オーストラリア・ゴールドコーストで幻の楽器「アルモニカ」を演奏する香川千穂さん（54）と、北海道で暮らす家族をつなぐ。1761年に発明されたアルモニカはクリスタルグラスに触れて音を奏でる楽器で、当時の人々はその魅惑的な音色を「天使の声」と讃えた。しかし現在は世界にわずか80台ほどしか存在しない幻の楽器だ。千穂さんはかつて大阪のテレビ局でアナウンサーとして活躍。だが1995年に発生した阪神・淡路大震災が原因で心のバランスを崩してしまう。そんなとき偶然耳にし、心を救ってくれたのがアルモニカの音色だった。楽器を手に入れた千穂さんは、自然療法の先進国であるオーストラリアに渡りサウンドヒーリングの認定書を取得。こうして自ら体感したアルモニカの不思議な力で癒しを提供している。その後も幾多の困難を乗り越え、今また新たに歩み始めた千穂さんへ、日本の家族が届ける想いとは。