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No.19055の一覧
[0] 【習作】 ルイズは地獄の一丁目を呼び出したようです ゼロ魔xエリア88クロス[mie](2010/06/22 23:26)
[1] 第2話[mie](2010/06/01 22:11)
[2] 第3話[mie](2010/06/10 21:15)
[3] 第4話[mie](2010/06/07 22:39)
[5] 第5話[mie](2010/06/14 18:29)
[6] 第6話[mie](2010/06/23 01:25)
[7] 第7話[mie](2010/07/07 19:49)
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[19055] 【習作】 ルイズは地獄の一丁目を呼び出したようです ゼロ魔xエリア88クロス
Name: mie◆16737260 ID:65fd7c42 次を表示する
Date: 2010/06/22 23:26
はじめまして。このたび勢いに任せてこんなものを書いてみました。まぁ温い目で見ていただけると嬉しいかも。かなりの独自解釈、ご都合設定あると思います。誤字脱字、文章的におかしいところ等あると思いますが、こんな作品でもよろしければご笑覧ください。
mie





 魔法学院。そこから離れた広場では毎年恒例に春の使い魔召還の儀が行われていた。
 みんな滞りなく召還していったが、ただ一人召還に失敗する者がいる。
もう何度目の失敗だろうか?はじめは野次を飛ばしていたクラスメイト達も、もうすでに興味はなく昼を過ぎたあたりに他の生徒は、監督官である中年教師の許可を得て学園に戻っていった。
 それから数時間…失敗失敗、また失敗。
 監督官、ジャン・コルベールはとうとう疲れた声で彼女に告げる。
「ミスヴァリエール、次の召還で成功しなかったら本日は終了とします。よろしいですね?」
 ミスヴァリエールと呼ばれた生徒はその言葉を受け、悲壮な決意とともに、本日もう何度唱えたかわからない言葉をつむぎだす。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴンよ、
我の運命に従いし使い魔を召喚せよ!神聖で美しくそして強力な騎士たちよ。わたしは心より訴えるわ!我が導きに答えなさい!」
 その直後その日一番の大爆発が起きた。
 煙で塞がれた視界が徐々に晴れ、たった今まであったはずの草原が消えていた。
 そして目の前にあったのは大きな岸壁。
「ミ、ミスタコルベール?こ、こ、これは…?」
 彼女、ルイズ・ヴァリエールはその鳶色の瞳を大きく開き後方にいるであろうコルベールに問うた。
「ミス・ヴァリエール?これはあなたがやったのですか?…いえ失礼。監督官たる私も見ていたので間違いのはずはないですね。しかしサモンサーヴァントで山が出てくるなんて…」
「山??」
 そう問い直し彼女は視線を徐々に上に上げていく。10メイル20メイル…どんどん顔の角度が上がりその全貌がようやく見える。
 それは高さ数百メイルはあろうかという、まごう事なき山だった。奥行きなどはここからでは分からないがきっと数リーグはあるに違いない。
 コルベールも冷静を装ってはいるが、頭の中はパニックを起こしている。何せただのコモンマジック、メイジなら少々の失敗はあっても普通はこの世界にいる動物や幻獣を呼び出し、使い魔として使役するための魔法なのだ。
 それがよりにもよって山を呼び出すなんて有り得ない。きっと6000年の歴史の中でも初めてじゃないだろうか?そもそも魔法を失敗ばかりしている彼女がこんなことをできるのかも疑わしい。
 そんな風に彼は思案にふけり、そしてとなりに並んだルイズは硬直したまま暫く過ぎたころ、突然山から甲高い音が聞こえたかと思うと1匹の竜のようなものが轟音とともに飛び出していった。
 その音に二人は我にかえり、ルイズはコルベールに向かい目を輝かせ、
「ミスタコルベール!ひょっとしてわたし、竜を巣ごと召喚したのかも!そしてあそこが巣穴なんだわ!そうだとしたら早速あそこまで上ってコントラクトサーヴァントをしなくちゃ!」
「ミスヴァリエール、お待ちなさい。そもそもどうやってあそこまで登るのです?」
 コルベールの言うことはもっともだ。上に上る道はなく、断崖絶壁というほどではないにせよ角度もきつい。魔法の使えない彼女が自力で上がるとしたら日が暮れてしまうだろう。
「ミスタコルベール、わたしをあそこまで運んでもらえませんか?」
 彼女は少々遠慮がちにこう問うてきた。
「…しょうがないですね私につかまりなさい。」
 まぁ、もしルイズが一人で上って何か、竜の群れがいたりしたら一大事だ。サモンサーヴァントで呼ばれやってきた幻獣、動物の類はどう言うわけか召喚者に対しては比較的おとなしいが、今回はかなり訳が違う。もし群れをなしていたりしたら洒落にならない。
「…しょうがないですね私につかまりなさい。」
 コルベールはルイズを抱きとめると空いた手で杖を振るいレビテーションを唱える。すると二人に体は宙に浮き、どんどん高度を上げていく。そして先ほど竜の出た穴のある辺りにたどり着いたとき二人は驚愕することになる。
「こ、これは…」
どちらともなくつぶやいた言葉。その洞穴はきれいな長方形の口を開き、幅はトリスタニアの大通りの数倍、奥行きに至っては先が見えないくらいのまっすぐな道が伸びている。どう考えても竜の巣なんかじゃない、しかしあまりにも不自然な光景。
「いったい何なの?これは?」
ルイズは自分の常識の範疇からあまりにも逸脱したこの場所に対して疑問を投げる。
「魔法がかかってるようでもありませんし、私にもいったい何がないやら…」
 二人がここについて思考をめぐらせているとき数人の人間がやってきた。
そして彼らは見慣れない銃のようなものをこちらに向け叫んだ。
「動くな!手を頭の上に上げろ!」


「砂嵐がやみませんねぇ。気象班によると二日ぐらい続くようです。」
 司令所にいるオペレーターが、わりとのんびりした声で言う。
「当分はこっちからも向こうからも動けんな。たまにはいい、骨休みできる。警戒員も人数を半分に減らしておけ」
 司令官らしいサングラスをかけた男が指示を出す。その刹那。
「サキ司令!第2レーダーからの連絡途絶!」
 別のオペレーターが緊張した声で報告する。
「まさかこの嵐の中襲撃か!?」
「軍本部も不通です!」
 司令所に一気に緊張が走る。
「サキ指令、外が…砂嵐がおさまって…草原が広がってます、しかも近くに建物が。」
施設を監視しているオペレーターが基地外を写すモニターを指し報告する。
そこに今までの砂嵐のせいで暇をし、そして何か異変を感じた面々が司令所にやってきた。
「おいサキ、コリャどうしたこった?周りの山も消えて草原があるぞ?」
 今しがたやってきた連中の一人、ひげ面の男が目を白黒させながら聞いてくる。
「そんな馬鹿な、集団幻覚でも見ているのか?それとも反政府軍の新兵器か?」
 みな口々に似たようなことを言い出す。
「とにかく山頂レーダーしか使えない今、どちらにしても周囲を確認する必要がある。周囲を哨戒して記録を見れば現状が確認できる。ミッキー、お前の機にケンを乗せて行ってくれるか?」
 サキはミッキーと呼ばれた黒い飛行服を着た男に尋ねる。
「了解、早速行ってくらぁ。ケン、後席は楽しくないだろうが頼むぜ」
「記録はしっかり取るからよろしく頼むぜ、運転手」
 普段から毛糸の帽子をかぶってるケンはのんきに言った。
「ミッキー、ケン、何が起こるかわからんから気をつけろよ。」
管制から離陸準備中のミッキーたちに無線が入る。
「わかってるって、このマジックのタネを見つけてくるぜ!コントロール、これより離陸する」
 偵察用ポッドと自衛用のミサイルを積んだF-14は滑走路を飛び出し、異世界の空(もっとも彼らはまだその事実を知らないが)に翔けて行った。
 これで彼らから入る無線連絡と、持ち帰ってくるはずの各種データ待ちだ。指令所は活気づいてくる。
「司令、滑走路入り口に人が!」
 モニターに二人の人物が写っている。男の格好はかなり異様だ、右手には長い杖を持っている。傍らにはその娘のような少女。
「どうやってここに上ってきたんだ?兵士でもないようだし、トレッカーが来れるような場所でもないはずだ。警備班を向かわせろ」
 サキは一連の出来事に頭を抱えながら指示を出した。






10.5.26少し改訂


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