MUSIC WORLD BY MASANORI KATOH
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「虫めづる姫君」

Volume095 2022/1/17(M.Katoh)

https://www.t-bunka.jp/stage/10729/

メーリングリストでの告知をしなくなってからどれくらい経ったのだろうかと、まず反省から始まっています。

約2年のコロナ下での生活で、だいぶ価値観や思考が変わった部分もあります。
それはネガティブな意味でも、ポジティブな意味でも自分を見つめ直す機会になったと思います。
できればこういう想いはしたくなかったというのが正直なところ(笑)ですが、しばらく遠のいていた自作の発表に、これまでにないくらいに力を注げるようになったのは、悔しくもコロナの経験をしたからだと認めざるを得ません。

その大きな制作の一つの成果が、2/5、6に予定されております、東京文化会館の主催事業で発表されます。
https://www.t-bunka.jp/stage/10729/

現代舞踏とクラシックとのコラボというのがテーマで、「やります!」と即答したくせに、恥ずかしながら現代舞踏というものに全く無知だった私は、これが何のか、正直「意味ワカラン」からの出発でした。
クラシック音楽の有名曲には実はバレエの為に書かれたものが少なくなく、特に近現代の作品にはストラヴィンスキーの「春の祭典」をはじめ、バレエのために書かれているのに音楽だけで上演され、愛聴されているものが多いのです。
ですから舞踏との相性そのものは良く、書き出してからの作業の進捗はスムーズでしたし、面白いものでした。
そしておそらくですが、バレエ音楽はそれぞれの場面に則した刺激的だったり、美しい音楽が集中して書かれるので、音楽の仕組みとか難しいことを考えなくても良く、ストーリーを追いながら、もしくはただその場の音楽として楽しむことでも支障はないわけで、こうした気楽さのようなものもバレエ音楽が人気を得る一因なのでしょう。

そして無知だった「現代舞踏」はというと、今回の事業の一環として行われた「アウトリーチ」(=学校出張授業)を通じて、子供たちに混じって僕も学び、知ることで、その本質である自分の心と体を「無」にして、無意識的に身体を動かす感覚の新鮮さと、「無」にすることによるある種の開放感が、子供だけなく自分自身にも新しい感覚やニュートラルになる「癒し」的なものを与えてくれ、新しい音楽を自分の中に生み出すことができた感じです。そして今回の舞台も肝であるテーマ曲も、ふふふ、それなりにいい歌が書けたと自負しています。(前回の肝は400歳のカストラートのテーマ曲「絶えることなくうたう歌」)

第6波の影響が懸念される状況下ではありますが、スタッフを含め、とても良いチームで公演へ向かっておりますので、その舞台をぜひ観劇いただきたいと思い、ご案内致しました。

チケットの入手に関しては、お手数ですがリンク先お申し込み欄の各種プレイガイドにてお手続きいただければ幸いです。

最後に「虫愛づる姫君」は、「風の谷のナウシカ」のモデルになった話と言われ、またそのイメージや原作、チラシの印象から「怖い舞台なの!?」という質問をしばしば受けていますが、怖くありません。(笑)
話は単純ですし、姫をめぐる恋話もあり、個性の美しさ、愛おしさをテーマにした、どちらかと言えばほのぼのストーリーです。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

加藤昌則