2024年04月17日

『ケアするラジオ ―寄り添うメディア・コミュニケーション―』

今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。

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金山さんが編集に携わった書籍が3月25日に『ケアするラジオ: 寄り添うメディア・コミュニケーション』(さいはて社)を出版されています。

金山さん曰く、ラジオが報道・エンターテイメントといったさまざまな役割を持つ中でも、ずっと変わらないものの中に『元気になりたい・そばにいてもらいたい』という感情に寄り添ってくれる作用があるといいます。

「人間生きていく中で、ちょっとしたそのケアっていうものが、大切だと思うので、それを実現しているメディアの1つとして、ラジオのケア的な側面に注目した本です。」

書籍の中では、歴史社会学者の福永健一さんによる『ラジオはどうして寄り添うといわれているのか』という事や、武蔵大学名誉教授で社会学者の小玉美意子さんによるメディア史の側面からの『なぜラジオはケアするメディアになったのか』などが書かれています。

他にも、地域の小さな村のラジオや、刑務所とラジオ、災害とラジオ、病院におけるラジオの実践など、多くの事例も紹介されています。

この本をどのような人に読んでもらいたいか、伺いました。

「今回はラジオの話ではあるのですが、現在はPodcastやネットラジオといったデジタルの中の音声が増えています。そしてこれらにも同じくケアする役割があると考えているので、若い人たちにも是非読んでもらいたいなと思っています。」

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2024年04月16日

キーワード「レジリエンス」

今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。

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金山先生が近年研究のキーワードにされているのが「レジリエンス」

日本では2011年に起こった東日本大震災を経て使われるようになった
言葉で『何かによって打ちのめされたり壊されたりしたものを、なるべく早く元の状態に戻していく・立ち直っていく力』そのものを指しています。

「地震によって、壊されてもそこから早く回復して元の状態へと戻していく力をつけておこうねっていう事が防災にもなりますし、地域作りにも関わってきます。」

また金山先生は、ケアとレジリエンスというものは表裏一体だと考えています。
「ケアがある事でレジリエンスが成立するものだと思っている。」と話していらっしゃいました。

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2024年04月15日

『地域社会コミュニティ文化の研究とデザイン』

今週のゲストは、情報科学芸術大学院大学教授 金山智子さんです。

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金山先生は、岩手県大船渡生まれ。慶應義塾大学 経済学部卒業後、
オハイオ大学大学院コミュニケーション学研究科の博士後期課程を
修了され、社会的マイノリティ、災害や環境などをテーマに、
メディア・コミュニケーションの視点から研究を行っていらっしゃいます。

金山先生の研究分野は『地域社会コミュニティ文化の研究とデザイン』

大学院が掲げている理念が「情報技術と芸術的な表現を融合させることにより、新しく何かをを創造していく」ということで、金山さんは
地域やコミュニティに新しい技術やメディアを持ち込むことで、何か新しいものを想像できないかと探求しています。

学生と共に、ものづくり・街づくりをしている金山さん。
最近では、福井県と岐阜県の県境にある根尾という地域で研究を行いました。

「人が減っていて、限界集落化が進んでいる地域で、そこに学生たちと行ったとき『なんで今でも人がずっと住み続けてるんだろう』という根本的な問いがあって。この問いを探求する中で、私達が不安な社会を生きていくための重要な示唆さがあるのではないかっていう。そういう目線をもって研究をしています。」 

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2024年04月11日

寝る前に笑う!

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんが夜寝る前に行っているのは「呼吸」ベットに座って行うそう。

「寝転がると、覚醒という要素が減ってしまうので、ストレスが
溜まっていると飲み込まれちゃうんですよ。やっぱり覚醒してると
ある程度断ち切ることができますのでね。」

自分の内側にあるものをさらけ出し手放して、それを受け入れて腹に沈めて、、、また腹にあるものをさらけ出すという呼吸を行っています。

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綿本さんを含む3,4人で作ったイベント、ヨガフェスタというものが、各地で行われています。
これは、当時綿本さんやケンハラクマ先生などごく一部の人がヨガの世界でフォーカスされていたことから、自分に合わなくてヨガと向き合う事を辞めてしまう人を減らすために作ったイベントだそう。
デパ地下の試食コーナーのように、色々な先生を紹介することで、自分に合うものを見つけてもらえたらという気持ちが込められています。

最後に、新年度に入り、環境の変化などストレスを感じる人のために、
今日、寝る前にできることを教えていただきました。

「大笑いですかね。寝る前は、鎮静と考えがちですが、その前に発散することを選択肢に入れてもらえると。その後呼吸をしていけば勝手に鎮静していけますので。」

ぜひ皆さんも、眠る前に笑ってみてはいかがでしょうか。

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2024年04月10日

『読むだけで身体と心がととのうヨガ』

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは先月『読むだけで身体と心がととのうヨガ 人生が輝く魔法のヨガ・メソッド50』(主婦と生活社)を出版されました。

こちらは、身体/息/脳/心/生き方という5つの章で構成されています。
どのような本なのか、伺いました。

「元々ヨガのそのルーツではポーズはなくて、呼吸を整えて集中して、
穏やかにするっていうものなので。その通りに体を動かさずに、
例えば頭のてっぺんをぐっと引き上げるイメージで姿勢を正すとか…、
そういうふうにポーズを頼らなかったとしても、瞑想や禅と呼ばれる
境地に自分を持っていけるので、そういうものを書き出しました。」

またヨガというだけで、身体が固いから…などと自分とは無縁だと思っている人たちにこそ読んで欲しい!と話していました。

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2024年04月10日

『読むだけで身体と心がととのうヨガ』

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは先月『読むだけで身体と心がととのうヨガ 人生が輝く魔法のヨガ・メソッド50』(主婦と生活社)を出版されました。

こちらは、身体/息/脳/心/生き方という5つの章で構成されています。
どのような本なのか、伺いました。

「元々ヨガのそのルーツではポーズはなくて、呼吸を整えて集中して、
穏やかにするっていうものなので。その通りに体を動かさずに、
例えば頭のてっぺんをぐっと引き上げるイメージで姿勢を正すとか…、
そういうふうにポーズを頼らなかったとしても、瞑想や禅と呼ばれる
境地に自分を持っていけるので、そういうものを書き出しました。」

またヨガというだけで、身体が固いから…などと自分とは無縁だと思っている人たちにこそ読んで欲しい!と話していました。

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2024年04月09日

覚醒して無防備

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは、ととのい時間プロデューサーという肩書も持っています。
「ととのう」という単語は昨今のサウナブームで流行語大賞にノミネートされていますが、ヨガでも使うのでしょうか?

「ととのうという言葉遣いはしないんですけど、漢字を当ててみると【整い/調い】となります。ヨガでは日本に渡ってから『調身・調息・調心』体を、呼吸を、心を整えるという言葉があります。そういう意味では、やはりルーツは同じかなと。」

綿本さんの解釈における「ととのい」とは『覚醒して頭がはっきりとしていて、無防備』。
医学的にいうと、アドレナリンがほどよく分泌されていて、副交感神経が優位になっている状態です。

綿本さんの実践するものでは、サウナを使わずに、呼吸法や精神力だけで他の物事を心から追い出して、無防備な状態に導きます。

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2024年04月08日

日本ヨーガ瞑想協会とは

今週のゲストは、日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰です。

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綿本さんは神戸大学システム工学科を卒業後、インドに渡り、各地でヨガ瞑想アーユルヴェーダを研修した後、1994年よりヨガ瞑想の指導をスタートとされ、日本初となるパワーヨガ専門スタジオをオープンするなど、日本におけるパワーヨガの第一人者として、ヨガブームの火付け役になられました。現在は日本各地でヨガや瞑想の指導、指導者の育成に当たる他、世界各国でヨガや瞑想の指導を行っていらっしゃいます

日本ヨーガ瞑想協会とは、ヨガと、ヨガの中心にある瞑想の普及を目指す団体で、当時敷居の高かったヨガの一般化に貢献したのが、綿本さんのお父様です。

団体を立ち上げたのは、大阪。
お父様が、ウエイトリフティングをやっている中で、腰を痛め、この痛みをどうしたらよいか、という流れからヨガに出会ったといいます。

綿本さんは大学を卒業後インドに渡られましたが、インドでは各地にアシュラムという場所があり、そこに入門をして、ヨガや瞑想を学んだそう。

本来のヨガのルーツでは、特にポーズが無く、背筋を伸ばして呼吸を整えて瞑想するという事が核にあります。そのため、綿本さん曰くヨガとは、生き生きとしていておおらかな状態になれるよう、身体も心も総動員する、ツール集のようなものだそう。

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2024年04月04日

4/14 イベント「土風呂に入ってみたい!!」

今週のゲストは、アーティスト 村上慧さんです。

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東京都渋谷公園通りギャラリーで
『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』
5月12日まで開催しています。

村上さんの手掛ける作品『熱の部屋』では、
4月14日にお風呂イベントを開催します!
普段は足湯としている作品に、そのイベントでは不織布のツナギを着て、全身で入ってみようというものです。

まさに酵素風呂のような体験‼ぜひ、足を運んでみてください。


村上さんは千葉で行っている『村上勉強堂』というプロジェクトの中で、
『落ち葉の発酵で暖房を作る』『塩ビパイプで、井戸を掘る』『コンポストトイレの制作』などを行っています。
最後に、今後『村上勉強堂』で取り組んでいきたいことを伺いました。

「人間もある種、微生物の塊なので、人間の生活と普段目にしている外部の(落ち葉などの)微生物、ウイルスなどとの関係性を探るようなことを、勉強堂で考えたいなと思っていますね。」

『村上勉強堂』で取り組んでいることの記録は【報告書】という形で、村上さんのHPに随時アップされています。
実験の過程を、今後も追っていきたいですね。

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2024年04月03日

展覧会『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』

今週のゲストは、アーティスト 村上慧さんです。

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東京都渋谷公園通りギャラリーで開催されている展覧会
『共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-』
村上さんは『熱の部屋』という作品を展示しています。

この作品は、発酵熱を利用した「足湯」。
昨年秋、代々木公園で大量の落ち葉を集め、大きめの風呂桶のようなものを木で作り、落ち葉・米ぬか・水を混ぜて攪拌しておくことで、温まるという仕組みになっています。

当初は熱が60度まで上がりましたが、2か月経った現在では40度でちょうどよい温度になっています。

村上
「落ち葉に付着する微生物たちと、人間との目に見えない交流が行われているのではないかなと。また温度の上がり下がりも足で体験できるという作品になっています。」

小黒
「僕聞いてて思ったけど、その作品、災害とかで集団避難している人たちに作ってあげると、交流が生まれたり、アート作品がさらに深い意味を持ちそうだけど。」

村上
「僕もそれは考えています。またこれ単純に「落ち葉が温まっている」という共通の感動から、会話が生まれたり、一つのきっかけになっているなとも思っています。ただ、まだ落ち葉が分解されるときの熱がどれだけ安定させられるのか、まだ模索中でして、練習を重ねている感じなんです。」

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