PL/SQL 事前定義例外一覧
PL/SQL にはエラーハンドリング用に以下の必要最低限な例外だけが定義されている。
これらは SYS.STANDARD パッケージ に定義されている内容である。
一見すると例外の数が非常に少ないが、この程度の例外といくつかのユーザ定義例外だけで
結構組みあげることができてしまう。
その中でも、主に使うのは DUP_VAL_ON_INDEX、NO_DATA_FOUND、TIMEOUT_ON_RESOURCE、OTHERS に集中すると思う。
もちろん、これ以外にも多くのストアドパッケージに固有の例外が定義されているので、それを使うこともある。
特にファイル I/O などのパッケージを使用する場合には例外処理(ファイナル処理)を必ず行ない、ファイルをオープンしたままにはしないなどの配慮を行なう。
例外名称、エラーコード、SQLCODE 一覧表
- COLLECTION_IS_NULL
- アトミック・ヌル のコレクションに対して操作を行なった場合
コンストラクタを呼び出してコレクションを初期化する。
- CURSOR_ALREADY_OPEN
- カーソルの二重オープン
- DUP_VAL_ON_INDEX
- 一意性の制約違反
⇒ ORA-00001: 一意制約に反しています
- INVALID_CURSOR
- オープンしていない カーソル に操作している、以下の IF 処理を参考に
IF cursor_name%ISOPEN THEN 〜
- INVALID_NUMBER
- 数値に変換できない。SELECT DECODE(num_date, 1, 'aaa') 〜 などの数値項目に対して文字を変換すると発生したりする。(NVL 関数 でも同じ)
⇒ ORA-01722: 数値が無効です。
- LOGIN_DENIED
- ログインの失敗(拒否)
- NO_DATA_FOUND
- すべてのレコードが既にフェッチ済、もしくは 該当するものがない。
- NOT_LOGGED_ON
- 接続が切断された。(接続中の場合には、サーバーのアラートログやクライアントの SQLNET.LOG を参照)
- PROGRAM_ERROR
- Oracle サポート行き。
- STORAGE_ERROR
- メモリエラー Oracle サポート行き。
- SUBSCRIPT_BEYOND_COUNT
- コレクション型において添え字が要素数を超過部分にアクセスしている場合に発生。
- SUBSCRIPT_BEYOND_COUNT
- コレクション型において添え字が有効範囲外。
- TIMEOUT_ON_RESOURCE
- SELECT 〜 FOR UPDATE NOWAIT のロック取得失敗に発生。
- TOO_MANY_ROWS
- 単一レコードしか許されない部分で複数行処理戻されている。
SELECT 〜 INTO 〜に対して複数行戻す SQL になっている。
- USERENV_COMMITSCN_ERROR
- USERENV('COMMITSCN') を INSERT/UPDATE 以外で使用時に発生。
⇒ システム変更番号
- TRANSACTION_BACKED_OUT
- 共有インスタンス の DML_ LOCKS 初期化パラメータの値がお互いに矛盾している。
- VALUE_ERROR
- 数値のオーバーフローや NOT NULL 制約に違反している。
参考: ORA-06502: PL/SQL: 数値または値のエラー: 文字列バッファが小さすぎます
- ZERO_DIVIDE
- ゼロ除算
- OTHERS
- すべての例外をあらわす。
関連事項