本・書評
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短信
第95回青空古本市 /富山
2024/4/25 05:09 154文字5月の日、祝日11~16時(26日は14時まで)、富山市布瀬町の布瀬南公園。収益金はユネスコ世界寺子屋運動などアジアの教育支援に寄付する。当日の書籍持ち込みも可。問い合わせは富山ユネスコ協会青年部の池上勁さん(電話076・423・0746、Eメールfuruhon@tsuyoshi.gr.jp)。雨
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Topics
津村記久子さん『水車小屋のネネ』 ささやかな優しさの世界 全国の書店員投票「本屋大賞」で2位
2024/4/24 13:09 1202文字毎日新聞で連載していた津村記久子さんの『水車小屋のネネ』(毎日新聞出版)=写真=が、全国の書店員の投票で決まる2024年本屋大賞(同賞実行委主催)で2位に選ばれた。津村さんは毎日新聞の取材に応じ、「2位になるとは思ってもいなかった。本屋大賞自体が縁のないものだと思っていたので、ノミネートされたのは
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まち・人・魅力、10年の軌跡 年刊情報誌「そこら」、記念企画が満載 東近江 /滋賀
2024/4/24 05:10 631文字「東近江のいいとこいいひと見つける本」がテーマの年刊情報誌「そこら」が10周年を迎えた。東近江市は2005~06年、1市6町が合併して誕生。広域となった市内の図書館司書、NPOなどが集まり、「そこらへん」の魅力を発掘しようと13年度に創刊した。節目となる第10号(オールカラーA5判、44ページ)で
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似顔絵、描いてもらえる!? ひこにゃん絵本、販促プロジェクト 原作者ら、CFで寄付募集 /滋賀
2024/4/24 05:10 664文字◇来月19日まで 今春完成した彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の絵本3冊(各1200円)について、原作者のもへろんさん(39)と印刷出版会社「アインズ」(竜王町)が販促プロジェクトを展開している。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で1口3000円~100万円の寄付を募り、返礼品とし
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地元と世界を結びたい…「これやな!」 元高校長が着目した人物は
2024/4/23 14:30 1701文字元和歌山県立高校長で世界史教諭だった稲生(いなぶ)淳さん(69)=和歌山市=が、「日本の灯台の父」とも呼ばれる英国スコットランド出身の技師、リチャード・ヘンリー・ブラントンの功績を紹介する「明治の海を照らす 灯台とお雇い外国人ブラントン」を出版した。スコットランドから日本への技術移転に注目し、ブラ
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子どもの見守り、本に 元島根県警交通部長 18年間、登下校時 /島根
2024/4/23 05:04 476文字元島根県警交通部長で18年間、登下校時の交通整理など子どもの見守り活動を続ける山口信夫さん(81)=松江市=が17日、著書「見守りの悦(よろこ)びと涙 行ってお帰り」(今井出版)を出版した。18日には、県警本部で贈呈式があり、山口さんが島根県防犯連合会顧問の中井淳一・県警本部長に著書17冊を贈った
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近代化の船出、導く光 英・技師ブラントンの灯台紹介 和歌山・稲生さん出版 /和歌山
2024/4/23 05:04 1731文字元県立高校長で世界史教諭だった稲生(いなぶ)淳さん(69)=和歌山市=が、「日本の灯台の父」とも呼ばれる英国スコットランド出身の技師、リチャード・ヘンリー・ブラントンの功績を紹介する「明治の海を照らす 灯台とお雇い外国人ブラントン」を出版した。スコットランドから日本への技術移転に注目し、ブラントン
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連載コラムまとめ 池澤夏樹さん新刊 文と写真に北海道の魅力満載 /北海道
2024/4/23 05:01 571文字帯広市生まれで長野県在住の作家、池澤夏樹さん(78)の新聞連載コラムなどをまとめた「天はあおあお 野はひろびろ 池澤夏樹の北海道」(北海道新聞社)が出版された。文に添えて、弟子屈町の写真家、水越武さん(85)が撮影した北海道の自然の写真を掲載。北の大地の魅力を視覚でも楽しめる。 沖縄県やフランスな
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「ジャズのまち委員会」20周年 宇都宮のジャズ史、本に 渡辺貞夫さんのエピソードも /栃木
2024/4/23 05:00 961文字世界的なサックス奏者・渡辺貞夫さんなど著名なジャズ奏者を多数輩出してきた「ジャズのまち・宇都宮」で、ジャズのまちづくりを進めてきた「うつのみやジャズのまち委員会」が発足20周年を機に、市におけるジャズの歴史を1冊にまとめた「宇都宮とジャズ」を発行した。戦前からの市とジャズの関わりや同委員会発足後の
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ひこにゃん原作者が会いに来る!? 誕生秘話を描いた絵本の販促CF
2024/4/22 16:38 657文字今春完成した滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の絵本3冊(各1200円)について、原作者のもへろんさん(39)と印刷出版会社「アインズ」(竜王町)が販促プロジェクトを展開している。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で1口3000円~100万円の寄付を募り、返礼品としてこの絵本や
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Topics
「シティポップ」を読み解く 軽やかな「期待感の時代」 平中悠一さん、アンソロジー刊行
2024/4/22 13:06 1491文字1970年代後半から80年代にかけての日本で作られ、近年は海外でも注目されている「シティポップ」。その同時代の文学に光を当てるアンソロジー『シティポップ短篇(たんぺん)集』(田畑書店)が刊行された。編者で作家の平中悠一さんは、当時を「期待感の時代」と振り返り、ポピュラー音楽と文学に同時に表れた潮流
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今週の本棚・次回の予定
4月27日の毎日新聞書評欄は『パンクの系譜学』ほか
2024/4/22 11:00 465文字4月27日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。①永江朗さん評『パンクの系譜学』(川上幸之介著・書肆侃侃房)②加藤陽子さん評『外征と公議 国際環境のなかの明治六年政変』(大島明子著・有志舎)③斎藤環さん評『真実と修復』(ジュディス・L・ハーマン著、阿部大樹訳・み
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京都・読書之森
のち更に咲く /京都
2024/4/22 05:05 1446文字(澤田瞳子・著 新潮社、2200円) ◇平安も人間ドラマは不変 白菊があしらわれ、穏やかで優美な装丁からはまったく思いもつかなかった。主人公は、容貌も才能も「凡庸」で、言い寄ってくる男性もないという28歳の女性。父と兄が犯罪者として死んだために社会からそしられ、息を潜めるようにして日々を過ごしてい
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認知症の介護、選択肢を紹介 仙台の医師、本刊行 /宮城
2024/4/22 05:00 313文字「親が認知症かも……」と思っても、相談先が分からず途方に暮れる人は少なくない。そんな人が、介護に役立つ知識や支援制度をまとめて学べる本「図解でわかる認知症の知識と制度・サービス」(中央法規出版、2420円)=写真=が刊行された。 著者は認知症専門医で、仙台市の「脳と心の石原クリニック」院長の石原哲
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山崎豊子生誕100年 大澤真幸さんが読み解く「戦後日本の弱点」
2024/4/21 11:00 2953文字戦後日本で読者の圧倒的な支持を得た作家の山崎豊子(1924~2013年)。作品の累計発行部数は4000万部を超え、「白い巨塔」や「大地の子」など大ヒットした映像作品も多い。 山崎作品はなぜ、これほどまで人々の心をひきつけるのか。 <「山崎豊子」という社会現象>を自著で分析した社会学者の大澤真幸さん
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名作「変身」に「メッセージはない」 専門家に聞くカフカの読み方
2024/4/21 08:00 2219文字今年はチェコ出身の作家、カフカの没後100年。名作「変身」はサラリーマンが突然虫になるという話。奇妙なこの作品から何を考えればよいのか? カフカ作品の翻訳を手がける京都大大学院教授、川島隆さん(47)に聞くと――。【三角真理】 この作品はセールスマン、グレゴール・ザムザが突然虫になり、家族が慌てる
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次世代への願い込め 三重大元副学長・上野達彦さん 毎日新聞三重面連載コラム、冊子に /三重
2024/4/21 05:11 884文字◇パーキンソン病と向き合い、加筆も 毎日新聞三重面で2013年から2年半、「三重つれづれ」を連載した三重大元副学長の上野達彦さん(76)=津市=が、執筆したコラムをまとめた冊子「カランダッシュによって―つれづれに―」を出版した。パーキンソン病を患い手足の自由がきかなくなったが、目と耳を研ぎ澄ませて
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乱読御免
「アンチ司馬遼?」 断じて!=今村翔吾
2024/4/21 02:00 1512文字<文化の森 Bunka no mori> 悪意の無い噂(うわさ)は恐ろしい。このSNS隆盛の時代、誰もが発信者たり得るようになっている。「何処(どこ)かの記事で読んだが、今村翔吾は司馬遼太郎を嫌っている」といったものが、ふいに目に飛び込んで来た。 おいおいおい、何処の記事やねんと。そのようなこと、
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「成瀬を育ててくれた」 本屋大賞・宮島さん 県の読者に感謝 /滋賀
2024/4/20 05:08 495文字2024年本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)の作者、大津市在住の宮島未奈さん(40)が18日、県庁の三日月大造知事を訪問し、受賞の喜びを語った。 同作は宮島さんのデビュー作で、地元・大津を愛する主人公の少女、成瀬あかりの日常を描いた青春小説。閉店した西武大津店、県立膳所高、とき
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徳川昭武の人柄知って 最後の水戸藩主 多彩な趣味紹介 千葉の短大生が絵本制作 /茨城
2024/4/20 05:06 457文字明治維新後、千葉県松戸市に居を構えた最後の水戸藩主、徳川昭武(1853~1910年)を子どもたちに知ってもらおうと、聖徳大学短期大学部(松戸市岩瀬)の保育科の学生有志「まつどソング研究グループ」が絵本「とくがわ あきたけ―まつどにくらしたおとのさま―」を制作した。 完成した絵本はAB判カラー26ペ
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