幹事クリタのコーカイ日誌2024

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3月28日 ● ナレーター交代の『世界遺産』。

 TBS系列の『世界遺産』。30年近く続く長寿番組で、僕は毎週録画してじっくりと見ています。かつてはSONYの一社提供番組でしたが、今はCANONの一社提供になっています。SONYが降りた後にCANONがちゃんと引き継いでくれたことは感謝しかありません。こういう良質な番組を提供していること自体に高いマーケティング効果があると思います。

 この3月いっぱいでナレーターを務めてきた杏が降板し、4月からは鈴木亮平が9代目ナレーターとして担当します。鈴木は「世界遺産オタク」として有名なので、まさに満を持しての登板でしょう。早速自ら屋久島に足を運んだところが番組で予告映像として放送されていました。本人には趣味と実益を兼ねた仕事になるでしょうから、鈴木のライフワークとして長く続けてほしいものです。

 杏のナレーションも落ち着いていて好きでした。2017年秋から6年半ですからこれまでで一番長く担当したことになります。パリに移住した時に交代するのかと思ったら、そのままリモートで収録していたようです。ただ残念だったのは、この半年間、番組の最後に杏自身がパリの世界遺産を紹介するコーナーが新設されましたが、これは完全に蛇足でした。誰のアイデアかわかりませんが、それまで紹介していた本編の世界遺産と全く雰囲気が変わってしまい余韻が残りませんし、杏のプロモーションビデオみたいになっていて、それは違うだろうと感じました。半年で終わって良かったです。

 過去のナレーターで印象に残っているのは初代の緒形直人と5代目の深津絵里です。緒形はやはり最初だったので印象深く、「世界遺産と言えばこれ」という感じで、オリジナルメンバーの刷り込みというのは強いものだなと感じました。深津はさすが演技派の女優だけあってナレーションも上手いなと思いました。とは言え、他のナレーターたちも合っていないと思った人はいなかったので、そのあたりは演出家やプロデューサーがしっかり番組のテイストを守っているからでしょう。

 これだけ長く続けているとマンネリにもなりますし、何回も取り上げてきた世界遺産はもう新しい切り口が見つからないかも知れません。それでも変にいじらずに番組の空気感を大切に守って、これからも美しい映像と落ち着いたナレーションで淡々と続けていって欲しいと願っています。



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