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近況
「ガールズ＆パンツァー劇場版」を観て来ました。
以前から友人に薦められていたのですが、ティーガーⅠやチャーチル相手に八九戦車が大活躍と聞いて「無いわ～。」と、回避していました。ところが今回、劇場版を観て己の不明を猛反省！ガールズ＆パンツァーは面白い！！
テレビ番組の劇場版と言うと大抵はファン以外は置いてきぼりなのですけど、映画冒頭に解説が付けてあるので初見の人でも判かり易い親切設計。とにかく 戦車道と言う設定が素晴らしく、「やられた！」以外の言葉が見つかりません。更に倉上が個人的にお気に入りのll号軽戦車(アフリカ軍団仕様)が大画面で観られる至福に完全に虜なのであります。ll号戦車はドイツ軍人グデーリアンが提唱した電撃戦を史上初めて実現した歴史的な戦車なんですよ。宮崎駿監督もグデーリアンのファンで、クシャナ妃殿下に「速力が武器だ！」と言わせてますよね。この他、フィンランド軍のBT42なんてマニアライクな戦車が出てきたりして、もう最高。
フィンランド軍はスターリン侵略軍相手の冬戦争で勇猛果敢に戦い、赤軍のスカンジナビア侵入を阻止しましたが、英米に見殺しにされた悲劇の軍隊なのであります。しかし、粗末な兵器やわずかな手勢でありながら巧みな戦略で戦い抜いた、知略の軍隊でもあるので、関連図書は面白いものばかりです。神話のような狙撃兵や、ヘルシンキ防空戦などは特にお勧めですよ。
このフィンランド軍をモデルにした高校のリーダーは、フィンランド産まれの童話「ムーミン」のキャラクター、スナフキンを参考に創られているみたいで、カンテレ(カンターレですね)を爪弾きながら観念的な台詞を語って魅力的。
3DＣＧで処理された各種戦車も魅力的な訳ですが、ショスタコーヴィッチ風の音楽や自然音を丁寧に拾った効果音も素晴らしいです。
まったくもう！水島監督と脚本の吉田さん最高！！！
とにかく情報量が凄まじく、細かく観ると、もっと楽しめるに違いないので、DVDが待ち遠しいです！
興奮して長文になってしまいました！
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。
ではでは。
倉上淳士 拝
2016/1/28
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