第1744回 ステイヤー頂上決戦! 天皇賞(春)分析|競馬情報ならJRA-VAN

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ステイヤー頂上決戦! 天皇賞(春)分析

2024/4/25(木)

今週は京都競馬場の芝3200mを舞台に天皇賞(春)が行われる。近年は大阪杯のG1昇格や海外遠征の活発化に伴い、ステイヤー頂上決戦としての色合いが濃くなっている。今年も長距離の実績馬が数多く参戦してきたこの一戦を制するのはどの馬か。JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用して分析したい。

優勝馬は4番人気以内

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去7年
1 3-3-0-4/10 30.0% 60.0% 60.0% 70% 80% 3-3-0-1
2 5-0-1-4/10 50.0% 50.0% 60.0% 243% 107% 3-0-1-3
3 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 52% 62% 1-0-0-6
4 1-1-4-4/10 10.0% 20.0% 60.0% 115% 146% 0-1-4-2
5 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 37% 0-1-0-6
6 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 72% 0-1-1-5
7 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 63% 0-0-0-7
8 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 63% 0-0-1-6
9 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-7
10 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 61% 0-0-0-7
11〜 0-2-1-63/66 0.0% 3.0% 4.5% 0% 55% 0-1-0-42

(表1 人気別成績)

過去10年、1、2、4番人気がそれぞれ複勝率60.0%をマーク。2番人気が5勝を挙げるなど、優勝馬10頭はすべて4番人気以内から出ている。3連単の配当をみると2014〜16年は21〜24万円台だったのに対し、2017年以降は7万円未満。その7年間にかぎると3着以内馬21頭中19頭は6番人気以内だった。

内めの枠が優勢

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 4番人気以下
1枠 3-0-1-10/14 21.4% 21.4% 28.6% 95% 85% 1-4-4-40
2枠 1-1-0-12/14 7.1% 14.3% 14.3% 15% 107%
3枠 0-1-1-13/15 0.0% 6.7% 13.3% 0% 108%
4枠 1-2-3-10/16 6.3% 18.8% 37.5% 71% 142%
5枠 0-1-0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 20% 0-2-2-54
6枠 1-2-1-12/16 6.3% 18.8% 25.0% 37% 73%
7枠 1-1-0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 15% 43%
8枠 1-0-2-19/22 4.5% 4.5% 13.6% 9% 29%

(表2 枠番別成績(阪神開催除く))

過去10年のうち京都開催時8回の枠番別成績では、1枠が勝率21.4%、4枠が複勝率37.5%の好成績を残している。複勝回収率では2〜4枠が100%を超え、1枠も85%と上々。ほかに6枠が連対率18.8%などまずまずだが、全体としては内めの枠を引いた馬のほうが良さそうな傾向だ。

6歳以下が中心に

年齢・性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 4-2-4-30/40 10.0% 15.0% 25.0% 41% 49%
5歳 5-3-1-38/47 10.6% 17.0% 19.1% 57% 42%
6歳 1-4-2-33/40 2.5% 12.5% 17.5% 11% 89%
7歳以上 0-1-3-35/39 0.0% 2.6% 10.3% 0% 77%
牡・セン 10-10-9-126/155 6.5% 12.9% 18.7% 30% 67%
牝馬 0-0-1-10/11 0.0% 0.0% 9.1% 0% 18%

(表3 年齢別、性別成績)

年齢別では5歳が5勝、4歳が4勝でどちらも勝率10%台。6歳は勝ち切れない感もあるが複勝率は17.5%で5歳(19.1%)に迫り、複勝回収率は4、5歳よりかなり高い。この6歳以下の馬が中心になる。7歳以上のベテラン馬は劣勢だ。また、牝馬はジャパンCなどG1で2着3回の実績があったカレンブーケドールによる3着1回のみと苦戦している。

前走阪神大賞典組、日経賞組の好走多数も……

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
レース 阪神大賞典 3-5-4-49/61 4.9% 13.1% 19.7% 24% 65%
日経賞 3-2-3-42/50 6.0% 10.0% 16.0% 43% 73%
ダイヤモンドS 0-1-1-16/18 0.0% 5.6% 11.1% 0% 49%
その他JRA重賞 4-2-1-19/26 15.4% 23.1% 26.9% 44% 63%
人気 1番人気 4-4-5-17/30 13.3% 26.7% 43.3% 48% 102%
2〜5番人気 5-5-2-57/69 7.2% 14.5% 17.4% 45% 59%
6番人気以下 1-1-2-61/65 1.5% 3.1% 6.2% 3% 46%
着順 1着 5-5-5-21/36 13.9% 27.8% 41.7% 61% 101%
2〜5着 5-3-5-65/78 6.4% 10.3% 16.7% 33% 69%
6着以下・中止 0-2-0-50/52 0.0% 3.8% 3.8% 0% 29%

(表4 主な前走レース、前走人気、前走着順別成績)

3着以内に好走した30頭のうち、昨年3着のシルヴァーソニック(前走海外1着)を除く29頭は前走でJRAの重賞に出走していた。特に阪神大賞典、日経賞組の好走が多いが、出走数も多いため好走確率は低い。これに次いで出走馬の多いダイヤモンドS組も複勝率11.1%にとどまり、好走確率重視なら上記3競走以外を狙いたい印象だ。

また前走で1番人気だった馬や、1着だった馬が複勝率40%以上と優秀だ。レースと組み合わせてみると、前走1番人気馬は阪神大賞典組【1.1.3.4】複勝率55.6%、日経賞組【1.1.2.5】同44.4%、ダイヤモンドS組【0.1.0.4】同20.0%。前走1着馬は阪神大賞典組【3.2.2.2】複勝率77.8%、日経賞組【1.1.1.7】同30.0%、ダイヤモンドS組【0.1.1.5】同28.6%。阪神大賞典優勝馬への注目は欠かせない

京都開催時の好走馬は父サンデーサイレンス系ばかり

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 京都のみ
ディープインパクト 4-1-2-24/31 12.9% 16.1% 22.6% 3-1-1-20/25
ステイゴールド 3-1-1-10/15 20.0% 26.7% 33.3% 3-1-1-8/13
ブラックタイド 2-0-0-0/2 100.0% 100.0% 100.0% 2-0-0-0/2
ドゥラメンテ 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 0-0-0-1/1
ハーツクライ 0-5-2-15/22 0.0% 22.7% 31.8% 0-5-2-13/20
キズナ 0-3-0-0/3 0.0% 100.0% 100.0% 0-1-0-0/1
オルフェーヴル 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0-0-1-4/5
ディープスカイ 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0-0-1-2/3
マーベラスサンデー 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0-0-1-1/2
リオンディーズ 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0-0-0-0/0
トーセンホマレボシ 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0-0-1-0/1
サンデーサイレンス系 9-10-9-86/114 7.9% 16.7% 24.6% 8-8-8-68/92
サンデー系以外 1-0-1-50/52 1.9% 1.9% 3.8% 0-0-0-39/39

(表5 種牡馬別成績(3着以内馬の父のみ))

種牡馬別では、ディープインパクトを筆頭にサンデーサイレンス系が好走馬の大半を占めている。該当馬も多いためサンデー系全体では複勝率は24.6%止まりだが、前走重賞1着馬(海外含む)にかぎると【4.5.4.10】複勝率56.5%になる。

サンデー系以外の好走馬2頭は2022年1着のタイトルホルダーと同3着のテーオーロイヤル。2022年は阪神で代替されており、過去10年のうち京都開催だった8回は父サンデーサイレンス系の馬しか好走していない。なお、タイトルホルダーとテーオーロイヤルはどちらも父の父がキングカメハメハだった。

【結論】

極めて難解だがチャックネイトとテーオーロイヤルに注目

表1で触れたように過去10年の優勝馬はすべて4番人気以内、過去7年の好走馬21頭中19頭は6番人気以内から出ているが、上位人気に推されそうなドゥレッツァ、テーオーロイヤル、タスティエーラ、ブローザホーンは父が非サンデーサイレンス系(表5)。父サンデー系のサリエラは牝馬であることや、前走ダイヤモンドSで2着(同レース2着以下は【0.0.0.11】)という点が気にかかる。他の馬も一長一短のため、1つ2つの減点材料には目をつむり強調材料がある馬を拾いたい。

父サンデーサイレンス系の馬からは、前走のアメリカJCCで重賞初制覇を飾ったチャックネイト(父ハーツクライ)に注目したい。アメリカJCC組は【1.0.0.1】で2019年にフィエールマンが優勝。表4にあったように、前走は阪神大賞典など主要ステップよりは他の重賞に出走していた馬のほうが好走確率は高い。3000m以上、G1ともに未経験という点はマイナス材料になるが、今年のメンバーであれば一発が期待できる。

非サンデーサイレンス系では一昨年の3着馬・テーオーロイヤルが筆頭格。前走阪神大賞典優勝馬は【3.2.2.2】複勝率77.8%と抜群だ(表4本文)。次いで金鯱賞1番人気(2着)で父の父キングカメハメハの4歳馬・ドゥレッツァあたりになるだろうか。今年は極めて難解なため、最終的には枠順(表2)も踏まえて検討したいところだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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