今週のおすすめ文献(くすり関連)アブストラクト閲覧無料!
よく利用されている文献の中から、アブストラクトを無料で紹介します。
月:内科 火:看護 水:外科 木:医療技術 金:くすり
- 黄色ブドウ球菌菌血症の薬物治療について、本症の病態を述べ、他の病原体の同時感染、薬物感受性、および転移性の感染巣をフローチャートを呈示し解説する。
- 第二世代抗ヒスタミン薬について、各薬剤の作用機序、飲み合わせ、副作用、運転従事の許可、および小児への適応を述べ、アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹に対する各薬剤の有効性について検討した。
- レビー小体型認知症(DLB)とパーキンソン病認知症(PDD)について、DLBとPDDの関連と症状比較を述べ、ドネペジルによる予防的治療の有効性について、嗅覚異常に着目した臨床試験の結果をもとに解説する。
- 劇症型A群溶血性レンサ球菌感染症(STSS)について、本症の疾患概念、症状、診断基準を述べ、治療として急速輸液、抗菌薬の選択、および免疫グロブリンの有効性について解説する。
海外ジャーナルレビュー
「循環器」「癌」「生活習慣病」「救急医療」「整形外科・理学療法」「看護・母子医学」などの主要海外ジャーナルから、最新の記事のレビュー(日本語)と関連するメディカルオンラインの文献を紹介します。
- 迅速承認(Accelerated Approval)されたがん治療薬、ほとんどは生存・QOLベネフィットを示していない (The Journal of the American Medical Association)
- 代替塩が心血管リスクを減らす (Annals of internal medicine)
- 新生児挿管、ビデオ喉頭鏡で初回挿管成功率が大きく改善:VODE (The New England Journal of Medicine)
- 血栓回収治療はどんな大きさの急性期脳梗塞にも有効:LASTE (The New England Journal of Medicin)
- 運動を増やすにはゲーミフィケーション+金銭的インセンティブ:BE ACTIVE試験 (Circulation)
FDAニュース
FDA(U S Food and Drug Administration)発表の医薬品、医療機器に関する安全情報・承認情報から、主な記事(日本語)とそれに関連するメディカルオンラインの文献を紹介します(毎週1~2記事)。
- COVID-19公衆衛生危機から得た教訓は、今後の危機にも生かされる (PRODUCT APPROVALS -Drug-)
- 早産リスク軽減を適応とするプロゲスチン製剤Makenaの迅速承認を取り消し (PRODUCT SAFETY -Drug-)
学会カレンダー
ニュース・プレスリリース
くすり新着医薬品
くすりサイトに、ここ数ヶ月に薬価収載された医療用薬を紹介しています。
商品名
商品名
プロダクト(医療機器)新着企業
プロダクトサイトに新規に掲載した企業を紹介しています。
医療裁判・コラム
- 医療裁判: 医療に関連した国内の裁判判例について、医療現場に役立つ視点で紹介・解説しています。また、判例に関連したメディカルオンラインの文献も紹介しています。
- コラム: 医療現場および病院経営等において、弁護士に問い合わせをしたくなるような法律に関する疑問についてQ&A方式で解説しています。
医療裁判:脳腫瘍との診断を見直さなかったことの妥当性が争われた事例 〜診断に不確実性が残る場合における患者への説明等〜
2024年05月16日
患者(男性・当時40代)は,びまん性星細胞腫と診断され,放射線治療および約4年間にわたる抗がん剤投与を受けたが,同診断は誤りであった可能性が高いことが判明した。
患者は,医師には,同診断を疑うべき事情があったにもかかわらず,診断内容および治療方法を見直さずに治療を継続した過失があり,これにより抗がん剤の副作用が生じたとして,医師および病院を設置する市に対して賠償請求訴訟を提起した。
裁判所は,患者の主張した過失を認めず,請求を棄却した。(名古屋地方裁判所令和3年1月29日判決)
コラム:患者が他患者を殴って傷害を負わせた場合の対応
2024年04月15日
脳卒中のため見当識障害のある入院患者Aさんが,同室でベッドに寝て独語を発していた患者Bさんの顔面を数発殴り,Bさんに大けがを負わせてしまいました。院内で今後の対応を協議したところ以下の疑問点が挙がりましたので,教えてください……。
医療裁判:膀胱刺激症状を訴える患者の膀胱癌の発見が遅れた事例
2024年03月15日
頻尿,陰部の不快感等を訴えて長期通院し,抗菌薬等を処方されていた患者が,精密検査により浸潤性尿路上皮癌が発見され,開腹膀胱前立腺尿道摘除術および回腸導管造設術を受けた結果,永久的にストマを要する状態となった。患者は長期通院していた病院に対し,早期に尿細胞診または膀胱内視鏡検査を行うか,そのような検査可能な医療機関を紹介すべき注意義務違反により,膀胱癌の発見の機会を失わせ,永久的にストマを要する膀胱と直腸の各機能障害の後遺障害を負わせた等として,医師に対し損害賠償を求めた。
審理の結果,請求は棄却された。(大阪地方裁判所令和2年6月24日判決)