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4月29日(月・祝日)は、福永洋一記念ぜよ!(その1)

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昨年の福永洋一記念に合わせて開かれた、「馬事公苑・花の15期生同窓会」のヒトコマです。
柴田政人調教師のおでこをペチペチ叩く洋一さん。みなさん笑顔、笑顔です。
幹事の作田誠二調教師いわく――。
「洋一は意地っ張りななところがあってね。高知の人に接してみると、そんな雰囲気があるんで、『やっぱり高知で生まれた人間なんだな』と思いましたね(笑)」
洋一さんは、“土佐のいごっそう”なのでしょう。

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2009年の夏、福永祐一騎手が「父の名を冠したレースを、父が生まれ育った高知で創設できれば……」と提案したのが、すべての始まりでした。
今年も伝説の天才ジョッキーが、息子と一緒に、高知へ里帰りします。
4月29日(月・祝日)、福永洋一記念が、高知競馬場で行われます。

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2010年、フサイチバルドルで第1回福永洋一記念を制した赤岡修次騎手。
赤岡騎手は奇しくも、洋一さんと同じ潮江中学校の卒業生です。
赤岡騎手はコスモワッチミーと共に29日のかきつばた記念に遠征予定のため、今年は洋一記念に騎乗しないと思われます。
しかし、かきつばた記念は高知で場外発売されるので、みんなで応援するのも楽しそう☆

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福永洋一記念をPRする高知ジョッキーズ。
山頭信義騎手(長身のボウズくん)と、山中悠希騎手(にっこりブイサイン)は船橋のジョッキーで、ただいま高知で武者修行に励んでいます。
高知名物・武者修行ジョッキー。
2011年、イーグルビスティーで第2回福永洋一記念を制したのは、川崎から武者修行に来ていた郷間勇太騎手でした。
南関東に帰った郷間騎手は今、若手の成長株として活躍中です。

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宮川実騎手(ミノル騎手)と、4月から韓国・ソウルへ旅立った倉兼育康騎手もPR。

洋一さんが31年ぶりにファンの前に姿を現した、第1回福永洋一記念の表彰式。
左目の視力を失って休養していたミノル騎手は、表彰式――あたたかくて、心にドスンと響く表彰式でした――を自宅で見ていました。
涙が止まらなかったそうです。

それから2年後、2012年の第3回福永洋一記念。
コスモワッチミーに騎乗したミノル騎手は、「勝つにはこれしかない!」と逃げを打って、勝利をつかみました。

「まだ復帰する勇気がぜんぜんないときに、洋一さんが背中を押してくれたんです。このレースを勝てたことが、洋一さんと祐一さんの前で勝てたことが、本当に嬉しい。感謝の気持ちで一杯です」

洋一さんと握手をしたかったのに、ドキドキしすぎて手を差し出せなかったミノル騎手。
ミノル騎手にとって、洋一さんは「自分を奮い立たせてくれる存在」なんだそうです。

4月29日(月・祝日)は、福永洋一記念ぜよ!(その2)

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3月に地方競馬通算400勝を達成した別府真衣騎手。
日本における女性騎手の最多勝利記録は、名古屋の宮下瞳元騎手が打ち立てた地方通算626勝(海外での勝ち星を入れると682勝)。着実に近づいています。

「洋一さんが高知出身ということで、洋一さんと祐一さんが来てくださるのが、とっても嬉しいです。馬事公苑の同期の方にも来ていただいたり、本当にありがたいですよね。
福永洋一記念だけでなく、毎年夏になると、JRAの騎手が『夜さ恋ナイター』を盛り上げに来てくださって。高知競馬は、いつもみなさんに助けてもらっているんですよ。高知はすごく恵まれていると思います!」

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素敵な帽子でキメた別府真司調教師も、福永洋一記念をPR☆
真衣騎手のお父様です。高知へ行くと、いつもとびきりの笑顔で迎えてくれる別府調教師。
関係者のみなさんが明るく前向きにがんばっているからこそ、高知競馬は愛されるんだと思います。

今年で4回目を迎える福永洋一記念。
気になる当日のイベントは……。

◆福永洋一&祐一メモリアル展
◆世界のグルメ大集合
◆高知けいばオリジナルけんぴプレゼント
◆「福永祐一騎手とディナー」など、豪華景品が当たる抽選券配布
◆高知の「ゆるキャラ」祭り
◆福永祐一騎手トークショー
◆福永祐一騎手アイスクリンおふるまい
◆「第4回福永洋一記念」表彰式

わあ、めっちゃもりだくさん!

イベントの詳細や無料送迎バスの時刻表等については、こちらをご覧ください。

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高知名物・アイスクリンのおふるまいは、先着200名様限定ぜよ。

高知7R(18:15発走)、福永洋一記念の出馬表

福永洋一記念に、エルムS制覇、フェブラリーS5着という素晴らしい実績を誇るマチカネニホンバレが、出走を予定しています。
高知の大将グランシュヴァリエや、黒船賞4着のコスモワッチミーを撃破し、「今、高知でいちばん強い!」と言われるマチカネニホンバレ。
嗚呼、イベントもレースも楽しみすぎるぜよ!

Club A-PAT/で連載中の「地方KEIBAリレーブログ」(Club A-PATの会員限定コンテンツ)にアップした内容を、抜粋して転載しました。

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昨年に続いて、武豊騎手の来場も決定!
「親父はユタカさんにお年玉をあげていたので、働いてもらいます(笑)」と祐一騎手。
昨年は鰹のタタキを一緒にこしらえましたよね。
今年はどうなる!?

リーディングに訊いてみたぜよ♪

Twitter(@inoue_oaks)を通じて赤岡修次騎手への質問を募集してみたところ、たくさんの質問を寄せていただきました。ありがとうございます!
さあ、多彩な質問に、7年連続で高知リーディングを突っ走る赤岡騎手はどう答えるのか!?
リーディングに訊いてみたぜよ♪

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◆高知の人といえば、お酒が強いイメージ。赤岡騎手は強いですか?
赤岡:最近、少し弱くなりました(笑)。みんなで楽しく飲むのが好きですね。

◆高知でいちばん美味しいものは?
あるガイドブックで、「食べ物が美味しい観光地」の1位に、高知が選ばれたそうです。鰹のタタキだけじゃなく、海のものでも山のものでも、なんでも美味しいですよね。
実際、どこの居酒屋に行ってもハズレがない。スーパーで売ってる刺身も旨いですから。
たぶん、水がいいんじゃないですか?
四万十川は「最後の清流」、仁淀川は「奇跡の清流」と呼ばれちゅうくらいやき。

◆結婚の予定はありますか。好きな女性のタイプは?
ないです(笑)。清潔感のある人がいいですね。

◆鰹のタタキと女の子、どっちが好き?
まず、鰹のタタキを食べます(笑)。

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◆普段はどんなことをして過ごしていますか。趣味は?
赤岡:色々ですね(笑)。冬はグレを釣りに行きます。

◆いま期待している馬を教えてください。
赤岡:すべての馬に愛情を注いでいます。

◆赤岡さんはとてもスタイルがよくて、笑顔も爽やかで素敵ですが、スリーサイズと股下の長さを教えてください(笑)。
赤岡:測ったことないです(笑)。
高知競馬で一番スタイルがいいのは、ミノル(宮川実騎手)ですね。顔が小さくて足が長くて、騎手として理想的な体型をしています。

◆SJT(WSJSの予選)の時、レース前の待機所で、どんな話をしていますか?
赤岡:和気あいあいと他愛ないことを話しながら、お互い探りを入れ合っています。
「この人、逃げるつもりかな?」とか(笑)。

◆WSJS経験者として、ズバリ! SJTを勝ち抜くために必要なものは?
赤岡:野心、でしょうか。

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◆赤岡騎手が勝ち始めたキッカケは?
赤岡:デビューから順調に勝ってたんですけど、膝を怪我して以降は、長い間くすぶっていました。
でも、先輩の西川(敏弘)さんが「修次には才能があるき、辞めるな!」と励ましてくれて。お手馬がかち合ったとき、自分にまわしてくれたんです。それに、たくさんの人に支えてもらいました。僕は人に恵まれています。

◆職業として、騎手以外だったら何になりたかったですか?
赤岡:競馬場の近くで育ったので、他の職業に就きたいと考えたことがないですね。

◆今年の7月、那須塩原の地方競馬教養センターで臨時講師として招かれましたが、いかがでしたか。後輩たちの印象は?
赤岡:呼ばれて嬉しかったし、光栄でした。後輩たちは、自分らの頃に比べたら、すごく上手かったです!

◆教養センターの同期で、いちばんモテるのは誰ですか?
僕です(笑)。

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◆ズバリ、中央移籍の可能性は?
赤岡:中央に限らず、いろんな競馬場で乗ってみたいですね。

◆高知競馬の魅力とは?
通年ナイターも魅力ですし、高知には全国で通用する馬がいます。全国の人に、もっと知ってもらいたいですね。

◆これからの目標は?
もっと色々な競馬場で乗って、結果を残していきたいです!

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高知の人馬がつむぐ夢

おひさしぶりです。オークスです。
大晦日は高知県知事賞! 毎年恒例現地観戦!
と、鼻息を荒げながら、高知に潜伏しています。

さて。船橋のクイーン賞で3着に食い込んだアドマイヤインディ&宮川実騎手の写真を、斎藤修さんに提供していただきました。

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宮川実騎手の南関遠征は、昨年のJBC(大井)以来。


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向こう正面で一気にポジションを上げ、直線では内を突いて……素晴らしい手綱さばき!


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「3着?」と確認する実騎手。絵になる男だ。

補欠の4番手からギリギリ繰り上がって、出走にこぎつけたアドマイヤインディ。
12番人気の低評価を覆しての3着に、驚嘆の声と惜しみない賞賛が贈られました。

オーナーいわく、「打越厩舎のスタッフが上手く仕上げてくれたし、ミノルが上手く乗ってくれました。あの日はまるで、勝ったみたいな大騒ぎやったきね(笑)」。
いやホント、グレードレースで地方馬が馬券に絡むのが、どれだけ凄いことか!

アドマイヤインディを手がける打越勇児厩舎は、今年4月に開業したばかり。
高知競馬場で7年ぶりに誕生した新人トレーナーの快挙に、夢が膨らみます。

さらにクイーン賞の翌日、同じく船橋で行われた「総の国オープン」を、タンゴノセック&赤岡修次騎手が快勝しました。
高知の馬が南関東のレースを勝ったのは、初めてなんだそうです。

「高知すげえ」「高知を舐めてたごめんね」
そんな声を聞いて気持ちよくなりつつ、私は確信しています。
高知の人馬は、いつかどえらいことをやらかしてくれると。

黒潮菊花賞の勝ち馬を探せ!

今日の高知7R(18:10発走)は、黒潮菊花賞。高知の三冠目は、ダート1900mの戦いです。はたしてどの馬が、戴冠を果たすのでしょうか。
黒潮菊花賞の勝ち馬を探せ!

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6枠7番 ドンスキマー 赤岡修次騎手

黒潮皐月賞と高知優駿(黒潮ダービー)を制した二冠馬・ドンスキマー(工藤英嗣厩舎)が、「三冠達成」に挑みます。
春の2冠では1番人気をヒロカミヒメに譲りましたが、いざフタを開けてみれば、ドンスキマーの圧勝劇。
「あのディープブリランテと同じ新馬戦でデビューして、見せ場たっぷりのレースをした」というプロフィールは、やっぱり伊達ではありません。

しかしドンスキマー、前走後に左前脚の膝を痛めてしまい、1ヶ月ほど調教を休んでいました。
赤岡騎手いわく、「これで三冠を獲ったらたいしたもの」。
何度探りを入れても、赤岡騎手の口から前向きな発言が出ませんでした。
でも、黒潮ダービー前も、赤岡騎手は「勝つまでは難しいと思います」と言っていて、私はその言葉を素直に信じて、ドンスキマーをばっさり切ったんですわ。
アカオカのうそつき!
などと赤岡騎手を責めるのはお門違いで、ドンスキマーはそういう馬なんだと思います。
レース後に「やっぱり1900mならドンスキマーが強かった。この状態で三冠を獲るんだから、たいしたものですね!」と言ってにっこりほほ笑む赤岡騎手の姿が浮かびますもの。
うーん。どうしよう。

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7枠10番ヒロカミヒメ 西川敏弘騎手

黒潮皐月賞3着、高知優駿2着のヒロカミヒメ(大関吉明厩舎)。何度も古馬を撃破し、着実に成長を遂げる“高知はえ抜き”のお姫様には、黒潮菊花賞馬の称号がよく似合います。
ヒロカミヒメを担当するのは、この道34年の岡田康光厩務員です。
「ヒロカミヒメは人懐っこくておりこうさん。でも、普段はこんなに大人しいけど、競馬の時は凄いでえ。気が強くて、男みたいな性格しちゅう。体重はあんまり変わらんけど、最近は馬に幅が出てきたよ。1900mやき、折り合い次第やけど、最近は馬もレースがわかってきたから。ええ勝負ができたらいいね」

岡田厩務員は、高知のグランプリレース「高知県知事賞」を3勝した高知の名馬・ウォーターダグを手がけた人。
高知デビューの馬として初めて高知県知事賞を制したのが、ウォーターダグです。

高知には新馬戦がありません。
だから高知デビューの馬は、年に数頭しかいません。
高知デビュー馬がクラシックで主役を張っていることが、本当に嬉しい。
ヒロカミヒメにラスト一冠・黒潮菊花賞を勝ってほしい!

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8枠12番 ケイズイーグル 倉兼育康騎手

高知転入後は4戦4勝のケイズイーグル(松木啓助厩舎)。かなり面白い存在です。

「掛かる馬じゃないき、楽しみにしています。大外枠を引いたので、ヒロカミヒメをマークするような競馬をしたいですね。『久しぶりに重賞を勝ちたいなあ』と思っています」

倉兼騎手はそう言って、ニヒルにほほ笑みました。
こりゃあ一発あるぜよ。

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4枠4番 ユキノベアハート 中西達也騎手

高知転入後は2戦2勝のユキノベアハート(炭田健二厩舎)にもそそられます。
「中央でタイムオーバーになって高知に来た頃は、夏負けが酷かった。でも涼しくなってくるにつれて、調子が上向いてきました。折り合いはつくよってに、距離は大丈夫と思います。ただ、いくらか気細いところがあるんで、初めてのナイターがどう出るか。それだけが心配なくらいで、状態はいいですよ」

と、にこにこ笑顔の炭田調教師。
三冠馬グランシングを手がけた炭田調教師、「ヒロカミヒメは強いけど」と言いながらも、かなりの手応えを感じているようです。

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5枠6番 ゲイン 石本純也騎手

穴党の心をくすぐるゲイン(別府真司厩舎)。
2歳時に能検でヒロカミヒメをぶっちぎった素質馬が、アッと言わせるかも!
「意外性の男」こと石本騎手は、「展開次第ですね!」と言ってニヤリ。穴の香りがします。

3枠3番マンボフィーリング 上田将司騎手
黒潮皐月賞2着、高知優駿3着のマンボフィーリングも気になります。
上田騎手が「『まじめに走ってくれれば』と思ってブリンカーをつけた」という前走を快勝。
距離も長いほうがよさそうです。

クロクモやパイクーヤは、距離が鍵かな~?
ハナニナレに騎乗する宮川実騎手が「成長著しいハナちゃんとハナニナレルように頑張ります! 」と言っていたのが、ちょっぴり気になります。

うーんどうしよう。

よーし決めた。

◎10番ヒロカミヒメ
○12番ケイズイーグル
▲4番ユキノベアハート
△3番マンボフィーリング

イチかバチか、ドンスキマーを切るぜよ!

三冠馬が生まれるのか。
それとも高知はえ抜き黒潮菊花賞馬が誕生するのか。
はたまた新星が大仕事をやってのけるのか。
本日の高知7R、黒潮菊花賞は、18時10分発走です!

地方競馬インターネット中継(高知)

黒潮菊花賞を制するのは?西川騎手×赤岡騎手SP対談!(その1)

10/14(日)黒潮菊花賞の行方を占う
西川敏弘騎手×赤岡修次騎手スペシャル対談!

10月14日(日)の第7R(18:10発走)は、黒潮菊花賞。高知の三冠目は、黒潮皐月賞と高知優駿を制した二冠馬・ドンスキマーと、高知生え抜きの星・ヒロカミヒメの一騎打ちとなるのでしょうか?

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◆高知コースは先行&外枠有利!
――10月から「IPAT」で地方競馬の馬券が買えるようになって、初めて高知競馬に参戦する人もいらっしゃるはず。黒潮菊花賞のお話をしていただく前に、高知コースの特徴を教えてください!

西川騎手:高知の場合は、そこそこ前におらんと無理。前がバリバリやりあってペースが乱れるか、よっぽど切れる馬じゃないと、差すのは難しい。

赤岡騎手:馬場が重たいだけにね。

西川騎手:だいたい6番手までにおらな勝ち負けできんと、僕は思うちゅう。それに、だいたい力のある馬が前におるき、それを差し切るがは難しいよね。

――砂の深さを、他の競馬場と比べると?

赤岡騎手:だんぜん深い。日本一深いのは間違いないですね。

西川騎手:海辺の砂浜で乗りゆうような感じ。

――なんと! しかも、「内の砂はより深くなっている」んですよね。初めて高知のレースを見た時は、みんな内をガバッと開けて走るので驚きました。


参考動画:高知競馬場の4コーナー

西川騎手:だいたい内から3、4頭分は深いきね。

赤岡騎手:高知の馬場はすり鉢状になっちゅうき、砂が内へ内へ流れていく。高知は雨が多いこともあって、競輪のバンクみたいな形にしちゅうがって。

――内の砂が深いため、ホームストレッチで発走する1300m戦や1400m戦は、完全に「内枠不利の外枠有利」。 黒潮菊花賞が行われる1900m戦はいかがですか?

西川騎手:1900m戦でも、やっぱり外枠のほうが有利と思うで。内枠を引いたら、行くか行かんかハッキリ決めなあかんし、中途半端で行ったら、ずーっと深いところを通らないかんし。

赤岡騎手:内枠でも問題ないのは、3コーナーからのスタートで、どうとでも持っていける1600mだけやない? 1600m戦以外は、内枠不利ですね。

西川騎手:ただ、自分は内を突くのがけっこう好き。別に外をまわらんでもいいくらいに余力を残していくのが好きですね。

――内枠を引いたときのさばき方は、ジョッキーの腕の見せ所でもあるんですね。「日本一深い馬場」のいいところは?

赤岡騎手:故障が少ないですね。よその競馬場では絶対に脚元が持たんような馬でも、高知なら持つことが多い。

西川騎手:それに、馬は慣れるまではしんどいけど、慣れたらパワーがついてくる。坂路で調教するような感じになるき、力がつく。

赤岡騎手:重い馬場で調教やレースを重ねていけば、後肢に負荷がかかりますからね。

――トモが鍛えられるんですね。

西川騎手:遠征したときに、「踏み込みの違い」を実感することがあります。

赤岡騎手:遠征したら高知より走りやすいき、よその馬よりも能力を発揮できることがありますよね。

(その2へ)

黒潮菊花賞を制するのは?西川騎手×赤岡騎手SP対談!(その2)

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◆ドンスキマーは三冠馬に輝くか?

――10月14日(日)の第7R(18:10発走)の、黒潮菊花賞(ダート1900m)。赤岡騎手は黒潮皐月賞と高知優駿を制した二冠馬・ドンスキマーで、三冠達成に挑みます。

赤岡騎手:ドンスキマーの長所は、タメが効くところ。短距離ならヒロカミヒメに負けるけど、1900mやったらなんとかなる。まともな状態なら、同世代の馬には負けんと思います。

――ドンスキマーは、どんな性格の馬ですか?

赤岡騎手:変わった馬で、ナイターのほうが走りがいいんですよ。昼間の明るい馬場では、物見してしまうから大変です(苦笑)。

西川騎手:ビビりなんやね。夜になったら周りが見えんき、逆に集中して走る。ハタで見ていて思うのは、ドンスキマーは決して器用な馬ではないということ。乗り役の力で勝ちゆう部分が大きいと思う。

赤岡騎手:神経質で、牝馬みたいなところがありますね。

――ドンスキマーの状態はいかがですか。

赤岡騎手:左前脚の膝を痛めて、1ヶ月ほど休んでいたんです。調教を再開できたのが9月の半ばでしたから、なんとも言えないですね。

――でも、黒潮皐月賞も高知優駿も、レース前は「勝てるとは思わない」とおっしゃっていたのに、いざフタを開けてみれば圧勝でした。

赤岡騎手:そうですねえ。少しずつよくなってはいるけど、やっぱりなんとも言えません。もしこの状態で三冠を獲れるようなら、たいしたものだと思います。

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◆高知はえ抜きのヒロカミヒメ、戴冠なるか!

――西川騎手がコンビを組むのは、高知はえ抜きのヒロカミヒメ。黒潮皐月賞は3着、高知優駿は2着に敗れてしまいましたが、二冠の前後は外傷の影響で、本調子ではなかったとか。世代ナンバーワンの実力は、誰もが認めています。

西川騎手:高知で仕上がって高知でデビューした馬が、1年ぐらいでA級まで勝ち上がるとは、誰も予想してなかったと思う。僕自身、ヒロカミヒメがここまで走るとは思っていませんでした。

――ヒロカミヒメの性格は?

西川騎手:ヒロカミちゃんは、二面性があって難しい。レース前にカーッとなって舞い上がることもあれば、落ち着きすぎて駄目なときもある。抜け出したらやめるしね。抜け切ったらフワッとしてしまうから、どのタイミングで抜けるかが、すごく難しい。いっつもドキドキで、「たのむ!」っていう感じで乗りゆう(笑)。

赤岡騎手:僕もヒロカミヒメに乗って勝ったことがあるけど、たしかに抜けたらやめるよね。変わった牝馬やね。抜け出してからやめるのは男馬に多いけど、女馬には少ないがやき。男みたいな性格をしちゅう。

西川騎手:燃え上がるときは燃え上がるし、醒めるときはあっさり醒めてしまう。熱しやすくて醒めやすいタイプ。その分、乗ってて面白い。

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――魔性の女!?

西川騎手:けど、かわいいんやて。いつも朝の仕事が終わったら、ナデナデして帰るがやけど、普段はおとなしくてめっちゃ可愛い。あと、ほんとによく寝る。それもバッタリ横になって寝ゆう。ヒロカミちゃんは、自分で体調を整えゆう。

赤岡騎手:自己管理しゆうがやろか?

西川騎手:あ、でも、こないだ初めてドツかれた。ドコーンと(笑)。

赤岡騎手:クサかったがやろうか(笑)?

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西川騎手:熱しやすくて醒めやすいのは、ヒロカミちゃんの長所であり、短所でもある。そこをコントロールできれば、1900mにも対応できると思う。2走前の福山遠征(2着)では、落ち着きすぎてなんの反応もなく終わったけど、前走の1600m戦(1着)では、2番手に控えてタメが効いた。それでちょっと安心しました。着実に成長してくれゆうと思います。

(その3へ)

黒潮菊花賞を制するのは?西川騎手×赤岡騎手SP対談!(その3)

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◆手強いライバル!

――今年の黒潮菊花賞は、ヒロカミヒメとドンスキマーの2強と考えていたのですが…。

西川騎手:ぜんぜんそんなことない。

赤岡騎手:ドンスキマーも無事ではないしね。

西川騎手:倉兼(育康)が乗るケイズイーグルも強いし。本命じゃないぶん、プレッシャーもなく気楽に乗れるかもしれんね。

赤岡騎手:ユキノベアハートも怖い存在。中西(達也)さんがどう乗るのか。そして、どんなレースでもできるゲイン。

西川騎手:ゲインは元々、ホッカイドウ競馬の能検で破格のタイムを出した馬。でも脚元が弱くて高知に来て、ヒロカミヒメと一緒に能検を受けたがやけど、跛行した走りでぶっちぎられたきね。

◆高知競馬の魅力とは?

――IPATを通じて初めて高知の馬券を買う方に、高知競馬の魅力をアピールしてください。

西川騎手:高知はフルゲート12頭。頭数が少ないき、

赤岡騎手:当たりやすいと思います!

西川騎手:当たらんよりは、当たるほうが楽しい。地方競馬の馬券を試し買いするなら、高知がおすすめです。読みやすいから、当たりやすいと思う。

赤岡騎手:メンバーの力差が大きいレースも多いですしね。

――近走のタイムをチェックすれば、自動的に何頭か消せたり。

西川騎手:そうそう。そこを飛び越えてくるのは、石本(純也)ぐらいやろ。

赤岡騎手:石本は意外性の男ですね!

――逃げ・先行の赤岡。土佐の鉄腕・西川。追い込みの倉兼。スナイパー中西。などなど。ジョッキーの個性がわかると、より一層面白いです。

赤岡騎手:いま、ミノル(宮川実)が高知競馬の鍵やと思いますよ。考えて乗ってくるき。少し前までは、タイチ(永森大智)の勢いがすごかったですね。

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宮川実騎手

――馬と同じで、ジョッキーにも調子の波がある。

西川騎手:勝負事やき、どうしても波はあるよね。化け物みたいな心臓の人っておらんやん。追い詰められたときに、どれだけ短期間で立ち直るか。弱い部分をどれだけ少なくするかが大事。逆に波に乗っちゅうときは、なにやっても上手いこといくしね。

赤岡騎手:私生活の浮き沈みが、そのまま競馬に反映される人もおるからね。

西川騎手:俺なんか悩みばっかり(笑)。修次はヘコむときないの?

赤岡騎手:波はないほうですかね。私生活を変えんき。同じことの繰り返し(笑)。

西川騎手:修次は色んな人にきっちりメールを送ったり、本当にマメ。それに、いま高知競馬がなんとかなりゆうのは、修次や雑賀(正光)調教師が、全国に高知の馬や騎手をアピールしてくれたおかげ。昔のままやったら、もう潰れとる。

赤岡騎手:いや、みんなの頑張りがあってこそです。ここのみんなは辞めんきね。「自分があの馬の調教をつけないかん」っていう責任感がある。そしてみんな、向上心を持っています。

――みんな「上手くなりたい」っていう気持ちが強いし、誰もが必要とされている。人数が少ないから、誰かひとりでも抜けたら大変ですもんね。

西川騎手:じゃあ、おれが抜けようか?

――だ、駄目です!

赤岡騎手:抜けやせんき(笑)。

西川騎手:抜けちゃうかもしんないよ?

赤岡騎手:髪の毛だけでぇ、抜けるのは(笑)!

西川騎手:覚悟はしゆうき(笑)。自分は頭が小さいき、サイズの合う帽子を買うてきてや~!

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(10月吉日、『味にしかわ』にて)

夏の思い出~武豊と石本純也2012~

何度止められても尾崎豊を歌おうとする石本純也騎手に、ヤジが飛びました。

「石本ええかげんにせいやー(笑)!」

どんなに妨害されても歌おうとするものだから、ヤジの内容も、だんだんわけがわからなくなってきました。

「チェックのシャツなんか着やがって!」
「ださいし!」「チェックださい!」

と、そのとき。
あの男がおもむろに立ち上がったんです。

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がーん。
チェックってださくないです。ださくないです!

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↑そしてまさかのとりかえっこ。

JRAの「IPAT」で高知競馬の馬券が買えるようになったのは、この事件がきっかけだと言われています(うそ)。

◆10月の高知競馬IPAT(即PAT&A-PAT)発売◆

・10月13日(土)
高知1R~5R

・10月14日(日)
高知1R~7R
第7R(18:10発走)は、黒潮菊花賞です。
秋華賞のあとは黒潮菊花賞。
これ、正しい日曜日の過ごし方です。のちほど、黒潮菊花賞情報をたっぷりアップする予定です。

・10月27日(土)
高知1R~5R

地方競馬インターネット中継(高知)

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似合う?

          武豊と石本純也2009~出会い編~

西山裕貴騎手&沙由美さんの結婚式!(その1)

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9月30日、西山裕貴騎手と沙由美さんの結婚式が行われました。

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優しくてひたむきな西山騎手と、美しくて肝の据わった奥様。


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おや、こんなところに高知競馬の予想紙「福ちゃん」が?
いや、「祝ちゃん」だ!

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テーブルの名前は、全国各地の競馬場。
これいいわ~。

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和装もばっちりキマッてます。

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