大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』
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"狩人"シリーズ最新作は...『柩の狩人』!
24/4/15
音楽で「狩人」といえば、言わずと知れた"兄弟フォークデュオ"の狩人。
小説で「狩人」といえば、"新宿署の一匹狼"...(鮫じゃなく)
新宿署組織犯罪対策課警部補の佐江が主人公の"狩人"シリーズ。
その、"狩人"シリーズ最新作となる第6弾のタイトルは...『柩の狩人』。
地方新聞紙連載企画、すでに数紙で掲載が始まっています。(代理:ノリ)
(掲載紙「南日本新聞」さんが作ってくださったポスター)
※画:河野治彦氏
『柩(ひつぎ)の狩人』。
前作『冬の狩人』を書き終えた時、いや、書き終える前だったか、
同シリーズの次回作として、タイトルと構想はできていると、
大沢さんはインタビュー等で語っていました。
そして今回、企画というか準備が整い...満を持しての連載スタート!
とは言え、
完璧なプロットができていたわけではなく、執筆はいつもと同じ。
連載前、つまり書き出す前に決めていたのは、
「老朽化したビルの崩落事故。
10人の犠牲者が出て、それぞれに謎がある」...だけとのこと。
あとは締切に合わせ、原稿用紙を前にして、
浮かびあがってくる物語を書く...という普段のスタイル。
信じがたいこのスタイル、ほんとうなんですよ。
「日本海新聞」、「南日本新聞」、「室蘭民報」、「釧路新聞」、
「東京スポーツ」での掲載はスタート済み。
あと数紙、連載媒体となる地方紙は増える予定で、
すべての連載紙での掲載が終わってから、単行本化となります。
通常の連載よりはちょっと本になるのに時間がかかりますが、
連載紙を購読されている方は毎日を楽しんで、
そうでない方は...単行本化をお待ちくださいませ。
(あと2年!?そこまではかからないかと思います...ノリ)
ドラマ「茂七の事件簿 ふしぎ草紙」...4/14(日)から再放送!
24/4/05
2001年にNHK総合テレビ"金曜時代劇"枠で放送された連続ドラマ、
「茂七の事件簿」第1シリーズ...『茂七の事件簿 ふしぎ草紙』が、
再放送されることになりました。(代理:ノリ)
放送予定は...4月14日から。毎週日曜日、午前6時10分より。
NHK総合テレビにて。全10話です。10週、少し早起きしましょう!
ドラマ化が決まった当時、
宮部は時代劇の看板枠ともいわれた"金曜時代劇"での放送に
それはそれは喜んでおりました。と言いますか...
子供の頃から家族で"金曜時代劇"を観ていたそうなのです。
※時代劇が水曜枠になった時期もあります
たいへん名誉なことと語っていたのを思い出します。
我々スタッフも一緒に、撮影見学にも行きました。
高橋英樹さん演じる茂七親分が、なんとも凛々しかったこと!
当時ドラマ化のタイミングで、
単行本の版元...新人物往来社さんが、帯を巻き替えてくださいました。
そのときの帯が巻かれた本...
2冊、事務所にありましたっ!
第1シリーズは...『本所深川ふしぎ草紙』、『幻色江戸ごよみ』、
それと『初ものがたり』から、それぞれ数編が原作として採用されました。
ちなみに...第2シリーズ(全10話)、第3シリーズ(全5話)までとなると、
原作に『かまいたち』と『堪忍箱』からも短編が採用されています。
上記5冊は現在、新潮文庫から発売中です。
(『〈完本〉初ものがたり』はPHP文芸文庫から発売中)
「読んでから見るか、見てから読むか」...by角川映画。
みなさま、ドラマも小説もお楽しみくださいませ!
(各版元の若い宮部担当編集者さん、観てね...ノリ)
角度。
24/1/30
舞台『死ねばいいのに』を観てまいりました。舞台に10度の角度がついております。少し気を抜くと転げ落ちてしまいそうな角度です。
この日はアフタートークに京極も参加しました。
この日はアフタートークに京極も参加しました。
そして翌日。そごう美術館にて開催されている「水木しげる生誕100周年記念 水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」の一環のイベントとして、神奈川大学みなとみらいキャンパスにて、京極の講演会がおこなわれました。
こちらも結構な角度。
京極の講演会でよくあるタイトルなように思うのですが、あまり聞いた事のない話を聴く事ができたように思います。
あっという間の90分でした。とても面白かったです。
スクリーンに何か投影している会場の演台部分はどうしても暗くなってしまうのですよね。
幾度となく反省はしているのですが、次に活かせず反省中です。
あっという間の90分でした。とても面白かったです。
スクリーンに何か投影している会場の演台部分はどうしても暗くなってしまうのですよね。
幾度となく反省はしているのですが、次に活かせず反省中です。
マスクは欠かせませんが、ようやくこのようなオープンなイベントが戻ってきたように思います。
今年は全国各地に出向く予定です。
皆様よろしくお願いいたします(オーツカ・ハル)。
みなとみらい最高でした。
今年は全国各地に出向く予定です。
皆様よろしくお願いいたします(オーツカ・ハル)。
みなとみらい最高でした。
企画から5年...舞台「死ねばいいのに」
24/2/07
先日無事に公演が終わった舞台「死ねばいいのに」。
小説「死ねばいいのに」を原作に...という二次使用企画の打診は、
書籍刊行以来、映像化や舞台化をはじめいろいろとありましたが、
今回ついに、初めてカタチになりました!
プロデューサーのM氏から舞台化の企画をいただいたのは2018年。
当時、じつは映画化の方が先行しておりまして...
実績ある映画制作会社からの企画はかなり実験的な演出要素を含み、
面白い映像になりそうな感じでした。しかし...
製作委員会の座組が決まらず、コロナ禍もあったりして、
進行は止まってしまいました。(また動き出すかもしれません!)
その間、舞台化の方は紆余曲折ありながらもM氏を中心に、
熱意が冷めることなく...実現に向けて画策しておられました。
最終的な公演内容が決まった時は、私もうれしかったですねえ。
と同時に...粘り強く、我慢強く奮闘された関係者の方々には、
感謝と尊敬の念しかございません。
会場は「紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA」。
立派なホールです。そしてその舞台は何と...傾き10度に設営!
開場・入場した際、この舞台設定を見ただけで...不思議な空間、
なんだか不安定な精神状態を連想させ、上演に期待が高まります。
いよいよ開演。
新木さん健也...登場した瞬間、スッと世界観に入ってきました。
世界観を一瞬で創ったと言うべきか...。
「ああ、健也だぁ!」
「そろそろ言うぞ。アレ言うぞ...」(苦笑)
あとはもう、ラストまで見入りましたね~。
この難しい原作小説を2時間弱の舞台に落とし込まれた、
脚本・演出のシライケイタさん...お見事でした。
傾いた舞台で熱演されたキャストの皆さんもブラボーです。
終演後、京極も参加したアフタートークは当然その舞台上で。
傾斜、足元の心配をよそに、話は盛りあがりました。
もしかしたら...
原作小説執筆依頼の際、担当編集者さんがある楽曲を京極に聴かせ、
作品のイメージを提案されたという曲のタイトルが明かされるか...!?
と期待したんですけど、発表とはなりませんでしたね。
それはまた、同小説が別のカタチでコンテンツ化された際のお楽しみ、
...ということで。
舞台袖のモニターには、同時に2画面が映っていました。
何度も言いますが(書きますが)、すごい斜度です。
(この奥行きに対する傾斜10度、ヤバさ限界ですよ...ノリ)