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2004/8/1更新

今月の特集   ここをクリックすると絵本「はくちょう」の6場面がみられます。

2004年8月1日

 上越市高田図書館で講演をしました。お隣の部屋では降矢ななさんの絵本原画展
(「ありがとうともだち」「あしたもともだち」)があっています。原画の展示は学芸員大出聡子さんの配慮で子供の目線の高さになっていました。(いいなあ)。会場は前の方には苦手の子どもたちが。しかもケーブルテレビのカメラも。(いつもの通り、いつもの通り)と言い聞かせて90分。またまたアホをやってきました。つまり・・・・デス。

 帰りも高田図書館の館長さんと副館長さんに、雁木の町を見せていただきながら、春日山城跡と小川未明館へ。小川未明館の資料の展示には涙がこぼれそうなくらい悲しくなりました。こんな展示の仕方をしてはいけません。小川未明はもう小川家だけのものではなく、国民の文化遺産なのではないでしょうか。もっと大切にしてほしい─そう願いながら帰途に着きました。

 ちなみに川端誠さんも上越市のご出身だそうです。夏の日本海は・・・・詩心が留守でした。やはり秋から冬でしょうか。

2004年7月31日

 越後湯沢発金沢行き特急はくたか。初めて乗った電車でした。車窓から眺めにちょっとセンチメンタルになりながら午後3時半ころ直江津に。高田図書館の館長さんと副館長さんに高田公園を案内していただきました。城跡のお濠いっぱいの蓮が見事です。目に涼しく懐かしい眺めでした。古伊万里展・小林古径展、その古径さんのアトリエ(大田区馬込より移築)も見せていただきました。小林古径は上越市出身の日本画家です。

 夜。懇親会。四五人で楽しき雑談かなと思って会場へ行きましたら、「内田麟太郎さんを囲む会」という受付が。「あっ!あっ!あっ!」。直江津図書館の館長さんをはじめ上越市の読み語りのみなさんが30人ほど・・・・。もうこうなったらいつものサービス精神が出て。みなさんもアハハハハ。『ともだちや』と『ごめんねともだち』を読んでくださいました。帰りは副館長さんの粋なお計らいで、女性のみの一団に取り囲まれながらホテルまで。行き交う人々が「イケメンでもない、ただのじいさんが?」と首をひねっておられました。スンマセン。

 2004年7月30日

 長女が来てくれパソコンが直りました。またまた日記のはじまりです。よろしくお願いいたします。本体はEPSONからSOTECになりました。EPSONのイメージ好きだったんですけどねえ。明日は上越市へ。明後日に同市で講演します。上越市立図書館のページへようこそ

「おれたちともだち」ファンには見逃せないホームページができました。偕成社の広告ではありますが、ご満足いただけます。入り口はこちらです。 http://www.kaiseisha.co.jp/test2/「キッズパーク」のメニュー内の「キャラクターミュージアム」「おれたち、ともだち」

情報 『あいつもともだち』本日、三校(色校)が出ました。「おれたちともだち」トランプはカードは上がり、箱の色校のみが待ちとなっています。絵本『ねぇ ねぇ』(絵/長谷川義史/すずき出版)も初校(色校)が出ました。発売は9月です。

2004年7月29日

 昨日書いた「つむじ風」を全面改稿しました。それを物語として語るには、現実からの問い返しに自信が持てなかったからです。時も場所もまったく変えました。
 名古屋にいる弟のヨメサンからFAXがとどきました。東海ラジオので蟹江篤子さんが絵本『ワニぼうのかいすいよく』を読んでくださったそうです。FAXは弟からの「命令」だとか。弟孝行という言葉はあるのでしょうか。

2004年7月28日

 朝一で肝ウイルスの採血に行き、正午に歯医者へ行きました。もどって、ややおそい昼食を、おにぎりと枝豆とヨーグルトですまし、いつものように昼寝をしました。
 それからショートショート第21作「つむじ風」を。この話、すこーし切なすぎて「まずいかなあ」と首をひねっています。20作目までの流れは、ことごとくアホ話でしたから。アホ一筋か、変化の妙か。人生の悩みは尽きません。

2004年7月26日

 パソコン修理ならと、長女に来てもらいましたが「これは買い替えだね」。ということで只今発注中です。HP日記はしばらく休みます。

 昨日、わが故郷の大蛇山まつりは雷雨のために、山車の総揃いなどことごとく中止になったようです。その時間にわがパソコンも。故郷と喜怒哀楽を共にしているパソコンです。おまえ、なあ。

 仕事部屋のパソコンからCDの曲ををOTO(商品名)に貼り付けました。100円ライターの大きさのそれで、アベ・マリアや監獄ロックなどを聴いていると、ミサイルと愛の賛歌が同居している時代をつくづく感じます。

2004年7月25日

 詩誌「騒」の詩を推敲したり、ショートショートを推敲したり、童話『ふしぎの森のヤーヤー』(絵/高畠純・金の星)のコメントを書いたり、へたばったり‥‥。
 帰宅してパソコンをいじっていたら、いきなり動かなくなりました。どうもこれまでととちがっているようです。‥‥不安。

2003年7月24日
 二日酔いというのは、あなた。
アー アー アー

2003年7月23日

 学研の「読み物特集号(下)1年 話のびっくり箱」『おばけの き・き・き』を推敲し仕上げました。村上しいこさんもおなじ特集号に登場されるそうです。共演and競演でしょうか。
 午後1時40分。電車に乗り新宿へ。詩誌「騒」の合評会。二次会はいつものSでした。明日は故郷大牟田の夏祭り・大蛇山です。映像はこちらから。
大牟田夏祭り 大蛇山

 佼成出版社の鬼の小山菜穂子さんより電話がありました。スカパーで杉本昌弘さんが『うみのむにゃむにゃ』を取り上げてくださるそうです。詳細は後日。

 講談社の塩見亮さんからうれしいメールをいただきました。台湾で『はくちょう』を出版したいという相談が来ているそうです。この絵本は海外で「翻訳されるべきだ」となぜか力んでいたわたくしは、にこにこしています。

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「はくちょう」伊勢英子原画展

店内をリニューアルしたばかりの、クレヨンハウス東京店。
そのミニギャラリーで、美しく壮大な、いせひでこの作品を展示します。『はくちょう』(内田麟太郎・文、講談社)より、6点の原画を展示予定。


7月26日(月)〜8月10日(火)
クレヨンハウス東京店 1Fギャラリースペース
11:00〜19:00(会期中無休)
※最終日の展示は15時ころまで
入場無料
〒107-8630 東京都港区北青山3-8-15 03(3406)6492
地下鉄表参道駅・出口A1またはB2 徒歩3分

http://www.crayonhouse.co.jp/

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この夏、秋田でいのちの声に触れる
「いのち」伊勢英子絵本原画展

『はくちょう』(講談社)、『1000の風 1000のチェロ』(偕成社)など、伊勢英子の絵本原画100点とアクリル絵画作品12点を一堂に展示します。ファン必見の大イベントです。
絵本『エリカ 奇跡のいのち』を訳したばかりの作家・柳田邦男の講演会など、ふれあいのイベントももりだくさん。

8月14日(土)〜8月22日(日)
秋田拠点センターアルヴェ 2F多目的ホール
10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
入場料500円(中学生以下無料)
JR秋田駅よりすぐ

柳田邦男講演会 14日(土)、21日(土)14:00〜 
入場料1500円(展覧会入場料含む)
佐藤協賛チェロコンサート 16日(月)、18日(水)18:00〜 
入場料2000円(展覧会入場料含む)
申し込み・問い合わせ 展覧会「いのち」実行委員会事務局 080(5568)4613

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2004年7月22日

 午前11時まで基本検診で診療所へ。それからおにぎりを食べ、PHPより依頼されていた『おかあさんになるってどんなこと』販促用のPOPを4枚を仕上げ速達で。名古屋で使われるものです。愛知方面の方は、中日新聞25日の中刷広告にご注目ください。つづいて学研「読特小学一年」の「きになるききき」(仮題)を書きました。笑えるといえば笑えます。芸術? さあ。

 いつものように小ダヌキと本屋へ寄り不二家へ。「コナン」を買っておられました。わたくしに会う前の小ダヌキどのは、児童館主催のアウトドアでズボンを破ったそうです。元気でなにより、でしょうか。

2004年7月21日

 ショートショート第20作「泳ぐ」を書いて立川へ。学研の小方桂子さんと「読特」の打ち合わせをしました。もとめられているのは“だじゃれ読物”のようでした。相変わらずの猛暑。メダカの睡蓮鉢に水を二度入れました。

 文溪堂の大場裕理さんから、絵本『うそつきのつき』増刷のお電話がありました。どうやら文溪堂は吉祥の方角にあるようです。で、暇つぶしに「麒麟」を調べたら麒麟座というのがありました。へーです。

 テレビの占いを見ていると、どの局も星座占いばかりです。「寅歳生まれに人は」などとどこもいっていません。高島易断の将来は……。星座で占うのでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ が燃える●が燃える●が燃える

大牟田夏祭り 大蛇山  

7月24日・25日   

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大牟田夏祭り 大蛇山

2004年7月20日

 歯医者へ行ったり、もにもにしたり、3日間の留守で溜まっていたものに返事をしたり、メダカの水を替えてやったり
(東京は気温39、5℃記録更新)、インタビューをしてくださる方に絵本を送ったり‥‥。
 それからショートショート第19作「星の名前」を書いていました。よく働くなあ。あほちゃうかしら。

2004年7月17→19日

 小ダヌキとその両親とムジナにわたくしの5人で清里へ行ってきました。パターゴルフをしたりパークゴルフをしたり……。そのパークゴルフで、なんとこのわたくしめが、ホールイン・ワンを出してしまいました。(あるもんなんだなあ)。驚きました。48メートルだったでしょうか。

 小ダヌキは、藁荷に座りトラクターで牧場を回ったり、馬車に乗ったり、馬に乗ったり、初めて牛の乳を搾ったりしていました。天気はよく、のどかに山々と雲とそんな小ダヌキを見ながら、こんなあたりまえの平和が、すべての子どもたちの上にと願わずにはおられませんでした。

 泊まりは二日とも羽村市自然休暇村。18日の夜は“高根ふるさと太鼓の夕べ”がありました。目を閉じ聴いていると、キツネに狸、イタチに猿が、跳ねながら踊っていました。顔を隠した美しい人も。ひょっとこもおかめも。出雲阿国もいました。そして初恋と呼ぶにはまだ幼い男の子と女の子も。男の子ははにかみながら、女の子はおすましして。なぜか笑う龍もときどき。「太鼓、おもしろかった?」と小ダヌキに聞いたら「おもしろかった」といってました。館長さんのご努力が伝わってくる楽しい夕べでした。

2004年7月16日

 アイデアはあるものの、頭がぼんやり。仕方がないのでごにょごにょと。来てくださった最上一平さんともごにょごにょ。夕方からムジナと有楽町の国際フォーラムへ。高橋真梨子コンサートCinemaの芸に酔ってきました。「ここで決める」というときの勝負顔がすてきでした。一番歌い上げるときに、もっとも体をマイクから遠ざけられました。これは文章もそうなんだろうなあと感心させられました。

 明日から小ダヌキとしばらく行方不明になります。

2004年7月15日

 超ミニコミ紙の原稿を書き、小ダヌキのところへ。本屋を出て不二家へ歩いていたら、稲妻と雹と雨が三つ巴になってグラガタ、ビカビョカ、ダドダバザー。木の覆いかぶさっている石垣のそばへ避難。たたきつける雹と、これまたたたきつける雨。「こんなときは、こういうところへ避難して雨がやむのを待つんだよ。上の枝と葉にぶっかって、落ちてくる雹も弱くなるから」。小ダヌキは稲妻におびえながらも、非日常性にいささか嬉々とされていました。

 童心社の下園昌彦さんから、嬉しいお声の電話がありました。そえは……。12日と13日の日記をご参照ください。

 某取次店の名古屋フェアーで絵本『おかあさんになるってどんなこと』の平積みが、当初のうん十冊から、うん百冊になるそうです。担当の方が「これはいい本だ」とおっしゃってくださったそうです。寒河江のTさんからも「10冊買って、おかあさんたちにプレゼントしました」とうれしいお手紙をいただきました。 

2004年7月14日

 朝一で、友人のFさんが、わたくしのスキャンダルのもみ消しの件で来られました。わたくしが小ダヌキに隠れてアイスクリームを8個もなめたという事件です。脅迫者のMという男に「それがどうした!」と怒鳴ってやりました。

 紙芝居「でっかいぞ でっかいぞ」を推敲して田原町へ。福岡県立大牟田北高校11期生の在京同窓会
(男5人・女3人)のようなそうでないような……。ビューホテルで6000円の中華料理コースをいただいき、友の経営するカラオケへ。芭蕉布や涙そうそうやコーヒールンバや……とどのつまりは定番の高校三年生(船木一夫)へ。帰宅は午前様になりました。おなごさんは元気ですなあ。

2004年7月13日

 増刷のメールを二ついただきました。岩崎書店の島岡理恵子さんからは『ふくはうち おにもうち』を。この季節に節分の絵本? 「えほんのマーチ」シリーズが好評なんだそうです。
 ルックの林さち子さんからは『くろねこニヤニヤ』が。出ましたら紹介させていただきます。
 1日に2冊も。朝の日本テレビの星座占いでみずがめ座の全体運がよろしかったんですよ。ウン。

 昨日につづき?絵本『ぼく いない いない』を書きました。こちらも童心社の下園昌彦さんに依頼されていたものです。喜んでいただけるかなあ。というわけで、いささか脳がヒートしていますから、ビールをちょっとなめます。

 古本で求めた『茂田井武画集』(JURA)の別冊「星と夢と万華鏡ふたたび」山口卓三を読んでいたら、茂田井さん宛ての谷内六郎さんが手紙が出てきました。
 ─ぼくは先生に絵を見ていただきたいのです。(略)しかしぼくにとって先生は雲の上の人のようです。“素晴らしい”と思っているだけです─
 不覚にも涙がこぼれそうになりました。なんという美しい精神のリレーでしょうか。わたくしはお二人の仕事を尊敬するひとりです。

2004年7月12日

 午前中、立川で童心社の下園昌彦さんとお会いしました。落語的、人情的、時代劇絵本の話が出ました。「……おもしろそうだなあ」。仕事部屋へ戻ってごろ〜んと横になっていたら、ふわふわふわ。『へんてこさむらい ひらた・おでん』を書きました。自分でいうのもなんですが、なかなかいいものです。ムジナも読んで「これ、いい、いい」といいました。

 金の星社の阿部文さんから『ふしぎの森のヤーヤー』のキャラクター・ラフが届きました。高畠純さんです。「かわいいなあ」。自分が高畠さんより、ずっと悪人なのがわかりました。

 佼成出版社の鬼の小山菜穂子さんより“祝 『おじいちゃんの木』 2刷”のメールをいただきました。好評だったので「近々に」とは思っていましたが……。感謝します。

 リンク・コーナーに象のロケットが加わりました。映画とビデオの情報がいっぱいです。

2004年7月11日

 ショートショート第18作「星座」を書きました。そしてこれまでのをひとつにつなげたら……。第1作にモーレツに腹が立ち「今日は日曜だから早上がり」と決めていたのに、ついつい書き直していつものように。あほです。

 投票に行きました。小ダヌキがくだらないくだらない戦争などで、ひとを殺さないように、殺されないように、憲法9条を守る人に投票してきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・絵本『ただいまいわないもん』(絵/みやざきひろかず・金の星社)が朗読されます
MBS毎日放送 おはなしの扉 7月18日(日) 午前6時:30分〜7時
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2004年7月10日

 ショートショート第17作「磁石」を書いていました。浮世の義理をすべてほったらかし書いている時間が好きです。浮世の義理さん、すみません。

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第2回 夏の教室
「ひとりひとりの絵本論」 8月10日(火)→13日(金) 10:30〜16:00

講師 広松由希子/末盛千枝子/笹本純/酒井駒子/田中清代/内田麟太郎

4日間ともすべて参加できる、18歳以上の方  定員/20名 参加費/5500円 要申し込み(定員を超えた場合は抽選) 内田は13日です。
板橋区立美術館  板橋区立美術館
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2004年7月9日


 山口マオさんの通信に掲載される質問の答えを書いたり、9月に出る絵本『ねえ ねえ』(絵/長谷川義史・すずき出版社)の「作者のことば」を書いたり、手紙を書いたり、阿部麻利亜を聴いたりしていました。

 送られて来た月刊「こどもの本」8月号をぼんやり読んでいたら、扉の“心にのこる一冊”にミーヨンさんが『はくちょう』を書いてくださっていたのでびっくりしました。「初めて手にしてからもう幾度開いたかわからない」と。うれしくてわたくしも幾度も読み返しました。同誌には絵本『おかあさんになるってどんなこと』が生まれいきさつを書いています。日本児童図書出版協議会/定価126円。本屋さんでお求めください。

 ところで山口マオさんからは質問と一緒に、こちらの本をいただきました。あちこちで取り上げられていた評判の絵本でしたが……。評判はほんまもんでした。わたしはほんとうに幸せになっています。「おまえ、めっちゃかわいいぞ」。わにわにくんです。

  文/小風さち 福音館 743円+税 

2004年7月8日

 ♪五色の〜 短冊ぅ〜

 と、ふと口ずさんで、「ああ、短冊は五色だったよなぁ」と、あたりまえのことになぜかほろり……。

 眠っては起き、眠っては眠りしていました。二日酔いだもの。 

2004年7月7日

 千代田区麹町にあるふくおか会館に行きました。上陽町
(福岡県八女郡)が募集した絵本(第19回国民文化祭)の最終審査です。審査委員は長野ひで子、宮西達也、椎窓猛、福元満治のみなさんに、わたくしでした。応募作は期待をはるかに上回る質の高さで楽しい審査になりました。トップ受賞作は絵本になって全国の図書館へ寄贈されます。「さすがにトップの作品だなあ」と誰もが納得される力作です。二次会は全国市町村会館で。ビールをコップ2杯ほどいただきました。それにしてもまちづくり推進課長のKさんが私たちの絵本を読んでくださっていたのには感心しました。これってなかなかのことだと、ワタクシは思います。
 終わりに万歳三唱の指名がありました。このために猪突猛進されている荒川真美さんに敬意を表し「女猪さんに、万歳三唱」とわめかせていただきました。それでもみなさん別れがたかったのでしょうか。さらに宮西さんの一本〆が。いよっ! ポン。

 そのあと東京駅にある喫茶店で、長野さんと宮西さんと、わたくしとで秘密の会談が。どうしても知りたい方はこちらへ→Tatsuya HomePage

2004年7月6日

 ショートショート第16作「火の星」を書いて、ムジナと調布文化会館たづくりへ行きました。大工哲弘・島唄の世界アコースティックライブです。感想は……。うーん、その真面目さが芸を閉ざしてないかなあと感じました。いいかえればその啓蒙の精神が芸(唄)の邪魔をしていると。聴き手はいつも唄という降魔の時間を待っているのではないでしょうか。マジメが崩れたところから芸は始まるのかもしれません。あいつは化けた、と。

2004年7月5日

 ショートショート第15作「檻の中」を書きました。

 「おれたちともだち」絵本原画展が24日から始まる新潟県上越市では、特大カラーポスターが300枚、そして看板も立っているとのことです。すごいなあ。8月1日(午前10時)にはわたくしの講演会もあります。いずれも高田図書館市民ギャラリーで、ともに入場無料です。

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降矢なな絵本 「ごめんねともだち」「ありがとうともだち」偕成社刊

とき724日→88日(月曜休館) 入場無料

ところ・高田図書館市民ギャラリー
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  ところでところでイーエスブック内田麟太郎個人ランクのトップが『おかあさんになるってどんなこと』から『ねがいぼしかなえぼし』岩崎書店に代わりました。明後日は七夕。今朝は、保育園の先生が仕事部屋へ直に買いに来られました。仙台の七夕は8月。グワンバレ山本孝であります。

2004年7月4日

 の〜んびり。

2004年7月3日

 昨日の「ジャンボ機」を仕上げ、気分転換に絵本の仕事をしました(ショートショートばかり書いていたので)。題は秘密です。もしかしたら『はくちょう』のように、断られ続けるかもしれません。物語ではなく詩に近い世界ですから。

 大牟田からの独り言のG3さんhttp://homepage2.nifty.com/omuta_miike/からメールを頂きました。故郷のデパート松屋が今日で閉店したそうです(東京銀座松屋とは無関係です)。父は隣りの荒尾市にあった松屋映画劇場で「天皇制を認める」と屈辱の一筆書かされ映写技師をしていました(第2次時世界大戦のときです。荒尾松屋はデパートを映画館にしていました。売るものもなかったのでしょう。「贅沢は敵だ」の時代でした)。わたくしは、今日、閉店した松屋で万引きしてつかまった少年の日の思い出があります。弟も友もいる故郷の元気を祈ること切です。

 そのG3さんからこの貼り付けも。http://okiiku.txt-nifty.com/blog/2004/06/__1.html『ありがとうともだち』のご感想でした。……へたばったので、明日はひっくり返るでしょう。

2004年7月2日

 今日は床屋へ行ったり、歯医者へ行ったりの間を縫って、ショートショート第14作「ジャンボ機」を書きました。あわただしかったので気分としては七分の仕上がりです。

 鬼の小山菜穂子さんより読売新聞のカラーコピーが送られてきました。「カラーですよ! カラー」とありました。絵本『おじいちゃんの木』の紹介です。リンタロウおじさんは「今度の映画は、総天然色げな」という父たちの言葉を思い出しました。たしか日本初の総天然色映画(1951年)は、木下恵介監督・高峰秀子主演の「カルメン故郷へ帰る」だったはずです。齡だなぁ。

2004年7月1日

 ショートショート第13作「クマ」を書いて昭島エスパへ。小ダヌキに夏休み用のTシャツとパンツを買い、その小ダヌキ宅へ。おもちゃやのチェスを買い不二家へ行きました。帰宅すると『小学一年生』8月号が。拙詩「なみ」が掲載されていました。

 曾我さんご一家がインドネシアで会えるようで喜んでいます。

 ふと、憲法九条は、父や戦死したひとたちが遺してくれたものなんだと思いました。

2004年6月30日

 詩誌『方方』の詩とカットを仕上げてKさんへ郵送。そのあといくつか礼状を書き一眠り。起きて、中正敏詩集『なぜ』を読みました。89歳の詩集です。いささか呆然としています。80歳すぎてからの富岡鉄斎の絵が好きなわたくしではあったのですが……。

 仕事部屋でメールを開いてびっくりしました。昨日、偶然にもお会いした村上康成さんからメールが。ほんの一部だけ紹介させていただきます。

原画展といえるかどうか、「おじいちゃんの木」堂々のゆとりある額装にて始まりました。書評よかったですよね。

2004年6月29日

 ショートショート第12作「恐竜絶滅」を書いて国立へ。ちょっと時間があり、たましん歴史・美術館をのぞきました。黒田辰秋、辻協、本保蘇堂などの作品を楽しみました。打ち合わせのロジーナへ行くと、村上康成さんも他社の方と。お互いに「こんにちは」。小柏香さんと絵本『あいつもともだち』の初校と原画を見ながらあれこれ。これまでの絵にくらべて降矢ななさんの絵、描きこみかたがちがいます。10月をお楽しみに。

 「こんにちは」の村上さんとの協作絵本『おじいちゃんの木』の紹介が読売新聞(昨日)に出ました。書いてくださったのは絵本研究家の広松由希子さん。それを掲示板に教えてくださったのはのんのさんです。鬼の小山さんも声をうるませておられました。

遥かな安心。たいせつな思いを、「木」という静かな存在を介して、さらりと伝えています。風通しのよい絵の余白に、言葉と言葉のすきまに、親子で心遊ばせて。

 くもん出版の堤嘉代さんから『かたちのおしゃべり』増刷のメールが。うれしいとありました。わたくしもうれしい。

2004年6月28日

 ショートショート第11作「やまびこ」を書いていました。あと19作。こつこつしこしこ。

 イーエスブック・内田麟太郎を開いてびっくりしました。『おかあさんになるってどんなこと』が個人売上げののトップに。ちなみに2位は『ワニぼうのかいすいよく』,3位は『ともだちや』です。明日は明日の風が吹くのでしょう。


2004年6月27日

 昨日の冷酒が効きまして……ごろん。

 KMさんから絵本『ねがいぼしかなえぼし』を褒めていただきました。紹介させていただきます。

 麟太郎さんと山本さんの「七夕」はとっても人間臭くて(?)距離が近く感じられます。今までの七夕絵本は美し過ぎてかえって分りにくいというか、違う世界の物語として受け止めていたような気がします。でも、そうではないんですよね。大事なメッセージが子どもにもとても分りやすくて素晴らしいと思います。

2004年6月26日

 NTTに長く務めておられたNさんの退職祝いを黒茶屋(東京・五日市)でさせていただきました。Nさんはムジナの妹のご亭主さんです。ちなみにこの黒茶屋は三遊亭歌笑さんの生家です。60代以上の方は歌笑純情詩集のあのご面相と声の乖離の妙によって(渥美清さんを想ってください)大いに笑わせていただいたのではないでしょうか。少年リンタロウさんもそのラジオに笑ったひとりです。三遊亭歌笑のご紹介

 絵本『なりました』(鈴木出版)の増刷が決まりました。絵は山口マオさんです。みょ〜に好評なので「重版しそうだなあ」と思っていた矢先でした。ありがとうございます。
 わたくしの予想では絵本『おじいちゃんの木』(絵・村上康成/佼成出版社)もそろそろ増刷の検討がはじまるのではないでしょうか。ね、鬼の小山さん。
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「おじいちゃんの木」絵本原画展

伊豆高原 村上康成美術館 913日まで 火・水/休館日

詳細はこちら村上康成美術館

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2004年6月25日

 立川で童心社の永牟田律子さんと会い、紙芝居『でっかいぞ でっかいぞ』の原画を見せていただきました。画家は田島征三さんです。動物たちのデフォルメと色の展開術(場面の展開を計算した)に感心させられました。たしか征三さんはわたくしよりもずっとずっとずっとご老体で、また病後のお体でもあるはずですが……。どうしてどうしてエネルギーにあふれた絵でした。これって、子どもたちに感染します!

 夕方、小ダヌキと本屋を経由して不二家へ。麻雀入門書を買っておられました。碁→将棋→トランプ→麻雀と日々これ進化?しておられます。小学四年生。次は花札でしょうか。
 そういえば小ダヌキは本日、生まれて初めて青大将を目撃し立ちすくんでおられました。蛇には絶好の蒸し暑い蛇日和だったのでしょう。「毒は持ってないよ。ネズミやカエルを食べるんだよ」と教えておきました。

2004年6月24日

 一話ごとばらばらに書いてきたショートショートを、全体の流れの中に置くべく微調整したり、書き直したりしていました。全30篇のまだ10篇だけなのですが、なぜか第29作と第30作が出来ています。29話はそれはそれは美しい愛の物語です。あとはもうただただアホラシキ世界。そんななかにぽっんとおかれた愛の物語。やりますなぁ、リンタロウさん。でも、ざんねんながら東京では読めません。毎日新聞大阪本社版ですから。
 とはいいつつも「単行本にさせるぞー」と書いるワタクシでありました。

2004年6月23日

 ショートショート第10作「象」と詩「唱歌」を書きました。そのあともうひと粘りしたかったのに、へた〜ん。昨日の暑さで体調が‥‥のようです。

 韓国の金鮮一さんが殺されました。自分は安全な場所にいて「撤兵すべきではない」と「公理」を語る人をわたくしは嫌いです。もし今回のことで「撤兵すべきではない」といえるひとがいたとしたら、それは金鮮一さんだけだったでしょう。よしんば一歩譲り、指導者として「撤兵すべきではない」と「公理」を選択した者は、国民が殺された場合、その責任をとって腹を切るべきでしょう。「わが生をささげてもそれは護られるべき価値があった」と。その覚悟もなくて「撤兵すべきでない」というのは、他者の死をもてあそんでいます。

2004年6月22日

 東京は32度の猛暑。カラスもさすがに白くなっていました。

 ながいながい手紙を書き、そのあとはひたすら絵本にサインをしていました。

 味気ない日記でスミマセン。……ゾウは海にはスミマセン。

2004年6月21日

 台風ばんばんに(帰れるかなあ)と外を心配しつつも、、ショートショート第9作「お化け屋敷」を書きました。

 絵本『おじいちゃんの木』を「どえらい名作です」とほめられました。どなたに? それはいえません。で、どら焼きを買ってきて食べています。

  神風にぺこちゃんが転んでる   呆哉

2004年6月20日

 二日酔いなので午後から御岳渓谷を歩いてきました。ごろごろしてて散歩しない自分がしゃくで歩いてきたのですが、帰宅したとたん肝臓が「寝ろ〜!」というのですぐに夕方寝をしました。御岳では丹縄で懐石弁当を食べ、御岳美術館をのぞきました。館内に天皇ご夫妻を迎えた写真が飾ってあります。ムジナが「天皇ご夫妻を迎えた美術館ではどこでも写真が飾ってあるの?」。「うーん」。そういえば上野の西洋美術館も竹橋の近代美術館も出光美術館も飾ってありません。たぶんお二人は見えられているはずですが。「そうだねえ、ここの美術館のセンスが田舎ということだろうねえ」。でした。

2004年6月19日

 さすがに深夜ご帰宅の翌日はくたびれます。本日はぼ〜んや〜りと雑用をしていました。といいながらもあと二時間ほどしたら酒席へ出かけます。ニンゲン、あほでんなぁ。

 というわけで愚夫の会なのに女も3人混じる9人でわいわいとお酒を。鰹のたたきにゴーヤチャンプル。BGMも楽しい福生の佐助でした。

 絵本『おかあさんになるってどんなこと』2刷がでました。

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ワヤン芸術の可能性

626(土)16:00開演 入場無料 専修大学人文化学研究所主催
ワヤン公演「ゼンザ、大物を釣り上げる」

脚本・演出:古賀弘幸・古賀暢子/音楽:中埜由游介/ダラン・加清明子/演奏:クルタクルティ

会場/専修大学神田校舎・地下1階視聴覚教室 お問い合わせ044-911-0547  ワヤンとは→ワヤン

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2004年6月18日

 紀伊国屋新宿南口店に寄り詩誌騒同人会へ。紀伊国屋書店では「おれたちともだち」シリーズが正面一等席に。おまけに降矢ななさんのサイン本もありました。もちろん『おかあさんになるってどんなこと』もどーんと平積みです。そして『ねがいぼしかなえぼし』は“七夕100m走”をしておりました。写真判定にもつれ込むのではないでしょうか。山本孝さんといもとようこさんの。
 同人会は石黒忠さんの小熊秀雄の詩の朗読でした。小熊秀雄には「馬の胴体の中で考える」といういい詩があります。明日は愚夫の会(酒宴)を欠席できないので、二次会はひたすら烏龍茶を。詩友のKに詩集を出すようにすすめられました。「ほら、りんちゃんの鍾乳洞のしずくのような詩」。詩集の題は『ぽとん』……なのかな。

情報・楽天とイーエスブックでは品切れ、AMAZONでは在庫切れとなっている、『おかあさんになるってどんなこと』は月曜日には増刷が入る予定です。

2004年6月17日

 ショートショート第8作「まどかさん」を書いて昼寝。どうも昨日の麻酔が効きすぎて、もうひとつ体がしまりません。夕方から小ダヌキと本屋さんに寄り不二家へ。「こんど書いているトンデモナイ博士の子どものころの名前はユウ君というんだよ」といったら、小ダヌキことユウくんはにこにこしていました。書いてもらうと……うれしいんだ。

  絵本『じてんしゃきこきこ』(ビリケン出版)でご一緒した“愉快な変才”大橋重信さんが二作目を出されました。文は中川ひろたかさんです。描くのを楽しんでおられるというよりも、もう夢中になっている子どものような愉快さが伝わってきます。気分は晴れ─そんな絵本です。

   教育画劇 1000円+税

2004年6月16日

 手紙を二つ書いて歯医者さんへ。左半分に麻酔が効いて吐き出す水もぴゅー。ごはんもぽろり。(中気になった人はこんななんだなぁ)。2ミリほど思いやりが育ちました。
 午後からムジナと二人で小平霊園へ。草を抜き墓石を拭き……。無信仰な人間なのにこちらも3ミリほど清浄な気持ちになりました。なぜか手を合わせながら心の中で「ありがとうございました」といっておりました。

 今日は2ミリと3ミリで、人間が5_ほど向上しました。こんどお会いになられる方はきっと驚かれることでしょう。「りんたろうさん……ちがう」。

2004年6月15日

 なんと、まあ。11時間も眠っておりました。身に合わぬ学会に疲れておったんですなあ。いや、はや。てなわけで、礼状を書いたり……。

 最上一平さんの『バッタの足』と『七海と大地のちいさなはたけ』を読んでいました。バッタは心底から名作だなぁと思いました。ちいさなはたけは佳品でしょうか。これらの作品が同じ団地
(先月までわたくしはそこに居ました)の隣りの号棟で書かれていたのかと思うと、畏敬の念を覚えました。わたくしがエンタをしていた時間に最上さんは、じっくりと言葉を彫られていたのです。お勧めです。

  学研 1200円+税     ポプラ社 900円+税

2004年6月14日

 午前中、予約していたマッサージ屋さんでもみもみを。そのあと、なんとなく力のこもらない頭(ぼー ば〜 ぼ…)で、夕方まで手紙を書いていました。

 小柏香さんよりいただいたメールに、届いたばかりの降矢ななさんの絵のご感想が。
 
緻密なのオルゴール?楽器?のような?

2004年6月13日

 絵本学会2日目。岩崎真理子さんと村中李衣さんの「赤ちゃん絵本」の研究と、金永順さんの「幼稚園の絵本クラブにおける韓国絵本の読まれ方」と聴いて、サイン会場へ。昨日と違って研究会の時間なのでお客さんはちらほら。長谷川集平さんと村中さんでだべっておりました(ときどき久留米の末宗さんとも)。長谷川さんの絵本は好きで、また尊敬しておりましたが、お会いするのはなんとなく苦手でした(長谷川さんはまじめだけど、ほら、わたくしはネ)。でも、楽しかったなあ。太田大八さんへのインタビューを聞き終えて、こっそり脱出。あのたかりんさんに空港行きのバス停まで送って頂き機上の人に。

 おまけ。ホテルの前の海で、はじめて泳いでいるイカとワタリガニを見ました。感動!

2004年6月12日

 朝。ひとりでふらりと野口彌太郎記念美術館へ。
 そのあと村中李衣さんと祈りが丘絵本美術館で大田大八・長谷川集平・大道あやさんの絵本原画をたっぷり楽しんで第7回絵本学会会場の活水女子大へ。シンポジュウム「絵本にできること
(現在と未来)」司会は広松由希子さん。シンポさんは村中さんと今井良朗さんと私。
 なんでおれはここにいるの……?ハッと気がつけば“学会”でした。学問的に─つまり論理的にしゃべらなくてはなりません。でありますが、わたくしはただぼんやりと昼寝するようなしないような……。そのはざまというのでしょうか、こころのかすかなゆらぎというのでしょうか、そのアワイにふと浮かんでくる思いつきで絵本の詞を書いているものです。ふとですよ。ふと。この「ふと」に未来や可能性や論理などが……。
 (おれは嘘はつけん)。すまんことをしてしまいました。一般客は喜んでくださったようですが、学問としては何の成果も。反省。

 一転して、夜はなぜか長崎に繋留してある元青函連絡船で楽しき交流会でした。もちろん飲みましたとも。ビールをコップ七分目も!実は2杯は飲むぞと行ったですが、学問か正直かの間で心臓がちとごねてしまいました。でも、太田大八さんの甥っ子さんが指導されている長崎大学生の蛇踊りには「おれって、しあわせだなあ」としみじみ思いました。たぶんここにいるみんなが絵本を好きなんだなあという思いがあったのでしょう。

2004年6月11日

 東京駅ステーションギャラリーでベン・ニコルスン展を見て長崎へ。長崎は今日も……晴れでした。夜、活水女子大の上出恵子先生の案内で旨い店へ。太田大八、今井良朗
(武蔵野美大教授)、笹本純(筑波大教授)、そしてわたくしの四人で絵本のことをマジメにあれやこれやと談義しながらおいしいものを。明日があるので酒に弱いわたくしはもっぱらジンジャエールを。本当に付き合いの悪い男です。

2004年6月10日

 いやぁ、驚きました。ふらりと入った昭和レトロ商品博物館(青梅市)の「たけしのぬりえ」展のそのひと。稲津寅雄さん(本名)は、わが故郷大牟田のご出身の方でした。1908(明治41年)に久太郎氏の四男として生まれ、明治9年に三池中学に入学。人生いろいろとおありだったようですが、一世を風靡されたんですね。ぬりえも本も残念なことに売切れていました。市立図書館へ調べものに行ったついでの、ふらりだったのですが。

 故郷といえばAMAZONで注文した本が、わが街に昔からある古雅書店から届きました。祖父の地、柳川の本の案内も添えて。……みんな元気かなあ。
 夕方、小ダヌキと本屋さんでマンガと推理物を買って不二家へ。お尻をぺこんぺこんさせ本を読んでいました。明日から絵本学会の仕事で長崎へ。三日間留守にします。

2004年6月9日

 絵本『おかあさんになるってどんなこと』の打ち上げ会を、多摩川を見下ろせる桃太櫓
青梅市カフェ&トワールリュー桃太櫓でいたしました。中村悦子さんとPHP研究所の編集者大久保徳久子さんとわたくしの三人です。雨に煙る秋草丘陵と多摩川。なかなか風情がありました。料理はおいしく(パンのおいしかったこと)、絵本も好評なので話も盛り上り……。それに中村さんからはとびきりのプレゼントをいただきました。それがどんなに素敵なものだったかはナイショです。でも、いつの日か故郷で公開できるでしょう。……ツバメ。

 読売新聞(朝刊)に「柳田邦男氏が いま、大人にすすめる絵本27」の広告が出ていました。そのなかに、あの『はくちょう』も。

 広島(11月6日)と富士市(12月)の講演依頼をいただきました。詳しくは後日に。

 北国から頂いたメールより。

『ねがいぼし かなえぼし』こう来たか!と唸りました。(中略)淡い恋心と夜空に馳せる想いが交錯して、うっとりしながらビール片手にベランダで月を見ました。子どもたちにも受け入れられやすいと思います。何より、山本さんのイラストの変わりように、才能と新しい世界を見せていただきました。夏の絵本はサラリと風が吹くものであって欲しいという私の個人的願いの実現したすごい絵本でした。
『おじいちゃんの木』これは、もう、かなり、好きな感じです。(中略)前回の『おかあさんになるってどんなこと』に続く、絆を感じさせる、あたたかい作品になりましたね。祖父は夏になくなったのですが、(中略)夏休みに遊んでもらったことや、お盆に一緒に過ごしたこと、祖父の旅だちの日など・・・。なんだか、すごく泣きそうになりました。けれど、悲しいというよりは、近くにいる感覚を思い出すような、見守っていてくれる。って安心できるような心地よさがじわじわと心を占めています。(中略)村上さんの絵もサスガ!余白の魔術師ぶりで、言葉が言葉以上に語るので、とても良いバランスだと思います。見えないものを、見せてくれるきっかけになる作品で、ここんとこ忙しくて忘れてたものが、ムクムクと起きました。
『かたちのおしゃべり』言葉がすごくリズムが良くて、声にだして噛みしめました。本信さんのスタイリッシュなコラージュ作品も良かった。(中略)綴じ込みの対談もナイス!目も舌も刺激されました。
『ぽん ぽん』この版画の圧倒感はナニッ!?ってぐらいよかった。(中略)仲間が「畑中純なの〜?版画?なんで?」と新境地に驚いていました。

2004年6月8日

 塾日なので朝から中学一年生をしていました。

 絵本学会発行の『BOOK END』第2号(発売・フィルムアート社/1400円+税)が届きました。「特集=絵本とミュージアム」です。なかなか力のこもった号になっています。
 でも、新刊座談会は……? こうなってました→「おれたち ともだち」シリーズが、内田麟太郎さんの代表作になるのではないでしょうか。/キツネのいでたちが、おかしくて、好き。降矢さんは何を考えてこんな絵を描いているんだろうと思うと、それだけでおかしくて、笑ってしまいます。/それに毎回、イエイイエイと歌うのもおかしいし。/受けて当然という感じがしますね。

 もちろんこれは広告する日記です。

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てれび絵本
かあちゃんかいじゅう(絵・長谷川義史 ひかりのくに刊)
再放送
 NHK教育テレビ 6月
10 午前7:25→7:30
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2004年6月7日

 ショートショート第7作「水」を書いていました。ひとーつ、ひとーつ……。

 月刊絵本『ぽん ぽん』
(すずき出版)が好評です。市販されていない本なのでなんなのですが。

 ごろんと寝転がり右足のひざに乗せた左足の先(足)をぼんやり見ていたら、思わず声を立てて笑ってしまいました。「ちっちぇー」。よく生きているもんです。

絵本『ねがいぼし かなえぼし』にこんなうれしいメールをいただきました。
山本孝さんとのシリーズはきっと歴史に残るシリーズになられることでしょうね。何だか、じんときて、参ってしまいました。

2004年6月6日

 絵本にサインしたり、絵本学会(長崎)のための本を読んだり、昼寝をしたりしていました。ああ、それから国民文化祭で上陽町(福岡県八女郡)が募集した絵本コンクールの作品も見せていただきました。このことは同じ審査委員の宮西達也さんもホームページで書かれています。こちら→ Tatsuya HomePage

2004年6月5日

 ショートショート第6作「名刀」をしこしこと。

 昨夜、ご近所においしい蕎麦屋さんを見つけました。小諸のあの有名な蕎麦屋よりもずっとずっとずっとおいしい店です。

2004年6月4日

 夕方まで単純労働をしていました。それはなにか……。5年間、ナイショデス。

 学研より読特「話のびっくり箱」が届きました。7人の詩人がそれぞれ詩を1篇。はたちよしこ、本間ちひろ、糸永えつこさんなどです。わたくしは「みちしお ひきしお」を書いています・挿絵は荒井良二さん。編者は水内喜久雄さんです。

 朝、小ダヌキの母より「HPの映像が重すぎる!」とメールがありました。助言を得ながら直して出勤すると追っかけて「(やれば)できるじゃん!」のメールが。小学生になった心境です。

2004年6月3日

 頭の芯がぼんやりして‥‥。なんとなく創作日和ではなさそうなので読書運動(子どもの本)の原稿を書いていました。昨日、某地より破格の講演料で云々と礼状をいただきましたが、こちらも超破格の原稿料です。依頼書にはじめから「小額でほんとうに申し訳ありません」と印刷してあります。アハハハハ。この印刷には笑いました。でも、破格であっても運動誌にはなるべく協力しょうと思っています。‥‥講演は‥‥ほら、疲れますから。

 講演やなんやかんやで局止めになっていた、竹内通雅(ツーガと読みます)さんのアホ絵本だまちゃんをもらってきました。いやぁ、近来稀に見る大アホ絵本です。ただただそうであることの痛快さ!

    架空社 1500円+税

 えー、ここでひとこと。頂いた絵本すべてを紹介してはいません。内規は二つだけです。ひとつは「このひとはもう有名だから」。もうひとつは「HPは色が落ちるから申しわけない」。これだけです。

2004年6月2日

 しこしこと連載のショートショート第5作「時計」を書いていました。あと25作です。ふへ〜。

 新刊発送の下準備と、リブロより依頼のあったものをごにょごにょ。そのあと寝転んでマリア・カラスさんを聴いていました。偶然でしょうか。カラスが「かぁ〜」。おもわずマリアさまに「迷えるカラスを……」と祈っていました。

2004年6月1日

 塾日でした。というわけで雨が降ったり曇ったり……。
 そんなところへ名古屋の弟から「中日新聞に『おかあさんになるってどんなこと』が出ているよ」と電話が。早速FAXしてもらいました。「子どもの本」の欄です。書いてくださったのはクレヨンハウスの岩間建亜さん。紹介文の結びは「子どもだけではなく、おかあさんにも薦めたい」とありました。うれしい言葉です。おなじものは当然に東京新聞にも出ていました。

 な〜んか知らんけどベネッセの坂本佳哉子さんからはずんだ電話がありました。宝くじにでも当たられたのかなあ。

2004年5月31日

 ぶっきゃー。わずか64行のショートショート2篇が20行オーバーなのがわかりました。しこしこしこ。削って、新作「セミ」を付け加えました(つまり書きました)。そのほかに絵本の発送を8人に。それから詩誌を2冊読んで礼状を。そのあと「人間そんなに出来んわ」としみじみ溜息。まだまだ受贈本の山は低くなりません。
 ─しょんなか。締切りもんば優先せにゃ。
 と、ごくごく凡庸な結論に。

 風の強い猛暑。窓を開ければ書類が飛びまわり。仕方がないので密室にしてクーラーをつけていました。

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長野県民は再び震撼す!

 あの竹内通雅(ツーガ)『ぶきゃぶきゃぶー』
新作『だまちゃん』を引っさげて再登場! 

乞う・ご期待! 

講談社「お話訪問隊」スケジュール/午前中は予約

  6月4日  
午前10時30分〜  長野市      裾花幼稚園  
           午後3時〜       長野市松代   東條保育園

 6月5日  
午前10時30分〜  長野市    平安堂 若槻店

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2004年5月30日

 ご老体に週2回の講演はさすがにきつく……。てなわけで本日はのんべんだらりと……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2004年第7回絵本学会大会 6月12日→13日 活水女子大学(長崎市)の初日にあるシンポジュウム「絵本にできること」に村中季衣さんと一緒に出ます。詳しくはこちらからどうぞ。絵本学会
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2004年5月29日

 朝。えー、またまた絵本です。これにてもうしばらく出しませんのでご勘弁ください。きれいでゆかいな絵本です。編集者の堤嘉代さんは「かわいい絵本」とおっしゃっています。中身は形とことばのだじゃれ遊園地でしょうか。例えばマンモスなどの「もじゃもじゃ」さんたちの場面では。

    もじゃもじゃが うじゃうじゃ
    もじゃもじゃぶりを じまんする
   ─どんなもんじゃ
   ─こんなもんじゃ

   絵本かたちおしゃべり 絵/本信公久 くもん出版 1200円+税 6/15発売

  午前中、小ダヌキの運動会を見て(奮闘振りが宝だったと申しましょう)立川へ。ベネッセの佐藤奈美さんと絵本の相談をしました。『はるまでおあずけ』(絵/村上康成)の復刊と、『ともだちできたよ』(絵/石井聖岳)の上製本化です。いずれも「こどもちゃれんじ」に掲載された作品です。残念なことにバラ売りはありません。他の作家の絵本との五冊セットで、会員予約と郵便局での注文、そして特約書店のみでの販売となります。詳しくはまた。

 27日・白い睡蓮がひとつ咲きました。

2004年5月28日

 大和市南林間にある林間学習センターで絵本の話をしてきました。聴いてくださったのはお母さんたちと保育士の方です。ああ、それから高校同窓生の福ちゃん夫婦も来てくれました(ここは故郷大牟田向けの情報です)。満員盛況だった……のではないでしょうか。話はいつものように漫談で笑っていただきました。そういえば先日の千葉でも、今日の南林間でも村上しい子さんの『かめきちのおまかせ自由研究』の宣伝をしてきました。

 うれしかったのは小学3年生の男の子がわざわざ電車に乗って来てくれたことです。このことは前もって教えていただいていたので、こっそりプレゼントを用意していきました。プレゼントはなにかって? 教えられません。
 会を準備してくださった森田美喜子さん、大木紀子さん、館長のYさん(
男性につきお名前は……)、ありがとうございました。

朗報・絵本『おかあさんになるってどんなこと』重版が決まりました。6月18日ごろには書店へ。今回もすぐに品切れになると思われますので(ホントウデス)、ご予約をおすすめいたします。

2004年5月27日

 午前中は予約してあったマッサージ屋さんでもみもみ。明日も大和市南林間で講演なので体調を崩さないように用心です。午後は絵本にサインしたり、日本絵本学会(長崎大会)のレジュメを作ったり、絵本の場面割の検討をしたり……。そのあとは3週間ぶりに小ダヌキと遊んできました。ここのところ2回もつぶれたので
(太宰府講演などで)昨夕、さりげなく電話をしてきたそうです。「明日は誰が来るの?」。誰が? わたくしに決まってるんです。はっきりと「麟太郎くんは来るの?」と聞けないところがなんともいじらしくて。今日……スキップしておられました。

 知り合いの本屋さん2軒から電話が。「『おかさんになるってどんなこと』は、麟太郎さんところにもありませんか?」。ないんです。天下の紀伊国屋書店新宿南口店にもないんですから。申し訳ありませんがもうしばらくお待ちください。

 追記・佼成出版社の鬼の小山菜穂子さんは、モンゴルであった世界鬼大会でぶっちぎりの優勝をされたそうです。

2004年5月26日

 千葉教育会館で絵本の話をしてきました。千葉県の学校図書館協議会のみなさんです。取り寄せてある絵本の数に「売れるかなあ」と心配しましたが、すぐに売り切れてしまいました。徳永某先生に「足らんじゃったね」と筑後なまりでいわれて、つい「そぎゃんでしたね」と答えていました。はじめは緊張されていたようですが、わたくしの正体がわかるとみなさんケラケラ笑われていました。うーん、あなどられたか! 大和市南林間では古武士の顔で臨むぞ。

 いささか、ばて、れん。

2004年5月25日

 ごちょごちょ雑用をしたあと塾へ。帰りに仕事部屋に寄ったら月刊絵本『ぽん ぽん』(
すずき出版/たんぽぽ版/7月号)が届いていました。絵は畑中純さんです。残念ながら予約販売のみで市販はされていません。でも上製本になった『なりました』は好評とのこと。もしかしたらこの本もいつか……。

 明日は非公開の講演で千葉へ行ってきます。聞いてくださるのは先生たちと司書の方たちです。

            擬音擬態語だけの絵本

 月刊「小学一年生」(小学館/八月号)の詩は、山村暮鳥、有馬敲、工藤直子のみなさんと、わたくしだそうです。

2004年5月24日

 多摩川はいまカジカとヨシキリがしきりに鳴いています。そういえば昨日読んでいた文庫に多摩川は魂川とありました。
 編集者の柴田こずえさんから笑顔で電話がありました。「このままでバッチリです」。伊勢英子さんからご指名の「伊勢英子論」だっただけに、ほっと胸をなでおろしています。もちろんわずか4枚ですから、超ミニ論です。

 しこしこと毎日新聞関西版の連載もの。そのB「サクランボ」を書いていました。

 来年(採択されたら)の小学二年生の国語教科書。東京書籍に「あしたも友だち」が掲載されています。「あしたもともだち」が「あしたも友だち」になるところが教科書でしょうか。尊敬する岩崎京子さんと一緒なので喜んでいます。

2004年5月23日

 覚悟の二日酔いをしていました。

2004年5月22日
 

 日本児童文学者協会の定期総会に出ていました。議案書討議の中で丘修三さんに「麟太郎さんの意見にぼくも賛成です」といわれました。うれしかったですねえ。「麟太郎さん」。こんど、わたくしも「修三さん」と呼んでみようかなぁ。
  お友だちの村上しいこさんが協会新人賞を受けられました。やさしいダンナさんとご一緒に松阪市から上京され晴れの受賞式です。「子どもはみんな幸せになる権利がある」「わたくしは、いま、幸せです」。虐待されていた子どもだったしい子さんの言葉にうなずきながら目頭が熱くなっていました。「子どもはみんな……」。いい言葉です。いいえ、一番大事な言葉でしょう。
 その受賞作『かめきちのおまかせ自由研究:』
(岩崎書店)の挿絵を描かれた長谷川義史さんも来られていて二人でぺちゃくちゃ。わたくしと長谷川さんの絵本『ねえ ねえ』(すずき出版)も上製本になって9月発売です。

 うれしいといえば敬愛する古田足日さんにも握手をしていただいて……。はあ。

 二日酔いでございまする。

 情報・8月22日(日)・国立オリンピック記念青少年総合センターで「夏の童話学校」があります。第6分科会は「絵本の教室」。浜田桂子+丘修三+内田麟太郎です。分科会は7つで長崎夏海、富安陽子、あさのあつこ、加藤純子、木暮正夫さんなどなど超豪華な顔ぶれです。なお前日には那須正幹さんの講演などもあって宿泊料・食事込み16000円(こども6000円)のコースーもあります。申し込みは主催の日本児童文学者協会TEL03-3268-0691/FAX03-3268-0692へ。

2004年5月21日
 

 毎日新聞(関西以西版)に連載のだじゃれ読物そのA「ウミウシ」を書きました。それですこしほっとしてベトさんを聴いていたら、岩崎書店の島岡理恵子さんと山本孝さんが新刊『ねがいぼし かなえぼし』を手土産に遊びに来られました。「おお宝塚!」。山本さんカササギがお目を楽しませてくれることでしょう。6月1日発売です。

 しばし雑談のあと立川中華街へ。3人でおいしい台湾をいただきながら、次作の「ひなまつり」と次々作の「閻魔さん(地獄)」に盛り上がりました。

 ベネッセの絵本『はるまでおあずけ』(絵/村上康成)は久しく絶版になっていましたが、同社より版型を変えて出ることになりました。また石井聖岳さんの絵で「こどもちゃれんじ」に掲載された『みんなでたべたよ』もおなじくベネッセより絵本になります。詳しいことは後日に。

  岩崎書店 /山本孝 1200円

2004年5月20日
 

 伊勢英子さんのこと、やっとこさ仕上げ、絵本50冊にサインしていました。それから明日の午後、どうしてもわたくしのアトリエ?を見たいと岩崎書店の島岡理恵子さんとイラストレターの山本孝さんが来られるので、すこーし書棚の整理をしました。新刊絵本『ねがいぼし かなえぼし』をお土産に持ってこられます。楽しき雑談になることでしょう。

情報 『おかあさんになるってどんなこと』は東京地方では紀伊国屋書店・ジュンク堂・三省堂書店にまだあります。ネットではAMAZONに。

2004年5月19日
 

 ベネッセの絵童話を直し、サインを25冊。そのあと『いろは だじゃれ ゆうえんち』(民衆社)を完成させていました。

 ところで今日もまた担当者には「申し訳ないなあ」と思いながらも、『ともだちや』の教科書副読本掲載を辞退させて頂きました。降矢ななさんの絵があってこその『ともだちや』
(謙遜でも何でもありません。絵本とはそういううものです)ですから、その降矢さんの絵が大切にされないと‥‥、やはり。
 夏期テストに使用させてほしいという詩も辞退させて頂きました。わたくしは子どもたちの気楽なアホダチでいたいのです。
 その詩「なみ」が「小学一年生」(小学館)の8月号で紹介されそうです。詩の選にはあの斎藤孝さんもおられるとか。学研「読み物特集・4年生」夏号でも書き下ろしの詩が出ます。こちらは水内喜久雄さんが編まれたものです。

 雑誌や月刊絵本に書いていたもの3作を上製本にしたいと2社より申し入れを頂きました。作者としては嬉しいことですが、こんなにつぎつぎと本が出ると……説明しがたいことですが……すこしハズカシクナッテクルモノデス。ほんとに。

 情報 『おかあさんになるってどんなこと』は日販・東販・PHP・楽天・yahoo!などでは品切れですが、AMAZONとbk1にはまだあるようです。お確かめください。

2004年5月18日

 塾日でございました。中学生のように学んでいます。さてさて、そこへ小柏香さんから絵本『ともだちやじゅもん』(仮題)用の川柳?(じゅもん?)が整理されて届きました。整理すると……なぜか足りないところが出てくるんですねえ。つまり、また、お仕事が、ネ。

 モンゴルの世界鬼大会へ行っておられる佼成出版社の小山菜穂子さんより、絵本『おじいちゃんの木』
(今月下旬発売)が届きました。帯には「命のつながりを描く、ほのぼの絵本」とあります。話の柄に合わせた画風といいサイズといい、村上康成さんの“絵本作り”のこころがすみずみまで行き渡っています。同居人のムジナが「いいなあ、いいなあ」といっています。まんざらおべっかいだけでもなさそうです。でも、こんなに絵本を出していいのかなあ。あのひととあのひとの財布が心配です。スンマセン。

   絵/村上康成  佼成出版社 1300円+税

2004年5月17日

 久しぶりで多摩川の土手を歩いてきました。ぽっちりと赤いさくらんぼが。マッチ棒の先くらいでした。「はつなつの〜 かぜになりたや〜 はつなつの〜」 とつぶやいていました。
 伊勢英子さんのことを書いていました。わずか四枚ですが。これがなかなか。

 『おかあさんになるってどんなこと』は日販につづきトーハンでも版元在庫なしで出荷不可が出ました。ご迷惑をおかけしておりますが、楽天やAMAZONではまだ手に入るようです。よろしくお願いします。

 偕成社の千葉美香さんより嬉しいお知らせがありました。でも、来年までヒミツデス。

2004年5月16日 

  さすがに三日間の旅興行と二日酔いはご老体にきいたらしく、本日は休養しておりました。それでも気晴らしに90分ほど自転車であちこちと。帰ってきて昼寝をしたら2時間半も熟睡しておりました。お歳でんなあ。

 そういえば昨日のこと。くもん出版から絵本『かたちのおしゃべり』(絵・本信公久)の色校が届きました。6月初旬発売です。もちろん絵本『いろいろあってね』の姉妹本です。姉妹……本信さんもわたくしも男ではありますが。

2004年5月15日 

 午前中は予約していたマッサージやさんでもみもみ。午後はサイン8冊とエッセイを。でも旅の疲れかあんまり……。そんなわけで最上一平さんちにおじゃましてぺちゃくちゃ。自転車で帰りました。

 仕事部屋で茶碗を洗っていると階下から子どもの泣き声が。気がつくと泣きべそをかいている私がいました。持病です。本を書いている私の姿勢の中には、世のためにという思いはまったくありません。でも、こんどの『おかあさんになるってどんなこと』だけは、結果として子どもへの虐待がすこしでもなくなることに役立てばいいなあと思っています。あくまでも結果としてですが……。その『おかあさん』に掲示板へうれしい言葉を頂いています。部分ですが紹介させてください。

ちむらん さん 

「おかあさんになるってどんなこと」読みました。とても感動して、読んだ後息子に「ギュってしてあげるね!」近づいてったら「やったらぶっ殺す!」とファイティングポーズで向かって来た。ちなみに息子は17歳。身長は183cmです。顔は笑ってましたけどね。

さくら さん
 
今日、乳幼児親子への読みがたりの出前で、『おかあさんになるってどんなこと』を読ませて頂きました。聞いてくださったお母さんがいていいお顔をされていたのでうれしくなりました
*まあみ* さん
昨日、待ちに待った「おかあさんになるってどんなこと」をコンビニに受け取りに行きました。
最初からおしまいまで優しさにあふれていて温かくて、想像をはるかに超えた感動でした。中村悦子さんの絵もとっても優しくて可愛くて素敵ですね。


高校時代の仲間。二人のKさんから額装された書をいただきました。桃色地、銀散らしの色紙に─人生は愛なり─と揮毫してありました。いささかテレテオリマス。いい友人です。

2004年5月12/13/14日

14日 紀伊国屋書店天神店にも博多店にも『おかあさんになるってどんなこと』が1冊もありませんでした。いつもは地元出身の作家として特別待遇がしてあるのですが。これはもしかしたら。帰宅してパソコンで調べると取次ぎの日販にも大坂屋にも「版元に在庫なし」の情報。「ヤッタね!」とイーエスブックを調べると……。「絶版・重版未定」と。そりゃあないでしょう。「大好評にて品切れ」ではないでしょうか。ねぇ、イーエスさん。
 
AMAZONと楽天にはまだあります。5/19追記・楽天は品切れになりました。『はくちょう』は増刷中です。

13日 太宰府中央公民館で「私の中に子どもがいてね」の演題で話をさせていただきました。主催は太宰府子ども劇場。劇団うりんこの「ともだちや」公演(28日)を控えての事前PRです。れいのごとく漫談で笑っていただきましたが、驚くべきことは場を観世音寺公民館へ移してからの交流会でした。持ち寄りのおいしい手料理を頂きながらそれぞれの自己紹介が始まったのですが……。なにがおかしいのか笑いが止まらず、集団で悶絶し涙を流されていました。私の話に感動されてではありませんよ(念のため)。でも、あれだけ笑われたらいい一日だったでしょう。ね、笑実さん。
 そのあとは春日市の児童書専門店エルマーでサインのノルマーをこなし大牟田へ。弟の家に寄り仏壇の父母に手を合わせ清風荘へ。ひと休みして高校同期の大女将とKさんの3人で同窓会会場のおしどりへ。こちらも同期生経営の大牟田で一番おいしい店(旧姓村上さんの断言)です。わいわいがやがや。同窓会というよりも─と・も・だ・ち─たい。

 12日 午前9時40分に家を出てANAで福岡へ。ホテルでひと眠り。6時から太宰府子ども劇場の幹事さん(博多乙女)三人と天神にある竹茂でおいしい地鶏をいただきました。歓談、漫談、冗談、縁談……と楽しいひとときでした。

2004年5月11日

 都内某所で茶碗などを見たあと神楽坂へ。日本児童文学者協会の著作権部会に出席し、貸与権が今国会で通過成立しそうなことを報告しました。貸与権というのはレンタル店でのCD・ビデオなどにはすでに適用されている著作者の権利を、著作物にも適用するというものです。法としてはすでに認められていたのですが、著作物だけは「猶予期間」の付則がありました。この付則を外してCD・ビデオなどと同じにするというものです。
 リンタロウさんはダジャレのほかにも、なぜかときどきこんなこともしています。それでは本日のだじゃれ。

 ほていの ほしがき ほしがる ほとけ

 明日は、明後日の太宰府市での講演のために福岡へ飛びます。つまり……日記は4日ほど休みます。

 ああ、そうそう。「ともだちやトランプ」と『あいつもともだち』のA校が届きました。トランプはただひとこと。かわいくておしゃれです。『あいつも』はあったかい冬物語でしょうか。どちらも秋に。太宰府講演でこのA校をお披露目してきます。喜ばれるでしょうね。

2004年5月10日

 「いろは だじゃれゆうえんち」の仕事をしていました。そのなかからひとつ。

  ゆだん たいてき じょうだん すてき

 わたくしもついにビニ本作家になったようです。……やっぱりな。(掲示板へモスラ偉瑠さんから情報が) 

2004年5月9日

 朝から、な〜んもせんじゃった。

 編集者の小柏香さんよりメールが。こちらは「おれたちともだちシリーズ」第7作『あいつもともだち』(9月発売)も、ともだちやトランプ(こちらも秋に)も、ともに着々と進行しているようでした。

2004年5月8日

 ベネッセの絵童話を推敲をして、月刊『クーヨン』の「作家はいま」欄へ新刊の情報をFAXで。そのあとは『いろは・だじゃれ遊園地』の仕事を。な〜んだか疲れている感じ。明日は休みましょう。

2004年5月7日

 朝、メールを開いたらこんなうれしいニュースが届いていました。北海道のみなさん、よろしくお願いします。

 今年の夏の北海道読書感想文指定図書に『はくちょう』が選ばれましたね。

 イーエスブック絵本ランキングで『おかあさんになるってどんなこと』が3位に落ちていたものの、そのけなげな頑張りぶりに、なんだか産みの親のような気分になっています。
 ベネッセの6見開きの絵童話初稿を上げ、すこしほっとした気分になり、ムジナと奥多摩へそばを食べにいきました。つつじや藤の花に見とれながら、ふらりふらりと。

 絵本『うみのむにゃむにゃ』の書評(毎日新聞)がこちらに出ていました。今日、新刊に更新されましたので、場面の終わりにあるバックナンバーをクリックしてご覧ください。
 MSN-Mainichi INTERACTIVE 子どもの本インフォメーション

2004年5月6日

 もしかしたらという予感はありました。連休中は更新されていなかったイーエスブックを開いたら、『おかあさんになるってどんなこと』が絵本ランキング(昨日の売上げ)でトップになっていました。ありがとうございます。掲示板へも、なのかりさんからうれしいお便りをいただいています。紹介させてください。

「おかあさんになるってどんなこと」。
「しんぱいして おもわず ぎゅっと だきしめて おもわず なみだがでることよ」
何度読んでもここで目頭が…。
家族がいるとちょっと我慢します。
一人の時はそのまま涙を流してしまいます。
最後にふたりの娘を抱きしめたくなります(いたらやっちゃいます)。

 午後、立川にてベネッセの坂本佳哉子さんと2〜3才児の読物(絵童話でしょうか)で打ち合わせをしました。笑ってもらえるようなもの……ということで、お別れしてきました。そのあとは例のごとく小ダヌキとおもちゃ屋に寄り不二家へ。その不二家で、この日記に書きたくて前世占いをしましたら、喜劇王チャップリンの相方の無名の喜劇役者がわたくしの前世とわかりました。でも、そのころまだわたくしの父ちゃんは存命だったのですがね。……ハア。

2004年5月5日

 子どもの日なのでもう大人になったわたくしは仕事部屋へ出勤し、ひたすら礼状などを書いておりました。来年からは大人の日ももうけてほしいものです。そうしたら……これ以上は書けません。察して、ちょうだい!

 早川純子さんから絵本『不眠症』をいただきました。題からお分かりのように大人の絵本です(たぶん)。勢いのある絵とおとぼけが同居しています。もしくは彫りの勁さと線のやわらかさが(それゆえにユーモラスなエロスが)同居しています。絵(木口木版)と変が好きな方にはおすすめの一冊です。早川純子

    パロル舎 1400円+税

2004年5月4日

 二日酔いというのは、なんでございますなあ。

2004年5月3日

 
紀伊国屋書店新宿南口店に寄りました。エスカレーターを昇った正面特等席にと『ワニぼうのこいのぼり』と『おかあさんになるってどんなこと』が飾ってありました。子どもの日と母の日、デス。お礼に二千うん百円の画家の評伝を1冊買いました。

 そのあとは中野武蔵野ホールで「反逆児」を観ました。昭和36年。監督伊藤大輔、主演中村錦之助(萬屋さんです)。錦之助・賀津雄兄弟の「弥次喜多道中」も。山形勲さんが懐かしかったなあ。ホールも7日で閉館。また恩人にさよならします。つづいて詩誌「方方」の詩友会へ。ビールを3杯。明日はつまり、その……。二日酔いでありましょう。
 
 その酒席で詩友のAが「はい、麟ちゃん」と毎日新聞(4/28)をくれました。絵本『なりました』(絵・山口マオ/すずき出版)の紹介が出ていました。
─しみじみ絵本っていいなあと思えてくる。この作品の魅力は、これなのだ。じーっと絵を見ることで、かばがゾウになってもいいような気がしてくるからふしぎである─。書いてくださったのは甲木善久さんです。

2004年5月2日

 
電車に乗って仕事部屋へ。絵本『おかあさんになるってどんなこと』のサインと発送をしていました。
 その『おかあさん』への感想ですが‥‥。Oさんからは「ちょっとびっくりしましたが、心境の変化かしらとか、おトシのせいかしら」と。もちろんおトシのせいです。「ノーベル賞もの」「定番になりそう」というのも頂きました。「定番」には(そうかもしれないな)という予感はありますが、ノーベル賞というのは言葉の綾でございましょう。あやあや。
 ブックスタート運動にマタニティークラスというのがあるそうです(知らんかった!)。そこで妊婦さんに読んでくださると、Uさんからお手紙を頂きました。(これがね)と、なぜかうれしくなっています。


2004年5月1日

 まだまだ引越しのごたごたは続いています。そう広くないマンションですけど、駅まで1分なのと、6階(14階建て)から秋草丘陵の緑を眺めながら(といっても1・5kmほど先に)朝ごはんがいただけるのが取得でしょうか。

 今日は小ダヌキ一家が遊びに来てくれ、母親が転居でごねていたパソコンを直してくれました。

 「あさんになるってどんなこと」が好評です。いや、大好評のようです。すでにクレヨンハウスでは残部が2部だったとか。掲示板にも、まるさんから次のようなメッセージをいただきました。

あたたかくて、胸がいっぱいになる大好きな絵本になりました。
近所の本屋では1冊しか入っていなかったので4冊とりよせて、友人に贈ろうとおもっています。

         絵/中村悦子 PHP研究所 定価1200円+税

 
「おかあさんになるってことは……」 ミミちゃんは いいました。「しんぱいして おもわず ぎゅっと だきしめて おもわず なみだがでることよ」