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STAFF NOTE スタッフノート

2024

4/20

10:00

スタッフON

読後感想文的ノート

スタッフON

こんにちは。


今日は本の話をします。
何を書いたら良いだろうと、自室に散乱している本をぼんやりと眺めて、本の事を書こうと安易に思い立った次第です。
最近は、買ってもなかなか読み進められず、積読の山となる事が多いのですが、中には一晩で一気読みした本もあります。今回はそんな一気読みした本の中から2冊の紹介と感想等を綴ろうと思います、、、


黒田龍之助氏 著
ロシア語だけの青春

東京代々木のJR駅東口に、2013年まで『ミール・ロシア語研究所』というロシア語だけを教える小さな語学学校がありました。著者がそこでロシア語を学んだという実話です。
全く期待もせずに読み始めたのですが、完全に一気読みでした。想像したことすらない話と、身近な所にこのような世界があるのかという驚きと読後の爽やかな感動がしばらく続きました。
どんな分野でも何かを極めたい人や本気で語学を学びたい人に、私的には非常にお勧めです。

ちなみに
このミールが閉校する直前の数年間、私は東新宿のパン屋さんで働いていたのですが、代々木駅の線路下をくぐり、この学校の前を徘徊していた事が、先程グーグルマップを見て判明しました、、



内田洋子氏 著
モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

賞を取ったりしている本なので読んだことがある方もいらっしゃると思います。
イタリア北部、トスカーナ地方の山奥にある小村モンテレッジォの人々の営みと、イタリアの本と書店と出版業界に関する歴史的実話です。
今年の帰省時に乗った長距離バスの往復で完読しました。
数世紀の間、本の行商(!)で生計を立ててきたという村の人々の話、彼らのその行ないが、やがてイタリアの文化の一端を担っていくという話。
事実は小説よりも奇なりという言葉が陳腐に聞こえる程の圧倒的な内容と、読者を引き込ませる構成力に、「参りました」と心の中で何度も呟きながら読み耽りました。
ヨーロッパの中世〜近現代史に興味がある方、本が好きな方にお勧めの一冊です。