もしも ラディッツが
エイジ722年
惑星ベジータに新たな生命が誕生した。
戦闘民族サイヤ人そのサイヤ人の下級戦士バーダックの子
名前はラディッツと名付けられた。
ラディッツの父バーダックはとても有能な戦士である。
そんなバーダックの子だ、周囲の期待も大きく、きっと凶暴で勇敢な戦士に育つであろうと。
エイジ737
私の名前はラディッツ。
誇り高きサイヤ人だ。
そして今いるのが惑星オーレ、我々サイヤ人が今侵略せんとしている。
緑も無い辺鄙な惑星だが、希少な鉱石が採掘される事で今回の侵略が決まった。
そして今隣でその辺鄙な惑星の王カフ・オーレの息の根を止めんと鼻息荒くしているハゲがナッパ。
一応サイヤ人のエリート家系に生まれた戦士。私の先輩・・・・
「おい、この惑星も我々サイヤ人が支配する!おとなしく観念するんだな
なぁに生き残った奴等は奴隷となりこき使ってやるから安心しな……」
びちゃっと何かが弾ける音がした。嫌な音だ、、、、
同じ民族だと思うと吐き気がする。
人殺しなどしたくないのに何故。。。
早く戻って産まれたばかりの弟の顔でも見たいぜ。
「しかし、ナッパさん。どうするんです?こちらも生き残ったのは私とあなただけです。」
このハゲめ、指揮官に任命されたのが余程嬉しかったのかオーレ人を皆殺しにしようだなんて。
おかげでこちらも消耗しすぎた。
オーレ星人は罠を張るのがうまかった。われ等サイヤ人は分断され、穴に落ち、石に轢かれ、毒で殺され。
好戦的で戦いにしか興味が無いサイヤ人は頭が悪い。サイヤ人に扮するオーレ人からの攻撃により、パニックになり
同士討ち。そこへハゲがブルーツ波発生装置によりパワーボールを作りやがった。
そこらで暴れ回り、同士討ちしはじめる大猿。貴重な鉱山が台無しだ。
「そうだな、とりあえず宇宙船に戻って報告するぞ」
ハゲが飛んでいった。
「すまない、、オーレ人達・・・また私は罪もない者たちを・・・」
心の中で涙を流しながらこの星の人たちを追悼する
「悪いのは全部ハゲだ。恨むなら奴を恨め、いや、呪い殺せ!」
自分の髪だけではなく私の髪まで剃ろうとしやがって、まったく。
「なにしてる!早く行くぞ!泣き虫ラディッツ!」
「なんでもないですよ、ナッパさん、行きましょう」
いきなり声掛けやがって、びっくりしたぜ。
「私の弟、カカロットっていうんです。今度抱っこでもしてあげてくださいよ」
「お前、また弟の話かよ。昨日連絡あってからその話しかしねぇな。」
「自分の弟が可愛くない兄なんていないですよ、一人っ子のナッパさんには分からないでしょうけど」
「弟なんて邪魔なだけだぜ、あぁ案外その弟、つるっパゲかもな!」
ガッハッハと笑うハゲ。殺したい。
「ナッパさんと一緒にしないでください、髪型は父とそっくりらしいですよ」
「俺はハゲてねぇ剃ってるだけだ!カッコいいだろ!」
サイヤ人は髪型は産まれた時から変わらない、ナッパさんの赤ん坊の時の写真では確かに生えていた。
なんで剃っているのだろうか。
「そんなの決まってるだろう!邪魔なだけだからだよ!戦いの最中めんどくせぇだろ?」
お前が邪魔だよ。
「まぁそうですね、そういう考え方もありますね~、けどだから女性にモテないんですよ」
「そうか~?今度伸ばしてみようかな~」
無駄な努力を・・・・・
お、着いた着いた。
昨日父が弟の写真送るって言ってたな~楽しみだ。
なんだかんだいって仲がいいんだこの二人
エイジ737
ラディッツがナッパと他愛の無い会話をしている最中。
惑星ベジータは巨大隕石との衝突により爆発。