お薦めの本

お葬式のフリーレンはダサい/アンナ・アスラニアン「生と死を分ける翻訳」

あらゆる国の言語を日本語に翻訳できてしまうから、 日本人は外国語が苦手という話を聞いたことがある。 真偽のほど分からない。 でも本来、イコールでない2つの言語を繋げようとしても、 様々な困難を伴い、時...
世界を読み解く方法

鷲田清一「『待つ』ということ」

「タイパ」について考えるための読書の続編。 稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」(2022年出版) 辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」(2023年出版) 最初の二冊はタイパという言葉が現れて以後...
世界を読み解く方法

愛とは時間をムダにすること/辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」

「タイパ」について学ぶための読書。一冊目は、 稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」 続いて読んだのは、文化人類学者が「ムダ」をテーマに書いた、 辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」 「タイパを重視...
世界を読み解く方法

未来を考察する方法/ウィリアム・マッカスキル「見えない未来をかえる『いま』」

著者の名前に見覚えがあったので読んでみた一冊。 ウィリアム・マッカスキル「見えない未来をかえる『いま』 長期主義倫理学のフレームワーク」 著者の本を読むのは2冊目。 エシカル消費よりも寄付の選別に頭を...
社会を意識した投資

マイクロプラスチック議論が最近下火な理由

清原達郎「わが投資術 市場は誰に微笑むか」の第8章で、 「やってはいけない投資」としてESG投資があげられる。 清原さんは「E(Environment)」の議論を批判し、 その一例としてマイクロプラス...
お薦めの本

タイパはオタクに憧れる?/稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」

現在の圧倒的な「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」人気は、 「コスパ」「タイパ」重視の世の中と関係があるのだろう。 私には無縁の世界だから…、と距離を置かずに学んでみようと思い、 まずは...
お薦めの本

投資関連の良書が増えたような。あの清原達郎さんの著書がついに!

株価の上昇傾向が続き、株式投資に注目が集まってくると、 しょうもない投資指南書が本屋に平積みされはじめる。 タイトルで「1億円」と煽ってくるのがその代表例。 そんな光景を眺めながら、上昇相場の終わりを...
古典に学ぶ人生論

しょせん自分のお尻の上に座るしかない/モンテーニュ「エセー」

引き続き、モンテーニュ「エセー」より。 私たちは理解不明な出来事に遭遇すると、 原因と結果を強引に結びつけて、納得しようとしがち。 「わたしの見るところ、人間というのは、なにかの事実が示されると、えて...
お薦めの本

工藤勇一・苫野一徳「子どもたちに民主主義を教えよう」

今の読書テーマのひとつ「民主主義の学び直し」。 子供向けの易しい本も読もうと手に取った一冊が、 目的とは少し違ったけど、内容がとても興味深かった。 工藤勇一・苫野一徳「子どもたちに民主主義を教えよう」...
古典に学ぶ人生論

基準は自分の内側に/モンテーニュ「エセー」

年始から株高・円安で資産の増加ペースが不気味だ。 おそらく2024年1月の1ヶ月間は、24年間投資を続けてきて、 月次ベースでの増加割合・増加額ともに過去最高だと思う。 こんな時は投資と距離を置いて、...
古典に学ぶ人生論

読書が心を整える/モンテーニュ「エセー」

モンテーニュは「三つの交際について」の章で、 人生を振り返り、3種類の良き交際を比較した。 美しく礼儀正しい女性たちとの交際 まれで心地よい友愛 書物との交際 まずは読書以外の2つ(恋愛・友愛)につい...
古今和歌集

古今集・仮名序の末尾が美しい

古今和歌集の仮名序を読み返していて、末尾の美しさに気がついた。 「歌のさまをも知り、ことの心を得たらむ人は、大空の月を見るがごとくに、いにしへを仰ぎて、今を恋ひざらめかも。」 和歌と言の葉の本質を理解...
脳と遺伝子の探求

体内時計を司る遺伝子とその司令塔/岡村均「時計遺伝子」

タイトルに惹かれて手に取った、岡村均「時計遺伝子」。 すべては理解できなかったので簡単に読書メモ。 私たちを形作るすべての細胞に「時計遺伝子」が含まれている。 そしてこれらの時計遺伝子の司令塔が、眼の...
百人一首

藤原定家は百人一首の編者ではない?/田渕句美子「百人一首」

百人一首は和歌の魅力が凝縮された不思議な歌集。 鑑賞本が出版されるたびに買ってしまうのだけど、 今回手にしたのは最新研究も紹介された一冊。 田渕句美子「百人一首 編纂がひらく小宇宙」 日本人で知らない...
世界を読み解く方法

考えるとはどういうことか?

これだけをやっておけば大丈夫! 人生の様々な場面でこのような誘惑に出会う。 タイパやコスパに重視される今、私たちは易きに流れがち。 生物の究極がホヤであるなら、正しいのかもしれないが、、、 世界はシン...
お薦めの本

東大教授が語り合う10の未来予測

以前この動画配信が面白い!と紹介したシリーズが書籍化されていた。 東大TV「知の巨人たちの雑談」がおもしろい(22/07/30) すごく面白いのに、どの動画も1万回再生にも届かず、 続編を楽しみにして...
世界を読み解く方法

善悪二元論を倫理学から考えてみる/佐藤岳詩「倫理の問題とは何か」

自分の信じているものを強く信じるために、 敵を作って批判してしまいがちなのはなぜなのか? それはデカルトの「方法序説」以来、 私たちが築いてきた思考法の基本が二元論だから? 今月のrennyさんとのポ...
日記と雑談

人生初のクーリングオフ

ショックが大きすぎて、若干体調を崩したお馬鹿な話。 嘘を見抜くことができず、判断力が低下しているのでは? これで投資家やってられるのか?という懺悔の記録。 給湯器交換をめぐるトラブル。 騙された背景 ...
日記と雑談

日本料理店での食事の際、気を付けていること。

フレンチやイタリアンと違って和食は作法が難しそう…。 そんなコメントを目にして、私も細かい作法は分からないけど、 気を付けていることがいくつかあるので紹介しようと思う。 指輪や時計は外していく 注意を...
世界を読み解く方法

年末年始の読書が不作

例年通り、年末年始用に図書館でたくさん本を借りて、 読みあさったけど、思うような成果が得られなかった。 「江之浦奇譚」は江之浦測候所の鑑賞後だったので面白かったけど。 もやっとしながらも、気になった書...