和解成立のご報告です。祝完勝!!

 皆様にご心配をおかけ致しました、ソニーミュージックを中心とする大手レコード会社31社が(株)ミュージックゲートに対して、2億3000万円と言う、気の遠くなるような金額の損害金を請求した「TUBEFIRE裁判」が、おかげさまで、2014年12月17日をもって和解により双方円満に終決したことをご報告申し上げます。

3年4ヶ月を費やした裁判では、双方からいろいろな証拠や主張がありましたが、最終的な賠償金額は、当初の2億3000万円から大幅に圧縮され、その額、0円!! つまり、目出たく、無料での和解となりました。

 無料となった理由はいろいろとありますが、おおむね次のような理由だと考えられます。
(下記は和解勧告での裁判所の心証開示に基づく被告の見解です)
1、TUBEFIREの著作権保護システムの有効性が考慮された。
2、レコード会社側が提出した損害曲1万ファイルの信用性が崩れた。
3、レコード会社側がTUBEFIREから実際にダウンロード出来たファイル数はたった121ファイルだった。
4、ミュージックゲートがtubefire.comの不再開に同意した。
5、ミュージックゲートが121ファイルの侵害を認めた。

著作権に関係する皆様には、是非ともこのTUBEFIRE裁判の資料を閲覧いただき、無用無益な争いのない著作権管理および著作権使用の参考資料としてお役立て頂きたいと考えております。 つきましては、準備が整いしだい裁判資料を順次公開致します。
ご一読のほどよろしくお願い申し上げます。

株式会社ミュージックゲート
代表取締役 穂口雄右

全世界に配信中です。
GEB
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下記は和解条項の全文です。

原告はレコード会社23社と音楽出版会社1社、被告は株式会社ミュージックゲートです。
(ちなみに、この3年4ヶ月で原告レコード会社の数が23社に減少しています) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

和解条項

第1条 被告は、被告が運営していた別紙サービス目録記載のサービス(以下「TUBEFIRE」と記す。)において、原告らが本件において請求した著作権又は著作隣接権を有するファイルのうちダウンロード可能になっていたものに関し、権利侵害があったことを認める。

第2条 被告は、原告らに対し、既にTUBEFIREの提供を中止していることを確認し、今後も同サービス(名称のいかんに拘わらずこれと実質的に同一のサービスを含む。)を再開しない。

第3条 被告が第1条及び第2条の確約をしたことに鑑み、原告らは、被告に対し、本件に関し損害賠償を請求しない。

第4条 原告らは、被告に対して権利侵害が生じている旨の通知等を一切することなく、本件訴訟を提起した事実を認める。

第5条 原告ら及び被告は、本件に関し、互いに誹謗中傷しない。

第6条 原告らはその余の請求を放棄する。

第7条 原告ら及び被告は、本件に関し、本和解条項に定めるほか、原告らと被告との間に何ら債権債務が存しないことを相互に確認する。

第8条 訴訟費用は各自の負担とする。

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上記が和解条項全8条の全文です。



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(会員登録後に訴状、準備書面をPDFダウンロード可)

 



RELEASE INFO
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Hiromi Kandaの2ndアルバム「Days of Yesterday」が全米でリリースされました。 今回のアルバムでは、ピアノにジョー・サンプル(クルセーダーズ)、テナーサックスにピート・クリストリーブ(スティーリー・ダンのサックスソロ奏者)などのLAのトップミュージシャンによる50人編成オーケストラを、グラミーの常連エンジニア/プロデューサーのアル・シュミットが自らオーケストラレコーディングからミキシングまでの全行程を手がけた渾身の名盤です。 Hiromi Kanda のジャズボーカルを、アメリカ本国でも最高峰の超豪華なジャズオーケストラのサウンドと共にお楽しみ下さい。 なお、トランペットのウエイン・バージェロンなど、音楽ファンならあっとおどろくミュージシャンクレジットの詳細はCD付属のブックレットでご確認下さい。

「Night and Day」Hiromi Kanda の 2ndアルバム「Days of Yesterday」より

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