お薦めの本

忘れていたこの感覚! 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」

全国の書店員が投票で選ばれる今年の本屋大賞に輝いた、 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ。 先日テレビ番組で、この小説の舞台となった滋賀県大津が、 聖地巡礼で盛り上がっているという特集を見たの...
古今和歌集

生命の存在意義はエントロピー増大を加速すること/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

引き続き、池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」に収録された、3日間の講義録のうち3日目を読み終えてメモ。 私たちにはなぜ脳があるのか? 私たちの存在価値は何なのか? 池谷氏の解説が衝撃的な内容だった。...
日記と雑談

金は作品化されると資産価値がなくなる

日本橋高島屋での純金製茶わん窃盗事件。 そういう値段のカラクリなのか!と記録しておきたかったので。 1,040万円で販売されていた純金製茶わんが盗まれ、犯人は買取店に持ち込んで、180万円で換金したと...
投資や経済の話題

軽井沢で体感。ひらまつとヒューリックのホテル事業。

8年ぶりに軽井沢を訪れた。 前回訪問はリーマン・ショック直前のマンション建築ラッシュの時期。新幹線に東京に出て来やすいから移住地にどうかな?と調べにいった。その時のメモがブログに残っているが印象は良く...
世界を読み解く方法

脳の限界が悪を生む?/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

引き続き、池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」に収録された、3日間の講義録のうち2日目を読み終えてメモ。 人工知能との比較から考える脳の特徴がテーマ。 四色定理はコンピューターを使った力技で証明された...
日記と雑談

定期的に風邪をひいた方がいいのかも

かなり久しぶりに普通の風邪をひいて寝込み、ぜんぜん治らなくて、3日間も布団からまったく出られなかった。このあと5日ぶりに外へ出るが、いつの間にか桜が満開だとか。 病気になるのは2008年初めにインフル...
お薦めの本

現実と仮想の混同はすでに脳内で…/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

脳科学者、池谷裕二さんの新刊「夢を叶えるために脳はある」。 高校生向け講義シリーズ3部作の完結編。 前作はブルーバックス創刊50周年記念イベントでもらって読んだ。あれから10年以上も経ったのか。 記憶...
世阿弥「風姿花伝」

世阿弥「風姿花伝」の人生論 35歳→45歳

今からだいたい10年前の30代半ばの頃、 古典に記された年代別の人生論を収集していた。 なんとなく振り返っていて、もう一度読んでみようと思ったのが、 世阿弥「風姿花伝」の35歳と45歳についての記述。...
お薦めの本

お葬式のフリーレンはダサい/アンナ・アスラニアン「生と死を分ける翻訳」

あらゆる国の言語を日本語に翻訳できてしまうから、日本人は外国語が苦手という話を聞いたことがある。真偽のほど分からない。 でも本来、イコールでない2つの言語を繋げようとしても、様々な困難を伴い、時には誤...
世界を読み解く方法

鷲田清一「『待つ』ということ」

「タイパ」について考えるための読書の続編。 稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」(2022年出版) 辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」(2023年出版) 最初の二冊はタイパという言葉が現れて以後...
世界を読み解く方法

愛とは時間をムダにすること/辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」

「タイパ」について学ぶための読書。一冊目は、 稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」 続いて読んだのは、文化人類学者が「ムダ」をテーマに書いた、 辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」 「タイパを重視...
世界を読み解く方法

未来を考察する方法/ウィリアム・マッカスキル「見えない未来をかえる『いま』」

著者の名前に見覚えがあったので読んでみた一冊。 ウィリアム・マッカスキル「見えない未来をかえる『いま』 長期主義倫理学のフレームワーク」 著者の本を読むのは2冊目。 エシカル消費よりも寄付の選別に頭を...
社会を意識した投資

マイクロプラスチック議論が最近下火な理由

清原達郎「わが投資術 市場は誰に微笑むか」の第8章で、「やってはいけない投資」としてESG投資があげられる。 清原さんは「E(Environment)」の議論を批判し、その一例としてマイクロプラスチッ...
お薦めの本

タイパはオタクに憧れる?/稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」

現在の圧倒的な「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」人気は、「コスパ」「タイパ」重視の世の中と関係があるのだろう。私には無縁の世界だから…、と距離を置かずに学んでみようと思い、まずは「倍速...
お薦めの本

投資関連の良書が増えたような。あの清原達郎さんの著書がついに!

株価の上昇傾向が続き、株式投資に注目が集まってくると、 しょうもない投資指南書が本屋に平積みされはじめる。 タイトルで「1億円」と煽ってくるのがその代表例。 そんな光景を眺めながら、上昇相場の終わりを...
古典に学ぶ人生論

しょせん自分のお尻の上に座るしかない/モンテーニュ「エセー」

引き続き、モンテーニュ「エセー」より。 私たちは理解不明な出来事に遭遇すると、 原因と結果を強引に結びつけて、納得しようとしがち。 「わたしの見るところ、人間というのは、なにかの事実が示されると、えて...
お薦めの本

工藤勇一・苫野一徳「子どもたちに民主主義を教えよう」

今の読書テーマのひとつ「民主主義の学び直し」。 子供向けの易しい本も読もうと手に取った一冊が、 目的とは少し違ったけど、内容がとても興味深かった。 工藤勇一・苫野一徳「子どもたちに民主主義を教えよう」...
古典に学ぶ人生論

基準は自分の内側に/モンテーニュ「エセー」

年始から株高・円安で資産の増加ペースが不気味だ。 おそらく2024年1月の1ヶ月間は、24年間投資を続けてきて、 月次ベースでの増加割合・増加額ともに過去最高だと思う。 こんな時は投資と距離を置いて、...
古典に学ぶ人生論

読書が心を整える/モンテーニュ「エセー」

モンテーニュは「三つの交際について」の章で、 人生を振り返り、3種類の良き交際を比較した。 美しく礼儀正しい女性たちとの交際 まれで心地よい友愛 書物との交際 まずは読書以外の2つ(恋愛・友愛)につい...
古今和歌集

古今集・仮名序の末尾が美しい

古今和歌集の仮名序を読み返していて、末尾の美しさに気がついた。 「歌のさまをも知り、ことの心を得たらむ人は、大空の月を見るがごとくに、いにしへを仰ぎて、今を恋ひざらめかも。」 和歌と言の葉の本質を理解...