今後発行予定の近刊情報です。
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※定価は税込みです。
ある母親は、世界が滅亡する日が気がかりで詳細な手記を執筆するが……。戦後ドイツを代表する女性作家が描く、日常に忍びこむ幻想。『その昔、N市では』に続く15編の傑作集!
AIとファッション、古典落語と幽霊譚、オリエンタリズムと搾取、VR空間と魔女狩り……SFと幻想の融合によりファンタスマゴリックな世界を紡ぎ続ける著者、待望の第二作品集。
羅を選べば、怒りが蔽う。刹を選べば、悪意が蔓延る。ならば私は、羅を選ぶわ──虚無の地獄で繋がった少年と少女の魂の行方。鬼才の幻視文学の頂点となる傑作!
生島治郎の訳を元に「男はタフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」として定着した台詞のある遺作。
小鳩君は車に撥ねられ、病院に搬送された。眠っているあいだに「ゆるさない」とメッセージを残して去った小佐内さんは、どうやら犯人探しをしているらしい。冬の巻ついに刊行。
久蔵の隠し子があらわれる? だが、この騒動に端を発した事態が、千吉や玉雪、果ては大妖たちまで巻きこむ大事に発展するとは……。好調、お江戸妖怪ファンタジー第4弾!
センス・オブ・マッドネスに満ちた初期傑作を集成。『アリス殺し』の鬼才のエッセンスを凝縮した、論理SFの極北6編。創元SF文庫オリジナル。
1800年代後半、ロンドン。アイルランド出身のブラム・ストーカーが、劇場支配人の激務をこなしながら、いかにかの不朽の名作『吸血鬼ドラキュラ』を生み出したかの物語。
下手人は逃げ場のない鳥居道から如何に姿を消したのか。歴史の大きな転換点の裏で起きた不可能犯罪に、名もなき藩士が挑む。『刀と傘』の前日を描いた長編時代本格推理。
人新世、それは人間の活動が地球環境そのものに多大な影響を与える時代。グレッグ・イーガンら気鋭の作家たちが、不透明な未来をSFというツールを用いて見通す。
水族館のクラゲの水槽の前で交わしたキス。それが夕紀と叶子の特別な関係のはじまりだった。けれど、叶子に男の子の恋人ができたことで、ふたりの世界は少しずつ綻びだす。
アイリスの部屋から若い女性の死体が発見されて……!? 戦後ロンドンで結婚相談所を営む元スパイのアイリスと上流階級出身のグウェンの活躍を描く、大好評シリーズ第4弾!
北関東の鷹取市へ移住した牧薩次・キリコ夫妻は、高齢出産を決意。大きなお腹をかかえ、台風来襲の最中に難事件に挑む! ついにシリーズ最終巻。
殺害された弁護士の夫の死の真相を探って欲しいと叔母に依頼された若林悠紀。彼は愛憎渦巻く異様な人間関係の深淵を覗くことになる──第三十回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
廃屋同然の厩を改装し、いちから作った夢の珈琲店。センス抜群の看板や天才パン職人のおかげで店は繁盛し始めるが……。ネビュラ賞最終候補の心温まるコージーファンタジイ。
ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎などを収録した全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞の『蝉かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!
岩波版とは、異なる版による全訳。フランス語版とポーランド語版を、比較検討しながら訳された、工藤幸雄、渾身の訳業が今ここに。
人々が《面》と呼ばれる表情を顔にまとって暮らす地下都市を舞台に、はねっかえりの少女が、国をゆるがす謎に満ちた陰謀に巻き込まれる。名著『嘘の木』の著者の傑作文庫化。
母と妹を切り刻み、また人間の形に並べた女には当初から謎がつきまとった。……本当に彼女がやったのか? MWA最優秀長編賞、ミステリランキング2冠に輝く圧巻の傑作!
過疎の村に伝わる独自の妖怪伝説と「クトル信仰」と呼ばれる謎の教義。村の名家を襲う不可能犯罪の真相とは?『影踏亭の怪談』の新鋭が贈る妖怪×本格ミステリ!