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動画再生に必要なもの

※Windows7は標準で一般的なCODECをサポートしているので、DivXやXvidで作成されたAVIファイルは何もインストールせずに再生可能です。MKVを再生するためにHaali Media Splitterを入れる程度でほとんどの動画が再生できます。Windows7がサポートしている動画をご覧ください。

Windowsの動画ファイルは、主に*.AVI(MPEG4系が多い)や*.MPG(MPEG1/2)、*.OGG(OGGフォーマットで映像を含む動画ファイルは特別にOGMという拡張子を持つ)もあると思います。MPEG1は標準で再生可能ですが、MPEG2はDVDプレーヤーをインストールしていないと見られません。AVIにいたっては、映像と音声のための入れ物でしかなく、CODECといわれる圧縮・展開用のプログラムをインストールしておく必要があります。MP4やOGGもAVI同様入れ物ですが、WindowsXPでは標準で用意されていないため、認識させるにはあらかじめOggDSのインストールが必要です。ここでは一般的に使われる無料のCODECを紹介しますので、必要なものがあればそのCODECをインストールしましょう。

再生時に上下が反転している場合はビデオカードのドライバが古いなど、ビデオオーバーレイ処理に問題があるためです。ビデオカードのドライバをアップデートして最新版に更新しましょう。それ以外の方法だと、Windows Media Player 9で再生するのならば、ツールオプションパフォーマンス詳細で設定画面を開き、YUV反転を使うRGB反転を使うのチェックを外すと改善されるかもしれません。

「CODECやコンテナはあとで覚えればいいんだ!」という勢いで、解説を読む時間も惜しくて今すぐに再生したいデータのある人はVLCを使ってみるとよいかもしれません。また、「知っておくと便利な万能プレーヤー」を試してみてみるという手もあります。どちらも、ほとんどのものが再生できます。

よく使われるCODEC一覧

CODECのインストールは必要最低限のものが理想ですね。映像が映らないならばビデオCODECが、音が出ないならばオーディオCODECが不足しています。

再生できないファイルがあったら、真空波動研Liteを使って使用しているCODECを調べてそれをインストールすれば解決することでしょう。でも、よくわからない人は全部入れておけばよいのではないかと……。

OS標準では対応していないOGMやMatroskaを使うのであれば再生用のプログラムをインストールする必要があります。インストールした場合でもWindows Media Playerには再生の割り当てが行なわれないので、各自で関連付けを行なう必要があります。WindowsXPならばファイルをダブルクリックした時に開き方がわからないファイルの動作を問われるので、「一覧からプログラムを選択する」でWindows Media Playerなどに割り当ててしまいましょう。

コンテナ類

MP4 (MP4 Splitter / Haali Media Splitter)
拡張子がMP4のファイルを再生するためにどちらかが必要です。Media Player Classicなど最初からMP4コンテナに対応しているプレーヤーもあります。MKVの再生も行なうのであればHaali Media SplitterをインストールするとMKVも再生可能となるので便利です。
※Windows7は標準でMP4ファイルの再生に対応しています。
OGM(OggDS)
拡張子がOGMのファイルを再生するために必要。DivX+VorbisだとかDivX+Oggやogm.aviとなっていたらこれを入れないといけません。Ogg File用のアイコンに付属のJScriptを使えば簡単にWindows Media Playerに再生を関連づけることが可能。
MKV(Haali Media Splitter)
拡張子がMKVのファイルを再生するのに必要。

ビデオ&オーディオCODEC

ffdshowffdshowのセットアップ
一般的なMPEG4ファイル再生可能にしてしまう便利なDirectShowFilter。最近はH.264やVP3やMPEG-2などほかの形式のもサポートしていて、これをインストールしておけば、(設定をしっかり行なえば)たいていの映像はこれひとつで再生可能になります。設定のMiscellaneousには、過去の開発途上のUnstable版XviDで作成された非互換のデータを再生するための各種設定項目もあるので、Stable版以外で圧縮したデータを持っている人はインストールは必須かも?
画面が途中で乱れるデータは、MiscellaneousのWorkaround encoder bugsのチェック項目を自動ではなく、Old XviD interlacing bugかXviD and Divx qpel bugあたりをチェックするとたぶんOK。
XviDのPacked bitstreamを有効にして作成したデータは古いffdshowで再生するとおかしくなるため、2004年以降のものを使うかXviDをインストールしてください。最近のバージョンはAC3やAACの音声再生もサポートしています。
mpegable DS decoder
MP4 fileや3GP fileを再生するためのDirectShowFilter。H.263とAMR/AACをサポートしているようで、第三世代の携帯電話で撮った動画はこれを使えばWindows Media Playerで再生可能となります。2006年2月末で公開が終了してしまったようです。変換・再生はSUPER ©を利用してみてください。

ビデオCODEC

XviD(FourCC:XVID)
オープンソースのMPEG4 CODEC。2004年5月に正式版が公開されました。Xvid VideoからDownloadsを選ぶとダウンロードサイトへ飛べます。Koepiさんのバイナリも人気です。
DivX(FourCC:DIVX,DX50,DIV5,DIV4,DIV3,DIVF)
広く使われているMPEG4 CODEC。再生ならば「Standard DivX Codec(FREE)」で問題ありません。有料のDivX Proは再生しかしない人には必要のないものです。DivXは5.1.xからXviDのデータも再生可能です。XviDの再生も可能にするには、"Support Generic Mpeg-4"にチェックを付ける必要がありますが、最初から有効になっているので問題はないでしょう。再生時に邪魔なDivXロゴを表示させないように"Disable Logo"にチェックを付けるのをお忘れなく。
Windows Media Video 9 VCM(FourCC:WMV3)
AVIファイルなどでWindows Media Video 9(WMV9)を利用可能にするCODEC。古いMedia PlayerなどでWMV9が再生可能になります。圧縮は最高画質モードだと非常に遅いけど高画質に圧縮することが可能です。
x264 H.264 Video Codec(FourCC:H264)
XviDの開発者の一部が参加しているH.264のCODECのようです。X264VFW.exeをダウンロードすると実行するだけでインストールができるので楽。まだ開発途上ながら素晴らしい圧縮率と画質が魅力。今のところEncode専用なので再生にはffdshowを使います。
GPL MPEG-1/2 Decoder
メーカー製のPCならばWinDVDかPowerDVDあたりが最初からインストール済みで問題ないのですが、自作機だとMPEG-2は初期状態では再生できません。MPEG-2を再生したい場合の選択肢のひとつがこのDirectShow Decoderです。msiのほうをダウンロードしてインストールします。
VP3(FourCC:VP30,VP31)
on2が開発したCODECで現在はオープンソースになっています。最新のffdshowを使うのが楽でしょう。
VP4(The On2 VP4 Personal Codec)(FourCC:VP40)
on2が開発したCODECで個人用途ならば無料。
VP6(FourCC:VP60,VP61,VP62)
on2が開発したCODECで個人用途ならば無料。
RMP4(REALmagicMPEG-4)(FourCC:RMP4)
XviDやDivXと同様、MPEG4のCODEC。検証をしたところ、画質とサイズはXviDにかなわず、圧縮速度はDivX5にかなわずで魅力は見つけられませんでした。

オーディオCODEC

AC3 Filter(Code:0x0092)
主にDVDで使われているDOLBY DIGITALのDirectShowFilterです。音が出ない場合に真っ先に入れるべきものといえます。最近はDVDレコーダーやHDDレコーダーでも採用が進んでいるようなので、音声を加工しない場合に使う可能性があるかもしれません。
The CoreAAC directshow filter(Code:0x00FF)
BSデジタル放送などで使われているAAC音声のDirectShowFilter。
G.726(Code:0x0045)
携帯電話などで使われているSD-Video(*.asfファイル)の音声を再生するのに必要です。G.726がインストールされていない環境では、Windows Media Player 9以降ではSD-Videoの再生自体ができないようです。
LameACM(MP3)(Code:0x0055)
Windows標準のMP3のCODECは、圧縮に使用できる設定が56kBit/sを上限とするという制約があります。それ以上のレートが必要ならば、このLameACMを入れるとよいでしょう。LameACM.infを右クリックし「インストール」を選べばインストール完了です。これにより56kBit/sより高いレートでのMP3圧縮が可能となります。現在のところ圧縮専用で、再生時はWindows標準のデコーダーが使われるのでLameACMの有無は関係ありません。
OGG Vorbis / 別Ver.(20020708)(Code:0x674F,0x6750,0x6751,0x676F,0x6770,0x6771,0xFFFE)
MP3に特許問題が出てきたために開発されたパテントフリーの圧縮フォーマット。基本的にVBRなのでAVIにはあまり向いていません。vorbisacm.infを右クリックし「インストール」を選ぶと使えるようになるでしょう。とはいえ、OGG(OGM)ならOggDSを入れていれば、普通これは再生時に不要。AVIファイルに音声をVorbisで入れるという無茶なデータの場合のみこのVorbisACMを使います。VorbisはOGM(あるいはMatroska)にする時に使うものであり、AVIで動画ファイルを作成する際には使ってはいけません。バージョンによって再生できたりできなかったりするので、データの作成には使わないことを推奨。
OggはAVI同様の映像や音声などの入れ物となるファイルを意味するものであり、圧縮はVorbisなので間違えないでください(MP3をAVIとはいいませんよね?)。OggVorbisと記述されるのは、Ogg(OGM)ファイルの中に入るからです。
VorbisはQualityベースで圧縮する可変ビットレート(VBR)のCODECです。VorbisACMは、AVIが固定ビットレート(CBR)を前提に作られているものであるということから、ビットレートを固定してもっとデータが少量で済むようなシーンではデータ量を水増しし、データ量が不足するシーンでは音質を犠牲にして圧縮率を上げるといった無駄なことが行なわれます。これはVorbisのメリットを消し去ってしまうことを意味するので、VorbisACMを使って無理に音声がVorbisのAVIファイルを作るよりは、AVI-MUXやVirtualDubModでVBR-MP3を結合したAVIのほうがよいでしょう。AVI-MuxがAVIにVorbisを入れられるようになったらAVIとVorbisの組み合わせもありなのでしょうが、このACMはすでに現在のVorbisと互換性がないようですので再生専用として使用しましょう。
CoreVorbis
Vorbisが入っているMKV(Matroska)の再生に必要。

困ったときに使える便利なプレーヤー

DVDを再生したいという場合にはMedia Player Classicを使うという方法もあります。このソフトは再生中の動画の静止画を保存することも可能なので入れておくと便利かもしれません。Media Player ClassicのDownloadをクリックし、Windows2000/XPならばmpc2kxp****.zipを、Windows98/Meならばmpc98me****.zipをクリックしてダウンロードしましょう。DVDプレーヤーがない人はこれを使うとよいかもしれません

Windows以外の環境で再生する場合やどのCODECを入れればよいのかわからないならば、VLC media playerを利用するのが手早いかと思います。DVDの再生も可能です。使い勝手はいまいちですがWindows版もあります。MacOS X,Linux,BeOS,FreeBSDの環境でAVIファイルもOGMファイルも再生可能のようです(環境がないため未確認)。CODECをインストールしていなくてもVIDEO/AUDIOなどだいたいどれも再生可能