina Trapani,Lifehacker]
LifeHacker

【この記事は、2006年4月14日付で米ブログメディア「Lifehacker」に掲載された記事を翻訳したものです。】

 好むと好まざるとにかかわらず、人生は会議の連続だ――状況確認のためのミーティング、プランニングのための電話会議、ブレーンストーミングのための集まり、そして会議のための会議もある。だが、全員が会議室を去った後、どのようなアクションが取られたかも、会議と同等かそれ以上に重要なことだ。

 ビジネス会議であれ大学の講義であれカンファレンスであれ、効率よくノートを取ることは、プロジェクトを動かし、キャリアと知識を積み上げていく上で不可欠のスキルだ。今回は、筆者のお気に入りのノートの取り方を紹介する。自分のニーズにあったカスタムノートの作り方も紹介する。

 最初に登場する2つは、特にビジネス会議と専門のカンファレンスに有効だ。この手の会議では、情報を種類別に仕分けることが重要だからだ。

手法その1:「次のアクション」を記号化

 ノート紙またはノートPC/タブレットPCのテキストファイルで、左端にマージン枠を取る。そこに、情報の種類に応じて4つの異なる記号を付けていく。

  • [ ] は自分が担当する項目に
  • ( ) は他人にアサインされた項目に
  • * は重要な事実に
  • ? は要調査/質問項目に

 会議の後、左マージン枠にざっと目を通すことで、自分のToDoリストやカレンダーへの項目追加、ほかの人へのリクエストや質問の送付が行いやすくなる。(この手法は会議経験豊富なマイケル・ハイアットの考案によるもの。)

手法その2:ページを4分割

 一目でパッと情報種別を見分けられるもう1つの方法として、1ページを4つのエリアに分け、質問事項、参考情報、ToDoなど、同じ種別の情報を同一エリアに書き込んでいく手法がある。驚くほど詳細に会議のメモを取ることで知られるビル・ゲイツが用いているのが、この手法だとのがある。

手法その3:記録と要約の「コーネル大学式」

 毎日大量の情報を消化していく必要のある学生に向いた方法として、コーネル大学式ノート作成法がある(詳細記事参照)。これも、1ページを以下のような領域に分ける。

  • ノート領域:ここにできるだけ完全に、また意味をなす形で講義の記録を取っていく
  • キュー(Cue)領域:ノートを取っている間、この欄には何も書き込まない。講義が後わった直後に、復習、検証の手掛かりとなる簡潔なメモをここに書き入れる
  • サマリー領域:ページごと、自分が取ったノートの内容を1〜2行に要約して書き入れる

DIYノート紙

 書式化された罫線入りノート紙をカスタムPDFとして生成できる、気の利いたWebアプリケーションが幾つかある。会議の前に印刷したり、バインダーへの綴じ込みを考えたオプションなどを備える。

Notepaper Generator(Simson.net)

 罫線入りページのPDFを作るツール。ヘッダ部に小さく月間のカレンダーを表示、オプションでページ右上に要約欄を設けることができる。フォントの選択、オプションでパンチ穴表示も可能。

Cornell Method PDF Generator(Study Smarter)

 コーネル大学式にページを分割したノート紙を印刷できる。ノート領域は罫線なし、罫線入り、グラフ紙の3パターンを用意。オプションで自分の名前、日付、講義名称、バインダ用のパンチ穴を4つまで表示可能。罫線もグレーから黒まで濃度を選べる。

Notepad Generator(Michael Botsko)

 PDFノートテンプレート。名前、番号、日付、プロジェクト名が入り、ページは2つのセクションに分かれている。一方はノート用(罫線入り)、もう一方はアクション項目用で締め切り日の欄がある。オプションでパンチ穴を表示できる。

本稿筆者ジーナ・トラパーニはLifehackerのエディター。最近、ノートの取り方がだんだんうまくなってきた。Lifehacker上で毎週水曜と金曜にGeek to Liveコラム(RSS)を連載中。

この記事は、Lifehackerの発行元である米Gawker Mediaの許可を得て、アイティメディア株式会社が翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。

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