幹事クリタのコーカイ日誌2024

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4月24日 ● 監督の差があっても。

 中日がようやく連敗を止めました。リーグ最速の10勝目を挙げた後から5連敗。首位から3位まで後退し、もし今日負けたら貯金もなくなるという崖っぷちの巨人戦。辛うじて相手のミスで勝ち越し点を挙げて逃げ切りました。粘りの投球を見せたベテラン涌井に2勝目がついたのは良かったですが、本当に下手な野球をしていて、これで良く勝てたなという印象です。

 野球が下手だと感じるのは、個人の能力に頼った野球をしているからです。投手が踏ん張って最少失点に抑えている間に、誰かが打つ。誰も打たなければ負ける。もしくは投手が踏ん張り切れなければ負ける。チームとしてどう戦おうとしているのかが見えてきません。投手交代にしても打たれたら交代させる、打たれなければ投げさせるというだけ。テレビで見ているファンに采配を突っ込まれるのも当然です。

 今日中日が巨人に勝ったので、首位の阪神が負ければ中日と阪神は首位に並ぶところでしたが、阪神は9回にチャンスを掴んだら一気に畳みかけて逆転勝ちをしました。阪神はチーム全体でどう相手投手を攻略しようとしているかが、テレビで見ていてもよくわかりました。これは逆転勝ちするだろうなというのを、点が入る前にすでに感じさせるような見事な攻撃でした。

 選手の個々の力を比べたら中日と阪神に大きな差があるようにはとても思えません。ただ「個」で戦う中日と「チーム」で戦っている阪神では、野球の質の差を明らかに感じますし、それはすなわち監督の力量の差だろうと思います。ただ監督の力で勝てる割合よりは選手の力で勝つ方が圧倒的に多いのもまた野球ですから、中日がノーチャンスだとも言えません。今後は立浪が選手の足を引っ張らないことを願うばかりです。



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