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今年の抱負2014

「集」

これまで色々やりすぎてきたことを反省してシンプルに

「プロダクトに集中する」

1年にしたいと思います。断捨離です。
やれることはなんでもやろうと周りの流ればかり気になるせいか、
自分の仕事にほんとうの意味で集中できていない自分がいて、
プロジェクトの進行のボトルネックになることでこれまで多くの迷惑をかけてしまっていました。
今年はそれと決別します。

■今年の抱負
仕事
・プロジェクトを成功まで持っていく
・「何をプロダクトとしてすべきか」を構築するプロダクトマネージャとして1人前になる
・「成果を出す」能力を鍛える
・人に対して素直に接する
・難しいことから逃げ出さない、後回しにしない
・エンジニアリングから逃げない、勉強する

・・・こう書くと精神論ばかりですね、、、(汗

プライベート
・子供の幼稚園の予定はきちんと把握する
・子供たちをもっと色んな所に連れて行く
・(痩せる/健康管理のため)運動する

踏ん張りどころで逃げない1年にしたいと思います。
皆様今年もよろしくお願いします。


2013年という一年

2013年ももうすぐ終わります。

毎年激動の年にはなるのですが、今年の激動はエンジニアとしてプロダクトをつくる、という部分での成長より、去年から参画しているAMoAdで経営、マネジメントを経験し、これまでなかった環境で人間としてひとまわりもふたまわりも大きくなれた気がしています。本当に周りに支えられた一年でした。皆様に感謝です。

最近はアドテクスタジオに加わりプロダクトマネジメントを担当していますが、日々の試行錯誤と挑戦の繰り返しを乗り越えて、市場にインパクトを出すプロダクトとチームをつくっていきたいと思います。

プライベートでは父が他界し、長男が幼稚園に入り、次男が生まれ、バタバタする中でも支えてくれた妻には頭が上がりません。家族がいたから頑張れました。

来年は仕事、プライベートでも皆様にとにかく恩返しができるようにがむしゃらに進んでいきたいと思います。

2014年もよろしくお願いいたします!

加藤英也


マネージャー、コードを書く

久しぶりにScalaの勉強に向かってみました。

普段コーディングする時間はあまり長くないのですが、
非常に刺激的な社内のメンバーのおかげで興味惹かれる
技術(新しい言語やテスト駆動の仕組み、ビルド管理、
DBストレージ周りなど)は多く、プロジェクトを進めていく中で
仕様を理解するという行為だけでもこういう時の学習効率は
以前より上がっている気がして楽しいです。

個人的なミッションとしては、経営課題に対して何を実現することが必要で
そのための技術とリソースはどう調整するべきか、という部分の
責任を負っているわけですが、きちんと本質を理解しておけるように
努力しておかないとリスクの算出や新しい挑戦ができないので
改めて時間をとって理解することも重要だなと感じてます。

なにより自分の手でものづくりができるということは
楽しいよね。ということでGWの課題勉強の話でした。


チームでしかできないことのために

最近自分の働き方や価値を生むポジションについて考える事があります。

僕は国内最大級のスマートフォン向けアドネットワークのプロダクトマネージャであり、
R&Dグループの責任者であり、
プロダクトの設計を担当するエンジニアの端くれでもあります。

アドネットワークにおいてエンジニアリングは
必要不可欠なパートかつ競争力である事は間違いないので、
そのパートの責任を負っているという事はどれだけ会社としてウエイトが大きいかわかりません。

でもプレッシャーで押しつぶされたりしません。
責任が大きいのは認識していますが、それに一緒に答えるだけのチームのみんながいます。

Googleの有名なプロダクトマネージャである及川卓也さんは最新のWEB+DB PRESSで、

「自分が寝ないで仕事して、他人より1.8倍の仕事ができたとします。でも、1.8倍程度じゃ達成できない物があったとき、やっぱり一人じゃ物理的にできないですよね。それでチームでやる必然性を痛感しました。もう一つは、自分じゃなく他の人がやったほうが成果が出るとき。自分のやり方は、もしかしたら誰かが過去にやったものの劣化コピーかもしれない。それなら若い人や経験ある人、異分野の人など、いろんな人に任せたほうが、プロジェクトは確実に強くなっていきますよね。」(WEB+DB PRESS Vol.74)

と語っています。

僕は1.8倍どころかエンジニアとしては1.0倍を割り込みます。
でももし僕が今の倍働けたとしても会社の価値につながる大きな事はできないんです。
複雑なシステムなので量でも質でも言えます。

チームを意識してプロダクトの輪郭を描き、方向性を示していくことで、
チームの力で勝っていくことを意識することが今大事なことです。
アドテクノロジーの営業もサポートもエンジニアリングも経験してきた自分だからこそ、
誇りを持って僕なりのチーム開発というものづくりの表現力を磨いて貢献していきます。

何より単純にみんなでつくるのが好きなので、どんどんみんなで大きいことをして
会社や社会にインパクトを与えていく事を楽しんでいければいいなと思ってます。


[adtech] 5月1日からUDIDにアクセスするアプリは拒否、Retina&iPhone5への対応が必須に

apple-udid-reject
Apple Will No Longer Approve Apps Using Unique Device Identifier (UDID) Beginning May 1, Must Also Support iPhone 5 and Retina Display (MacRumors)

News and Announcements for Apple Developers (Apple公式)

にあるように、5月1日からUDIDにアクセスするアプリは拒否、RetinaディスプレイとiPhone5への対応が必須になります。

UDIDは端末を特定するIDとして広告事業者やアプリディベロッパーに利用されてきましたが、
・UDIDの取得を拒否するための方法がない
・一度取得されてしまったUDIDは端末を変えるしか変更する方法がない
ためdeprecated(そのうち削除)として扱われていましたが、ついにアプリの審査でも明確に影響が出ることとなりました。

大体のIDとしてはVendor IdentifierやAdvertising IdentifierがiOS6から実装され、それらへの移管が必要となります。

日本ではセキュリティの懸念が大きくなったためUDIDを現在利用している広告事業者は稀だと思われますが、USではまだまだUDIDを利用している事業者が多いため今後どのようにSDKの移行が行われるのか、そしてそのIDに依存しているDSPなどがどのように対応していくのか引き続き長期でのウォッチが必要となりそうです。

 


AMoAdあした会議を終えて

サイバーエージェント本体で行われる「あした会議」のAMoAd版、
「AMoAdみらい会議」が終わりました。

*あした会議とは
「経営メンバーが中心となり、事業責任者や専門分野に精通した
若手を選出し、サイバーエージェントの「あした(未来)」に
繋がる新規事業を考える会議。」

告知から1ヶ月。マネージャー・役員陣がリーダーとなり、
チームメンバーをドラフトしてスタート。

全員日々の業務で忙しい中、案を持ち寄り、議論を重ねて文字通り
会社の「みらい」をつくる提案を考えて煮詰めていきました。

当日は
・事前に用意してきた案(3案)を役員陣に提案
・ブラッシュアップタイム
・再提案
と普段ない緊張感の中、メンバー全員で頭をフル回転。

最終的にブラッシュアップタイムでのフォローも頂いて、
実行案として採択されることになりました。

「開かれた経営会議」と言われているとおり、
役員、経営陣含めてこの場で決まったことが
実際に会社として行動に移されます。

プロダクトとシステムに関わる人間として
普段から商品展開や今後の開発計画など煮詰めている身ではありますが、
改めて営業視点やメディア視点での課題解決や組織体制の課題など
さまざまな視点でアイデア考え決議される中で今後のアイデアも得られ、
非常に有意義な時間でした。

まだまだアイデアを経営目線で詰め切る力は足りていないと
実感/反省していますが、ここからは決まった案を全力で実行していく側として
システム/プロダクトメンバー含め全社で仕掛けていきたいと思います!

P.S.
最終的にそれぞれが全力でブラッシュアップしていいものができたとあって、
一緒に案を詰めきってくれたメンバーには本当に感謝しています。

amoad-ashita201302


2012年まとめ

もう少しで2012年も終わり。今年はまれに見る激動の年でした。
結局ブログもほとんど更新できませんでしたが、
ひとつ区切りですので書いておこうと思います。

CAMPの話
これまでエンジニア、ディレクターとして3年弱の間関わってきた
「CAMP (CyberAgent Marketing Platform)」を6月末で卒業しました。

CAMPはこれまでいろいろなエントリーをあげてきたとおり、
広告効果測定ツールから始まりRTBをベースにした広告配信の
リリースを経て、総合マーケティングプラットフォームとして

成長させるべく力を注ぎました。
僕のエンジニア人生の中心であるプロジェクトです。

CAMPではBtoBのシステムのクオリティの高さ、
リアルタイムでみる広告配信の凄さ、いろいろな環境要因が埋めく
アドテクノロジーの奥深さなど、これまでただプロダクトを「使って」いただけでは
わからなかったプロダクトとマーケティングの「現場の姿」の多くを
実際に自分がエンジニアとして関わることで学ぶことができました。

突然の異動となってしまってCAMPのメンバーには迷惑を
かけてしまったのですが、アドテクノロジーの前線でCAMPで学んだことを
活かして更に大きなことを成し遂げていきたいと思います。

AMoAdの話
異動先についてはあまりブログやFacebookなどでは書いていなかったのですが、
グループ会社の株式会社AMoAdに7月からジョインしています。

スマートフォン向けの広告ネットワークを日本最大級の規模で行なっている環境で、
エンジニア兼プロジェクトマネージャという立場でプロジェクトを立ち上げ、
現在は更に技術責任者としてAMoAdの技術全体のまとめ役を担当しています。

これまで以上に「個」ではなく「集」の戦いを意識して、
常に会社が挑戦し続けられる推進力を生み出すチームと
グローバルに通用するプラットフォームを創りあげていきます。

今年はあまり力を入れられなかった市場へのアウトプットも
強力にやっていきたいと思っていますので、
皆様引き続きよろしくお願い致します。


[CAMP] プラットフォームの加速

プラットフォーム提供者としては休みなどありませんので
実際はまだ数日残っていますが、もう4月の最終営業日です。

今月はCAMPというプロダクトをやってきて最も進化した月だったと思います。
最適化エンジンまわりのチューニングを始め、インベントリマネジメント、
運用設定側の改善、そしてビジネスとしての基盤を更に強める動き、
各種連携に向けての動き、などなど
この半期を運命づける月として全速力で走ってきました。

僕個人もエンジニアという枠を超えて、事業部のスピードが最速になるように
ビジネス面まで含めてディレクションをやらせてもらっています。

実際にいろいろな環境要因やデータをみていく中で非常にタイトなスケジュールの中、
素早い意思決定が即座に結果に現れるというのは、この仕事の醍醐味だなと思います。

こんな恵まれた環境でのチャンス、めったにないのではないでしょうか。

僕がCAMPに入ったときはまだRTBのような広告配信のモデルはなく、
単純な広告効果データのシステムでしたが、
今はそのデータと広告配信のデータを組み合わせて実際に
広告配信のモデルを議論したり、
市場環境の変化を捉えて施策をはっていくといった
規模もスピードもさらに高いレベルが求められるものになっています。

CAMPを単純なRTB配信屋さんにするつもりはありません。
ただ、配信とデータいう大きなパーツを中心に、マーケティング全体の意思決定の
スピードを上げるお手伝いができるように集中してプロダクトを育てたいと思います。

今月以上に来月も伸ばしていけるように、かなり多くのことを仕込んだので、
来月は更に飛躍させます。


半期も終わり

今日で半期も終わり。関係者の皆様には本当にお世話になっております。

CAMPは去年のRTB配信機能のリリース後、
・インベントリの拡張
・最適化ロジックのチューニング
・第三者配信エンジンとの連携
などなどより大きなステージのスケール感で価値が提供できるよう頑張ってきました。

実際、今年に入ってからはさらに伸ばしてこれています。

まだまだやるべき事は多くありますが、
より多くの広告主様にご利用いただけるような戦略や、
より「プラットフォーム」としてマーケティング全体を支援していけるよう、
RTBだけではなくその他純広告やリスティング広告などのデータの可視化も含めて
強化していきたいと思っています。

RTBでの広告配信は旬な分野です。でもそれだけではありません。
マーケティングのパートナーとして選んでいただけるよう、頑張ります。


[adtech] “What Does ‘Demand-Side Platform’ Mean To You?”を前半だけ訳してみた。

What Does ‘Demand-Side Platform’ Mean To You?(adexchanger.com)がちょっとだけ話題になっているようでしたので前半の「What does DSP (demand-side platform) mean to you?」の部分だけ訳してみました。(注:訳の精度は保証しません、、、のでまちがっていればご指摘下さい。)
    
「Demand−Side Platform(DSP)」とはなんでしょうか?(インタビュー)

Jeff Green(Founder and CEO of The Trade Desk)

■「Demand−Side Platform(DSP)」とはなんでしょうか?
Jeff:
・アドテクノロジーに関する残念なことのひとつに「言葉を荒廃させる」ことがある
  →初めてアドエクスチェンジ(AdECN)を2004年に作った際にその渦中にいた
    →その時の考え:”We’ve created an ad exchange and we’re fair, neutral
    and transparent – and we run an auction for every impression.”
    →その後アイデアは広まったが、「アドネットワーク」と「アドエクスチェンジ」の違いがなくなり、
    ほぼすべてのアドネットワークが「アドエクスチェンジ」か「アドマーケットプレイス」に変化した
      →「exchange」という言葉が薄まり始める
    →セールストークでは「エクスチェンジにはタイプがあって彼らは違うタイプです」とか
    「私たちの競合は他社エクスチェンジではありません」とかグラグラ

・2012年はその2006年の繰り返し。「アドエクスチェンジ」ではなくDSP(Demand-Side Platform)になっただけ。
  →本来は広告主側のプラットフォームを指すが、
  「RTB(real-time bidding)でアドエクスチェンジの在庫にアクセスできるようになったよ」
  だけでいうことも。
  →多くのビジネスモデルが「DSP」というものの上に構築されている
    →透明性をほぼなくして50%マージンなどでサヤ取りするアドネットワークに近いビジネスモデルとかまでも
  →大抵のDSPと呼ばれるものが代理店であるか新しいタイプのアドネットワークである
  →いくつかのDSPは「プラットフォーム」という言葉から導かれる以上のサービスレイヤーを持ってたりする

・(The Trade Deskは)数少ない「自身がプラットフォームである」といえる会社の一つ
  →広告主向けプラットフォームであり、媒体社向けプラットフォームでもある
  →実際はいろんな意味でDSPとは違うので、自身を「buyer’s platform」といったりする
  →「buyer’s platform」として
    ・透明性を担保する
    ・顧客である代理店やアドネットワークがプラットフォームを使って
    それぞれのアドバンテージを作り、守れるようなサービスレイヤーを構築できる隙間を残す
    ・多くのDSPがアドネットワークや代理店と競合しているが、他のアドテク企業と競争するのではなく
    力を与える存在でありたい。

原文:What Does ‘Demand-Side Platform’ Mean To You?(adexchanger.com)