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1312  LST-1型戦車揚陸艦について質問です。

 LST-1型の艦尾の錨は鎖ではなくワイヤーを使っているようです。
 船の錨は普通、錨そのものの重さやフックの形状などで船を制止させるのではなく、錨鎖の重みや摩擦で船の逸走を防止していると理解しています。
 ワイヤーを使っているのはおそらくビーチング状態から離岸する際の張力が必要なためと想像しますが、だとするとLST-1の艦尾の錨は錨鎖(ワイヤー)の重さではなく錨そのもので海底に踏ん張ってるのですか?

 あと、ワイヤーって錨よりも錆びやすそうなきがするんですが、通常の鎖に比べてワイヤーを使った場合のメリット。デメリットについて解説していただけると助かります。
おうる

  1. LST-1級についてですが、よく知られている船尾の錨とは別に船首左舷側にも錨を有しており、こちらは通常チェーンを使用したタイプとなっています。(写真LST-18下記URL参照)
    https://www.navsource.org/archives/10/16/1016001807.jpg
    従って、船尾部の錨はビーチング後の離岸に特化したもので、通常の停泊時には船主側の怒りを使用していたものと推測されます。
    あるこん


  2. 訂正&追記
    誤:船主側の怒りを→正:船首側の錨を

    通常の錨鎖に対するメリットデメリットについてですが、メリットについては格納スペース削減(同じスペースならより長いケーブルを格納できる)、デメリットとしてはご指摘のとおり把駐力の低下が挙げられると考えられます。
    あるこん


  3. 通常の錨がchainでつながっているのは、
    ・重量そのもので船を固定する。
    ・chain形状の方が曲げ半径が小さくなる。
    ・頑丈。
    等々の理由があると思いました。

    一方で、離岸用錨に限定すれば、
    ・重量は軽い方がよい(重量は必要ない、水に沈めばよい程度?)。
    ⇒wireでつなぐ方がよいと思います。


    一応ChatGPTにも尋ねてみましたが、重い = 悪いという思い込みがあるようです。

    質問@)stern anchorをwireでつなぐ利点を列挙して下さい。
    ChatGPT
    stern anchorをワイヤーでつなぐ利点はいくつかあります:

    1. 軽量:ワイヤーはチェーンに比べて軽量であり、取り扱いが容易です。
    2. 柔軟性:ワイヤーは柔軟であり、チェーンよりも取り回しが簡単です。
    3. 迅速な操作:ワイヤーは迅速に展開・回収が可能であり、緊急時や作戦中の素早い対応が求められる場合に有利です。
    4. コスト効率:ワイヤーはチェーンよりも一般的にコストが低いため、経済的です。
    5. 耐摩耗性:ワイヤーは耐摩耗性が高く、過酷な環境下でも耐久性を維持しやすいです。
    6. メンテナンスの簡便さ:ワイヤーはメンテナンスが比較的簡単であり、長期間の使用にも適しています。

    これらの利点から、揚陸艦のstern anchorをワイヤーでつなぐことが一般的です。


    質問A)wireとchainでanchorをつないだ場合の利点と欠点を列挙せよ。

    ChatGPT
    ### Wireでアンカーをつなぐ場合の利点と欠点

    **利点:**
    1. **軽量**: ワイヤーはチェーンに比べて軽量であり、取り扱いが容易です。
    2. **柔軟性**: ワイヤーは柔軟で、取り回しが簡単です。
    3. **迅速な操作**: ワイヤーは迅速に展開・回収が可能であり、緊急時や作戦中の素早い対応が求められる場合に有利です。
    4. **コスト効率**: ワイヤーはチェーンよりも一般的にコストが低いため、経済的です。
    5. **耐摩耗性**: ワイヤーは耐摩耗性が高く、過酷な環境下でも耐久性を維持しやすいです。
    6. **メンテナンスの簡便さ**: ワイヤーはメンテナンスが比較的簡単で、長期間の使用にも適しています。

    **欠点:**
    1. **強度**: チェーンに比べて強度が劣る場合があるため、極端な負荷がかかる状況ではチェーンの方が適していることがあります。
    2. **切れやすさ**: 鋭利な物に触れると切れやすいことがあるため、使用環境に注意が必要です。
    3. **伸縮性の欠如**: ワイヤーはチェーンほどの伸縮性がないため、衝撃吸収が劣ることがあります。

    ### Chainでアンカーをつなぐ場合の利点と欠点

    **利点:**
    1. **強度**: チェーンは高い強度を持ち、重い負荷に耐えやすいです。
    2. **耐久性**: 海水や摩耗に対する耐久性が高く、長期間使用しても劣化しにくいです。
    3. **伸縮性**: チェーンのわずかな伸縮性は衝撃を吸収し、アンカーの固定をより安定させることができます。
    4. **信頼性**: 極端な条件下でも信頼性が高く、頑丈で壊れにくいです。

    **欠点:**
    1. **重量**: チェーンはワイヤーに比べて重く、取り扱いや運搬が難しいです。
    2. **操作性**: 重量と硬さのため、迅速な展開や回収が難しく、操作性が低いです。
    3. **コスト**: チェーンはワイヤーよりも高価な場合が多く、初期費用や交換費用が高くなることがあります。
    4. **錆びやすさ**: 特に海水環境では、適切なメンテナンスをしないと錆びやすいです。

    これらの利点と欠点を考慮して、具体的な使用状況や条件に応じてワイヤーとチェーンを選択することが重要です。

    太助


  4. 海上自衛隊のみうら型輸送艦に乗艦していましたが、後部錨はワイヤーでした。
    通常の停泊時に使う事は基本的になく(艦首左舷の錨を使用)、ビーチング時の離岸補助用と考えて良いと思います。
    他には船越で接岸状態での台風接近時にLCVPに錨を括り付けて少し離れた場所に運んで落とし固定用とした時くらいでしょうか。
    ……目指し係留状態からの中引き出航でも使ってたかな、こっちは記憶が曖昧。
    元自


  5.  皆さん回答ありがとうございます。参考になりました。

     となるとビーチングをする揚陸艦の離岸用の錨って鎖じゃなくてワイヤーになってる方が一般的なんでしょうかね?
     Wikipediaの二頭輸送艦の記事によると、投錨の際の音を小さくするためにワイヤーにしたとか説明があるようです。
    おうる


  6. 設置場所のスペースと言う問題も大きいと思います。
    錨鎖だと揚錨機の他に艦内に錨鎖庫を設置する必要がありますが、ワイヤーであれば揚錨機と一体化したドラムを後甲板に設置し巻き取るだけで済みます。
    元自



1311 青葉型巡洋艦について質問させてください。

先に建造された古鷹型の20センチ単装砲は装填作業の多く(弾薬運搬など)を人力に頼っており、発射速度に問題を抱えていたので、この欠点を解消するために青葉型では建造時より砲塔を変更したものと認識しています。インターネット等で調べると多くの場合でそのように書かれているからですが、ふと疑問がわきました。

古鷹・加古は、青葉の建造開始よりも後に竣工しています。上記のことが事実であれば、まだ運用どころか竣工もしてない古鷹型巡洋艦の欠点を事前に把握して再設計して、古鷹型が竣工する前年に青葉型を建造開始してる事になります。

古鷹型の欠点はそんなに早くから認識されていたのか、それとも青葉型での主砲変更は別の理由があり、古鷹型の主砲に問題があった云々は「後付けの理由」なのでしょうか。気になって質問してみました。
みいつ

  1. たぶん排水量を抑える為に、様々な不都合に目を瞑っていたのだと想像します。それがワシントン軍縮条約の結果、小さな排水量の削減が必要なくなり、また妙高原案のテストケースとして色々試したんでしょう。

    古鷹型重巡洋艦のWikipediaから抜粋します。
    -----抜粋-----
    古鷹型の設計を基に、主砲を連装砲3基に変更したものが青葉型であり、青葉・衣笠の2隻も古鷹型に含める場合もある。

    本型は元々英米の軽巡洋艦に対抗するために建造されたのであるが、ワシントン軍縮条約の結果この排水量にこだわる必要性を失ってしまった。条約上限最大の艦を各国も建造することが海軍もわかっていたため、排水量10,000トン、20 cm砲8門で魚雷発射管8門、13ノットで10,000カイリの航続距離の艦(妙高原案)を計画すると共に、本型の3・4番艦にはそのテストケースとして、主砲6門ながら単装から連装に、高角砲も門数は同じながら新型の12 cmに変更した。航空機用のカタパルトを搭載する事として改良を加えた形で建造をされることとなった。
    -----終わり-----

    太助


  2. 回答いただき、どうもありがとうございます。

    古鷹型は、のちに主砲の装填にまつわる問題のため青葉型と同じく連装砲に換装していますが、
    その事と、青葉型が当初より連装砲を装備した理由とが必ずしも同じとは限らないという事ですね。

    また自分なりにもいろいろ調べてみたいと思いました。
    ありがとうございます。
    みいつ


  3. 学研の「重巡古鷹・青葉型(太平洋戦史シリーズ44)」では青葉型も当初単装砲塔で計画されていたとあります。
    同時期に設計が進められていた後の妙高型用連装砲塔の設計が完了した事からC型連装砲塔搭載に変更されたようです。
    また単装砲塔が装甲化されたバーベットを持たない事から被弾時の脆弱性が問題だと上層部が認識していたとあり、これも連装砲塔へ変更する大きな理由になっていたと思われます。
    元自



1310 コンステレーション級ミサイルフリゲートについてお伺いします。
同級が主砲に、オートメララ76 mm砲(OHペリー級で採用)やMk 45 5”砲ではなく、ボフォース社製57 mm砲を採用している理由は何でしょうか?
インデペンデンス/フリーダム級沿海域戦闘艦が同砲を採用していることと関連があったりするのでしょうか?
あるこん

  1.  ボフォースはスウェーデンの会社ですが、2000年にアメリカのユナイテッド・デフェンス(UDI)に売却されているのが大きいのではないでしょうか。UDIは2005年にイギリスのBAEシステムズに売却され、現在の名称はBAEシステムズ・ボフォースに変更されていますが、同砲の製造はケンタッキー州ルイヴィルで行われています。
     
    hush


  2. 1>
    なるほど。同砲が米国内で生産されているなら軍需産業の振興という面でのメリットはありそうですね。勉強になります。
    あるこん


  3. 追加で質問なのですが、同じくBEAシステムズ社系列で生産しているMk 45 5”砲と比較した場合の優位性はどのようなものが考えられますでしょうか?
    個人的にはコンステレーション級の原型となったカルロ・ベルガミーニ級の汎用型では5”級の主砲を採用していますし、LCSと違って純粋な排水量型船体のコンステレーション級であれば軽量化に対する要求も比較的緩和されるかとも思うのですが、76 mm砲を装備していたペリー級の後継であれば5”級の主砲は過剰という考えか、それとも軽量化(による船体コストの削減)を優先したものでしょうか?
    あるこん


  4. >3
     最大の理由は経費削減のためでしょうが、現在の艦艇の最大の脅威はドローン等の安価な兵器による攻撃だということもあるのではないでしょうか。
     現在、多数のロシア艦艇がウクライナのドローンにより被害を受けていますが、 https://www.reuters.com/graphics/UKRAINE-CRISIS/DRONES/klpydorqevg/ 等によると、そのドローンの価格は高くて数十万円程度です。また、長距離を踏破できる無人機は1千万円台で入手できます。これらの脅威に対処するのに、数億から数十億円するミサイルで対処するのは費用対効果があまりに悪いのですが、現実問題として、それで沈む艦艇も出てきています。
     また、安価なドローンは百基を用意しても一億円程度ですので、飽和攻撃を仕掛けることも可能ですし、ウクライナのような国家でなくても、ゲリラが用意することもできます。そして、百基のドローンの集中攻撃を受けた場合、一番安全なのは、そのコントロール圏外に脱出することですが、出来ない場合、ミサイルでは数が不足しますし、時間的な余裕もないと思われます。
     そうした場合、この砲の毎分220発という発射速度は、砲弾の安価さと相まって大きな魅力となるのではないでしょうか。
     口径の大きさだけが重要ではないのです。
     
    hush


  5. >4
    回答ありがとうございます。現在のところこのクラスのフリゲートは本邦も含め5”クラスの主砲を採用するケースが多いようですが、57 mmクラスの主砲がドローン対策に有効だとすれば、今後採用が拡大するかもしれませんね。
    他方、DDG(X)ではMk 45を採用している点も興味深いですが、こちらはレーザー兵器の搭載も計画されているので、ドローンの対処はそちらで行うつもりなのでしょう。
    ちなみにですが、FFG(X)は2017年11月に提案依頼書が発出された時点でMk 110 57 mm砲の搭載が要求されていましたが、同砲の採用理由にドローン対策が含まれてた場合、当時から米国はドローンの脅威を高く評価していたということでしょうか?
    あるこん


  6.  ロシア艦艇の沈没の主因は対艦ミサイルですので4の現在の艦艇の最大の脅威はドローン等の安価な兵器による攻撃は、脅威の一つとすべきでした。訂正します。と同時に、RAMはありますが、CIWSを持たない本級にとって、この砲はSSMに対する最終的な防御策となると思われます。
    >5
     毎度、Wikipediaですみませんが、 https://en.wikipedia.org/wiki/Constellation-class_frigate に、海軍がこの艦に求めるものとして
     Destroy surface ships over the horizon,
     Detect enemy submarines,
     Defend convoy ships,
     Employ active and passive electronic warfare systems,
     Defend against swarming small boat attacks
     が、挙げられています。
     うち、砲熕兵器の果たす役割は、水平線の向こうの水上艦艇に対してはNSMが行うでしょうから、最後の小型艇による集団攻撃への対処となります。その場合、30sの砲弾を毎分20発発射する127o砲よりも、6sの砲弾を220発発射できる同砲のほうが2倍の重量を発射出来て有利だと思っております。
     
    hush


  7. >6
    重ね々ね回答ありがとうございます。

    >RAMはありますが、CIWSを持たない本級にとって、この砲はSSMに対する最終的な防御策となると思われます。
    ズムウォルト級も当初は本砲をCIWSとして採用することを考えていたことを考えれば、MDにおける最終防衛策という用途もうなずける話ですね。

    >砲熕兵器の果たす役割は、水平線の向こうの水上艦艇に対してはNSMが行うでしょうから、最後の小型艇による集団攻撃への対処となります。その場合、30sの砲弾を毎分20発発射する127o砲よりも、6sの砲弾を220発発射できる同砲のほうが2倍の重量を発射出来て有利だと思っております。

    Mk110の方がMk45よりも投射重量が多いという話ですが、6kgは弾薬(砲弾+発射薬)の重量で、砲弾単体の重量は2.4kgではないでしょうか?
    ただ、いずれにしても想定されている小型艇というのはコール襲撃事件で使用されたような自爆ボートのようなものと推定されるので、57mm砲弾でも十分な効果が期待できますし、そうであれば発射速度が高いほうが有利という話も納得できますね。
    あるこん


  8. こんにちは。
    FFG(X) Constellation-classの砲について自分なりに整理してみました。
    @5inch砲を装備しない理由:対地攻撃を重視していないので5inch砲は装備していない。5inch砲のアメリカ海軍説明はFully-automatic naval gun mount employed against surface (Anti-Surface Warfare - ASuW), air (Anti-Air Warfare - AAW) and land attack (Naval Surface Fire Support - NSFS) targets.
    A155mm砲を装備しない理由:対地攻撃を重視していない。重い。弾がない。
    B76mm砲を装備しない理由:もうアメリカ海軍が調達していないから。ただしThe U.S. Navy is no longer acquiring MK 75 guns but has logistics support contracts with BAE systems and OTO Melara.とのこと。
    C57mm Mk110を装備する理由:対水上戦、対空戦、非対称戦では57mm Mk110は有用。海軍LCSや沿岸警備隊で採用あり。It is designed to engage surface, air and missile targets.各種砲弾の研究開発を行っていたようだが、、。
    Dあくまで想像だが、57mm Mk110の2基装備や、逆に砲なしはありえたかも。


    @AでFFG(X)が対地攻撃を重視していないとしたのは以下の資料によります。
    古い資料ですが、FFG(X)について

    Mission:
    Anti-Submarine Warfare, Surface
    Warfare, Electromagnetic Maneuver
    Warfare, and Air Warfare

    https://www.navsea.navy.mil/Portals/103/Documents/Exhibits/SNA2018/FFG(X)_SNA_brief-Jan2018_Final2.pdf?ver=2018-01-09-162546-053

    となっています。ここでSurface Warfareに対地攻撃も入るかもとも思いましたが、LCSのSurface Warfareミッションパッケージの記述から対地攻撃ではなく対水上戦のことを指していると判断。
    https://www.navy.mil/Resources/Fact-Files/Display-FactFiles/Article/2220640/littoral-combat-ships-surface-warfare-mission-package/

    DDG(X)では5inch砲を装備なのにFFG(X)では装備なしな理由は57mm Mk110が優秀なのもあるでしょうが、FFG(X)の各種防御能力(端的なのがVLSの数)が相対的に低いため対地攻撃を免除してもらい、代わりに防御兵器の積み増しをおこなったと考えます。(5inch砲は攻撃兵器、57mm Mk110は防御兵器の側面が強いと思う。FFG(X)はトマホークも撃てるようにするようだが、32セルしかないVLSに積むかどうかは疑問。ついでに我が国のFFMの砲があれでよかったのかも疑問。)

    太助


  9. >8
    回答ありがとうございます。
    >C
    USCGのカッターと使用弾薬を共通化できるのは大きそうですね。

    本邦もがみ型との対比についてですが、私としては76mm級の火砲に米軍はMk 110を選定し、海自はMk 45への統合を選択したということではないかと考えています。
    海自では はやぶさ型ミサイル艇よりも後の艦艇では76 mm砲を採用していませんし(DDはたかなみ型でオートメララ127mmで採用し、次のあかづき方ではMk 45へ移行)、現在の防衛力整備計画で調達が予定されている1,900トン型哨戒艦も船体としては76 mmクラスの主砲も搭載可能な排水量を有していながら、30 mm機関砲を砲熕兵器として採用している点も傍証と言えそうです。
    あるこん



1309 エレベーター繋がりでご相談させて下さい。
日本空母の昇降機オペレーションです。
千代田の図面をみると、後部昇降機真下の機械室に管制盤がみえるので、具体的な操作は前後ともそこかなあとも想像するのですが、上下させる指示をどのフロアのどこで出していたのかがわかりません。
下ろす時は飛行甲板側、上げる時は格納庫側のハンドリングが必要そうですか、それらしき指揮所も見当たらず。
「かが」でみていたら普通に格納庫側で直接操作していましたが、あのように格納庫が一段しかないならともかく、日本空母の多くは複数段ありますから複雑そうです。
どなたか情報をお持ちでないでしょうか?
holliehollie

誰か答えて下さい。

1308 航空母艦「加賀」についてお伺いします。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kaga_and_Zuikaku_Pearl_Harbor.jpg

「瑞鶴」と共に真珠湾を目指し進撃中の「加賀」の写真ですが、艦の後部に門のような構造物が写っています。
どこかで「これは後部(第3)エレヴェーターを最上段まで上げているもの」と読んだ記憶があるのですが、それで正しいのでしょうか?

もしそうだとしても、日本空母がこのようにエレヴェーターを高く上げている写真は寡聞にして他に見たことがありません。
この時の「加賀」がエレヴェーターをここまで上げていたのはなぜなのでしょうか?

宜しくお願い致します。
Ranchan

  1.  検索したところ https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10216100960 というのがヒットしました。
     
    hush


  2. 少なくとも当初は赤城加賀の後部エレベーターは本体に天蓋をつけた二段になっていました。
    そのあたり格納庫が三段になっていることが関係ありそうに思いますが、どうなんでしょうか。

    実際吊られている本体は下段なので、それを飛行甲板まで上げると写真のようになると。
    最下段格納庫は使い勝手が悪く物置状態になっていたとされ、加賀に関しては改装時にエレベーター天蓋は撤去したと読んだことがありますが、実際写っているのですから残っていたのではと思っています。
    holliehollie


  3. 格納庫との関連、間違ってきました。
    “世界の艦船 増刊 第181集『傑作軍艦アーカイブ(11)空母「赤城」「加賀」』“ P95の記述及び100-101の図をあらためて見ると、加賀の最下段格納庫は赤城と異なり後部エレベーターとは繋がっていなかったとのこと(というか、エレベーターのどれとも繋がってない)。
    同書には、三段空母の格納庫高は全て異っていること、天蓋の高さは上部格納庫高に合わせてあるので、それ以外の位置では片方を合わせるともう片方が合わないこと、など興味深い説明があったりしてお勧めです。

    天蓋の上がった姿は、三段空母時代の写真には幾つか写っていて、かなりアップのものも見たことがありますが、同書にはありませんでした。
    holliehollie


  4.  もっとも、ネット上には加賀の後部昇降機天蓋は改装時に撤去されたという記述があるのですが、3で紹介していただいた「世界の艦船」の増刊号にはそういう記述はなく、むしろ、該当写真のキャプションには天蓋と明記されています。
     したがって、そういう計画もあったのだが、実際の写真に写っているのだからされなかったのではないかと言うことになったのかなとも思うのですが、経緯は不明です。
     そして、天蓋があったとするなら、これは飛行甲板に搭載機を並べている作業中のため、最大限にあげた状態と言うことになると思うのですが、いかがでしょうか。
     もし、そうなら、艦首の下がった角度のついた状態ですので、飛行甲板と天蓋との高さの差は格納庫のそれとそれほど変わらないように思うのですが。
     
    hush


  5. > 飛行甲板と天蓋の高さは格納庫のそれと
    そうですそうです。
    格納庫高は下部(赤城は5m)=上部(全て違う、ではなかったですね)<中部(赤城は6.5m)なので、天蓋を飛行甲板/本体を上部格納庫甲板に、あるいは天蓋を中部格納庫甲板/本体を下部格納庫甲板に合わせるといいのですが、それ以外の位置にした時にもう片方が他のフロアとズレると。
    格納庫高が全て同じであれば、綺麗に二段エレベーターとして運用できそうなのに。
    holliehollie


  6. 皆様ご回答有り難うございます。

    「天蓋」ということは、「加賀」の第3エレヴェーターの飛行甲板と面一になって普段露出している(普通「後部エレヴェーター」と言っている)部分はエレヴェーター本体ではなく、エレヴェーター本体は上部格納庫床面と同レベルの部分のことを指し、通常は艦内にあり見えない・・・という理解でいいのでしょうか?

    −−−−−(天蓋部)−−−−− ←「加賀」飛行甲板
        (上部格納庫)
    −−−−−(本体)−−−−−− ←「加賀」上部格納庫床面
        (中部格納庫)
    −−−−−−−−−−−−−− ←「加賀」中部格納庫床面

    てっきりエレヴェーターは一枚板で、飛行甲板−上段−中段−下段を行ったり来たりして1枚でカバーしてるんだと思っていました。
    Ranchan


  7. 6.ついしん
    自分も『傑作軍艦アーカイブ(11)空母「赤城」「加賀」』を所持していますのでご指摘の部分を確認してみましたが、たしかに「三段空母『赤城』『加賀』の後部エレヴェーターは2段である」「『赤城』は飛行甲板の上にまでエレヴェーターの最上段を突き出せるので一応上段・中段・下段格納庫全部途中乗り換えなしで飛行機をエレヴェーターで移動させられるが、『加賀』は下段格納庫がエレヴェーターと繋がっていないので下段格納庫からは釣り上げて移動させるしかない」など詳細に書かれていました。

    所持している本をきちんと読んで理解できていなかったことを恥じ入るばかりです。
    Ranchan



1307 ヨークタウン級(CV5-)のエレベータについてです。
前後両端のものはともかく、中央のものは、格納庫中央で3方に壁がなく、かといって後のデッキサイドエレベータのようなワイヤも確認できません。
(日本艦では、そこだけ格納庫を狭めて普通に両吊りにしてますが)
レキシントンの図面では「plunger」という書き込みがあるので、下からの押し上げ式かとも想像するのですが、真下の機械室は1フロア分の高さしかなく、米艦の3フロア分の高さを上げようと思うと結構な複雑なことになりそうです。

エレベータが上がった状況を格納庫側から撮った写真があれば分かるのでしょうが、実際の構造につき、どなたかご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか?

holliehollie

  1.  図面を見てもよく分からないのですが https://www.navsource.org/archives/02/020574.pdf こうなっています
    hush


  2.  なお、pdfファイルが非常に重たいので、ご了承下さい。
     
    hush


  3. 早速ありがとうございます。

    そうなのです…その図面を見てもわからなくてご相談した次第です。
    下の機械室にplungerともみえるものもありそうなのですが、両吊の前後EVであっても、写真/図面上似たものはみられますし。
    果たして右舷のワイヤとともに3フロア分も持ち上げて支持できるような丈夫なものが立ち上がるのだろうかと首を捻っています。
    押し上げ型EVは扶桑で砲塔上カタパルト用に使ったような、ああいう低くて軽いものならわかるのですが。
    holliehollie


  4. 水線直下の1st Platformより”Elev.Cyl.”が見えますから水圧筒で昇降させてるんじゃないでしょうか
    駄レス国務長官


  5. ありがとうございます。

    なんか細い印だけあって駆動メカがわからなかったので「まさかあんな細いマルが」と思ってしまっていましたが、そうとしか思えないですね。機械室の下、複数フロアをぶち抜いていますし。

    あれならば、確かにメインと補助で計4本あるとみえるので細くとも支えにはなりそうに見えてきました。

    皆さん、ありがとうございました。
    積年の謎が解けた思いで、ここで相談させていただいて本当に良かったです。
    holliehollie


  6.  アメリカ初の空母ラングレーは、 https://www.tracesofwar.com/articles/7324/American-aircraft-carriers.htm によるとHydraulic elevatorを装備していたようです。これが水圧式か油圧式か存じませんが、ヨークタウンにも同様のものが採用されていたのではないかと考えています。
     アメリカはOtisという世界最大のエレヴェーター会社を擁しており、 https://usautoindustryworldwartwo.com/otiselevator.htm には、同社のニュー・ヨーク州バッファローの工場で空母用昇降機の製造を行っているとありますので、この製品かもしれません。
     
    hush


  7. ありがとうございます。

    なんか細い印だけあって駆動メカがわからなかったので「まさかあんな細いマルが」と思ってしまっていましたが、そうとしか思えないですね。機械室の下、複数フロアをぶち抜いていますし。

    あれならば、確かにメインと補助で計4本あるとみえるので細くとも支えにはなりそうに見えてきました。

    皆さん、ありがとうございました。
    積年の謎が解けた思いで、ここで相談させていただいて本当に良かったです。
    holliehollie


  8. 変なキャッシュ?が飛んでしまっており、失礼しました(消せない…)。

    Otisといえば戦前も日本橋三越にあったなぁ、と、みてみると、まさに
    https://usautoindustryworldwartwo.com/otiselevator-warproduction.htm
    にそれらしきシリンダーが誇らしげに写っていました。
    お二方のご賢察通りのようです!

    今後は、なんとかあのタイプの格納庫内の写真でエレベーターが上がったものを見つけてみたいです。
    本当にありがとうございました。
    holliehollie


  9. ありました。
    https://www.history.navy.mil/content/history/nhhc/our-collections/photography/numerical-list-of-images/nhhc-series/nh-series/80-G-13000/80-G-13976.html
    よく似たアングルの写真はホーネットとエンタープライズで何枚もあり、左手(右舷)ブリッジ/煙路の奥、明るくなっているのでEVは降りているのかと勘違いしていましたが、それは奥の開口部からの光で、その手前に上まで伸びるシリンダーが写っています。
    おかげさまで勉強になりました。
    holliehollie



1306 真珠湾攻撃の写真などで必ず出てくる日本空母艦橋のマントレット装備は、いつ頃から廃止されたのでしょうか?
備後ピート

  1.  マリアナ沖海戦時には可燃物の陸揚げが行われていますので、それより以前ですが、確認できるのはアリューシャン作戦時の北方部隊で使用されているのが、確認できた最後です。
     その間のどこかだと思いますが、断片防御はともかく、可燃物を艦橋周辺にぶら下げるなどということが問題であるという認識はされたでしょうから、多分、ミッドウェー海戦後の戦訓によるものと思っています。
     

    hush


  2. 光文社「写真|太平洋戦争」第7巻、「マリアナ沖海戦で損傷した隼鷹」の一連の艦橋写真にマントレットが使用されているのが見えますね。

    破損が大きめだった部分をカバーするように設置された形にも見えますので、もしかすると会戦後に設置されたのかもしれません。

    また、捷号作戦時の瑞鳳の戦闘詳報では「マントレットは弾片防止・人員保護に極めて有効なので使える材料はすべて使って整備せよ」が戦訓所見の第一に挙げられているくらいなので、艦橋の話ではないかもですが、捷号作戦時においても日本空母艦上でマントレットが使用されていたのではないでしょうか。

    さわりんX


  3. >2
     ありがとうございます。
     不明を恥じるばかりです。

    hush


  4. >3
    いえいえ、そんなことはないです。

    ついでに興味が湧いたので同じく捷号作戦時の瑞鶴と千歳の戦闘詳報をあたってみたところ、瑞鶴は「可燃物は陸揚げもしくは水線下格納を徹底して行っていたので被害極限ができた」、千歳は「艦内工作によって銃座に手すりを設置し、そこにマントレットや土嚢を置いた」(※瑞鳳の戦訓所見に「マントレットはしっかり固定しないと衝撃で飛散したりする」とあるのと同じ意味で、マントレット固定用のハンドレールを増設したという事だと考えます)と違いがありました。個々の艦の戦歴や戦訓によって対応が異なっていた部分もあるのだろうと感じました。
    さわりんX



1305  外輪船は岸壁に接舷する際、パドルホイールが岸壁に当たらないようにする必要があると思いますが、どのようにしていたのでしょうか?

 「Paddlewheel Landing」で画像検索をかけると、舷側ではなく船尾にパドルホールがあるタイプか、舷側にある場合でも船体を横に張り出してホイールを守るようにデザインされた船の画像ばかりが出てきます。
 知りたいのは幕末から戊辰戦争の頃に活躍していたような、船体の外側にパドルホイールが大きくはみ出しているタイプの外輪船の接舷方法です。
おうる


  1. こんな感じの船ですか?
    https://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/paddle-steamer-franz-josef-i-passengers-crowd-on-to-the-decks-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/955008064

    太助


  2. ”Paddlewheel” ではなく,”Sidewheeler” で検索するとご希望の情報を得ることができます。
    ttps://www.shorpy.com/node/19917
    あるいは,「通運丸」も検索語として有効かと。「通運丸」は明治期に利根川水系で運行されていた外装貨客船です。文明開化を端的に表していると思われたのでしょうか,写真や絵画が多く残ってます。
    ねこねここねこ


  3.  ありがとうございます。

    >1. そんな感じの船で船首や船尾を着けるんじゃなくて岸壁に船体を横づけする際の様子が知りたいのです。

    >2. なんかあってもそう言う風に岸壁じゃなくて桟橋に着けてるような写真ばっかなんですよね。
    おうる


  4.  指定の時代ですと、外輪は帆走の補助の時代ですので、船が岸壁に横付けするのではなく、上陸や物資の輸送にはボートが使用されたのではないかと思っています。
     
    hush


  5. > 3

    お探しの形態は,このようなものでしょうか

    https://media.gettyimages.com/id/837039574/ja/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88/apr-27-1970-tugboats-only-sidewheel-tug-of-its-kind-has-reached-its-new-berth-in-harbor-of.webp?s=612x612&w=gi&k=20&c=ZhiZSrHF3Uq1UWTj3I7oHgJRx-aohjkfVwFkFSE9Xi0=
    ねこねここねこ


  6. 外輪がありますから,以下の絵画のよう岸壁から間隔を取って,停泊することに為らざるを得ないとかと
    https://h7.alamy.com/comp/2A5T0BR/orleans-france-october-10-2019-paddle-wheel-boat-on-orelans-quay-along-the-river-loire-during-the-evening-2A5T0BR.jpg
    ねこねここねこ


  7. 回答ありがとうございます

    >6 やっぱり桟橋使うしかないんですかね。

     でっかいフェンダーかそれに類する接舷器具でもあったんじゃないかと想像(期待?)してたんですが・・・
    おうる


  8. みなさん簡単に岸壁に横付けって言いますが、座礁する恐れがあるのに簡単に横付け出来るものなのでしょうか?私はhushさんの回答通りだと思います。
    まさのり



1304 はじめまして。
巡洋艦「夕張」についての質問です。
同艦の航続距離が計画時で14ノットで5,000カイリを見込んでいたのに対し、実際には14ノットで3,310カイリとかなり短くなってしまった原因はなんでしょうか?
個人的には、以下の三つの原因のいずれか、または複数の原因が重なった結果と推測しているのですが、何か資料が残されていたりするのでしょうか?
@機関の燃費が計画よりも悪化してしまった
A船体の抵抗が計画よりも大きかった
Bその他の原因
よろしくお願いします。
あるこん

  1. 「14ノットで5,000カイリ」は天龍型や5,500トン型と同じで二等巡洋艦全般の「要求性能」と言うべきモノです
    艦艇の燃費は陸上試験で機関単体の数値が得られたモノを除いて船体の推進効率込みのグロスになりますから要因を特定するには若干困難を伴います
    船体のL/BやL/Dの近似な球磨型北上艦と比べてみましょう
    項目     北上 夕張
    排水量    5,857 3,356
    巡航速力   13.9 14.1 
    燃料搭載量  1,534 916
    毎時毎馬力燃費 0.798 1.042
    航続力    7,420 3,310
    以上福田啓二編「軍艦基本計画資料」に拠る
    んで何故燃費が3割増になったかと言いますと夕張は神風型駆逐艦の主機を搭載したため球磨型のような独立の巡航タービンを持たず高圧タービン内に巡航段落を有するだけってのが要因の一つに考えられます
    駄レス国務長官


  2. 回答ありがとうございます。
    もし燃費悪化の主因が神風型式の主機を採用したことにあるとした場合、航続距離の減少は、設計上の瑕疵ではなく同形式の主機を採用した時点で織り込み済みだった……という理解であっていますでしょうか?
    あるこん


  3. >2.
    織り込み済みであったか否かは当時の計画主任に訊かないと何とも
    駄レス国務長官


  4. まったくの新型機関を採用したというならともかく、神風型で採用実績があるなら「予想外に航続距離が6割強になってしまった」というのも考え難い気がしますが……どのような意思決定があったかは不明ということですね。
    あるこん


  5. >4
     KGV級などは予定の半分の航続力なかったという話からも分かるように、明確なタイプシップでもない限り、新型艦艇の性能は建造してみないと分からないということでしょう。
     特に、夕張の場合、完全に新型の船体ですので、神風級で採用実績があっても、大きさに差がありますので計画値との開きが出たのでしょうね。
     
    hush


  6. >4.
    平賀計画主任の書いた「夕張基本計画説明」大正10.6.12(平賀アーカイブ)の航続距離の項に
    「加古級ヨリ優ルトモ劣ラザリシメントス」
    とありましたけど幾ら何でも14ノット7,000浬は無理筋で計画主任の本心は何処に在りやと
    がんらい夕張は何処まで小さく安くできるかの実験艦と言うべきモノですから目標値を高くブチ上げるのもそれなりに意味が有ったんじゃないかと思う今日この頃
    駄レス国務長官


  7. 同じく14ノット5000浬とされてる天龍型もそんなもので、計画には全然達していないのですが、龍田の公試時の記録は
    14.17ノット
    2,510馬力
    毎時毎馬力燃費(重油換算)1.457kg
    となります。
    ただしこの運転条件は主機3台使用、3軸運転ですのでタービンにとっては非常に効率が悪い低力度運転となるので、これを一軸や二軸運転に減じれば意外なほど燃費が向上する可能性はあります。

    kimurada


  8. >7
    情報ありがとうございます。
    返信に気が付くのが遅くなってしまいました。申し訳ございません。

    あるこん



1303 ロシア艦についてお伺いします。

甲板の色が他国海軍艦に比べやたらと派手ですが、あれは何か目的があるのでしょうか?

ネットで検索したり愚考したところ、自分には

・オレンジ(茶):通常甲板
・緑色:航空機関係甲板
・濃灰色:不明

と思えるのですが・・・。

「アドミラル・クズネツォフ」やキエフ型対潜巡洋艦、近年撃沈された「モスクワ」やその同型艦の写真を見ても、オレンジや濃灰色の部分が時期によって変化しているようで、よく分かりません。

宜しくお願いいたします。
Ranchan

  1.  基本は錆止めの赤です。そこに何色を塗るかというのは、各艦隊の司令官の裁量ですので、バラバラになるようです。
     
    hush


  2. ご回答有り難うございます。
    「艦隊司令官個人の裁量で決まる」という単純なお話だったんですね・・・。
    道理で不規則で一定しない訳です。

    モスクワ型(1123型対潜巡洋艦の方)やキエフ型では航空機関係の領域と思われる甲板が緑色なのですが、「アドミラル・クズネツォフ」では飛行甲板全面がダークグレー系で塗装されていたり、「モスクワ」(1164型ミサイル巡洋艦の方)では時期によって赤色とダークグレーの領域が異なったりしているので、何か艦の運用方針に関係あったりするのかと思っていました。
    Ranchan


  3. よく考えたら、何で「基本は錆止め塗装」なんでしょうね。
    他国艦なら錆止め塗装の上に上塗りするのに・・・。

    ペンキ代の節約なんだろうか・・・?
    Ranchan


  4.  いくつかの理由が取りざたされていますが、「ペンキ代の節約」は有力説の一つです。
     そういう中で興味深かったのは衛星写真で判別されにくくするためというものでした。
     https://www.sankei.com/article/20180804-5Q5GBY7HXJNNHBZLWTTKPMACR4/
     にありますように、近年まで衛星写真は白黒のものが普通であり、その場合、赤色は灰色よりも海面に溶け込む可能性があるからだそうです。
     もっとも、ロシア語でもサーチしたものの、公式見解らしいものは見つかりませんでしたので、それらしい回答でしかないのですが。

     ところで、情報、資料、検索178に新しい資料を紹介されている人がおられますが、御存じでしょうか?
     
    hush


  5. >4
    ご回答有り難うございます。
    ペンキ代の節約って半分冗談だったのですが、まさか有力説だったとは。
    そんなにロシア海軍は金欠なのか・・・。

    まあ外見を気にしないのなら合理的といえば合理的なのかもしれません。

    情報、資料、検索178の件、今確認しレスさせて頂きました。お知らせ下さりまして有り難うございます。
    Ranchan



1302 英戦艦の艦首がレナウン級、フッド級でクリッパーバウ(アトランティックバウ)を採用しながら、続くネルソン級、KG5級、バンガード級で傾斜直線式艦首に回帰しているのは世界の大勢に逆行している(実際に凌波性・耐波性に難有り)ように思えるのですが、何か理由があったのでしょうか。
備後ピート

  1. Wiki英語版 Nelson-class battleship には以下のようにあります。

    size and installed power, and there were only two shafts with quite large screws. (中略)As a countermeasure to the limited power, the hull was of a very efficient hydrodynamic form, to attain the best possible speed.

    出典元は、Brown, David K. (1999). The Grand Fleet: Warship Design and Development 1906&#8211;1922. Annapolis, Maryland: Naval Institute Press. とのこと。


  2. >1.
    レナウン級は水線下を含めて見ればクリーヴァ―バウですね
    フレアは大きくしてますけど・・・
    フッドはクリッパーバウと言えなくもないですけど傾斜直線式に近いモノで凌波性は必ずしも良くありません
    平水でも高速出すと艦首波が舞い上がり艦首を隠すほどです(写真あり)
    計画艦のG3巡戦やN3戦艦より仰せの傾斜直線式になりますが英国はWW1以降金困りで建造費用を抑えるためもあって船体構造をシンプルにし以降これを踏襲したモノかと
    ネルソンは低速かつ高乾舷なので余計にクリッパーバウの必要性は低いんじゃないでしょうか
    駄レス国務長官


  3. あと英米戦艦が冬の大西洋で共同作戦したときにアイオワ級が華麗にピッチングしてる傍らをヴァンガードが平然と進んでくなんてコトも有ったような気が
    なので艦首が細く尖ってるよりかはむしろ水線上の容積が有って艦首浮力が大のほうが沈み込みが少なくて好かったのではと思うこの頃です
    駄レス国務長官


  4. 「英新戦艦(KGV型+「ヴァンガード」)は米新戦艦(BB-55〜BB-63)に火力・対空・装甲・機関・電子兵装と勝るところなし」と思っていましたが「フネ」としての安定性はむしろ優良だったのでしょうか・・・と思う今日この頃です。
    Ranchan



1301 現在、米国で記念艦となっている戦艦「テキサス」(BB-35)が浮きドック入りし大修理中です。
なんでも水線下の艦体の痛みが激しく、漏水が止まないのだとか・・・。

ふと思ったのですが、外見のコピーは兎も角今現在において(「大和」でも「ビスマルク」でも結構ですが)WW2時の戦艦を完全に当時のままに建造することは出来るのでしょうか?
もし「建造不可能」ならどのような技術が失われたのでしょうか?
(思いついたのは「鋲打ちで艦体を建造」「大口径砲」「分厚い装甲」などですが、これらは現在では需要が無いでしょうしね。もはや関連施設もないでしょうし・・・)

宜しくお願いいたします。
Ranchan

  1.  親しくしていただいているガラス屋さんの言われるには、舞鶴の赤煉瓦倉庫の窓ガラスは歪むものが当時のもの、そうでないものが後のものだそうです。当時の歪むガラスの製法は失われているので、壊れると現在の技術によるものに置き換えるしかないからだそうです。したがって、上位互換ならともかく、窓ガラス一枚から当時のままで再建するのは不可能に近いということになります。
     そのようなことは、他のものでも発生していることでしょうから、「完全に当時のままに建造することは」不可能でしょう。
     
    hush


  2. ご回答有り難うございます。

    戦艦「テキサス」(BB-35)が就役したのは1914年3月12日ですから、110年前です。
    戦艦「大和」が1941年、83年前・・・。

    「テキサス」でも存命の方は数少ないとは言えまだいらっしゃる、ましてや「大和」ならまだまだ、その程度の過去なのにもう当時の一国の最先端レベルの技術が失われているのですね。
    まあ「上位互換の技術が開発されているのに、手間や経費をかけて旧い技術を保存する必要があるのか?」と言われればそうなのですが・・・。

    ついしん
    今回の質問時に「リベットを打つ作業員はどのような作業に従事していたのか」の話を読み、今更ながらその大変さを知りました。
    危険だし重労働だし・・・そりゃ廃れるわ。
    Ranchan


  3.  手間や経費をかけて旧い技術を保存する必要があるのかといわれたら、その必要はあると思います。たとえば、そのガラスにしても、古い家にはあった模様ガラスが、今では作れなくて、海外からの輸入品で細々と残っているだけです。しかし、これは趣味のもの、工芸品の類であって、工業製品ではありません。
     軍艦にノスタルジーを感じ、ロマンを感じるのを否定はしませんが、それこそ、一国の最先端レヴェルの工業製品ですので、上位互換の技術が開発されているのに使わないというほうが正しいように思います。これが、客船ならば、また、違うとは思うのですが。
     
    hush


  4.  上位互換の技術が開発されているのに使わないというほうが正しい>上位互換の技術が開発されているのに使わないというほうが不自然です。
     すいません、日本語が崩壊しています。
     
    hush


  5.  横から失礼します。
     ソースは失念しましたが、現在においては、巨塊を造る設備等が存在せず、あれほどの鋼塊を製造出来ない模様です。従って、巨砲そのものが造れないようです。

    Takeahero


  6. ご回答有り難うございます。

    現在では、WW2当時の戦艦は主砲・装甲・大量のリベット・細かい装備品とロストテクノロジーの塊でもう建造できないのですね。
    WW2時の日本12戦艦の内1隻でも現存していたら、「重要文化財」位には指定されるかも・・・?という気が。

    でもせっかく現存していた「志賀」をあっさり解体処分する国だからなぁ・・・。
    Ranchan



1300 旧日本軍の艦艇搭載用の対空電探(二号一型電探、1号三型電探)の運用についての質問です。

対水上用の2号二型電探を 対水上射撃の距離測に使用した例がありますが
対空用の2号一型もしくは1号三型の距離測を高角砲の距離測に使用した例はあるのでしょうか?

大戦末期に量産された丁型海防艦などは高角砲の制御に小型の高角測距儀と4式高射制御装置を使用してますけど、4式は高角測距儀で測定した結果を操作員に伝えてそれを入力する使用方法の様なので、電探室と艦橋上の防空指揮所を繋ぐ電話を設置して4式制御装置の操作員に距離測を伝えれば電探の距離測を高角砲の射撃に利用できるのではないかと思ったんです。

アメリカ軍のMK37のように距離測結果をそのままダイレクトに演算装置に入力まではできなくても 現地改造で電話を設置したりして緒元入力する操作員が電探を利用しようとした例があるのでしょうか?
2号2型電探が対水上砲撃に使用されたのなら 対空用電探も索敵だけでなく対空射撃の距離測に利用しようという考えになったのでは?と思い質問しました。
回答お願いします。
おでんくん

  1. なにか数週間も回答がつかないようなのでコメントだけしますね。たぶん13号などの警戒レーダ情報は測距儀の代わりにするのは難しかったと思います。

    主な原因としては、送信パルスが空間的に広い≒空間分解能が粗いことが挙げられます。(距離方向でパルス幅が13号:10マイクロ秒、21号:20マイクロ秒。比較対象とされたMK.37は0.5マイクロ秒。)

    的の飛行機が1機だけで飛んでいれば、比較的問題も小さいと思います。しかし複数機が1パルスの空域内に飛行していると、1番近い飛行機までの距離は測れるかもしれませんが、その他の飛行機は存在しているかどうかもレーダ上はパッと見で判りません。例えば目視で3機の飛行機(左からA号機、B号機、C号機としておきます)が確認できたとして、レーダで測距した距離がA号機のものか/B号機のものか/C号機のものか判断できません。つまりレーダで測った距離と、別に計測した方位や高度の紐付けが出来ないのです(距離はA号機のものを使い、高度はB号機のものを使ってしまうといったことが想像できます。未来予測どころか現在位置の測定に誤りがでます。)。この1パルスが13号は距離方向で1500m程度(10マイクロ秒)になります。

    解決策としては『パルス幅(時間)を狭くする』などが考えられますが、そのぶんピーク電力を大きくする必要がでてきます。(パルスの幅を狭くした分だけ高さを大きくする≒パルスの長方形面積を等しくするイメージです)。これが難しかったんだろうと想像しますが、13号は警戒レーダですので不要な機能ともいえます。パルスの時間幅を小さくするには結果的にピーク電力が要るし、方位幅をシャープにするにはアンテナの幅が要るしと、性能とデカさ(重量)は大概トレードオフの関係になります。よってクルクルまわる警戒レーダや、目標の方向を向く射撃用のレーダ等の住み分けができたのでしょう。


    以上くどくどと書きましたが、要は、
    @距離はかる人も、方位はかる人も、高度はかる人も、同じ目標をみていないと最低限ダメだよね
    A13号ではクルクルまわるのを止めても、他の人と同じ目標をみるのは難しいのでは?
    ってことです。
    試した人がいるのか/いないのかは把握しておりません。
    22号の対艦射撃のお話はよく分かりませんが、うまくいく状況は限定的だったと思います。2次元レーダにとって対空よりはマシな気はしますが。送信ラッパひとつに受信ラッパふたつのタイプ(32号?)に発想が飛ぶのは何となく判る気はします。Aスコープも残念ですよね。

    何にせよ未来位置の予測よりも前に、現在位置の把握も難しいというお話でした。

    p.s.数値情報を伝達するのは、電話のほかにセルシン(selsyn)というものもありましたね。

    太助


  2. 1号三型を距離測に使うのは難しかったようですね。
    技術的な説明ありがとうございます。


    おでんくん



1299 伊四百型について質問です。
航空機運用が主目的なのに魚雷発射管を艦首に8門も搭載しているのはなぜでしょうか。

のっとめ

  1.  もともとがアメリカ本土攻撃のためですから、途中で相手艦船を攻撃するのは目的に沿うと思います。また、計画時に、大西洋においてイギリスが船団を運用しているのは、日本側もつかんでいたでしょうから、射線数を確保したからとも考えられます。
     
    hush


  2. むしろ、大航続力も魚雷搭載数も索敵攻撃や要地偵察用に航空機を搭載することも交通破壊こそがその目的だったのではないですか
    それが建造数の削減に対応して搭載機と航空魚雷の増載を行ったことによって魚雷搭載数が減少するなど、本来の目的を見失ったかのような変貌を遂げたのが史実の特型潜水艦なのでは
    J2-N


  3. >2
     それは否定いたしませんが、1942年の計画段階で旧日本海軍が通商破壊をメインに考えていたかどうかを考えると、どうなのだろうとは思っております。
     
    hush


  4. 3>
    歴史群像166「日本潜水艦と通商破壊戦」の記事によりますと、海軍軍令部の昭和15年度対米支作戦計画では、米艦隊主力が米本土もしくはハワイ方面での持久策をとった場合、第二弾作戦で、潜水艦による米東岸を含む米本土沿岸部での通商破壊戦の実施が計画に含まれるようになったようで、この新要求に沿って潜特型のちのイ400型の計画検討も始まったもののようです。背景には米海軍がかねてよりの渡洋作戦を見直しにかかっていたのをつかんでいたことがあるようです。
    hidebonn


  5. >4
     御教示多謝。
     ただ、通商破壊に必要だったから8射線を求められたのかというと、いささか疑問なのです。というのは、この当時、輸送船に対して潜水艦が発射してもよいとされた本数が1本に過ぎなかったと思うからです。アメリカ艦隊が渡洋してきた場合、その迎撃用に射線の確保が必要だったからではないでしょうか。
     「魚雷発射管を艦首に8門も搭載しているのはなぜでしょうか」という質問に対して、通商破壊戦のためと答えるのは、早すぎるように思うのですが、いかがでしょうか。
     

    hush


  6. >輸送船に対して潜水艦が発射してもよいとされた本数が1本に過ぎなかった
     この点に関しては、正式に通達が出されたわけではないので、そのような空気の中でという意味ぐらいにとっていただければ幸いです。
     
    hush


  7. 自分は質問者氏の『航空機運用が主目的なのに』という前提に対して「航空機運用は手段(のひとつ)であって目的ではないでしょう」と指摘しただけで『通商破壊に必要だったから8射線』などと回答をしたつもりはないのですが
    そもそも帝国海軍に「最低限6射線必要」という知見があったことや再装填にはそれなりに手間と時間がかかる以上8門艦は6門艦より攻撃機会を逸するリスクが少ないこと、日米の潜水艦の魚雷戦要方位盤の差などからも、船体のサイズが許すならば艦首発射管を増やすのが妥当な発想だろうとは思いますが、資料的な根拠があることではない以上回答としては不適当に思いますし
    それよりも仮に『航空機運用が主目的』だったとしても6射線以下にする必然性なんかないわけで、一次資料に書かれていないことに囚われるよりもう少し柔軟に見た方が長く楽しめますよ、と言いたいだけです。
    明確な回答でない長文で失礼いたしました。
    J2-N


  8. >7
     今頃になって、書き込まれていることに気づきました。
     2に「魚雷搭載数も…交通破壊こそがその目的だったのではないですか」とありましたので、「こそ」に反応して、3のように書きました。
     魚雷搭載数であって、射線数ではないのですが。
     
    hush



1298 お世話になります。

USSサスケハナについてなのですが、退役後、スクラップされるまで15年ほど空白の時期がありますが
どのような状態だったのでしょうか。

Wikiによると1868年にニューヨーク海軍工廠のドックに入り
1983年に売却されスクラップにされるとあります。
15年もの間ドックに入槃したままというのはあまり考えられない気がします。
このような事は別段珍しくはないのでしょうか。

海嗣

  1.  英語版のWikipediaには”Decommissioned at the New York Navy Yard on 14 January 1868, Susquehanna was laid up until she was sold for scrapping on 27 September 1883 to E. Stannard of New York City.”とあります。
     Be laid upを日本語版では入渠と訳したようですが、「ニューヨーク海軍工廠で退役し、1883 年 9 月 27 日にスクラップとしてニューヨーク市の E. スタナードに売却されるまで係留されました。」と手元の翻訳サイトでは訳されています。
     
    hush


  2. おはようございます。いつもお世話になっています。

    英語版のWikipediaを閲覧する事は思いつきませんでした。申し訳ございません。
    英語版の方が詳しく書かれているのですね。
    質問内容に誤字などがあり、分かりにくかったと思いますが、
    丁寧に対応くださりありがとうございました。
    USSサスケハナは日本にも縁がある艦ですし詳しく知ることが出来て良かったです。
    海嗣



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