「…気持ち悪い」
好きだった子からの痛烈な一言。
「アンタなんて生まれて来なければ…」
親からの拒絶発言。
「うわっキモ!近づくなよ汚らわしい…」
友だった人からの言葉の刃。
「…なんで、あなたがいるの?」
ご近所からは存在を問われ…
「…なんで生きてるの?」
実の妹からは生を問われた。
理由は分からない。突如として周りから拒絶され始めたのだ。…死にたい。
そんな僕は、ヤケになってガチャガチャにハマりだした。
…ガチャ機の置いてあるゲーム屋のおじさんにキレられた。
なんか納得いかなくてコッソリやった。
…そしたら、そのおじさんがとても大きな舌打ちをして、
「チッ…もういいよ、それ全部やるから二度と来んな。…あぁ、機械ごと持ってけよ?」
…泣きそうになった。
何故いきなり僕がこんな目に合わなければならないのか?
そんな事を考えていたら、…補導された。
理由?警官曰わく、
「お前みたいなのは早く死刑にしたほうがいい。ってか裁判かけるまでもなくねw」
だそうだ。
だが流石にそういう訳にもいかなかったらしい。帰るために身元引受人である親に電話した。
…来なかった。
そしてゲーム屋のおじさん同様、大きな舌打ちをして…
「チッ…ったく面倒くせぇ、もういい、さっさと出てけ!目障りだ!」
投げ出された。…膝を少し擦りむいた。
「…なんなんだよ…なんでいきなりこんな…僕が何したっていうんだよっ!?」
泣いた。薄暗くなった公園で、世界の理不尽さに泣いた。
「訳分からないよ!?なんで僕がこんな目に合わなきゃいけないんだよっ!?」
同じ事を何度も何度も叫んだ。
どれくらいそうしていただろう?薄暗かったのが暗闇に変わり、時計は既に7時を回っていた。
泣いても叫んでも意味が無い。だって世界には僕の味方なんていないから。
…でも、意味はあったらしい。だって——
「知りたい?」
「——え?」
——彼女が来てくれたから。
…希望と一緒に、絶望も連れて。