26日に発表された3月の米個人消費支出(PCE)価格指数を受け、米フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ確率が60%にやや上昇した。
- オピニオンドル34年ぶり157円台へ上昇、日銀の現状維持や米インフレ思惑で金利差意識
米国時間26日の外為市場でドルは34年ぶり高水準の157円台に上昇した。日銀がこの日の金融政策決定会合で現状の政策を維持し、植田和男総裁が記者会見で円安に対して踏み込んだ発言をしなかったことで円売り地合いが一段と強まった。米国時間に発表された経済指標を受けてドル高/円安が加速、ドルは157.42円まで上値を伸ばした。
- 経済日銀総裁が記者会見:識者はこうみる
日銀の植田和男総裁は26日、為替変動は「経済・物価に影響を及ぼす重要な要因の一つ」であり、仮に基調的な物価上昇率に無視できない影響が発生する場合は金融政策上の判断材料となると述べた。
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