横丁カフェ
現役書店員が週替わりでおすすめ本のご紹介します。
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2024年4月18日更新
【書評】『パンクの系譜学』川上幸之介
パンクといえば激しい音楽とファッション、反体制の主張や象徴のマークやデザインが思い浮かぶ。 『パンクの系譜学』を読むと、パンクに熱をあげ支えてきた文化の絡みは想像以上だった。そもそもパンクとは、抵抗から生まれた思想、社会運動、芸術までも含...記事を見る »
●担当者●未来屋書店宇品店 河野寛子
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2024年4月11日更新
【書評】『海をあげる』上間陽子
ほんとうに、この本を紹介したかった。そのために一年間書評を書いてきたのだ。 『裸足で逃げる』は、沖縄の風俗業界で働く若年女性たちの話を上間さんたちが聞き取り、記録したものだ。4年間の社会調査の記録として6編が収められている。その内容はとて...記事を見る »
●担当者●HMV&BOOKS OKINAWA 中目太郎
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2024年4月4日更新
【書評】『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』みうらじゅん リリー・フランキー
桜の季節がくると、「願はくは花の下にて春死なむ」と根っこを見つめる。山で風に吹かれれば、「とおい他国でひょんと死ぬるや」とつぶやく。周りの音が消えて、存在する感覚だけになったとき、「死」を考えるのはなんでだろう。I'm not satis...記事を見る »
●担当者●丸善博多店 脊戸真由美
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2024年3月28日更新
【書評】『アルプス席の母』早見和真
両手を上げて応援できる早見先生の作品にやっと出会えたのに、先生はもう愛媛にいない。早見先生が最初にサイン本を書きに来てくれた時、奥様手作りのかわいい栞を挟んでくれたし、愛媛でラジオ番組もしてくれたし、愛媛が舞台の名作を何冊も書いてくれた。...記事を見る »
●担当者●明屋書店空港通店 久保田光沙