週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2024年4月27日・5月4日合併号
2024年4月22日 発売
定価 950円(税込)
JAN:4910201310548

【第1特集】1億円を目指す 資産運用大全

日経平均株価が34年ぶりに最高値を更新しました。新NISAもスタートするなど、資産運用を始めるには絶好のチャンスが到来しています。資産1億円も決して夢ではありません。本特集では積み立て投資の10パターンから見る、新NISA時代の「億り人」達成のための運用シミュレーションを提示しました。沸騰する「オルカン」の徹底解説や株式投資の王道銘柄選びなど、リスク別の実践的な投資法も紹介しています。負けない「利益確定術」や老後で運用資産を使い切る賢いお金の減らし方といった出口戦略も描きました。
 

【第2特集】インパクト投資の衝撃


効果を「社会への影響」で考える手法が、投資の概念を変えるかもしれない。
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担当記者より

「1億円なんて、宝くじでも当てなきゃ作れないよね~」

今週号の資産運用特集の担当を命じられたときに発した第一声でした。私は経済記者で、インサイダー取引に抵触する可能性があるとして、これまで株式を始めとする資産運用なるものをしたことがありませんでした。どちらかといえば、宵越しの金は持たねぇーとうそぶいているタイプ。そのため、1億円の資産を形成できるなんて夢にも思わなかったのです。

ところが特集メンバーから、「今の利回りを考えれば、積み立て投資で1億円なんてそんなに難しくはないですよ」と言われ、ショックを受けます。「ほらっ」と渡されたシミュレーションを見て、さらにショックを。これなら1億円稼ぐことができると実感したからです。

もちろん積み立て投資のリターンは、投じる資金と投資期間、そして投資商品の利回りという3者の掛け算によります。そのため、私のように50代のおじさんであれば投資期間はそんなに残されていませんから、毎月の積み立て金額を増やすほかありません。それでも1億円を稼ぐことは十分可能なのです。

そこで今回の特集では、私のような投資初心者でも分かりやすい内容にしました。基礎はもちろん、そこまでリスクを負わなくても可能な投資術が中心です。特集を読み終わったときには、これであなたも「億り人」に。「いつから始めればいいか?」って。「今でしょ!」です。

担当記者:田島 靖久(たじま やすひさ)
週刊東洋経済編集部副編集長。大学卒業後、放送局に入社。記者として事件・事故を担当後、出版社に入社。経済誌で流通、商社、銀行、不動産などを担当する傍ら特集制作に携わる。2020年11月に東洋経済新報社に入社し現職。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

目次

第1特集
新NISA時代の1億円を目指す
資産運用大全


日経平均最高値時代 熱狂の資産運用
[インタビュー]家計再生コンサルタント 横山光昭
「時間を味方につけろ 始めるなら今でしょ!」

Part1 1億円到達大作戦
新NISA時代の億り人達成シミュレーション
積み立て投資10パターン
[インタビュー]名古屋の億り人が伝授 「私はこうして『資産1億円』を達成した」
新NISA時代の投資と投信の基本 横田健一
・選び方編 ・情報収集編

Part2 実践!投資術
▼ローリスク▼
初心者でも簡単! 沸騰するオルカン徹底解説 鈴木雅光
オルカンだけじゃつまらない 人より稼ぐためのベスト投信 鈴木雅光
[コラム]資金流出が止まらない 独立系運用会社の悲惨
インデックスファンドでいい? アクティブ投信という選択 篠原 滋

▼ミドルリスク▼
1億円を目指すための株式投資 王道銘柄選び
旬のテーマ株 注目される話題を先回りする
半導体・BtoB 日本勢が高シェア AIブームも追い風
PBR1倍割れ 東証の要請で激変 投資家にも恩恵
テンバガー 大化けする銘柄の3条件
高配当利回り 新NISAなら無税 安定収入を確保
  岩本秀雄、和島英樹、渡部清二 ほか
米国株 高成長&高配当 バブル懸念も?
[コラム]初心者の味方 ロボアドは有効か
専業投資家 DAIBOUCHOU流 NISA「成長投資枠」活用法

▼ハイリスク▼
融資フル活用で優良物件購入 「不動産投資」で稼ぐコツ 玉川陽介
「億り人」を多く出したが… 暗号資産の「夢」と「罠」 大正谷成晴
「レバレッジ」 は両刃の剣 FXの「儲け方」と「怖さ」 大正谷成晴
著名人のなりすまし広告で被害拡大 急増するSNS詐欺の恐怖 根本直樹
[コラム]無料には訳がある 投資セミナーにご用心 根本直樹

Part3 出口戦略
売り時を間違えてはいけない! 負けない「利益確定術」 足立武志
老後で運用資産を使い切る 賢いお金の減らし方 野尻哲史
使い切れないなら「相続」「贈与」 資産を子に残す最適解 小林義崇
厳選 一歩先を行くためのブックガイド 「お金を増やす」10冊

第2特集
インパクト投資の衝撃
社会影響を財務諸表に 「インパクト会計」の実現性
[インタビュー]インパクト投資推進団体が提言 現状と課題
社会変革推進財団 工藤七子青柳光昌
基本的指針が策定されたが… 「最終案が大幅修正」の異例事態

深層リポート
東北大学 卓越大計画の高いハードル
卓越大主導の大野前総長に聞く 「全学一丸となって大学を変革する」
東北大学総長特別顧問・前総長 大野英男

ニュース最前線
米大統領選に翻弄される 日鉄のUSスチール買収
ヨーカ堂が上場検討開始 拭えぬ「パフォーマンス感」
オープンAIが日本進出 注目集まる「引き抜き社長」


連載
|経済を見る眼|なぜ静かに異次元緩和を脱却できたのか|早川英男
|ニュースの核心|運用に不安残すセキュリティ・クリアランス制度|西村豪太
|トップに直撃|さくらインターネット 社長 田中邦裕
|フォーカス政治|岸田演説に透けた「安倍超え」の決意|歳川隆雄
|マネー潮流|エネルギー業界から出る3つの論点|高井裕之
|中国動態|南シナ海で激化する米中の駆け引き|小原凡司
|財新 Opinion&News|中国の富裕層、不動産価格と株価急落の影響度
|グローバル・アイ|「創造的破壊」のダークサイドを甘く見るな|ダロン・アセモグル
|Inside USA|共和党支持者も「大きな政府」を求める新潮流|会田弘継
|少数異見|少子化対策は政府の足元から始められる
|シンクタンク 厳選リポート|
|ゴルフざんまい|企業や個人の成長を妨げる3つの苔|小林浩美
|ヤバい会社烈伝|日経平均株価 4万円になったけど お立ち台はどこ?|金田信一郎
|知の技法 出世の作法|佐藤流・情報の収集と分析の手法 55|佐藤 優
|経済学者が読み解く現代社会のリアル|効果的なファクトチェック 何をどう調査対象にするか|定兼 仁
|話題の本|『「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンド』著者 熊代 亨氏に聞くほか
|名著は知っている|『茶の本』 中編
|社会に斬り込む骨太シネマ|『プリシラ』
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