1. So Long, Baby
2. Blue Eyes
3. It's a Gas
4. Flying Saucer
5. Let Him Have It
6. Dalliance
7. Click Click
8. The Queen Of Outer Space
9. Spangle (Rock Version)
10. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah
11. Loveslave
12. Silver Shorts
13. Suck
14. Come Play With Me
15. Crawl
16. Gazebo (Rock Version)
17. Catwoman
◎【訃報】Steve Albini急逝 [2024/5/9] すでにCNNなどの大手メディアでも報じられておりますが、The Wedding Present / Cinerama双方の作品で辣腕を振るったエンジニアであり、自らのバンドBig BlackやShellacなどでも忘れられない作品を残したSteve Albiniが心臓発作のため、去る5/7夜に亡くなっていたことがわかりました。享年61歳。来週5/17にはShellacとしての約10年ぶりとなるスタジオ録音の新作『To All Trains』のリリースとツアーを控えている中での、あまりにも早すぎる旅立ちでした。 多くのメディアでも引用されるのはどうしたってNirvana『In Utero』やPixies『Surfer Rosa』、P.J. Harvey『Rid of Me』での仕事が代表的に語られるのだと思いますが、やはりTWPの歴史上であまりにも大きすぎるターニング・ポイントとなった1990年2月の再録音版「Brassneck」EPを皮切りに、同年9月の「3 Songs EP」を経て、その『In Utero』や『Rid of Me』に先駆けること2年、それらの名作が録音されることになる同じアメリカ ミネソタ州の奥地Cannon FallsのスタジオPachyderm Studiosにてレコーディングされた1991年5月発表の通算3作目のスタジオ・アルバムにして金字塔的傑作『Seamonsters』もまた未来永劫語り継がれるべき作品だと思いますし、他に比肩することができないサウンド・デザインに於いても、バンドのクリエイティブ面でのピークを何一つ取りこぼすことなく記録せしめた点に於いても、数あるSteve Albini録音作品の中では傑出した1作だと考えます。以降もCINERAMAとしての2作、2000年の『Disco Volante』、2002年の『Torino』でのバンド・パートの録音、そしてTWP再始動後の2008年『El Rey』では『Seamonsters』以来となる全面エンジニアリング、その副産物となる2017年発表の『George Best 30』と、数多くの機会に関与(同氏と仕事をした多くのバンドやアーティストがほぼ1枚限りという場合が多いことを考え合わせても、この仕事数の多さは驚異的と思いますし、それだけ相性抜群だったとも言えます)してきたことは今後も忘れてはならないと思います。David Gedgeはこの急逝の報に公式SNSアカウントで追悼のコメントを投稿しています。
「スティーブ・アルビニの訃報を聞いて、とても悲しく思う。スティーブは音楽界にとって本当に素晴らしい存在で、ザ・ウェディング・プレゼントとシネラマのサウンドを発展させ、僕たちのアイデンティティを変えるのに尽力してくれた。また、誠実な人で、一緒にいて本当に楽しい人だった。」 謹んで、Steve Albini氏に衷心より哀悼の意を表します。
Side 1
1. So Long, Baby
2. Click Click
3. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah
4. Let Him Have It
5. Gazebo
6. Shake It
Side 2
1. Spangle
2. It's A Gas
3. Swimming Pools, Movie Stars
4. Big Rat
5. Catwoman
6. Hot Pants
Disc 2
Side 1
1. Le Bikini
2. Flame On
3. Him Or Me (What's It Gonna Be?)
4. Jumper Clown
5. It's A Gas (Acoustic Version)
6. Bubbles
Side 2
1. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah (Alternate Version)
2. Spangle (Alternate Version)
3. Gazebo (Alternate Version)
4. So Long, Baby (Alternate Version)
5. It's A Gas (Single Version)
Disc 3 (CD)
1. So Long, Baby
2. Click Click
3. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah
4. Let Him Have It
5. Gazebo
6. Shake It
7. Spangle
8. It's A Gas
9. Swimming Pools, Movie Stars
10. Big Rat
11. Catwoman
12. Hot Pants
13. Le Bikini
14. Flame On
15. Him Or Me (What's It Gonna Be?)
16. Jumper Clown
17. It's A Gas (Acoustic Version)
18. Bubbles
19. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah (Alternate Version)
20. Spangle (Alternate Version)
21. Gazebo (Alternate Version)
22. So Long, Baby (Alternate Version)
23. It's A Gas (Single Version)
◎The Wedding Present "We All Came from the Sea"のライヴ・テイクを収録したチャリティー・ライヴ盤発売中 [2024/2/4] 昨年開催のDavid Gedge主催の音楽フェス“At the Edge of the Sea”でのライヴ・テイクを収録したチャリティー・ライヴ盤『Alive by the Seaside』。現在のTWPの拠点である英ブライトンのレーベルGoo Recordsから1/26にリリースされたこの作品は、地元のヴェニュー支援のため企画されたオムニバス盤で、TWPの"We All Came from the Sea"以外にも、Wireの創設者コリン・ニューマンの新ユニットImmersionなど10組のブライトンを拠点とするバンド/アーティストを収録しています。フィジカル版は(プレスリリースに準じて言うと)透明な海のブルー色のヴァイナル盤にCD盤の2種類で発売されています。もちろん各種サブスクリプション・サービスでも配信中です。
◎The Wedding Present 1986年の3rdシングルのPeel Sessionテイクが英Optic Nerve Recordingsから9/8 11/10再発 [2023/4/27 - 更新9/29- 2024/3/28] 英プレストンのインディーズ・レーベルOptic Nerve Recordingsがインディー・ギター・ポップ系の名曲を7インチ・シングル盤で再発していく恒例のシリーズOptic Sevensの第5弾"Optic Sevens 5.0"のラインナップを発表。今回は1984年から89年にかけてリリースされた12タイトルが8/4から毎週1タイトルずつ再発されていくとのことですが、その9/8 11/10発売分として1986年7月にリリースされた3枚目のシングル"You Should Always Keep In Touch With Your Friends / This Boy Can Wait"が再発されることになりました。 ただし、本シリーズの他のカタログの様にオリジナル7インチ版のレプリカではありません。A面曲は後述の通り、名コンピレーション『Tommy』にも収録されたJohn Peel Sessionでのテイクが採用、"This Boy Can Wait!"もオリジナル・7インチ盤に収録されていたエディット版(収録時間3'08"の方)では残念ながらありません。Unedited Versionで収録とのことで、同曲をA面にした12インチ盤(今回の再発盤のジャケットのデザインは元となったイラストのトリミングが異なるこちらの12インチ版の方を採用)やオムニバス盤『NME C86』、『Tommy』に収録された全長版(4'00"版)の方ということになります。元々オリジナル・7インチ盤は両面に"You Should Always Keep In Touch With Your Friends"を収録したミスプレス盤が出回った曰く付きのカタログであり、ぜひともエディット版を収録した正規版を再現して欲しかったところです。 "This Boy Can Wait!"の7インチ・エディットについては2014年の英Edsel『Tommy』拡張版の時に続き、またもや絶好の再発の機会を逃しているわけで、個人的にはテンションがかなり下がる要因になりました。予約受付は本日からレーベルのWebサイトで開始しています。
[最終更新2024/3/28]
結局実際の出荷は2024年2月に入ってから行なわれた本カタログ、ようやく入手しましたが、大変残念なことに、A面曲は収録されているのはオリジナルの7インチ・シングル・テイクではなく、『Tommy』に収録されているJohn Peel Sessionテイクでした。今更言うまでもなく、録音の出来としてはPeel Sessionのテイクの方が良いのですが、"This Boy Can Wait!"の12インチ盤の収録は事前に予告しておいて、この件についてはこれまでレーベルのWebサイト上でも一切何の言及もされていません(ついでに言うと、レーベルの公式X[旧Twitter]アカウントでも、このカタログのリリースに関するポストが全て削除されていますし、この件をレーベル側に指摘した2日後には当初記載の無かった"Tracks remastered for vinyl from the 'Tommy' album"〔『Tommy』からリマスター〕という一文がWebサイト上に知れっと追加されていますが、これは流石に悪手という他なく、呆れます。最初からそう記載するべきでは?)。明確に、これは詐欺的な行為であり、このシリーズの本来のコンセプトからすると、有り得ないほどの欠陥と言わざるを得ないものです。