かなしみの国の姫

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かなしみの国というのがありました。
その姫は毎日涙を流します。

かなしみの国の河はその姫の涙で出来ています。
かなしみの国の住人は、皆、大切な人を亡くしてしまったり、夢が叶わなかったり、病に冒されたり、見たくないものを見てしまったり、家が焼けてしまったり、帰るところが無い人たちです。

人々の生活は姫の涙で成り立っています。
姫の涙はとてもやさしく、やわらかく澄んでいます。
人々はその水で毎日からだを洗い、飲み水として口にし、汚れたものを洗います。
しかし、かなしみの国の姫の涙で出来た河に1滴でも他人の涙が混じると、かなしみの国は消えてしまいます。
だからほとんどの住人は涙を流しません。

どうしても涙を流したい人は、とてつもなく高い崖の上にある教会へ行かなければなりません。
しかしその崖を登るのは並大抵ではありません。
不思議なことに教会へたどりついた人々は涙を流すことはありません。
命がけで登った崖の上は天国のように思えてしまうからです。

姫は毎日涙を流すために果実のジュースを飲みます。
その果実は人々が毎日ていねいに育て、河の水を与えていて、とてもおいしいものです。

人々がこの国を去る時にだけ、姫に会うことが出来ます。
その涙は美しすぎて人々はとても感動し、勇気を与えられます。
そして人々は堂々と国から立ち去ります。
小さい頃、すぐには受け入れられない状況とか、
手に負えないものがあったりした時に、
たぶん、宇宙の亊ばかりを考えていた。
きっとその時間みたいなのを「瞑想」って言うんだと思う。

瞑想して頭の中を整理する時間がとても必要だったのに、
いつからかそれを忘れてしまって、心の状態はほったらかしで
とにかく突き進め、と過ごしてしまった。

頭の中がまだぐちゃぐちゃしてる。
だけどもう宇宙を思い出したから、
整理出来るはず。はずだ。
顔にお粉をつけた。店頭で。

あとで読んだ詩集にお粉のキラキラがうつってしまった。

自分の本でよかった。絶対にとれないキラキラ。

慌てて財布をしまおうとすると、
急がなくて大丈夫。
私があなたの時間を使っても良いのだね。
私のために有るものが有るなんて。

下を向いてしまった。
確かめるのが怖いから。

それを見つめるのはさっきと同じあたたかさ。
財布はきっちりしまえたよ。

今度はこちらから遠くから見つめます。
ドーナツの穴から。

太陽が毎日気持ちがいい。

わたしが小さかったころ、嫌いな太陽。
その光は子供である私の内部には
届いてはいなかった。

今、太陽が好きなのは、仕方がない。

ずっと同じことよりも、
変化をえらんだのだから。

内部まであと少し。
巨大さを受け入れる準備はできている。

ある時期から本当の事を書き記せなくなった。
それは損なわれたのではなく、新しく積み上がったから。

言葉を失うのは自分を失ったからではない。
自分を手に入れることでも言葉は無くなっていくものだ。

良く変化したからといって、全てが良くなるわけではない。

どのような立場でもかなしみはついてまわる。

その事を自覚したから、新たな言葉が来てくれたのだろう。

私は今後も私を続けていくのだろう。
朝焼けと夕焼けの区別が付かなくなった
物音は全てがマイナスに聞こえる

単調の調が乱れ
水を口にすることを忘れる

すでに失ったものは 影だけを残し
元の形を思い出すことは出来ない

人形たちの目が力を増してきて
ただの一人きりを許されな い

お皿がこすれあってカチャンカチャン

迫ってくるものは疾に私を擦り抜け
次の私を通り過ぎる

腐ったさくらんぼの柔らかさは
私の時よりも柔らかい

固いものを拒むのは
痛さだけではない

夏用の羽毛布団
手の中に収まりきれぬものばかり

唯一の画鋲はりんごの形
りんごから突き出る金色の針
中に戻す事は出来ない

握り潰せるものがこの世に存在するだろうか

針が突き出ない
心を持つことは 出来るのだろうか

何故

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文章で内容を伝えるのではなくて
ある文章を読む事によって頭に運動を引き起こすこと。
だから正確に伝えるのではなく
正確に運動を引き起こすこと。
かといって感想が同じになるとかそういうことではない。
じゃあなんでそんな事が必要なのか。
何故でしょうね。

言葉

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事実を言葉を使って正確に伝えようとする時に必要なのは
言葉が使われている文化や背景、
別のいい方するのならコード化されているものを、
読み取って使いこなす力。
単語レベルよりも言い回しとか。
だからそれだけだとあまり面白くないのか。
そこから先はまた考えねば。
今年はいろいろ学んだような気がして、もう終わってもいいくらいだ。
一番良かったのは、パソコンスキルをガクッと落としたことだと思う。
何にでも一生懸命になるから、総合的にパソコン情報を
猛ふんばりしてやっつけていたことがわかった。
すごい面倒くさいクイズやパズルみたいなもので、
面倒と思わずに頑張ったらパソコンは色々できるし、仕事にもなる。
それが得意ということでもなかった。頑張ってただけだった。
それにはiPhoneが役立っている。基本はiPhoneで大丈夫。
この勇気ある行為が凶と出てもかまわないと思うくらい解放されてしまっている。
仕方がないね。

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