これは一発限りのネタです。何かこんなの書きたくなっただけ。
<始まりは・・・>
俺は事故で死んだはずだった。なのに気付いたらどこかの液の中にいた。ガラス越しに白衣の服を着た人たちが俺を眺めていた・・・まるで物を見るかのように。
訳が分からず、ただ呆然としていた俺の頭の中に様々な知識が入ってきた・・・植えつけられた記憶だと何故か理解できた。
まず、自分が女である事。それを理解した時『俺』は『私』になった。
そして、自分が遺伝子こそ違えど『無限の欲望』・・・ジェイル・スカリエッティと同じ目的で造られ、スカリエッティと同等の知識が植えつけられた事。ここが私の世界でいう『魔法少女リリカルなのは』の世界に限りなく近いということ。
そして、私はスカリエッティとは違い、あくまで保険である。そのためスカリエッティが処分されない限り、最高評議会の手元から離れられないという事。
これを理解するまで、培養液の中で3日程度かかった。私の名前はスカリエッティの『ジェイル』からもじって『ジュエル』となった。所詮保険だからか、適当な名前だ。
だが、そんなのはごめんだ。だから私は、研究者としては一般レベルのフリをした。その結果、失敗作とされ、辺境の研究所の所属となった・・・いつ切り捨てられてもおかしくない場所。それからは9割の研究と1割の自由、ただそれだけであった。
そして、それから8年後。私の体が20歳程度になった時、俗に言う『StrikerS』から約3年前。それは起こった。
『敵襲!!敵襲!!!』
煩い位警報が研究所に響いた。
「何が起こったの!?」
「分からん!管理局か!?」
「ち、違う!!変な女達が・・・うわぁぁぁぁぁ!!!」
目の前の人が、爆発に巻き込まれて吹き飛んだ。そして、その爆発によって生じた壁の穴から青い服を着た女性達が私に向かって歩いてきた。
「クアットロ!コイツか、捕獲対象は?」
「えぇ。そうみたいですわねぇ~」
・・・この声、前世で聞いたことがある。それにこの格好は!
「ジェイル・スカリエッティの戦闘機人が、私に何の用かしら?」
「あらあら~、私達の事を知ってるだなんて。ドクターの言っていた事も、あながち外れではないかもしれませんねぇ~」
「・・・『無限の欲望』と同じ目的で造られたっていう事?だったら期待はずれよ、私は失敗作・・・」
「うふふ~、ドクターが言うには『どうにも彼女は自分を偽ってる節が見られる』との事ですわぁ」
「そして、是非会ってみたいという事です。ご同行を・・・」
私には、管理局がこの研究所を襲撃してきた時用に自衛の手段があった。混乱に生じて逃げて、本当の自由を得るために・・・けど、トーレのISを考えればそれは不可能。今は生きることが先決か・・・。
「ふぅ、選択肢なんて無いじゃない・・・良いわよ。行ってあげるわ、『無限の欲望』の所までね」
「では、こちらに・・・」
そして、私は向かった。ジェイル・スカリエッティの下まで。
それから、数時間。信用されてないのか、私は目隠しをされてジェイル・スカリエッティが現在拠点としている場所へとたどり着いた。
「目隠しするぐらいなら、最初から連れてきてほしくはないものね。」
今私は、ジェイル・スカリエッティと対峙している。
「ふふ、すまないねぇ。ミス・ジュエル・・・我が写し身よ」
「ふん、私は私。お前はお前よ」
「そうか・・・それにしても、本当にすまなかったよ。少し乱暴な招待の仕方だったかね?」
「えぇ、レディに対してとは思えないわね」
「ふむ、そうか。そのかわり、お詫びとういわけではないがね。ここにいる間は、自由にしてくれて構わないよ。君を縛るものは何も無い。今まで偽ってきた分、自由にするが良いさ!!」
そう言うと、スカリエッティは心底愉快そうに笑った。
「何が目的かは、知らないけど・・・いいでしょ。好き勝手させてもらうわ」
このとき私は気が付かなかった。この出会いの所為で、『StrikerS』と呼ばれた物語から、あまりにも大きなずれが生じてしまう事に。
「ねぇ、ここなんだけど。この回線は?」
「ふむ、ここはこのままでも悪くは無いが・・・こうすれば・・・」
<ガチャガチャ>
「すごい・・・確かにこれなら・・・さすがね・・・さすが・・・・・・・」
「私のダーリンだわぁ!!!!!」
「当然さ!!ハニィー!!!!!」
あの会合から一年。彼等は結婚していた。
マッド夫婦メカニカル・スカリエッティ・・・・・・・はじめねぇ
<とあるラボにて>
「あ、あのドクター?」
「なんだね、クアットロ?」
「ドリル付ける気になったの?」
「け、結構です!奥方様!!」
必死に否定するクアットロ。
「そ、そうではなく。世界を変え私達の夢の・・・」
「ふふ、何を言ってるんだい?クアットロ・・・」
「そ、そうですわよね!?ちゃんと理想に向かって!!」
「ハニーと出会った時点で、私の世界は変わってるさぁ!!さあ、ハニー。発明の続きだぁ!!」
「了解よ、ダーリン!!」
「ドゥーエ姉様ー!!私はどうすればいいんですかぁ~~~!!!」
ジェイル・スカリエッティ、あっさり理想を変えた!!
<そして、夜のベットで・・・>
「そうら・・・そこがこうなると・・・」
「あ、だめ・・・そんな事言わないで・・・」
「ふふ、まだまだ・・・こうなってこうなると・・・」
「あぁ・・・もう駄目・・・そんな事言われると私・・・
また何か発明したくなっちゃうぅ!!!」
「ふはは~、まだまださハニー!!次はこの回線がこうなると・・・・・」
「だ、だめぇ~~」
「どうだったの、セイン?」
「どうもこうも無いよ、ウーノ姉。おかしいよ、あの二人・・・あんなのが夫婦が夜のベットでする会話?」
マッドなスカリエッティ夫婦!!
<とある執務官の捜査状況>
「ここなの?最近ジェイル・スカリエッティの目撃が頻繁に確認されてるっていう場所は・・・」
そこは、たくさんの機械のパーツが置いてある店の多い街であった。
「小さなことでも絶対見逃さない!見つけて捕まえてみせ・・・」
「ハニー!!このパーツはどうだい!!?」
「す、素敵!さっすがダーリン!!早速家に戻って・・・!!」
「ふふ、慌てちゃ駄目さ。見てごらん、あっちのほうのパーツも・・・」
「あぁ~、もう駄目!ダーリン我慢できない!!発明したくなっちゃうぅ~~!!」
「安心するんだ、家に帰ったらたっぷりと・・・」
「あぁ~、ダーリーン!!」
それを見た執務官は・・・
「どうやら、ガセみたいだね?あ、なんかキャロやエリオの顔が見たくなっちゃった・・・」
現実逃避を始める執務官!!
<機動六課設立>
「いよいよやな・・・予言、絶対に阻止せなあかん!!」
「あ・・・その事なんだけど・・・」
「なんやの、カリム?」
「『やっぱ今の無し』って言葉が浮かび上がってきてね?」
「・・・・・なん・・・・・やて?」
「あ、でも変わりに『二つの無限の欲望が交わる時、鉄の巨人現れる』って出てるから。それを防いでくれれば・・・」
「ん、了解やけど・・・なんや一気に疲れてきたわ・・・」
「はやて・・・・・ガンバ♪」
「カリム・・・無理はせんでええ・・・」
変わってしまった予言!!
<そしてファースト・アラート>
その始まりはとあるラボだった。
「奥方様ぁ!!」
「あら、どうしたのトーレ?」
「どうしたではありません!あんな物を、どうして外に捨てたりしたのですか!!?」
「あっちゃ~。私の作った新型ガジェット・・・捨てたのばれちゃった?」
「ガジェット!?そんな生易しい物では・・・!!」
「どうしたんだい?二人とも?」
「ド、ドクター!実は・・・」
「ふむ・・・確かに、それはちょっと拙いかな?」
「でしょう!?ですからドクターからもなにか・・・」
そして、ジェイルはおもむろにジュエルに近づき・・・コツンと軽く頭をこずいて、
「まったく、気をつけないと駄目だぞ?」
「テヘッ、ごめんねダーリン」
「こ、このバカップルは~~~~!!!」
トーレの叫びがラボに響いた。
そして同時刻
「貨物列車に向かって、空から大型のガジェット反応二つ!!」
「たった二つだけ!?」
「で、ですが・・・今まで確認された事の無い大きさです!映像が出ます!!」
そこには・・・!!
「って!Zガン●ムとジ・●やんけぇぇぇぇぇ!!!」
「いえ、それっぽいガジェットです。そうじゃないと色々面倒な事に・・・」
「何言うてんねん!シャーリー!!」
「これは・・・ガジェット同士が戦っている!?」
「グリフィス君も!何真面目に言うてるんやぁ!!!」
その後
『ここからいなくなれー!!』
『ジ・●!!何故動かん!!ジ・●!!!』
二機は相打ちで戦いは終わった。
「映画版じゃないんだ・・・」
誰かが言った言葉をあえて無視してはやては言う。
「私等いらんかったやんかぁ・・・」
<ホテル・アグスタ>
「来ました!ガジェット反応!!前回とほぼ同じ大きさです!!」
今度は・・・
「ZZガン●ムとキュべ●イじゃねぇか!!」
目を輝かせながら、ヴィータは叫んだ。
「知ってるのかヴィータ?」
「知ってて悪いかよ!!」
その後
『相打ちと言いたいところだが・・・私の負けだな・・・』
『ハマーン!!』
辛うじて、ZZガン●ムが勝利した。
「さて、残った片方を片付けるか・・・」
何か疲れたように、シグナムは言うが・・・
「馬鹿野郎、シグナム!!ジュドーには帰る場所があるんだ!!!もうすぐ妹とだって再会するんだぞ!!?」
「邪魔するなヴィータ!!ていうか、あれはAIが言ってるに過ぎん!!生体反応は無い!!!」
仲間割れ勃発。
<機動六課のある休日>
今度もまた始まりは、とあるラボだった。
「奥方様ぁ!!」
「あら、どうしたのトーレ?」
「どうしたではありません!あんな物を、どうして外に捨てたりしたのですか!!?」
「あっちゃ~。私の作った新型ガジェット・・・捨てたのばれちゃった?」
「ガジェット!?そんな生・・・・」
以下略
「市街地にガジェット反応・・・い、今までよりもさらに大型!!」
「・・・こんどは・・・ビグ・●ムかい・・・」
出現するはビグ・●ム。
『ビグ・●ムの量産の暁には、連邦など・・・!!』
「連邦やない!!管理局やぁ!!」
「行くぞ皆!!」
「ほ、本当に行くのトーレ?」
「ほっとく訳にはいかんだろう!!」
「か、管理局に任せておけば・・・」
「こうでもしないと、我等の戦闘シーンは皆無だぞ!!?」
「そんな理由!?」
機動六課+ナンバーズvsビグ・●ム開始
「なのはのディバインバスターが、メガ粒子砲に負けた!!」
「皆!時間を稼いで!!今度はスター・ライト・ブレイカーで今度こそ・・・勝つ!!!」
「そんな大型で!!私の動きについてこれるか!!ISライド・インパルス!!!」
「ガ●ダムの幻影にでも翻弄されなさい!!ISシルバーカーテン!!」
「よし・・・スター・ライト・ブレイカー!!!!」
『やらせはせん!!やらせはせんぞぉぉぉぉぉ!!!』
そしてビグ・●ムは沈んだ。
その帰り道、ナンバーズ。
「どうしたセイン?」
「ねぇ・・・こんな子拾ったんだけど・・・・・」
「あらぁ・・・ひょっとしてこの子・・・」
「うん・・・アタシにそっくりな声だし、何よりかわいい・・・きっと、あたしのクローン!!!」
「無いわね」
「無いね」
「無いな、声に関しては声優がいっしょなだけだ」
「せ、声優って何さ~~!!!」
どうにもビグ・●ムの出現が先で、機動六課に回収されなかったヴィヴィオ。後にスカリエッティ夫婦の養子となり、聖王でマッドで一流の魔導師になるのは先の話である!!!
<その日、機動六課>
今回は少し、歴史が変わった。キャロだけ前日に風邪を引いたため、念のため機動六課に待機していたのだった。しかし、地上本部襲撃などは無かった。だが・・・起動六課に前回と同様超大型のガジェットが現れていた。
それは・・・サイコガ●ダムとサイコ●ンダムMk-Ⅱであった。ヴォルテールで応戦するキャロであったが、制御に成功したにもかかわらず敗れてしまった。そんな中なぜかキャロはサイコガ●ダムと心を通わせる。そして・・・・・!!
『キャロ!!危ない!!!』
「サイコさん!!!」
キャロを庇い負傷した、サイコガ●ダムは突如サイコ●ンダムMk-Ⅱに抱きつき空へと向かった。
「サイコさん・・・何を!!!」
『今度会うときは・・・人間に生まれ変わって・・・・・!!』
「サ、サイコさ~~~~ん!!!」
キャロの涙を流しながら叫ぶ声もむなしく、サイコガ●ダムはサイコ●ンダムMk-Ⅱを道連れに爆発をした。結果、機動六課は守られたんだが・・・。
「もう原作の内容、関係無いやんか~~~~~!!!!!」
という八神はやての突込みにより、機動六課崩壊!!アースラへと本部を移す事になる。
「サイコさんは守ってくれました!!機動六課崩壊なんてしてません!!!」
「ご、ごめんなぁ~キャロ。でもこういうことにしないと私が首に・・・・・」
ちなみに、この話に感動した二人のマッドがひそかにサイコガ●ダムのAIを回収。メイドロボ・フォウとして復活して、キャロと再会をはたす。
「わ、分かります!!サイコさんですね!!!」
「今はフォウよ、キャロ!!」
<そして、ゆりかご起動>
今度もまた始ま~
「あ~戦艦を改造したいわ~」
「む、そういえばハニー。ゆりかごがあったぞ?」
「改・造!!!」
「あたしもやるー!!(すっかり馴染んだヴィヴィオ。聖王とか皆気付いてない)」
そして三人の手で改造される、ゆりかご。
結果、聖王無くても動き・・・しかも、変形可能、無人で起動!!
「あたしが潜入する!!」
「ヴィータ!!一人でなんて駄目だよ!!!」
「私も同行します!!ウイングロード!!!」
内部に潜入したギンガとヴィータ。しかし・・・!!!
「「あたし(私)を誰だと思っていやがる(いますか)!!!」
突如、螺旋の力に目覚め、ゆりかごを変形させる。その姿は・・・
「今度はグレン●ガンかい!!!」
まんまアークグ●ンラガン(大きさ的に)
その後二人は、何故か並行世界に飛び大グ●ン団と協力をしてアンチスパ●ラルを撃破する。ゆりかごはその時大破した。
「じゃぁな。シモ●」
「ああ、ギンガもヴィータも元気で」
その後二人は元の世界へと戻っていく。
<機動六課解散>
「これ・・・何の意味があったんやろうなぁ・・・」
<エピローグ>
なんとかアニメ通りに終わる。
<某マッド夫婦とその子>
「こうなるとこうなるのさ~~!!!」
「さっすがダーリン!!」
「さっすがパパ!!」
相変わらずマッドしてる。
<ナンバーズ>
「私バイト行ってくるわねぇ~!」
「いってらっしゃ~い。クアットロ!」
「ほら、学生組は学校よ!!」
「「「は~い」」」
普通の生活始めました。
<ゼストとか>
初期のうちに問題解決。
<最高評議会>
ジュエルの怪電波により、ドゥーエに入浴剤を液の中に入れるように指示する。
「「「いい湯じゃ~~!!!」」」
極楽気分で活動停止。
完結
「・・・・・とういう夢を・・・」
「今回そのオチはつけなくていい!!」
あとがき
ちょっと息抜きがしたかったんや~。怒らんといてな~。
それから、管理人さん。お疲れ様です、お体をお気をつけてください。