わからないなら想像してみよう! ということで、米Lifehackerでは緊急読者アンケートを実施。読者の方々に「『Google Chrome OS』ではどんな機能がマストか?」について聞いてみました。主なものは以下の9つです。
1:とにかくスピード!●twitashuさんのご意見
PCの立ち上げが10秒以内にできたらすごいね。このOSができることで、他のソフトウェアベンダーも、Linuxをもうちょっと考慮してくれるようになればいいな。●TomRittervgさんのコメント
「速ぇ~!」と感動するくらいだったら使うかも。実際『Google Chrome』を使い始めたのも圧倒的なスピードがきっかけ。 米Lifehacker過去記事「Windows 7, Vista, and XP Bootup Benchmarks Updated(Windows7/Vista/XPの立ち上げ速度のベンチマークが更新された)」や「Ubuntu 9.04を18秒で起動させるの巻(SSD使用)」でもわかるように、立ち上げの速さは意外にポイント。Googleの基本的なコンセプトが"ネットブックは使いたいときにすぐにインターネット接続でき、使い終わったらサクっとシャットダウンできるようにすべき"というものですから、なおさらスピードは重要ですね。『Google Chrome』並みのスピードが『Google Chrome OS』で実現できれば画期的です。もちろん、どれだけサクサク使えるかも重要。ユーザが操作しているときの速度についても考慮されているといいですね。
2:ブラウザとデスクトップのシームレスな同期Bittermormon9 さんのご意見
ブックマークと同期が取れているブラウザはなんといってもNo1! 今のところ、ブラウザとブックマークの同期を取れるようにするサービスはさして見当たりませんが、このような機能があればGoogleが志向するオープン性がより実現されるでしょう。また、ラップトップPC・ブラウザ・スマートフォンのファイルやクラウドデータとの同期、ユビキタス性が今後進むのであれば、同期はますます重要なポイントになるでしょう。
3:Quicksilver/QSBの搭載 Quicksilver/QSBの開発者であるNicholas JitkoffさんはQuicksilverっぽいものをこのOSに搭載したいなと考えているとか。Quicksilver/Launchy/Ubiquityユーザの方々にはグッドニュースですね。
4:パワーユーザへの配慮 より多くの人々に使ってもらうには、パワーユーザを囲い込むことも大切ですね。キーボードショートカット機能などパワーユーザへの配慮があるとグー。このようなちょっとした配慮が特にハック好きのユーザにはたまらないはず。
5:あらゆるタイプのハードウェアへのサポート●mpwalkerさんのコメント
8年間愛用している古いラップトップにChrome OSをインストールして、スピードを見てみたい。『Google Chrome OS』がベースとするLinuxカーネルは少ないメモリの古いプロセッサでも対応できると思われますが、ビデオカードやBluetoothデバイスなど、周辺機器との互換性も必要ですね。最新機種でも古いハードウェアでも問題なく使える軽量型のOSになれば画期的。
6:どんどん曖昧になるウェブとデスクトップの境界●dmandleさんのご意見
シームレスなクラウドがウェブアプリから別々に立ち上げられるといい。LiveCDへのエクスポートができるとなおよし。 MacOS向け『Fluid』やMozillaの『Prism』のようなものが搭載されれば、デスクトップとウェブがシームレスになりますね。Gmailに添付ファイルがドラッグできるなんてちょっと素敵。また、LiveCDへのエクスポート機能も見過ごされがちな観点ですが、意外に大事かも。
7:ユーザプライバシーへの配慮●dpreacherさんのコメント
『Google Chrome OS』に個人情報を嗅ぎまわれるのはイヤ これは大事な視点ですね。もちろんライセンス契約やプライバシー条項は設けられるでしょうが、ライフハッカー過去記事「ジーナ・トラパーニが語る『私がGoogleからYahoo!に切り替えた理由』」でも紹介したとおり、「グーグルは多くの個人情報を握りすぎている」という指摘もあります。まして『Google Chrome OS』が"ユーザ操作のほとんどはウェブ上で行われるはず"という前提で開発されるOSというならなおさら、プライバシーへの配慮は必須でしょう。パスワードやユーザ情報が全て暗号化されるのが理想。特にパスワードは暗号化した上で保存されてほしいところです。
8:Linuxアプリへのサポート●jussinenさん曰く、
Linuxアプリが動くようにしてほしい。欲を言えば、WindowsアプリやMacアプリが動くとグー!おそらく『Google Chrome OS』でもLinuxアプリは動くでしょうが、多くのLinuxアプリはUbuntuやFedoraなどLinuxディストリビューションが限られているので、他のディストリビューションライブラリやシステム・カーネルの要件に合わせる必要はあるかもしれません。また、Windowsアプリには多少対応してくれそうな感じですが、Macとの互換性はまずなさそうです。
9:エンタープライズソフトへの対応●johnwohnさんのご意見
Salesforce.comやOracle・SAPなどのエンタープライズソフトが動くようにしてほしい 一般ユーザにはあまり関係のないことかもしれませんが、より多くのものに適応することこそ新しいプラットフォームに望まれるポイントですね。ちょうどWindowsがオフィスユースでMacを凌駕したときのように、Googleが『Google Chrome OS』をきっかけにMicrosoftに勝ちたいならこの観点は見逃せません。
皆さんも『Google Chrome OS』への希望・願望などなど、コメントでぜひ共有してください。『Google Chrome OS』の動向については都度、ライフハッカーでも取り上げていきますのでお楽しみに!
Kevin Purdy(原文/松岡由希子)