ストラスブール市立管弦楽団の歴史 ストラスブール市立管弦楽団は、1945年に設立されたフランスのオーケストラです。そのルーツは1890年にまで遡り、ストラスブール交響楽団として活動していました。1940年にナチス・ドイツの占領下に置かれたストラスブールは、1944年に連合軍によって解放されます。その際にストラスブール交響楽団は解散を余儀なくされます。 戦後、ストラスブールでは新たなオーケストラを設立することが決定され、1945年にストラスブール市立管弦楽団が誕生しました。初代音楽監督は、フランスの指揮者であるシャルル・ミュンシュが務めました。ミュンシュは、ストラスブール市立管弦楽団を世界有数のオーケストラに育て上げ、1949年にストラスブール市立歌劇場と合併しました。 1970年代以降、ストラスブール市立管弦楽団は、アラン・ロンバール、オイゲン・ヨッフム、カレル・アンチェル、セーヤ・スタンコフスキーなど、世界の名だたる指揮者を招いて演奏会を開催しています。また、1980年には、音楽監督にジャック・マルタンが就任し、ストラスブール市立管弦楽団をさらに飛躍させました。 2005年から2016年まで、ストラスブール市立管弦楽団の音楽監督を務めたのは、日本の指揮者である大野和士でした。大野は、ストラスブール市立管弦楽団とともに、数多くの名演奏を披露し、世界的な評価を得ました。 2017年からは、フィンランドの指揮者であるミカ・サロネンが音楽監督を務めています。サロネンは、ストラスブール市立管弦楽団とともに、現代音楽や北欧音楽を中心に演奏活動を行っています。ストラスブール市立管弦楽団は、フランスを代表するオーケストラのひとつであり、世界中から高い評価を得ています。毎年、ストラスブール音楽祭に参加しており、数多くのコンサートを開催しています。